45 / 124
44話 衣替え
しおりを挟む
少し動いただけで汗が滲む季節となり、日を追うごとに半袖のブラウスに身を包む生徒が増えている。
創作部は昨日の時点で全員が衣替えを済ませていて、肌の露出が増えたから目の行き場に困るというか、きめ細かい肌を眺めているだけで心が満たされるというか、とにかく眼福。
「今年も暑くなりそうですね。夏が怖いです」
卑猥な視線をごまかすように、世間話を持ちかける。
「うふふ❤ 汗をかいたら、わたしがきれいに舐め取ってあげる❤」
「え、遠慮します」
常識的に考えて有り得ない提案なんだけど、そこはかとない魅力を感じてしまっている自分がいる。
私としても、姫歌先輩の汗なら喜んで――いやいや、これ以上はいけない。
「それじゃ、あーしはおっぱい揉んであげる!」
「いつも揉んでるじゃないですか」
いまこの瞬間も、葵先輩は私の胸を執拗に、けれど痛みを覚えない絶妙の力加減で、片時も休まず揉み続けている。
「ゆ、悠理のムレムレ靴下とか、パンツ、た、楽しみ。む、蒸れた腋の香りも、ぜひ嗅ぎたい」
「さすがのアリス先輩も後悔すると思いますよ」
率直な意見を言ったら、アリス先輩は異を唱えるように私のスカート内で激しく首を左右に振った。
下着越しに敏感な部分を鼻先で刺激され、変な声を漏らしそうになってしまう。
「地獄の我慢大会とかやってみたいわね。蒸し暑い部屋の中で厚着して熱々のお鍋を食べたり、限界ギリギリまで悠理に首を絞めてもらったり。ふふっ、どっちも楽しそうだわ」
「どっちも絶対にやりませんよ」
我慢大会はいま言ったような内容だと体に悪いし、首絞めは論外だ。
屈託のない満面の笑みを浮かべる真里亜先輩には悪いけど、断固として拒否させてもらう。
「暑さとは関係ないですけど、パジャマパーティーなんてどうですか?」
四人とも奇抜な意見ばかりだったので、無難な案を投げてみた。
友達がいないわけじゃないけど家に泊まるほどの関係でもないので、この催しには密かに憧れを抱いている。
「あらあら❤ ずいぶんとエッチなことを言うのねぇ❤」
「至って健全だと思うんですけど」
「恋人たちが一つ屋根の下で寝泊まりすれば、なにも起きないわけないよね~」
「普通に楽しく過ごして仲よく眠ればいいじゃないですか」
「お、お泊まりということは、ゆ、悠理の脱ぎたてパンツ、好きなだけ味わえる」
「味わわないでください。お腹壊しますよ」
「SMグッズをそろえておく必要があるわね。あたしに任せなさい」
「使いませんからね」
先輩たちの突飛な言動に動揺することなくツッコミを入れていると、精神的な意味での成長を実感できる。
まぁ、未だに驚かされることの方が多いんだけど。
そんなことより、会話の最中にもかかわらず先輩たちの柔肌に見入ってしまう自分の我慢弱さをどうにかしたい。
常識人ぶって先輩たちにツッコんでいるけど、最も欲望に忠実なのは私なのかもしれない。
創作部は昨日の時点で全員が衣替えを済ませていて、肌の露出が増えたから目の行き場に困るというか、きめ細かい肌を眺めているだけで心が満たされるというか、とにかく眼福。
「今年も暑くなりそうですね。夏が怖いです」
卑猥な視線をごまかすように、世間話を持ちかける。
「うふふ❤ 汗をかいたら、わたしがきれいに舐め取ってあげる❤」
「え、遠慮します」
常識的に考えて有り得ない提案なんだけど、そこはかとない魅力を感じてしまっている自分がいる。
私としても、姫歌先輩の汗なら喜んで――いやいや、これ以上はいけない。
「それじゃ、あーしはおっぱい揉んであげる!」
「いつも揉んでるじゃないですか」
いまこの瞬間も、葵先輩は私の胸を執拗に、けれど痛みを覚えない絶妙の力加減で、片時も休まず揉み続けている。
「ゆ、悠理のムレムレ靴下とか、パンツ、た、楽しみ。む、蒸れた腋の香りも、ぜひ嗅ぎたい」
「さすがのアリス先輩も後悔すると思いますよ」
率直な意見を言ったら、アリス先輩は異を唱えるように私のスカート内で激しく首を左右に振った。
下着越しに敏感な部分を鼻先で刺激され、変な声を漏らしそうになってしまう。
「地獄の我慢大会とかやってみたいわね。蒸し暑い部屋の中で厚着して熱々のお鍋を食べたり、限界ギリギリまで悠理に首を絞めてもらったり。ふふっ、どっちも楽しそうだわ」
「どっちも絶対にやりませんよ」
我慢大会はいま言ったような内容だと体に悪いし、首絞めは論外だ。
屈託のない満面の笑みを浮かべる真里亜先輩には悪いけど、断固として拒否させてもらう。
「暑さとは関係ないですけど、パジャマパーティーなんてどうですか?」
四人とも奇抜な意見ばかりだったので、無難な案を投げてみた。
友達がいないわけじゃないけど家に泊まるほどの関係でもないので、この催しには密かに憧れを抱いている。
「あらあら❤ ずいぶんとエッチなことを言うのねぇ❤」
「至って健全だと思うんですけど」
「恋人たちが一つ屋根の下で寝泊まりすれば、なにも起きないわけないよね~」
「普通に楽しく過ごして仲よく眠ればいいじゃないですか」
「お、お泊まりということは、ゆ、悠理の脱ぎたてパンツ、好きなだけ味わえる」
「味わわないでください。お腹壊しますよ」
「SMグッズをそろえておく必要があるわね。あたしに任せなさい」
「使いませんからね」
先輩たちの突飛な言動に動揺することなくツッコミを入れていると、精神的な意味での成長を実感できる。
まぁ、未だに驚かされることの方が多いんだけど。
そんなことより、会話の最中にもかかわらず先輩たちの柔肌に見入ってしまう自分の我慢弱さをどうにかしたい。
常識人ぶって先輩たちにツッコんでいるけど、最も欲望に忠実なのは私なのかもしれない。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
331
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる