甘美な百合には裏がある

ありきた

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46話 あっという間に時間が過ぎる

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 今年のゴールデンウィークは、気付いた頃にはもう終わっていた。
 これだけ聞くと無為に時間を浪費しただけのように思えるけど、実際は真逆。
 みんなで相談して連休中も部活が行われ、毎日朝から夕方まで先輩たちと一緒に過ごした。
 姫歌先輩に自作の短編小説を添削してもらったり、葵先輩にイラストのアドバイスをもらったり、アリス先輩に喉への負担が少ない声の出し方を教えてもらったり、真里亜先輩に簡単なお菓子のレシピを聞いて部室のキッチンで一緒に作ったり。
 創作部の部員としていろいろ学べたし、なにより大好きな人と連休を共にできたのが嬉しい。

「悠理、なんだか嬉しそうね❤ エッチなことでも考えているのかしらぁ❤」

「ちっ、違いますよ! ゴールデンウィークのことを思い出してたんです!」

 緩んだ表情を引き締めつつ、口早に弁明する。

「楽しかったよね~。いつも通り部活やってただけだけど、充実感あったもん!」

「う、うん、あ、アリスも、そう思う。すごく、楽しかった」

 葵先輩は私のお尻を撫でながら、アリス先輩は私の股間に顔を埋めながら、それぞれ感想を口にした。
 私ももちろん、二人と同意見。姫歌先輩と真里亜先輩もうんうんと頷いている。

「次の連休は夏休みよね。まだまだ先だけど、部活以外でもみんなで集まりたいわ」

 真里亜先輩が乗馬用のムチを手で弄びながら、素敵な提案を述べた。
 私を含め、全員が同調したのは言うまでもない。

「ところで悠理、これでお尻とか背中を思い切り叩いてくれないかしら? 手足とか顔でもいいわよ」

「お断りします」

「あぁんっ、無慈悲な拒絶と冷たい視線、最高だわ!」

 手渡されたムチを押し返しつつ断ると、真里亜先輩が頬を赤らめてビクンッと体を震わせる。

「あらあら❤ 悠理ったら、部活中なのに大胆ね❤」

「普通に返答しただけですけど!?」

「あーしも気持ちよくしてほしいな~。そうだっ、おっぱい触ってよ!」

「あ、アリスは、わ、腋を、嗅がせて、ほしい」

 予期せぬ方向に会話が弾み、復活した真里亜先輩も加えた創作部全員の明るい声が部室に響き渡る。
 こういう冗談めいたやり取りも実に楽しく、今日も今日とて、時間があっという間に過ぎていく。
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