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ええ多分彼は確信犯です。★

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 ………射し込む朝陽が眩しくて私は目が覚めた。昨夜から延々と続いてた営みに、どうやら寝落ちしたらしい。いつの間に寝ていたのか全く記憶にない。


 しかし、うろ覚えの微かな記憶では夜明け近かったところまでは起きていたと思うので、精々三、四時間眠っただけだと思う。

 まだ覚醒しない頭で昨夜を振り返ると、そらもう恥ずかしさで何度でも死ねる気がした。

 初めてダーク様の巨大なモノが見えたときには、

 (ヤバい、無理これ絶対入らない)

 と内心では冷や汗が止まらなかったが、ダーク様の献身的な努力で、何とかまぁ収まった。

 最初は異物感が半端なく洒落にならないし、とんでもなく痛かったが、それを言ってしまうと、きっと彼は私を思って諦めてしまうから言えなかった。

 呆れる位に優しいのだダーク様は。

 でも、この先もダーク様の妻で居るならば夜の営みは避けては通れない訳で。

 というか私が何とかしなければ、ダーク様は性欲を外で発散するしかないではないか。そんなの絶対ダメだ。

 それにプロの女性や他の女性にダーク様が触れたり、エッチな事をする、と想像しただけで胸のモヤモヤがおさまらず、耐えられる自信が全くない。


 最終的にはダーク様には私の中で気持ち良くなって貰えたし、私も受け入れるのが苦痛ではなくなったので、というかかなりいい気持ちになれるほどになったので、人間何とかなるものだわとほっと胸を撫で下ろした。

 
 なんですけども、………処女にあの規格外サイズはツラいなんてものじゃなかった。
 今でも異物感があるぐらいで………あるぐらいで………。あれ。

 ダーク様に抱き枕のように抱き締められベッドにいた私は、上掛けをそっと持ち上げる。


 ダーク様、なんで挿れたままなんですかちょっと。

 お宅のムスコさん何してるんですか。それも少し元気になってる感じなのですけれども。挿れたまま彼も寝落ちしたのだろうか。


 昨夜確かに抜きもせず4回か5回位は射精していた筈だ。
 それも、射精したと思ってちょっとしたら、

「済まない………その、また元気になってしまった。何しろ初めての経験なので興奮がおさまらないみたいだ」

 とかどこのチェリーボーイだと思うような可愛い事をきらびやかな美貌でのたまったので、

「貴重な初めてが私で、嬉しいです。私も初めてがダークで、すごく嬉しいです」

 と自分でも子供か、と思うような恥ずかしい事を言ってしまった記憶はある。

「リーシャ、………悪いが今煽った責任は取ってくれ。完全に勃ってしまった」

 とそのまま二回戦に突入し、また三回戦四回戦となだれ込んだのである。


 (………鹿威(ししおど)しなのかしらダーク様のナニは)


 私が内心でそんなツッコミを入れたのも仕方ないと思う。


 正直、無制限の愛はあるが、無尽蔵の体力はない。


 騎士団で訓練をして朝も鍛練を怠らないような健康的なダーク様と、時には徹夜しながら机で薄い本の原稿を書き散らすヒッキーな私とでは、体力という点に置いては、とても深くて昏い川がある。


 (流石に、お風呂に入りたい)

 今、切実に思うのはその事である。

 半勃ちでもかなりの圧迫感がある股間のナニを先ずは抜かないと。

 そろりそろりと体を動かすが、もう少しというところで腰をぎゅっ、と掴まれた。

「ひゃぅっ」
 
 変な声が出てしまった。

「………リーシャ、おはよう。何処に行くんだ?」

 寝起きからも眩しすぎる美貌で目の毒なダーク様が、少し掠れた声で蕩けるような笑みを浮かべた。

「おはようございますダーク様、あの、お風呂に入りたくてですね………んぁっ」

 ダーク様が私を抱き締め直したので、折角抜けかけてたダーク様のナニがまた入ってしまう。

「あの、あの、ダーク様、すみませんアレがですねっ………」

「ダークと呼べと言っただろ」

「ダ、ダーク、あの、抜いて欲しいんですけど」

「………可愛いリーシャのお願いは大概聞くが、済まん、ムスコが反抗期みたいで少々難しい」

 臨戦体勢になってしまったナニの圧迫感に息が上がりそうになる。

「そ、こは朝なのだから嗜めましょうよダーク」

 ゆるゆると腰を動かすダーク様にゾクゾクとしたものが体を抜けて、私は必死にお願いする。

「………ダメか?………」


 あああ上目遣いやめてほんとイケメンのおねだりって凶器だなもうっ。


 そして私も基本的に今まで辛い生活をしてきたダーク様を、自分がなるべく甘やかしたいという思いは持っているので、どうしても強く言い切れない。

 しかし、昨夜からこのおねだり攻撃に私が弱いというのをダーク様に知られているような気がしてならない。あざといまでのおねだりは昨夜からちょいちょい顔を出していたからだ。

 まあ、ダーク様がそんな器用な真似出来る訳ないか。


「い、い、………一回だけですよ?」


 仕方なくそう小さく返すと、キラキラと輝くような笑顔でコクコク頷くダーク様に、私はキスをねだり返すのだった。





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