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2章 私と萌恵ちゃんは恋仲である
2話 ニヤニヤが止まらない
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告白が成功したことで、最大の壁は完膚なきまでに破壊された。
ただでさえ楽しい日々がさらに輝かしいものに変わるのだと、期待に胸を膨らまさずにはいられない。
だけど、やはり物事はそう簡単に運ばないのが世の常である。
「萌恵ちゃん、どうしよう。気を抜くと顔が緩む」
登校直前になって、ようやく事の重大さに気付いた。
どれだけ頑張っても、ニヤニヤが止まらない。
ただニッコリしているだけなら、『なにかいいことあったんだろうなぁ』で済ませられるだろう。
私は違う。ニッコリでもニコッでもない。何度でも言う。ニヤニヤが止まらない。
いまだって、わりと真剣に悩んでいるはずなのに口角が緩みきっている。
「笑顔なのはいいことだし、無理して真顔にならなくてもいいんじゃないかな~」
と、朗らかな笑顔を浮かべる萌恵ちゃん。
「うぅ……萌恵ちゃん!」
カバンを落とし、萌恵ちゃんに抱き着く。
玄関だろうと関係ない。内から湧き上がる衝動を抑えられなかった。
「ど、どうしたの? どこか痛い?」
「ううん、違う。萌恵ちゃんがあまりに眩しくて、かわいくて、愛しくて、体が勝手に動いたの」
はぁ、落ち着く。
まったく同じように手入れしていて、自分が着ているのと同じ制服なのに、すごくいい匂い。
温かくて、柔らかくて、でも頼りになる力強さも感じる。
そうだ。私はもう、好きなときに自分から萌恵ちゃんを抱きしめられるんだ。
恋人になって舞い上がるあまり、気持ちが暴走していたのだろう。
小さなことにも幸せを感じられるのは喜ばしいことだけど、過敏になる必要はない。
もう焦らなくても、幸せは逃げないのだから。
「萌恵ちゃん、ありがとう。ギュッてしたら落ち着いたよ」
どういう理屈か自分でも分からないけど、さっきまでの気持ち悪いニヤニヤがスッと消えた。
「どういたしまして~。まぁ、あたしはなにもしてないけどね」
「腕組んでもいい?」
「もちろん! というか、あたしいつも無断でやってるし、真菜もいちいち確認しなくて大丈夫だよ!」
「えへへ、ありがとう」
私はカバンを拾い、左腕を萌恵ちゃんの右腕に絡ませた。
玄関の扉を開け、いつも以上に晴れやかな気分で家を出る。
またニヤニヤしそうになったら、そのときも萌恵ちゃんを抱きしめよう。もちろん、迷惑にならない範疇で。
「真菜ってあたしの知らないこと、いろいろ知ってるよね~」
「そうかな? そうでもないと思うけど」
「ううん、知識量に天と地ほどの差があるよ! さっきだって、あたしにとって初めて聞くことばっかりだったもん」
というと、起床してすぐのやり取りのことかな。
それは確かに、私は性欲が人間の形をして歩いているようなものだから、無垢な天使である萌恵ちゃんと比べてえっちな知識をたくさん蓄えているのは否定しない。
でも、ためになる情報はごく少数である。
たとえばオナ――もとい、自分を慰める行為は適度なガス抜きになるので、保健体育の一環と言えなくもない。
萌恵ちゃんはそれすら経験がないらしいけど、願わくは私に対して劣情を催してほしいものだ。
「すぐに使えるような知識じゃないから、ちょっとずつ知っていけばいいと思うよ。私は中学生の頃から脳内がピンク一色だったから、興味を持って自分で調べただけだし」
「真菜はさ、一人でしたこと……あるんだよね?」
内容が内容なだけに、萌恵ちゃんは気まずそうに声を抑えている。
「自慢じゃないけど、頻繁にしてるよ。もちろん、オカズはいつも萌恵ちゃん」
いや、自慢じゃないどころか、堂々と話すことじゃないでしょ。
付き合って本音を言えるようになったからって、いくらなんでも限度がある。
ああもう、私はなんてバカなんだ! 気が緩みすぎ!
