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第二子誕生。☆
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イラストも私の仕事の1つになり約半年。
その間の私はまぁ、色々ありましたが頑張ったと言えるだろう。
新作の『背徳の愛に溺れて』という単行本は、ルーシーの言ってた通りに業界初のフルカラー挿絵つき薄い本と言う事で2ヶ月後に発行されたのだが、有り難い事に即日完売、即重版とかなり評判もよく、次回も是非挿絵付きで!と編集者から念押しされたと聞いた。
ちなみにイラスト作家もイザベラじゃまずかろうと《ルージュ》と言うペンネームを付けて、あくまでも別人であるという事にした。
「読者からは『挿絵を見ると意外と不細工も捨てがたい味があると思えてきて、前ほど街中で見ても不快感が湧かなくなった』『好きなイケメン男性がいたが、やや不細工気味の幼馴染みにほだされそうになってきた。マメな男はやはり嫌いではない』などと不細工も中身次第だよね、という流れが少しずつ来てますわよリーシャ様」
とルーシーが教えてくれた。
少しでもダークのようなイケメンで性格のいい男性が受け入れられる世の中になればいいと思う。
頑張ってシンプルな顔にしてる方がイケメンと思われるのは地味にダメージを受けているが、この国では仕方がない。
そして、ルーシーの言う通り、発売日に仕事から戻ったダークが長風呂に入り、艶々した顔でいかに挿絵が素晴らしかったか、小説も引き込まれてしまう面白さだったかを延々と語ってくれた。
………期待の眼差しを裏切れない自分が憎い。
「ダーク、そんなに誉め殺しされると嬉しくて押し倒してしまいそうだわ私」
「………そうか、その、いつでもいいぞ」
神々しい美貌で目をキラキラさせて見るのは眩しいから止めて欲しい。
そして押し倒す前からムスコさんが臨戦体勢なのが丸分かりな正座姿勢で待つのも止めて欲しい。
最終的には襲うつもりで実質上襲われていたと思うのだが、後日ルーシーが耳元で、
「『リーシャが押し倒してくれた!』と超ご機嫌でございました」
と伝えてくれたので、誠に遺憾ではあるが私が押し倒した、とダークの記憶は改竄されたようだ。
それでダークが幸せならまあいいかと思う。
そして、コロッと打ち明け忘れていたのだが、フランからルージュ宛の熱いファンレターが届いていたので、慌ててルージュも実は私であるという説明の手紙を出した。
翌日フランがやって来て、
「リーシャったら私のストライクゾーン狙い撃ち過ぎよ!」
と新刊にサインさせられ、ルーシーとともにいかにこの作品が素晴らしいかと地獄の音読モードに入られた。
その上私のイラストがいかに萌えたかを言葉で伝えようとする、新たな辱しめスキルを獲得していた。
胸元に差し込まれた指は絶対に乳首を揉んでるだの、腰から下を毛布で隠してるのがまた中を想像してそそられるだのという話を平常心で聞ける絵描きがどこにいるのだ。
私は腐女子属性だが、私よりランクが上である彼女達はハイパー腐女子と言えよう。
そんなこんなで波があるようなないような日々を過ごして、私は第2子のブレナンを出産した。
カイルの時は初産だったからだろうか、ブレナンの時は悪阻もなく、出産も本当に楽であった。
やんちゃなカイルと違い、泣き声も大人しく、おっとりしてる感じだ。
「リーシャと同じ美しい黒髪だ。目は俺と同じライトブラウンだが、顔立ちはリーシャ似のイケメンだ。良かった良かった」
ダークはそう言って喜んでいたが、私は大和民族の血のしぶとさに若干恐ろしいものを感じた。
生まれて暫く経った頃、次こそはダーク似の子が生まれるといいんだけどなー、と愚痴ったらダークに、
「この国では俺と似ない方がいいだろう?リーシャ似の方がいい」
と言われた。
そう言われればそんな気もするけど、自分の血ばかりが強く出ている気がして少し切ない。勿論可愛いわが子だけども。
「やっぱり、そうはいっても一番愛する旦那様によく似た子供って、欲しいものなのよねー」
もうとんでもなく美しい気がする。ボッティチェリの天使みたいな。後光が射す位の神の賜物だろう。
例えこの国で不細工の扱いを受けようが、溺愛しまくって歪みのないダークのような子に育てて見せるのに。
溜め息をつくと、ぷるぷると俯いて震えるダークが、
「一番愛する………一番………ああ俺の奥さんが可愛すぎる可愛すぎる可愛すぎるどうしてくれよう………」
と呟いていきなり抱きすくめられた。
「俺に似た息子は却下だ」
「何でよ」
「………リーシャの俺への愛が減る」
「えー、減らないわよ?いくら子供がいても不動の一位はダークだし。それに………」
「それに?」
「私が会うまでの30年以上………ダークの子供時代とかを知らないから、そっくりな子供がいたら、成長過程がなぞれるような気がするじゃない?
