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2章 私と萌恵ちゃんは恋仲である
10話 これは大人の……
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学校帰りにコンビニへ寄って、なんとなく目についたマシュマロを買った。
半分こすれば大した量ではないし、夕飯の時間を少し遅らせればいいという話になり、帰宅してすぐに開封してお皿に移し、テーブルの上に広げる。
「いただきま~すっ」
萌恵ちゃんは待ちきれないといった様子で口に放り込み、「ん~っ、おいしい!」と瞳を輝かせた。
恋人の幸せそうな姿を見て、私は胸がいっぱいになる。
「いただきます」
いちごソース入りのマシュマロを手に取り、口元に運ぶ。
唇に触れた瞬間、頭の中にゴールデンウィーク初日の出来事が浮かんだ。
マシュマロのぷにぷにした質感、いちごの香り。
初めてのキスが映像として蘇り、一瞬にして脳内を占領する。
チラッと対面を見ると、萌恵ちゃんは無邪気にモグモグと口を動かしていた。
なんか私だけが変に意識しているみたいで、ちょっと悔しい。
「ねぇ、萌恵ちゃん」
「んぅ?」
萌恵ちゃんは咀嚼を終えたマシュマロを飲み込み、こちらを向く。
私は腕を伸ばして萌恵ちゃんの肩を掴み、テーブル越しに体を引き寄せた。
何事かと驚く萌恵ちゃんの唇に、自分のそれを重ねる。
「んっ……ちゅ……んむっ……」
唇が触れ合うと同時に、この上ない幸福感が心を満たす。
少しだけ口を開いて舌を伸ばして、萌恵ちゃんの唇をこじ開ける。
口腔内に侵入するや否や、応えるように舌を絡ませてくれた。
淫靡な音を奏でながら、二人の唾液が混ざり合う。
「……はぅ……あっ……」
熱い吐息を漏らし、本能が示すまま、貪るようにキスを続ける。
舌を伝わって流れ込んでくる萌恵ちゃんの唾液は、まるで媚薬のように私の興奮を強めた。
心臓が高鳴り、体の奥が熱くなる。
操られるように右手をテーブルの下に忍ばせ、指が勝手に下腹部へと向かう。
指先が下着越しに最も敏感な部分に触れ、電流に似た刺激が走った。
このまま続けたらどうなってしまうのだろう。
これ以上の快感に晒されれば、壊れてしまうかもしれない。
萌恵ちゃんの肩から左手を離し、姿勢を正す。
キスを終えてもなお二人をつなぎとめるように、透明な蜜が糸となって互いの唇を結んでいた。
唇に付着した唾液をペロリと舐め、余韻に浸る。
「お、大人のキス、しちゃったね」
照れ隠しにそんなことを言ってみるけど、明らかに早口な上に声が裏返ってしまった。
萌恵ちゃんはトロンとした表情で小さく頷き、指で唇をなぞる。
大きく円い瞳は憂いげに細められ、頬は依然として紅潮したまま。
可憐な印象の中に、艶やかな色っぽさを孕んでいる。
「真菜……大好き」
「わ、私も、大好き……」
えっちなキスのせいか、相手を長く直視できない。
私たちは互いにチラチラと顔を見ながら、けれどどちらも言葉は発さずに、残りのマシュマロを黙々と食べるのだった。
半分こすれば大した量ではないし、夕飯の時間を少し遅らせればいいという話になり、帰宅してすぐに開封してお皿に移し、テーブルの上に広げる。
「いただきま~すっ」
萌恵ちゃんは待ちきれないといった様子で口に放り込み、「ん~っ、おいしい!」と瞳を輝かせた。
恋人の幸せそうな姿を見て、私は胸がいっぱいになる。
「いただきます」
いちごソース入りのマシュマロを手に取り、口元に運ぶ。
唇に触れた瞬間、頭の中にゴールデンウィーク初日の出来事が浮かんだ。
マシュマロのぷにぷにした質感、いちごの香り。
初めてのキスが映像として蘇り、一瞬にして脳内を占領する。
チラッと対面を見ると、萌恵ちゃんは無邪気にモグモグと口を動かしていた。
なんか私だけが変に意識しているみたいで、ちょっと悔しい。
「ねぇ、萌恵ちゃん」
「んぅ?」
萌恵ちゃんは咀嚼を終えたマシュマロを飲み込み、こちらを向く。
私は腕を伸ばして萌恵ちゃんの肩を掴み、テーブル越しに体を引き寄せた。
何事かと驚く萌恵ちゃんの唇に、自分のそれを重ねる。
「んっ……ちゅ……んむっ……」
唇が触れ合うと同時に、この上ない幸福感が心を満たす。
少しだけ口を開いて舌を伸ばして、萌恵ちゃんの唇をこじ開ける。
口腔内に侵入するや否や、応えるように舌を絡ませてくれた。
淫靡な音を奏でながら、二人の唾液が混ざり合う。
「……はぅ……あっ……」
熱い吐息を漏らし、本能が示すまま、貪るようにキスを続ける。
舌を伝わって流れ込んでくる萌恵ちゃんの唾液は、まるで媚薬のように私の興奮を強めた。
心臓が高鳴り、体の奥が熱くなる。
操られるように右手をテーブルの下に忍ばせ、指が勝手に下腹部へと向かう。
指先が下着越しに最も敏感な部分に触れ、電流に似た刺激が走った。
このまま続けたらどうなってしまうのだろう。
これ以上の快感に晒されれば、壊れてしまうかもしれない。
萌恵ちゃんの肩から左手を離し、姿勢を正す。
キスを終えてもなお二人をつなぎとめるように、透明な蜜が糸となって互いの唇を結んでいた。
唇に付着した唾液をペロリと舐め、余韻に浸る。
「お、大人のキス、しちゃったね」
照れ隠しにそんなことを言ってみるけど、明らかに早口な上に声が裏返ってしまった。
萌恵ちゃんはトロンとした表情で小さく頷き、指で唇をなぞる。
大きく円い瞳は憂いげに細められ、頬は依然として紅潮したまま。
可憐な印象の中に、艶やかな色っぽさを孕んでいる。
「真菜……大好き」
「わ、私も、大好き……」
えっちなキスのせいか、相手を長く直視できない。
私たちは互いにチラチラと顔を見ながら、けれどどちらも言葉は発さずに、残りのマシュマロを黙々と食べるのだった。
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