69 / 124
68話 胸に手を当てれば①
しおりを挟む
姫歌先輩の周りに、みんなが集まっている。
もともと席が隣の葵先輩、その反対側に立つアリス先輩、背後には真里亜先輩。
私は自分の席に座ったまま、すぐそばで繰り広げられている先輩同士のやり取りを眺める。
「姫歌のおっぱいってほんとに大きいよね。いろいろ大変なのは分かるけど、羨ましいな~」
葵先輩が姫歌先輩の右胸に手を伸ばし、下から持ち上げるようにして触った。
女子校において稀に見られるスキンシップに、私は内心で大いに興奮する。
「ご、五分の一でいいから、わ、分けてほしい」
アリス先輩は左側から、自分の頭よりも大きな乳房を撫でる。
「あたしもそれなりに自信あるんだけど、姫歌には勝てないわね」
姫歌先輩に次ぐ巨乳を有する真里亜先輩が、自分の胸を軽く揉みながらつぶやく。
まさに眼福。四人の様子を間近で拝める幸せを噛み締め、後で脳内再生できるようにしっかりと目に焼き付ける。
ただ、私も創作部の一員であり、四人とは恋人関係にある。
傍観に徹するのもどうかと思い、さりげなく手を伸ばす。
そして、指先が乳房に軽く触れた瞬間――
「ひぁあぁぁんっっっ❤」
姫歌先輩は嬌声を部室に響かせながら、体をビクンッと震わせた。
私は反射的に手を引っ込め、なにかやってしまったかと不安に駆られる。
「ご、ごめんなさいっ」
「わ、わたしの方こそ、驚かせてごめんなさい❤ 不意打ちだったから、刺激が強かったみたいねぇ❤」
頬が赤く、息が少し熱っぽい。先ほどの反応が演技ではないと、姫歌先輩の様子が物語っている。
「でも、葵先輩たちも不意打ちでしたよね?」
「あははっ、悠理とあーしたちを一緒にしちゃダメだよ~。恋人にいきなり触られるのって、信じられないぐらい気持ちいいもん」
もちろん個人差はあるだろうけど、葵先輩の言葉にはこの上ない説得力を感じた。
私もクラスメイトに遊び感覚で胸を触られたときはなにも感じないのに、部室で先輩たちに同じ場所を触られれば電流にも似た快感が走る。
日常茶飯事に胸を触ってくる葵先輩に対しても、あらかじめ心の準備をしていなければ理性の崩壊は免れない。
「目隠しをしていても、誰が触ったか当てられるかもしれないわね」
「た、確かに、そうかも」
真里亜先輩の言葉に、アリス先輩がうんうんとうなずく。
「あらあら❤ 面白そうだから、一度試してみようかしらぁ❤」
本人も乗り気になったことで、誰が胸を触ったのかを当てるゲームが始まった。
こういう突発的なイベントには、毎回ワクワクさせられる。
もともと席が隣の葵先輩、その反対側に立つアリス先輩、背後には真里亜先輩。
私は自分の席に座ったまま、すぐそばで繰り広げられている先輩同士のやり取りを眺める。
「姫歌のおっぱいってほんとに大きいよね。いろいろ大変なのは分かるけど、羨ましいな~」
葵先輩が姫歌先輩の右胸に手を伸ばし、下から持ち上げるようにして触った。
女子校において稀に見られるスキンシップに、私は内心で大いに興奮する。
「ご、五分の一でいいから、わ、分けてほしい」
アリス先輩は左側から、自分の頭よりも大きな乳房を撫でる。
「あたしもそれなりに自信あるんだけど、姫歌には勝てないわね」
姫歌先輩に次ぐ巨乳を有する真里亜先輩が、自分の胸を軽く揉みながらつぶやく。
まさに眼福。四人の様子を間近で拝める幸せを噛み締め、後で脳内再生できるようにしっかりと目に焼き付ける。
ただ、私も創作部の一員であり、四人とは恋人関係にある。
傍観に徹するのもどうかと思い、さりげなく手を伸ばす。
そして、指先が乳房に軽く触れた瞬間――
「ひぁあぁぁんっっっ❤」
姫歌先輩は嬌声を部室に響かせながら、体をビクンッと震わせた。
私は反射的に手を引っ込め、なにかやってしまったかと不安に駆られる。
「ご、ごめんなさいっ」
「わ、わたしの方こそ、驚かせてごめんなさい❤ 不意打ちだったから、刺激が強かったみたいねぇ❤」
頬が赤く、息が少し熱っぽい。先ほどの反応が演技ではないと、姫歌先輩の様子が物語っている。
「でも、葵先輩たちも不意打ちでしたよね?」
「あははっ、悠理とあーしたちを一緒にしちゃダメだよ~。恋人にいきなり触られるのって、信じられないぐらい気持ちいいもん」
もちろん個人差はあるだろうけど、葵先輩の言葉にはこの上ない説得力を感じた。
私もクラスメイトに遊び感覚で胸を触られたときはなにも感じないのに、部室で先輩たちに同じ場所を触られれば電流にも似た快感が走る。
日常茶飯事に胸を触ってくる葵先輩に対しても、あらかじめ心の準備をしていなければ理性の崩壊は免れない。
「目隠しをしていても、誰が触ったか当てられるかもしれないわね」
「た、確かに、そうかも」
真里亜先輩の言葉に、アリス先輩がうんうんとうなずく。
「あらあら❤ 面白そうだから、一度試してみようかしらぁ❤」
本人も乗り気になったことで、誰が胸を触ったのかを当てるゲームが始まった。
こういう突発的なイベントには、毎回ワクワクさせられる。
0
お気に入りに追加
346
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる