浮気αと絶許Ω～裏切りに激怒したオメガの復讐～

第１章

第２話《彼氏と幼馴染の裏切り》※

「あっ♡あぁん♡きもち、きもちぃよぉ総君…！や、あぁぁん♡奥もっとついてぇ♡」
「はぁっはぁ。ここか？」
パンッパン！ズチュグチュっ
「そうっ♡そこぉ♡総君上手っ！っあん！やだぁ総君の奥に届いたよぉ♡」
 
なんと目の前のベッドで最愛の彼と俺と同じくΩで美人な幼馴染の愛野ひながズッコンバッコンよろしくしていたのだ。

 (え…？嘘。総一郎君と、ひなちゃん…？なんで二人がここで裸で絡み合ってるの？やめてよ。総一郎君は俺の彼氏なのに……！！嘘だよこんなの！)

あの俺をこれ以上ないくらい大切にしてくれて溺愛していたはずの彼がこんなことするはずない。これは何かの夢に違いない！

…そう思いたかったのに、距離的にいうと俺が隠れているクローゼットから1メートルあるかないかの所にあるベッドで浮気エッチされているせいで、ただ浮気に出くわしただけなら聞こえなくていい筈のぐちゅっぐちゅっていうリアルな結合の水音まで聞こえてきて強制的に現実にもどされる。

「んゅ♡総君好き♡大好き♡僕のきもちいとこ確実についてくれるのイイっ♡ああん！」
「分かったから。ほら、集中しろ。くっ！」
「いやぁぁああん。だめぇ♡そこぉ、ひなの弱いとこなのぉ♡」

パンッパン！ ピシャン！

「あぁっ！お尻叩かないで♡ひなのお尻真っ赤になっちゃうよぉ♡」
「ははっ。これが好きなくせに。ほら尻上げろ。」 
「ふふ、バレちゃった♡好き♡総君のしてくれること全部好きー！イク♡」
 
(ぐすっ。信じられない…もうやめてくれ……！)
この時俺は本当ならその場でクローゼットを飛び出して二人を引っ叩いてもいいところなのだが、信頼していたはずの二人の手酷い裏切りに泣き崩れ、その場で茫然とする他なかった。
 
いったいいつから二人は俺を裏切っていたのだろうか。
もしかしたらずっと前から？
俺だけ何も知らずにのんきにお付き合い1周年を祝おうとしていたのだろうか？
手作りの御馳走とケーキを準備してエッチなコスプレと勝負下着まで身に着けて…。俺はなんて滑稽なんだ。

二人して浮気に気づかない鈍感な俺を嘲笑ってバカにしていたのだろうか？

(総一郎君…俺の事あれだけ愛してるって言ってくれたのに。ひなちゃんも俺が結婚したときはブーケトス絶対僕に頂戴ねって笑って言ってくれたのに…。全部嘘だったの？)

次から次へと二人への疑念が生まれてなんとも悲しく悔しい気持ちになる。