15 / 121
1章 私がガチなのは内緒である
15話 甘々な日
しおりを挟む
春の陽気が心地いい、日曜日の昼間。
萌恵ちゃんから、とある提案が発表された。
「今日は! 真菜を! 徹底的に甘やかします!」
元気いっぱいというより、やたらと力強い。
「なんで?」
素朴な疑問を呈してみた。
なぜ萌恵ちゃんは唐突にこんなことを言い出したのだろうか。
「真菜にはずっとお世話になってるからね。たまには恩返しというか、感謝の表れとしてなにかしたいなって」
「いやいやいやいや、むしろ私の方がお世話になってるよ。そういう理屈なら、私も徹底的に萌恵ちゃんを甘やかしたい」
嬉し泣きしそうなほど健気で甲斐甲斐しいことを言われ、またもや萌恵ちゃんへの好感度が上がった。
気持ちはありがたいけど、私は萌恵ちゃんがいなかったら死んでしまう。お世話になっているどころか、生きるための原動力であり、命の恩人と捉えることさえできる。
恩返しをしなければならないのは、間違いなく私の方だ。
「ダメ! いつもあたしばかり甘えてるんだから、今日ぐらいはあたしに甘えて!」
断固として拒否されてしまう。
萌恵ちゃんが言っているのは、家事等を任せろということではなく、スキンシップ的な意味だろう。
確かに前の一件以降、そっちの面では萌恵ちゃんを甘やかしまくっている。
「でも……」
どうにも気が引ける。
ご飯のときに『あーん』したり寝る前に頭を撫でたりしてるけど、私にとってもご褒美なわけだから。
「でもは禁止! 次に反抗的な態度を取ったら、力づくで甘やかすから!」
今回ばかりは私の主張は通らなさそうだ。
にしても、力づくで甘やかすってすごい言葉だなぁ。
「分かった。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうね」
せっかくの好意だから、素直に受け取らせてもらおう。
こういう機会だからこそ、普段できないような触れ合いができるかもしれない。
「よ~しっ、どんどん甘やかすぞ~!」
萌恵ちゃんがいつになくやる気満々だ。
それだけ私のことを大事に思ってくれてるんだと考えると、胸が熱くなる。
「お昼寝でもする?」
「えっ!? あ、いや、いいけど、あたしが甘やかす余地が……もしかして、迷惑だった?」
「それはない。萌恵ちゃんからの申し出を迷惑だなんて思ったことはこれまでに一度たりともないし今回も私だけ得してるみたいで気は引けたけど嬉しい気持ちしかなかったよ」
私はハッキリと断言し、息継ぎなしで率直な意見を伝えた。
「そ、そう? でも、だったらなんでお昼寝なの?」
萌恵ちゃんが涙をにじませて不安気に訊ねてきた。
この表情を見ているとなにかに目覚めそうなので、私はすぐさま答えを口にする。
「せっかく萌恵ちゃんに甘えられるんだから、抱きしめてもらいたいなーって。ダメ?」
「ううん、ダメじゃない! そういうことなら大賛成! ぜひ!」
納得してもらえてよかった。
正直に言えばキスしてほしいけど、それはさすがにヤバい。私の本心が知られる→「えっ、ごめん無理」→別居→絶交まである。
「真菜をぎゅ~ってできるなんて、あたしにとってもご褒美だよ。なんか落ち着くというか、安心感に包まれるというか」
ああもう、また萌恵ちゃんは無自覚にそういうこと言っちゃって。
好きという感情が物理的に爆発するとしたら、私の体は完全に消滅しているだろう。
ニヤニヤ顔を見られないように布団をセッティング。
シングルベッドで一緒に寝るのも憧れるけど、場所・金銭の両面でそんな余裕はない。
折り畳みテーブルを片付けてくれていた萌恵ちゃんが、なにかを閃いたように布団へ駆け込んだ。
「真菜、おいで」
もう何度目だろう。私の心が撃ち抜かれた瞬間である。
本人にはもちろん内緒だし、どこがとは言わないけど……濡れた。
「お、お邪魔します」
いつも一緒に寝てるのに、こういう形で布団に招かれると緊張してしまう。
頬が熱を帯びるのを感じながら、萌恵ちゃんの隣に横たわる。
「それじゃあ……ぎゅ~っ」
萌恵ちゃんは右腕で私を抱きしめ、もう片方は頭の下に潜り込ませて腕枕をしてくれた。
「萌恵ちゃん、あったかい」
「んふふっ、このまま寝てもいいよ?」
気持ちは嬉しいけど、この状況で眠れるほど私の精神は強くない。
幸せの度合いに比例して鼓動が速まり、効果音が可視化されたら辺り一面が私の心音で埋め尽くされるだろうと断言できるぐらいドキドキしている。
ここで愛を囁かれようものなら、失神してしまうかもしれない。
「萌恵ちゃん、腕痛くない? つらくなったらすぐに教えてね」
「全然平気! この体勢とかやり取りって、あたしが男だったらカップルみたいだよね~」
「そ、そう、だね」
男だったら、か。
女同士じゃダメだと明言されたわけじゃないけど、萌恵ちゃんにとって私は恋愛対象外だと再認識させられたみたいで胸が痛む。
いやいや、気にしてはいけない。
せっかくのシチュエーションなんだから、いまはこの幸せを満喫しよう。
「せっかくだから、ドラマみたいなこと言ってみようかな~」
「ドラマ?」
「真菜、愛してるよ」
「ひゃうっ!?」
どっ、どどどっ、どうしよう! え、演技だって分かってるのに、嬉しすぎて泣きそう!
なんか体がふわふわして、意識がボーっとし――
「あれ、真菜? お~い、真菜? 真菜~っ」
***
ふと目を覚まして時計を見やると、あれから三時間ほど経過していた。
まさか本当に失神するとは、想像を絶する破壊力だ。
「ご、ごめん、いつの間にか寝ちゃってて」
「いいよいいよ。それだけ安心してくれたってことでしょ? それに、寝顔もじっくり見させてもらったしね~」
と、萌恵ちゃんはイジワルそうな笑みを浮かべる。
自分のことを棚に上げてしまうけど、寝顔を観察されるのはとてつもなく恥ずかしい……!
「ありがとう萌恵ちゃん、すごく気持ちよかった。調子に乗って甘え過ぎてごめんね」
添い寝、抱きしめ、腕枕、そのまま昼寝(失神)。至れり尽くせりのフルコースだった。
身に余る幸福に天罰が下るんじゃないかと不安になる。
「あたしの方が何倍も甘えさせてもらってるから、気にしないで。こんなのでよかったら、いつでもしてあげるよ」
「うーん、それはちょっと恥ずかしい」
というより、私の意識か理性のどちらかが壊れてしまう。
「さてと、そろそろ晩ごはんの支度でも始めようかな~」
「手伝おうか?」
立ち上がって体を伸ばす萌恵ちゃんにそう申し出ると、なぜかビクッと体を強張らせた。
「あ、ありがと! それじゃあ、布団の片付けとテーブルの設置と食器の用意をお願い!」
「うん、分かった。野菜の下ごしら――」
「それは大丈夫! あたしに任せて!」
私の認識以上に職人気質なのか責任感が強いのか。
前に役割分担を決めてから、萌恵ちゃんは私を台所に立たせてくれない。
「シェフ、あとは任せました」
「んふふっ、任せたまえ!」
萌恵ちゃんの腕に抱かれて昼寝して、晩ごはんの支度をする萌恵ちゃんを眺め、萌恵ちゃんが作った料理を食べる。
私って地上で一番の勝ち組なのでは?