そしたら私の知らない時のダークも知ってるような気になれて、嬉しいじゃない。一石二鳥って言うか………ちょ、ダークっ」
いきなり抱き上げられて寝室に連れ込まれる。
「………俺は、若い頃にリーシャに会わなくて良かった」
「どうして?」
「俺が成人過ぎた17歳の時でもお前は3歳だ。きっとリーシャは天使のように可愛かっただろうが、幾らなんでも恋愛対象にはならないし、なってたら100%ロリコン認定だ。
不細工な上に人格的にも社会的にも抹殺されるのは確定だ。
だから、出会ったのが18のリーシャで良かったと心から思う」
「………んー、まあ否定は出来ないわね」
「だから、これから先の何十年かを一緒に夫婦で過ごせる今が人生最良の時なんだ」
「………あのね、それは分かったけど、なんでこんな真っ昼間から寝室に連れ込まれて服を脱がされてるのかしら私は」
ダークが素早く立ち上がり、窓のカーテンをサッと閉じた。明るかった部屋が薄暗くなる。
「………真っ昼間じゃない、もう夕方だ」
堂々と嘘をつきながら耳朶を噛み、首筋から鎖骨、胸へと舌を這わせながら気がつけば私の下着を脱がしてるというダークの手の早さが恐ろしい。
「………私、ダークがこんなエロい人だとは思ってなかったわホント………んんんっ」
「大丈夫だ、リーシャ限定だから」
「それが一番問題というか………以前ルーシーから、夜の営みなんてマメなのは精々新婚2、3ヶ月だけですよって言われたのに、この2年以上、ほぼ連日なのだけど。
月のモノと妊娠直後の一時期以外は」
「リーシャが可愛いのが悪い」
「いやこんな頻度で致してて飽きないの?」
「全く。日々新鮮。むしろ年々愛情と比例して想いが高まるばかりだ」
「ふぁっ、………ダーク、あまりやり過ぎるのも早く枯れちゃう、らしい、から……ひぅんっ」
愛撫に体が反応してしまい、たしなめる言葉も切れ切れだ。
「問題ない。32まで童貞だったんだぞ?やりたい盛りの10代20代の分の貯金がある」
情欲に浮かされたような目で私を見つめ、
「………ダメか?」
と言うダークの上目遣いのおねだりに私は本当に弱い。
「………一回だけね」
そして、結果的に夕方までベッドから出られず、ダークの底なしの体力に呆れるものの、簡単におねだりを許してしまう自分も猛省が必要であると思った。
ただ、この常時私にすりすりと幸せそうに顔を寄せて甘えてくる美貌のオッサンに抗うのは、かなりのハードモードである。
その間の私はまぁ、色々ありましたが頑張ったと言えるだろう。
新作の『背徳の愛に溺れて』という単行本は、ルーシーの言ってた通りに業界初のフルカラー挿絵つき薄い本と言う事で2ヶ月後に発行されたのだが、有り難い事に即日完売、即重版とかなり評判もよく、次回も是非挿絵付きで!と編集者から念押しされたと聞いた。
ちなみにイラスト作家もイザベラじゃまずかろうと《ルージュ》と言うペンネームを付けて、あくまでも別人であるという事にした。
「読者からは『挿絵を見ると意外と不細工も捨てがたい味があると思えてきて、前ほど街中で見ても不快感が湧かなくなった』『好きなイケメン男性がいたが、やや不細工気味の幼馴染みにほだされそうになってきた。マメな男はやはり嫌いではない』などと不細工も中身次第だよね、という流れが少しずつ来てますわよリーシャ様」
とルーシーが教えてくれた。
少しでもダークのようなイケメンで性格のいい男性が受け入れられる世の中になればいいと思う。
頑張ってシンプルな顔にしてる方がイケメンと思われるのは地味にダメージを受けているが、この国では仕方がない。
そして、ルーシーの言う通り、発売日に仕事から戻ったダークが長風呂に入り、艶々した顔でいかに挿絵が素晴らしかったか、小説も引き込まれてしまう面白さだったかを延々と語ってくれた。
………期待の眼差しを裏切れない自分が憎い。
「ダーク、そんなに誉め殺しされると嬉しくて押し倒してしまいそうだわ私」
「………そうか、その、いつでもいいぞ」
神々しい美貌で目をキラキラさせて見るのは眩しいから止めて欲しい。
そして押し倒す前からムスコさんが臨戦体勢なのが丸分かりな正座姿勢で待つのも止めて欲しい。
最終的には襲うつもりで実質上襲われていたと思うのだが、後日ルーシーが耳元で、
「『リーシャが押し倒してくれた!』と超ご機嫌でございました」
と伝えてくれたので、誠に遺憾ではあるが私が押し倒した、とダークの記憶は改竄されたようだ。
それでダークが幸せならまあいいかと思う。
そして、コロッと打ち明け忘れていたのだが、フランからルージュ宛の熱いファンレターが届いていたので、慌ててルージュも実は私であるという説明の手紙を出した。
翌日フランがやって来て、
「リーシャったら私のストライクゾーン狙い撃ち過ぎよ!」
