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第1章
第46話《鷲田タクトとすずめの初?対面》
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「あっ…すんません。冗談でしたー…。」
「マジかよ…本物来ちゃうとかナシだろ…。」
「俺らが別のたこ焼き屋行きますわ……」
先ほどまでいきり立っていた自称有名俳優の冷やかし男達は本物の鷲田タクトさんが表れた事で急に尻すぼみになり、そそくさとこの場を去っていった。
(わぁ、本物の鷲田タクトさんだ。テレビでよく見る芸能人をこんな至近距離で見られるなんてなぁ。)
妹にバレたら『すずめちゃんだけずるい!』とむくれそうだ。
「あの、助けていただいてありがとうございます。店の前でトラブルを起こされて困ってたんです。」
「いえ、俺がたこ焼きを買いたかっただけですから。かつおポン酢味を二つ頂けますか?」
「はい!少々お待ちください!」
(やった!とりあえずたこ焼き2つ売れた!)
鷲田タクトさん、迷惑客を追っ払うだけでなく、たこ焼きまで買ってくれるなんていい人だな。
冷やかし男達に妨害されて、たこ焼きが一つも売れなかったらどうしようと心配してたけど、本当に助かった。
(えーと…。かつおポン酢のたれは…と。あ、きれてる。レシピ見て急いで作り直さないと。)
カウンタの裏に置いてある、たこ焼きのレシピを確認しながら、たこ焼きを作っていると、かつおポン酢のページの端っこに《お客様の任意でゆず胡椒をトッピングする!!!》と書いてあった。
「あの、ゆず胡椒はお付けしますか?ポン酢と合わせると美味しいですよ。」
レシピ通りにトッピングの有無を尋ねると、彼は再度サングラスをかけ直しながら、「美味しそうですね。ではお願いします。」と綺麗な顔を綻ばせて答えてくれた。
たこ焼きを作っている間、お互いに沈黙の時間が訪れる。
(ちょっと緊張するけどこの人の雰囲気、なんだか落ち着くなぁ。)
彼も俺に話しかけて調理の邪魔をしないように気遣ってくれてるんだろう。
超人気芸能人のαなのに奢らず、控えめで丁寧な対応をしてくれる彼に好印象を覚えた。
「あ~!!いたいた!タクト!アンタ急にアタシを置いていなくならないでよー!」
もうすぐたこ焼きが出来上がるという所で、突如、聞き覚えのあるやけに明るい声が聞こえてくる。
(あっ。あの人はさっきお世話になったメイクさん!)
相変わらずエリートサラリーマンみたいなきっちりとした七三分けメガネのスーツ姿の男性と元気すぎる軽めの口調が全然結びつかない。
「ああ、すみませんマネージャさん。うっかり迷子になってしまいました。」
「ぜえ、ぜえ。全く…やっとさっき合流出来たかと思ったらまたいなくなるんだもの!今度いなくなったら構内放送で迷子のお知らせしてもらうからね…!恥ずかしいわよ~?東京からお越しの27才の鷲田タクト君~。ってフルで言ってもらうんだから!」
息を切らしながら冗談を交えて彼にぷりぷり文句を言うメイクさんに、少し微笑ましく思いつつも驚いた。
(超一流俳優のメイク担当兼マネージャーって言ってたけど、あれ鷲田タクトさんの事だったんだ。)
自称一流芸能人の知り合いで本当に一流芸能人の知り合いなのすごいレアケースだな。
さっき俺に絡んだ来た自称俳優の冷やかし客の事を思い出し感心する。
「それで?アンタ血相を変えてこっちの方に駆け寄ってったけど何があったの?」
「ああ、たこ焼きの匂いがしたので急に食べたくなったんですよ。」
「嘘おっしゃい。あんた今強い抑制剤飲んで鼻利かないでしょうが。」
(へぇ、鼻が利かないなんて鷲田さんも今朝飲んだ俺と同じ抑制剤飲んでるんだ。せっかくのお祭りなのに大変だな。)
かくいう俺もこうしてたこ焼きを焼いているが、全然匂いがしない。
鼻が詰まってる訳でも無いのに不思議な気分だ。
「ってあらら?アナタって確か昼に会った子よね?」
マネージャーさんが鷲田さんと会話しているうちにこちらに気付いたのか、驚いたようにメガネをくいっとおしあげながら話しかけてくる。
「あ、はい!先ほどはありがとうございました。おかげ様でコンテストに堂々と出られました!」
「ちらっとだけど見てたわよ~。まぁこのアタシがメイクしたんだから当然よね。…ってあ~はいはい。なるほどね~?」
彼には本当にお世話になったので、カウンター越しに頭を下げると、マネージャーさんは何故か俺をじっくり見た後鷲田さんに向かってニヤニヤしはじめた。
「うふふふ。まぁ?アタシも鬼じゃないから?とりあえずこの後一旦事務所に戻って新しい仕事の打ち合わせを6本だけ受けてくれれば明日は一日休みにしてあげるわね~♪」
「今朝言っていたより仕事が倍増えているような気がしますが、そうしていただけると嬉しいですね。」
「え~だってアンタ、良さげな仕事が次々と舞い込んでくるんだもの。これでもせっかくの二連休を急に潰して悪いという気持ちはあるのよ~?」
俺がたこ焼きの味付けをしている間鷲田さんとマネージャーさんが仕事の話をしている。
(でもなんだかんだこの二人仲良さそうだな。仕事仲間でありながらお互いに軽口を叩ける悪友って感じだ。……よし、できた!)
