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45話 徹夜明けの姿
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部活に顔を出すと、姫歌先輩がいつもの瞬間移動じみた登場ではなく、緩やかな動きで席を離れて私の元に歩み寄る。
「ゆうり、だいしゅきぃ❤」
普段通りのかわいい声と色っぽい息遣いに、舌足らずな発音が追加されていた。
よく見ると、表情もどこかおかしい。顔色からして熱はなさそうだけど、やたらと眠そうな目をしている。
「私も大好きですよ、姫歌先輩」
「えへへ、うれしぃ❤」
んぐっ!?
なにこのかわいい生き物!
ふにゃっとした笑顔に心を鷲掴みにされ、心臓が激しく脈を打つ。
気付けば無意識のうちに、姫歌先輩を思いっきり抱きしめていた。
***
しばらくして、カバンを置いて席に着く。姫歌先輩も少し名残惜しそうにしながら、自席に腰を下ろした。
大きく息をして心拍を整え、思考を落ち着ける。
「いや~、姫歌って徹夜明けに悠理と会ったらこうなるんだね~」
私の胸を揉みながら、葵先輩が言う。
なるほど、やけに眠そうだと思ったら徹夜明けだったのか。
「んぅ、ゆうりぃ❤」
姫歌先輩は再びゆっくりとした動きで立ち上がり、私の背後に回る。
そして、覆い被さるようにして抱き着き、肩にあごを乗せた。
少し左を向けば、文字通り目と鼻の先に姫歌先輩の顔がある。
きめ細かい肌や長い睫毛、大きく円い瞳にかわいらしい鼻、ぷるんっとした唇。顔を構成するすべての要素が可憐で美しい。
「にゅふふ❤」
姫歌先輩はニコッと微笑み、私の頬に頬ずりをした。
ハッキリ言って、この状況で理性を保てているのは我ながら称賛に値する。
「ぁむっ❤」
「っ!?」
ほっぺた噛まれた!
ちょっとムズムズするけど、甘噛みだから痛みはない。
痛みはない、けど……。
それ以上に、刺激が強すぎる!
「あむあむ❤ ちゅう~っ❤」
歯を立てずに唇で挟むように頬をついばみ、不意打ち気味に吸引される。
私は歯を食いしばり、太ももに乗せた拳を固く握った。幸福感と快楽が強すぎて、気を張り詰めていないと正気を失ってしまいそうだ。
「す、すごいわね、見てるだけでドキドキしてきたわ」
真里亜先輩が顔を赤くしてつぶやく。
さっきまで私の股間に顔を埋めていたアリス先輩も様子が気になったらしく、テーブルの下から出て来た。
葵先輩は私と姫歌先輩を観察し、目にも留まらぬ速さでタブレットにペンを走らせる。相変わらず服は描いていない。
先輩たちが見守る中、私は必死に己の本能を相手に死闘を繰り広げるのだった。
***
姫歌先輩は始終あの調子で、私はひたすらドキドキさせられ続けた。昇天しそうなほど幸せだったけど、刺激が強すぎて心臓に悪い。
みんなで姫歌先輩を家まで送り届けた後も、胸の高鳴りはしばらく収まらなかった。
「ゆうり、だいしゅきぃ❤」
普段通りのかわいい声と色っぽい息遣いに、舌足らずな発音が追加されていた。
よく見ると、表情もどこかおかしい。顔色からして熱はなさそうだけど、やたらと眠そうな目をしている。
「私も大好きですよ、姫歌先輩」
「えへへ、うれしぃ❤」
んぐっ!?
なにこのかわいい生き物!
ふにゃっとした笑顔に心を鷲掴みにされ、心臓が激しく脈を打つ。
気付けば無意識のうちに、姫歌先輩を思いっきり抱きしめていた。
***
しばらくして、カバンを置いて席に着く。姫歌先輩も少し名残惜しそうにしながら、自席に腰を下ろした。
大きく息をして心拍を整え、思考を落ち着ける。
「いや~、姫歌って徹夜明けに悠理と会ったらこうなるんだね~」
私の胸を揉みながら、葵先輩が言う。
なるほど、やけに眠そうだと思ったら徹夜明けだったのか。
「んぅ、ゆうりぃ❤」
姫歌先輩は再びゆっくりとした動きで立ち上がり、私の背後に回る。
そして、覆い被さるようにして抱き着き、肩にあごを乗せた。
少し左を向けば、文字通り目と鼻の先に姫歌先輩の顔がある。
きめ細かい肌や長い睫毛、大きく円い瞳にかわいらしい鼻、ぷるんっとした唇。顔を構成するすべての要素が可憐で美しい。
「にゅふふ❤」
姫歌先輩はニコッと微笑み、私の頬に頬ずりをした。
ハッキリ言って、この状況で理性を保てているのは我ながら称賛に値する。
「ぁむっ❤」
「っ!?」
ほっぺた噛まれた!
ちょっとムズムズするけど、甘噛みだから痛みはない。
痛みはない、けど……。
それ以上に、刺激が強すぎる!
「あむあむ❤ ちゅう~っ❤」
歯を立てずに唇で挟むように頬をついばみ、不意打ち気味に吸引される。
私は歯を食いしばり、太ももに乗せた拳を固く握った。幸福感と快楽が強すぎて、気を張り詰めていないと正気を失ってしまいそうだ。
「す、すごいわね、見てるだけでドキドキしてきたわ」
真里亜先輩が顔を赤くしてつぶやく。
さっきまで私の股間に顔を埋めていたアリス先輩も様子が気になったらしく、テーブルの下から出て来た。
葵先輩は私と姫歌先輩を観察し、目にも留まらぬ速さでタブレットにペンを走らせる。相変わらず服は描いていない。
先輩たちが見守る中、私は必死に己の本能を相手に死闘を繰り広げるのだった。
***
姫歌先輩は始終あの調子で、私はひたすらドキドキさせられ続けた。昇天しそうなほど幸せだったけど、刺激が強すぎて心臓に悪い。
みんなで姫歌先輩を家まで送り届けた後も、胸の高鳴りはしばらく収まらなかった。
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