と新刊にサインさせられ、ルーシーとともにいかにこの作品が素晴らしいかと地獄の音読モードに入られた。
その上私のイラストがいかに萌えたかを言葉で伝えようとする、新たな辱しめスキルを獲得していた。
胸元に差し込まれた指は絶対に乳首を揉んでるだの、腰から下を毛布で隠してるのがまた中を想像してそそられるだのという話を平常心で聞ける絵描きがどこにいるのだ。
私は腐女子属性だが、私よりランクが上である彼女達はハイパー腐女子と言えよう。
そんなこんなで波があるようなないような日々を過ごして、私は第2子のブレナンを出産した。
カイルの時は初産だったからだろうか、ブレナンの時は悪阻もなく、出産も本当に楽であった。
やんちゃなカイルと違い、泣き声も大人しく、おっとりしてる感じだ。
「リーシャと同じ美しい黒髪だ。目は俺と同じライトブラウンだが、顔立ちはリーシャ似のイケメンだ。良かった良かった」
ダークはそう言って喜んでいたが、私は大和民族の血のしぶとさに若干恐ろしいものを感じた。
生まれて暫く経った頃、次こそはダーク似の子が生まれるといいんだけどなー、と愚痴ったらダークに、
「この国では俺と似ない方がいいだろう?リーシャ似の方がいい」
と言われた。
そう言われればそんな気もするけど、自分の血ばかりが強く出ている気がして少し切ない。勿論可愛いわが子だけども。
「やっぱり、そうはいっても一番愛する旦那様によく似た子供って、欲しいものなのよねー」
もうとんでもなく美しい気がする。ボッティチェリの天使みたいな。後光が射す位の神の賜物だろう。
例えこの国で不細工の扱いを受けようが、溺愛しまくって歪みのないダークのような子に育てて見せるのに。
溜め息をつくと、ぷるぷると俯いて震えるダークが、
「一番愛する………一番………ああ俺の奥さんが可愛すぎる可愛すぎる可愛すぎるどうしてくれよう………」
と呟いていきなり抱きすくめられた。
「俺に似た息子は却下だ」
「何でよ」
「………リーシャの俺への愛が減る」
「えー、減らないわよ?いくら子供がいても不動の一位はダークだし。それに………」
「それに?」
「私が会うまでの30年以上………ダークの子供時代とかを知らないから、そっくりな子供がいたら、成長過程がなぞれるような気がするじゃない?
そしたら私の知らない時のダークも知ってるような気になれて、嬉しいじゃない。一石二鳥って言うか………ちょ、ダークっ」
いきなり抱き上げられて寝室に連れ込まれる。
「………俺は、若い頃にリーシャに会わなくて良かった」
「どうして?」
「俺が成人過ぎた17歳の時でもお前は3歳だ。きっとリーシャは天使のように可愛かっただろうが、幾らなんでも恋愛対象にはならないし、なってたら100%ロリコン認定だ。
不細工な上に人格的にも社会的にも抹殺されるのは確定だ。
だから、出会ったのが18のリーシャで良かったと心から思う」
「………んー、まあ否定は出来ないわね」
「だから、これから先の何十年かを一緒に夫婦で過ごせる今が人生最良の時なんだ」
「………あのね、それは分かったけど、なんでこんな真っ昼間から寝室に連れ込まれて服を脱がされてるのかしら私は」
ダークが素早く立ち上がり、窓のカーテンをサッと閉じた。明るかった部屋が薄暗くなる。
「………真っ昼間じゃない、もう夕方だ」
堂々と嘘をつきながら耳朶を噛み、首筋から鎖骨、胸へと舌を這わせながら気がつけば私の下着を脱がしてるというダークの手の早さが恐ろしい。
「………私、ダークがこんなエロい人だとは思ってなかったわホント………んんんっ」
「大丈夫だ、リーシャ限定だから」
「それが一番問題というか………以前ルーシーから、夜の営みなんてマメなのは精々新婚2、3ヶ月だけですよって言われたのに、この2年以上、ほぼ連日なのだけど。
月のモノと妊娠直後の一時期以外は」
「リーシャが可愛いのが悪い」
「いやこんな頻度で致してて飽きないの?」
「全く。日々新鮮。むしろ年々愛情と比例して想いが高まるばかりだ」
「ふぁっ、………ダーク、あまりやり過ぎるのも早く枯れちゃう、らしい、から……ひぅんっ」
愛撫に体が反応してしまい、たしなめる言葉も切れ切れだ。
「問題ない。32まで童貞だったんだぞ?やりたい盛りの10代20代の分の貯金がある」
情欲に浮かされたような目で私を見つめ、
「………ダメか?」
と言うダークの上目遣いのおねだりに私は本当に弱い。
「………一回だけね」
そして、結果的に夕方までベッドから出られず、ダークの底なしの体力に呆れるものの、簡単におねだりを許してしまう自分も猛省が必要であると思った。
ただ、この常時私にすりすりと幸せそうに顔を寄せて甘えてくる美貌のオッサンに抗うのは、かなりのハードモードである。
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