「そっ、そうだ萌恵ちゃん! 登校中にする話じゃないから、べつの話題にしようよ!」
私は声を張り上げ、強引に話題を変える。
「え? あ、うん、そうだね。そろそろゴールデンウィークだけど、デートする?」
「デート!? そ、そんな、萌恵ちゃん……いくら付き合い始めたからって、大胆すぎるよ……でも、萌恵ちゃんとなら、してみたいな」
「え……え? デートって、大胆なことなの? あたしよく知らないんだけど、恋人と一緒に出かけたり遊んだりすることじゃないの?」
私が過敏に反応したせいで、萌恵ちゃんが困惑している。
またやらかしてしまった。
萌恵ちゃんの口からデートなんて単語が飛び出るものだから、つい。
起きておはようのキスをしてブラブラと散歩して仲よくご飯を食べて隣町のカラオケに行って萌恵ちゃんの美声を堪能してからショップを回っておそろいの服とかアクセサリーとか見たりしてホテルに行って一生の思い出になる初体験でより一層絆を深めて朝帰り。
というところまで一瞬で妄想したことにより、思わずオーバーリアクションが飛び出したわけだ。
「ご、ごめん、気にしないで。いいね、デート。考えただけでムラムラ――じゃなくて、ワクワクするね」
「んふふっ、真菜と一緒ならきっと楽しいよ! 遠出するお金はないけど、どこかに遊びに行こう!」
「うんっ」
私は萌恵ちゃんの素敵な意見に賛同し、力強く頷いた。
アパートと学校の間には二車線分の距離しかない。
念入りに左右確認をしてのんびり横断歩道を渡っても、ちょっと話しているだけでもう到着だ。
昇降口に差し掛かり、名残惜しくも腕を解く。
靴を履き替える際に、萌恵ちゃんの靴を嗅ごうと嗅覚を研ぎ澄ます。いよいよ私も言い訳の余地なくド変態だと、激しい自己嫌悪に陥る。
「真菜、どうかした?」
「ううん、なんでもない。ごめんね」
こんな私を心配してくれるなんて、萌恵ちゃんの優しさは底知れない。
それにしても、いい匂いだった。
願わくは、運動後にも嗅いでみたい。
どんな香りがするのだろうか。
いま味わった華やかな香りとは打って変わって、鼻を突くような濃い臭いになったりするのかな。
私としては、普段とのギャップを感じられるからできるだけ――いやいやダメだダメだ!
落ち着け私、さすがに女子高生としてアウトすぎる。
性癖をこじらせるのも大概にしないと。
告白したときに変態な部分も受け入れてもらえたけど、萌恵ちゃんの寛容さに甘えて調子に乗りすぎてはいけない。
「なにかあったら言ってね。どんなことでも相談に乗るから!」
「それじゃ、手が寂しいからつないでもらおうかな」
私はそっと、萌恵ちゃんの右手に自分の左手を合わせ、指を絡ませる。
俗に言う恋人つなぎは、昔から当然のようにやってきた。いまさら驚くことでもない。
そのはずなのに、自分たちは付き合っているんだと意識したら、思いのほかドキドキするのだった。
ただでさえ楽しい日々がさらに輝かしいものに変わるのだと、期待に胸を膨らまさずにはいられない。
だけど、やはり物事はそう簡単に運ばないのが世の常である。
「萌恵ちゃん、どうしよう。気を抜くと顔が緩む」
登校直前になって、ようやく事の重大さに気付いた。
どれだけ頑張っても、ニヤニヤが止まらない。
ただニッコリしているだけなら、『なにかいいことあったんだろうなぁ』で済ませられるだろう。
私は違う。ニッコリでもニコッでもない。何度でも言う。ニヤニヤが止まらない。
いまだって、わりと真剣に悩んでいるはずなのに口角が緩みきっている。
「笑顔なのはいいことだし、無理して真顔にならなくてもいいんじゃないかな~」
と、朗らかな笑顔を浮かべる萌恵ちゃん。
「うぅ……萌恵ちゃん!」
カバンを落とし、萌恵ちゃんに抱き着く。
玄関だろうと関係ない。内から湧き上がる衝動を抑えられなかった。
「ど、どうしたの? どこか痛い?」
「ううん、違う。萌恵ちゃんがあまりに眩しくて、かわいくて、愛しくて、体が勝手に動いたの」
はぁ、落ち着く。
まったく同じように手入れしていて、自分が着ているのと同じ制服なのに、すごくいい匂い。
温かくて、柔らかくて、でも頼りになる力強さも感じる。
そうだ。私はもう、好きなときに自分から萌恵ちゃんを抱きしめられるんだ。
恋人になって舞い上がるあまり、気持ちが暴走していたのだろう。
小さなことにも幸せを感じられるのは喜ばしいことだけど、過敏になる必要はない。
もう焦らなくても、幸せは逃げないのだから。
「萌恵ちゃん、ありがとう。ギュッてしたら落ち着いたよ」
どういう理屈か自分でも分からないけど、さっきまでの気持ち悪いニヤニヤがスッと消えた。
「どういたしまして~。まぁ、あたしはなにもしてないけどね」
「腕組んでもいい?」
「もちろん! というか、あたしいつも無断でやってるし、真菜もいちいち確認しなくて大丈夫だよ!」
「えへへ、ありがとう」
私はカバンを拾い、左腕を萌恵ちゃんの右腕に絡ませた。
玄関の扉を開け、いつも以上に晴れやかな気分で家を出る。
またニヤニヤしそうになったら、そのときも萌恵ちゃんを抱きしめよう。もちろん、迷惑にならない範疇で。
「真菜ってあたしの知らないこと、いろいろ知ってるよね~」
「そうかな? そうでもないと思うけど」
「ううん、知識量に天と地ほどの差があるよ! さっきだって、あたしにとって初めて聞くことばっかりだったもん」
というと、起床してすぐのやり取りのことかな。
それは確かに、私は性欲が人間の形をして歩いているようなものだから、無垢な天使である萌恵ちゃんと比べてえっちな知識をたくさん蓄えているのは否定しない。
でも、ためになる情報はごく少数である。
たとえばオナ――もとい、自分を慰める行為は適度なガス抜きになるので、保健体育の一環と言えなくもない。
萌恵ちゃんはそれすら経験がないらしいけど、願わくは私に対して劣情を催してほしいものだ。
「すぐに使えるような知識じゃないから、ちょっとずつ知っていけばいいと思うよ。私は中学生の頃から脳内がピンク一色だったから、興味を持って自分で調べただけだし」
「真菜はさ、一人でしたこと……あるんだよね?」
内容が内容なだけに、萌恵ちゃんは気まずそうに声を抑えている。
「自慢じゃないけど、頻繁にしてるよ。もちろん、オカズはいつも萌恵ちゃん」
いや、自慢じゃないどころか、堂々と話すことじゃないでしょ。
付き合って本音を言えるようになったからって、いくらなんでも限度がある。
ああもう、私はなんてバカなんだ! 気が緩みすぎ!
「そっ、そうだ萌恵ちゃん! 登校中にする話じゃないから、べつの話題にしようよ!」
私は声を張り上げ、強引に話題を変える。
「え? あ、うん、そうだね。そろそろゴールデンウィークだけど、デートする?」
「デート!? そ、そんな、萌恵ちゃん……いくら付き合い始めたからって、大胆すぎるよ……でも、萌恵ちゃんとなら、してみたいな」
「え……え? デートって、大胆なことなの? あたしよく知らないんだけど、恋人と一緒に出かけたり遊んだりすることじゃないの?」
私が過敏に反応したせいで、萌恵ちゃんが困惑している。
またやらかしてしまった。
萌恵ちゃんの口からデートなんて単語が飛び出るものだから、つい。
起きておはようのキスをしてブラブラと散歩して仲よくご飯を食べて隣町のカラオケに行って萌恵ちゃんの美声を堪能してからショップを回っておそろいの服とかアクセサリーとか見たりしてホテルに行って一生の思い出になる初体験でより一層絆を深めて朝帰り。
というところまで一瞬で妄想したことにより、思わずオーバーリアクションが飛び出したわけだ。
「ご、ごめん、気にしないで。いいね、デート。考えただけでムラムラ――じゃなくて、ワクワクするね」
「んふふっ、真菜と一緒ならきっと楽しいよ! 遠出するお金はないけど、どこかに遊びに行こう!」
「うんっ」
私は萌恵ちゃんの素敵な意見に賛同し、力強く頷いた。
アパートと学校の間には二車線分の距離しかない。
念入りに左右確認をしてのんびり横断歩道を渡っても、ちょっと話しているだけでもう到着だ。
昇降口に差し掛かり、名残惜しくも腕を解く。
靴を履き替える際に、萌恵ちゃんの靴を嗅ごうと嗅覚を研ぎ澄ます。いよいよ私も言い訳の余地なくド変態だと、激しい自己嫌悪に陥る。
「真菜、どうかした?」
「ううん、なんでもない。ごめんね」
こんな私を心配してくれるなんて、萌恵ちゃんの優しさは底知れない。
それにしても、いい匂いだった。
願わくは、運動後にも嗅いでみたい。
どんな香りがするのだろうか。
いま味わった華やかな香りとは打って変わって、鼻を突くような濃い臭いになったりするのかな。
私としては、普段とのギャップを感じられるからできるだけ――いやいやダメだダメだ!
落ち着け私、さすがに女子高生としてアウトすぎる。
性癖をこじらせるのも大概にしないと。
告白したときに変態な部分も受け入れてもらえたけど、萌恵ちゃんの寛容さに甘えて調子に乗りすぎてはいけない。
「なにかあったら言ってね。どんなことでも相談に乗るから!」
「それじゃ、手が寂しいからつないでもらおうかな」
私はそっと、萌恵ちゃんの右手に自分の左手を合わせ、指を絡ませる。
俗に言う恋人つなぎは、昔から当然のようにやってきた。いまさら驚くことでもない。
そのはずなのに、自分たちは付き合っているんだと意識したら、思いのほかドキドキするのだった。
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