目の前で人気俳優とマネ―ジャーの日常会話を聞くという貴重な体験をしながら、ようやくたこ焼きが完成した。
「お待たせしました。こちら、かつおポン酢たこ焼きお二つになります!」
鷲田さんの指定通り柚子胡椒を添えて手渡すと、彼は「これは、とても美味しそうです…!ありがとう。」とキラキラ眩しすぎるテレビでよく見る王子様スマイルで受け取った。
そして鷲田さんの手元のたこ焼きを見てマネージャーさんが弾んだ声をあげる。
「あらやだ、気が利くじゃなーい♪アタシの分もあるのね?柚子胡椒好きなのよー!」
「いえ?全部俺の分ですよ。」
「なん、ですって…!?」
「冗談です。さ、仕事に行きましょう。」
彼は代金を支払うとマネージャーさんをからかいつつ、たこ焼きを一個渡してたこ焼き屋を離れた。
(鷲田さんって割と冗談とか言うんだ。テレビではただただ正統派王子様って感じだから意外だ。)
去り際にかすかに二人の会話が聞こえてくる。
「ちょっとこんなにあっさり別れていいの…?あの子でしょ?あんたが言ってた…。」
「出し物の邪魔をしてはいけませんから。なに、また機会はあります。」
なんのことだか分からないけど、鷲田さんもマネージャーさんも俺の事を助けてくれたし、接していて気持ちのいい人達だったな。
その後、邪魔な冷やかし男達もいなくなり、やっとお店にお客さんが入り始めて俺が手伝いに入ってわずか20分足らずで既に計18個も売れたのだった。
「マジかよ…本物来ちゃうとかナシだろ…。」
「俺らが別のたこ焼き屋行きますわ……」
先ほどまでいきり立っていた自称有名俳優の冷やかし男達は本物の鷲田タクトさんが表れた事で急に尻すぼみになり、そそくさとこの場を去っていった。
(わぁ、本物の鷲田タクトさんだ。テレビでよく見る芸能人をこんな至近距離で見られるなんてなぁ。)
妹にバレたら『すずめちゃんだけずるい!』とむくれそうだ。
「あの、助けていただいてありがとうございます。店の前でトラブルを起こされて困ってたんです。」
「いえ、俺がたこ焼きを買いたかっただけですから。かつおポン酢味を二つ頂けますか?」
「はい!少々お待ちください!」
(やった!とりあえずたこ焼き2つ売れた!)
鷲田タクトさん、迷惑客を追っ払うだけでなく、たこ焼きまで買ってくれるなんていい人だな。
冷やかし男達に妨害されて、たこ焼きが一つも売れなかったらどうしようと心配してたけど、本当に助かった。
(えーと…。かつおポン酢のたれは…と。あ、きれてる。レシピ見て急いで作り直さないと。)
カウンタの裏に置いてある、たこ焼きのレシピを確認しながら、たこ焼きを作っていると、かつおポン酢のページの端っこに《お客様の任意でゆず胡椒をトッピングする!!!》と書いてあった。
「あの、ゆず胡椒はお付けしますか?ポン酢と合わせると美味しいですよ。」
レシピ通りにトッピングの有無を尋ねると、彼は再度サングラスをかけ直しながら、「美味しそうですね。ではお願いします。」と綺麗な顔を綻ばせて答えてくれた。
たこ焼きを作っている間、お互いに沈黙の時間が訪れる。
(ちょっと緊張するけどこの人の雰囲気、なんだか落ち着くなぁ。)
彼も俺に話しかけて調理の邪魔をしないように気遣ってくれてるんだろう。
超人気芸能人のαなのに奢らず、控えめで丁寧な対応をしてくれる彼に好印象を覚えた。
「あ~!!いたいた!タクト!アンタ急にアタシを置いていなくならないでよー!」
もうすぐたこ焼きが出来上がるという所で、突如、聞き覚えのあるやけに明るい声が聞こえてくる。
(あっ。あの人はさっきお世話になったメイクさん!)
相変わらずエリートサラリーマンみたいなきっちりとした七三分けメガネのスーツ姿の男性と元気すぎる軽めの口調が全然結びつかない。
「ああ、すみませんマネージャさん。うっかり迷子になってしまいました。」
「ぜえ、ぜえ。全く…やっとさっき合流出来たかと思ったらまたいなくなるんだもの!今度いなくなったら構内放送で迷子のお知らせしてもらうからね…!恥ずかしいわよ~?東京からお越しの27才の鷲田タクト君~。ってフルで言ってもらうんだから!」
息を切らしながら冗談を交えて彼にぷりぷり文句を言うメイクさんに、少し微笑ましく思いつつも驚いた。
(超一流俳優のメイク担当兼マネージャーって言ってたけど、あれ鷲田タクトさんの事だったんだ。)
自称一流芸能人の知り合いで本当に一流芸能人の知り合いなのすごいレアケースだな。
さっき俺に絡んだ来た自称俳優の冷やかし客の事を思い出し感心する。
「それで?アンタ血相を変えてこっちの方に駆け寄ってったけど何があったの?」
「ああ、たこ焼きの匂いがしたので急に食べたくなったんですよ。」
「嘘おっしゃい。あんた今強い抑制剤飲んで鼻利かないでしょうが。」
(へぇ、鼻が利かないなんて鷲田さんも今朝飲んだ俺と同じ抑制剤飲んでるんだ。せっかくのお祭りなのに大変だな。)
かくいう俺もこうしてたこ焼きを焼いているが、全然匂いがしない。
鼻が詰まってる訳でも無いのに不思議な気分だ。
「ってあらら?アナタって確か昼に会った子よね?」
マネージャーさんが鷲田さんと会話しているうちにこちらに気付いたのか、驚いたようにメガネをくいっとおしあげながら話しかけてくる。
「あ、はい!先ほどはありがとうございました。おかげ様でコンテストに堂々と出られました!」
「ちらっとだけど見てたわよ~。まぁこのアタシがメイクしたんだから当然よね。…ってあ~はいはい。なるほどね~?」
彼には本当にお世話になったので、カウンター越しに頭を下げると、マネージャーさんは何故か俺をじっくり見た後鷲田さんに向かってニヤニヤしはじめた。
「うふふふ。まぁ?アタシも鬼じゃないから?とりあえずこの後一旦事務所に戻って新しい仕事の打ち合わせを6本だけ受けてくれれば明日は一日休みにしてあげるわね~♪」
「今朝言っていたより仕事が倍増えているような気がしますが、そうしていただけると嬉しいですね。」
「え~だってアンタ、良さげな仕事が次々と舞い込んでくるんだもの。これでもせっかくの二連休を急に潰して悪いという気持ちはあるのよ~?」
俺がたこ焼きの味付けをしている間鷲田さんとマネージャーさんが仕事の話をしている。
(でもなんだかんだこの二人仲良さそうだな。仕事仲間でありながらお互いに軽口を叩ける悪友って感じだ。……よし、できた!)
目の前で人気俳優とマネ―ジャーの日常会話を聞くという貴重な体験をしながら、ようやくたこ焼きが完成した。
「お待たせしました。こちら、かつおポン酢たこ焼きお二つになります!」
鷲田さんの指定通り柚子胡椒を添えて手渡すと、彼は「これは、とても美味しそうです…!ありがとう。」とキラキラ眩しすぎるテレビでよく見る王子様スマイルで受け取った。
そして鷲田さんの手元のたこ焼きを見てマネージャーさんが弾んだ声をあげる。
「あらやだ、気が利くじゃなーい♪アタシの分もあるのね?柚子胡椒好きなのよー!」
「いえ?全部俺の分ですよ。」
「なん、ですって…!?」
「冗談です。さ、仕事に行きましょう。」
彼は代金を支払うとマネージャーさんをからかいつつ、たこ焼きを一個渡してたこ焼き屋を離れた。
(鷲田さんって割と冗談とか言うんだ。テレビではただただ正統派王子様って感じだから意外だ。)
去り際にかすかに二人の会話が聞こえてくる。
「ちょっとこんなにあっさり別れていいの…?あの子でしょ?あんたが言ってた…。」
「出し物の邪魔をしてはいけませんから。なに、また機会はあります。」
なんのことだか分からないけど、鷲田さんもマネージャーさんも俺の事を助けてくれたし、接していて気持ちのいい人達だったな。
その後、邪魔な冷やかし男達もいなくなり、やっとお店にお客さんが入り始めて俺が手伝いに入ってわずか20分足らずで既に計18個も売れたのだった。
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