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120話 すごろく大会③
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小さく切ったメモ用紙に名前を書き、自分のコマとしてスタート地点に置く。
ちゃんとしたコマを手作りするという案も出たんだけど、開始が待ち切れなくなって簡易的な物に落ち着いた。
順番を決めるために一人ずつサイコロを振り、出目が同じだった人はもう一度振り直す。
その結果、私、姫歌先輩、アリス先輩、葵先輩、真里亜先輩の順に進めていくこととなった。
円滑に進めるため順番通り時計回りになるよう座り直し、トップバッターである私がサイコロを振る。
「1ですね」
順番決めの際に6を出した反動か、すごろくにおいてあまり嬉しくない数字が出た。
さて、肝心のお題は――
「うぇっ、そうだ、1マス目は……」
自分が担当したマスであることを思い出し、その内容に思わず顔をしかめる。
『ウィンクしながら、手でハートマークを作る』
先輩たちがやっている姿を想像すると興奮するけど、自分がやるって考えたらわりと本気でキツいなぁ。
いや、まぁ、因果応報としか言えないけど。
「うふふ❤ いつでもいいわよ❤」
私が天井を仰ぎ見ている間に、先輩たちがスマホのレンズをこちらに向けていた。
撮影する気満々だ。
「えっと、撮影禁止というわけには……」
卑怯にも逃げ道を作ろうとしたところ、声をそろえて『ダメ』と一蹴されてしまった。
こうなったら仕方ない。
恥じらいを捨て、全力でやるのみ!
「か、かわいく撮ってくださいねっ」
いっそ開き直ろうとして余計な前置きを挟み、若干の羞恥心を残したままお題を実行する。
私にもっと度胸があれば、と嘆かずにはいられない。
「宝物がまた一枚増えたわぁ❤」
「悠理~っ、めちゃくちゃかわいいよ!」
「て、照れた顔が、す、すごく、いい」
「まったく、暴力的なまでのかわいさよね」
「うぅ、ありがとうございます」
まともに先輩たちの顔も見れないほど恥ずかしいけど、嬉しい反応を貰えてよかった。
さて、次は姫歌先輩の番だ。
ぜひとも私と同じマスに止まってほしい。
そんな願いも虚しく、姫歌先輩は5を出した。なかなかの好スタート。
「あらあら❤ いきなり『ランダム』に止まってしまったわ❤」
コマを動かし終えるのを見計らって、アリス先輩がお題箱を差し出す。
姫歌先輩は楽しそうに微笑みながら指を入れ、無造作に一枚取り出した。
そして、ゆっくりと内容を読み上げる。
「『みんなで悠理がイくまで●●●する』、ですって❤ わたしが書いたお題ね❤」
「悠理もそうだったけど、二人連続で自分が書いたお題に当たったね~」
「こ、こんな偶然、あ、あるんだね」
「とりあえず、リビングだとさすがにマズいから和室に移動するわよ」
先輩たちは席を立ち、軽い足取りでリビングを後にする。
私はと言えば、呆然としたまま先輩たちに手を引かれ、気付いた時には和室で優しく服を脱がされていた。
「ちょっ、ちょっと待ってください! 本当にやるんですか!?」
「そりゃそうだよ~。お題にはしっかり従わないと、ゲームが成り立たないじゃん」
「ば、バスタオル、敷いてあるから、が、我慢しなくていいよ」
「あたしたちしか見てないんだから、盛大にイっちゃいなさい」
「うふふ❤ じっくりたっぷり、かわいがってあげる❤」
その後、怒涛のごとく襲い来る快感に呑まれ、私は数分もしないうちに意識を失った。
ちゃんとしたコマを手作りするという案も出たんだけど、開始が待ち切れなくなって簡易的な物に落ち着いた。
順番を決めるために一人ずつサイコロを振り、出目が同じだった人はもう一度振り直す。
その結果、私、姫歌先輩、アリス先輩、葵先輩、真里亜先輩の順に進めていくこととなった。
円滑に進めるため順番通り時計回りになるよう座り直し、トップバッターである私がサイコロを振る。
「1ですね」
順番決めの際に6を出した反動か、すごろくにおいてあまり嬉しくない数字が出た。
さて、肝心のお題は――
「うぇっ、そうだ、1マス目は……」
自分が担当したマスであることを思い出し、その内容に思わず顔をしかめる。
『ウィンクしながら、手でハートマークを作る』
先輩たちがやっている姿を想像すると興奮するけど、自分がやるって考えたらわりと本気でキツいなぁ。
いや、まぁ、因果応報としか言えないけど。
「うふふ❤ いつでもいいわよ❤」
私が天井を仰ぎ見ている間に、先輩たちがスマホのレンズをこちらに向けていた。
撮影する気満々だ。
「えっと、撮影禁止というわけには……」
卑怯にも逃げ道を作ろうとしたところ、声をそろえて『ダメ』と一蹴されてしまった。
こうなったら仕方ない。
恥じらいを捨て、全力でやるのみ!
「か、かわいく撮ってくださいねっ」
いっそ開き直ろうとして余計な前置きを挟み、若干の羞恥心を残したままお題を実行する。
私にもっと度胸があれば、と嘆かずにはいられない。
「宝物がまた一枚増えたわぁ❤」
「悠理~っ、めちゃくちゃかわいいよ!」
「て、照れた顔が、す、すごく、いい」
「まったく、暴力的なまでのかわいさよね」
「うぅ、ありがとうございます」
まともに先輩たちの顔も見れないほど恥ずかしいけど、嬉しい反応を貰えてよかった。
さて、次は姫歌先輩の番だ。
ぜひとも私と同じマスに止まってほしい。
そんな願いも虚しく、姫歌先輩は5を出した。なかなかの好スタート。
「あらあら❤ いきなり『ランダム』に止まってしまったわ❤」
コマを動かし終えるのを見計らって、アリス先輩がお題箱を差し出す。
姫歌先輩は楽しそうに微笑みながら指を入れ、無造作に一枚取り出した。
そして、ゆっくりと内容を読み上げる。
「『みんなで悠理がイくまで●●●する』、ですって❤ わたしが書いたお題ね❤」
「悠理もそうだったけど、二人連続で自分が書いたお題に当たったね~」
「こ、こんな偶然、あ、あるんだね」
「とりあえず、リビングだとさすがにマズいから和室に移動するわよ」
先輩たちは席を立ち、軽い足取りでリビングを後にする。
私はと言えば、呆然としたまま先輩たちに手を引かれ、気付いた時には和室で優しく服を脱がされていた。
「ちょっ、ちょっと待ってください! 本当にやるんですか!?」
「そりゃそうだよ~。お題にはしっかり従わないと、ゲームが成り立たないじゃん」
「ば、バスタオル、敷いてあるから、が、我慢しなくていいよ」
「あたしたちしか見てないんだから、盛大にイっちゃいなさい」
「うふふ❤ じっくりたっぷり、かわいがってあげる❤」
その後、怒涛のごとく襲い来る快感に呑まれ、私は数分もしないうちに意識を失った。
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