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71話 汗も嫌じゃない
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「夏場はすぐに汗をかくから困りますよね」
体温調整に必要なことだと分かっているけど、どうしても不快感は拭えない。
制服が肌に張り付く感触やツンと鼻をつく臭いなど、嫌なことばかりだ。
「一度でいいから、悠理の汗をジョッキに集めて飲んでみたいわぁ❤」
共感でも否定でもなく、とんでもない意見が姫歌先輩の口から飛び出した。
ジョッキ一杯の汗……想像もできないけど、大好きな先輩に飲ませていい物ではない。
「お腹を壊すだけじゃ済みませんよ」
「うふふ❤ 冗談よ❤」
ジト目で苦言を呈した私に、姫歌先輩が柔らかな笑みを向ける。
本気じゃなくてよかった。
「一度じゃなくて、何度でも飲みたいに決まってるじゃない❤」
「冗談って、そっちの意味ですか」
本気度が増していて、私にとってなに一つ安心できる要素がない。
「汗だくになると気持ち悪いけど、その分シャワーを浴びたときに気持ちいいよね~」
「確かに、それはありますね」
汚れを洗い流しているという実感を持てるからか、普段よりもサッパリした気分になれる。
「ゆ、悠理が汗だくだと、あ、アリスは嬉しい」
「喜んでくれるのはアリス先輩だけですよ」
「あらあら❤ わたしだって嬉しいわ❤」
「あーしだって、汗だくの悠理も大好き!」
「あたしは悠理の汗で溺死してもいいとさえ思ってるわよ」
「あ、ありがとうございます。私も、先輩たちの汗なら喜んで受け入れますよ」
お世辞ではなく本心からそう思っているあたり、私も生粋の変態なんだと自覚させられる。
普通なら嘆くところなんだろうけど、先輩たちとの共通点と考えれば、ただひたすらに嬉しい。
体温調整に必要なことだと分かっているけど、どうしても不快感は拭えない。
制服が肌に張り付く感触やツンと鼻をつく臭いなど、嫌なことばかりだ。
「一度でいいから、悠理の汗をジョッキに集めて飲んでみたいわぁ❤」
共感でも否定でもなく、とんでもない意見が姫歌先輩の口から飛び出した。
ジョッキ一杯の汗……想像もできないけど、大好きな先輩に飲ませていい物ではない。
「お腹を壊すだけじゃ済みませんよ」
「うふふ❤ 冗談よ❤」
ジト目で苦言を呈した私に、姫歌先輩が柔らかな笑みを向ける。
本気じゃなくてよかった。
「一度じゃなくて、何度でも飲みたいに決まってるじゃない❤」
「冗談って、そっちの意味ですか」
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「確かに、それはありますね」
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「ゆ、悠理が汗だくだと、あ、アリスは嬉しい」
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「あらあら❤ わたしだって嬉しいわ❤」
「あーしだって、汗だくの悠理も大好き!」
「あたしは悠理の汗で溺死してもいいとさえ思ってるわよ」
「あ、ありがとうございます。私も、先輩たちの汗なら喜んで受け入れますよ」
お世辞ではなく本心からそう思っているあたり、私も生粋の変態なんだと自覚させられる。
普通なら嘆くところなんだろうけど、先輩たちとの共通点と考えれば、ただひたすらに嬉しい。
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