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85話 布団を並べて
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ご飯を食べて後片付けも済ませ、私たちは順番にシャワーを浴びている。本格的な荷解きは明日行う予定だ。
私がパジャマに着替えてリビングに戻ると、姫歌先輩と葵先輩はテーブルで作業していた。
さりげなく席に着き、パジャマ姿の先輩たちを眺める。眼福すぎて、湯上りで火照った体がさらに熱くなってしまう。
アリス先輩と真里亜先輩は時間短縮ということで二人一緒にシャワーを浴びていて、その尊い光景を想像するだけで笑みがこぼれそうになる。
「悠理~、なにかいいことでもあった?」
「うふふ❤ エッチなことでも考えているのかしら❤」
「なっ、なんでもないですっ、気にしないでください!」
どうやらすでに笑みがこぼれた後だったらしい。
二人に指摘され、慌てて否定する。
それからしばらくしてアリス先輩と真里亜先輩がリビングに姿を現し、一息ついてから全員で就寝の準備に取り掛かるため和室へ向かう。
布団を並べる前に、スマホのアプリでサイコロを振って順番を決める。これから毎日この方法を用いることになった。
今日は押入れのそばから順に、アリス先輩、真里亜先輩、私、姫歌先輩、葵先輩という並びに。
実家ではずっとベッドで寝ていたので、和室に布団を敷いて寝るのはなかなか新鮮。
歯磨きなどを済ませて電気を消し、布団に潜る。
まだ慣れない場所に一抹の緊張を覚えつつも、先輩たちが一緒だから不安は少しも感じない。
「うふふ❤ いよいよ初夜を迎えるのね❤」
「しょ、初夜って、確かに引っ越して最初の夜ですけど、別の意味に聞こえちゃいますよ」
「あーしは別の意味の方でも全然いいよ~」
「あ、アリスも、心の準備、で、できてる」
「道具が必要なら、二階から取ってくるわよ」
みんな乗り気だ。
私だって、微塵も意識していなかったと言えば嘘になる。
「明日も忙しくなりますから、今日はやめておきましょう」
「あらあら❤ 『今日は』ということは、今度ならいいってことかしら❤」
「えっ!? いや、その……はい」
ここで変に否定して誤解されるのも悲しいので、素直にうなずく。
「そっか~、あーしたちも遠くないうちに大人の階段を昇るんだね!」
「す、少し不安だけど、すごく、た、楽しみ」
「いつでもお赤飯を炊けるように、準備しておくわ」
談笑している間に夜はどんどん更けていき、次第に話し声が安らかな寝息へと変わっていく。
ところで、先輩たちはなにかと大胆だし言動も過激だけど、根本的な部分ではかなり純情だ。
エッチな話題の勢いに乗せられて私がとんでもなく生々しい一言を口走った瞬間、明らかな動揺が全員に走った。
その時の気恥ずかしさが抜け切らず、眠りに就くのが最後になってしまったわけだけど、これも役得と考えられなくもない。
物音を立てないように気を付けつつ体を起こし、暗さに慣れた目で先輩たちの寝顔を見回す。
大好きな先輩たちとこうして同じ部屋で眠れる喜びを噛み締めながら、再び寝転んで瞳を閉じる。
今夜はいい夢が見れそうだ。
私がパジャマに着替えてリビングに戻ると、姫歌先輩と葵先輩はテーブルで作業していた。
さりげなく席に着き、パジャマ姿の先輩たちを眺める。眼福すぎて、湯上りで火照った体がさらに熱くなってしまう。
アリス先輩と真里亜先輩は時間短縮ということで二人一緒にシャワーを浴びていて、その尊い光景を想像するだけで笑みがこぼれそうになる。
「悠理~、なにかいいことでもあった?」
「うふふ❤ エッチなことでも考えているのかしら❤」
「なっ、なんでもないですっ、気にしないでください!」
どうやらすでに笑みがこぼれた後だったらしい。
二人に指摘され、慌てて否定する。
それからしばらくしてアリス先輩と真里亜先輩がリビングに姿を現し、一息ついてから全員で就寝の準備に取り掛かるため和室へ向かう。
布団を並べる前に、スマホのアプリでサイコロを振って順番を決める。これから毎日この方法を用いることになった。
今日は押入れのそばから順に、アリス先輩、真里亜先輩、私、姫歌先輩、葵先輩という並びに。
実家ではずっとベッドで寝ていたので、和室に布団を敷いて寝るのはなかなか新鮮。
歯磨きなどを済ませて電気を消し、布団に潜る。
まだ慣れない場所に一抹の緊張を覚えつつも、先輩たちが一緒だから不安は少しも感じない。
「うふふ❤ いよいよ初夜を迎えるのね❤」
「しょ、初夜って、確かに引っ越して最初の夜ですけど、別の意味に聞こえちゃいますよ」
「あーしは別の意味の方でも全然いいよ~」
「あ、アリスも、心の準備、で、できてる」
「道具が必要なら、二階から取ってくるわよ」
みんな乗り気だ。
私だって、微塵も意識していなかったと言えば嘘になる。
「明日も忙しくなりますから、今日はやめておきましょう」
「あらあら❤ 『今日は』ということは、今度ならいいってことかしら❤」
「えっ!? いや、その……はい」
ここで変に否定して誤解されるのも悲しいので、素直にうなずく。
「そっか~、あーしたちも遠くないうちに大人の階段を昇るんだね!」
「す、少し不安だけど、すごく、た、楽しみ」
「いつでもお赤飯を炊けるように、準備しておくわ」
談笑している間に夜はどんどん更けていき、次第に話し声が安らかな寝息へと変わっていく。
ところで、先輩たちはなにかと大胆だし言動も過激だけど、根本的な部分ではかなり純情だ。
エッチな話題の勢いに乗せられて私がとんでもなく生々しい一言を口走った瞬間、明らかな動揺が全員に走った。
その時の気恥ずかしさが抜け切らず、眠りに就くのが最後になってしまったわけだけど、これも役得と考えられなくもない。
物音を立てないように気を付けつつ体を起こし、暗さに慣れた目で先輩たちの寝顔を見回す。
大好きな先輩たちとこうして同じ部屋で眠れる喜びを噛み締めながら、再び寝転んで瞳を閉じる。
今夜はいい夢が見れそうだ。
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