萌恵ちゃんから、とある提案が発表された。
「今日は! 真菜を! 徹底的に甘やかします!」
元気いっぱいというより、やたらと力強い。
「なんで?」
素朴な疑問を呈してみた。
なぜ萌恵ちゃんは唐突にこんなことを言い出したのだろうか。
「真菜にはずっとお世話になってるからね。たまには恩返しというか、感謝の表れとしてなにかしたいなって」
「いやいやいやいや、むしろ私の方がお世話になってるよ。そういう理屈なら、私も徹底的に萌恵ちゃんを甘やかしたい」
嬉し泣きしそうなほど健気で甲斐甲斐しいことを言われ、またもや萌恵ちゃんへの好感度が上がった。
気持ちはありがたいけど、私は萌恵ちゃんがいなかったら死んでしまう。お世話になっているどころか、生きるための原動力であり、命の恩人と捉えることさえできる。
恩返しをしなければならないのは、間違いなく私の方だ。
「ダメ! いつもあたしばかり甘えてるんだから、今日ぐらいはあたしに甘えて!」
断固として拒否されてしまう。
萌恵ちゃんが言っているのは、家事等を任せろということではなく、スキンシップ的な意味だろう。
確かに前の一件以降、そっちの面では萌恵ちゃんを甘やかしまくっている。
「でも……」
どうにも気が引ける。
ご飯のときに『あーん』したり寝る前に頭を撫でたりしてるけど、私にとってもご褒美なわけだから。
「でもは禁止! 次に反抗的な態度を取ったら、力づくで甘やかすから!」
今回ばかりは私の主張は通らなさそうだ。
にしても、力づくで甘やかすってすごい言葉だなぁ。
「分かった。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうね」
せっかくの好意だから、素直に受け取らせてもらおう。
こういう機会だからこそ、普段できないような触れ合いができるかもしれない。
「よ~しっ、どんどん甘やかすぞ~!」
萌恵ちゃんがいつになくやる気満々だ。
それだけ私のことを大事に思ってくれてるんだと考えると、胸が熱くなる。
「お昼寝でもする?」
「えっ!? あ、いや、いいけど、あたしが甘やかす余地が……もしかして、迷惑だった?」
「それはない。萌恵ちゃんからの申し出を迷惑だなんて思ったことはこれまでに一度たりともないし今回も私だけ得してるみたいで気は引けたけど嬉しい気持ちしかなかったよ」
私はハッキリと断言し、息継ぎなしで率直な意見を伝えた。
「そ、そう? でも、だったらなんでお昼寝なの?」
萌恵ちゃんが涙をにじませて不安気に訊ねてきた。
この表情を見ているとなにかに目覚めそうなので、私はすぐさま答えを口にする。
「せっかく萌恵ちゃんに甘えられるんだから、抱きしめてもらいたいなーって。ダメ?」
「ううん、ダメじゃない! そういうことなら大賛成! ぜひ!」
納得してもらえてよかった。
正直に言えばキスしてほしいけど、それはさすがにヤバい。私の本心が知られる→「えっ、ごめん無理」→別居→絶交まである。
「真菜をぎゅ~ってできるなんて、あたしにとってもご褒美だよ。なんか落ち着くというか、安心感に包まれるというか」
ああもう、また萌恵ちゃんは無自覚にそういうこと言っちゃって。
好きという感情が物理的に爆発するとしたら、私の体は完全に消滅しているだろう。
ニヤニヤ顔を見られないように布団をセッティング。
シングルベッドで一緒に寝るのも憧れるけど、場所・金銭の両面でそんな余裕はない。
折り畳みテーブルを片付けてくれていた萌恵ちゃんが、なにかを閃いたように布団へ駆け込んだ。
「真菜、おいで」
もう何度目だろう。私の心が撃ち抜かれた瞬間である。
本人にはもちろん内緒だし、どこがとは言わないけど……濡れた。
「お、お邪魔します」
いつも一緒に寝てるのに、こういう形で布団に招かれると緊張してしまう。
頬が熱を帯びるのを感じながら、萌恵ちゃんの隣に横たわる。
「それじゃあ……ぎゅ~っ」
萌恵ちゃんは右腕で私を抱きしめ、もう片方は頭の下に潜り込ませて腕枕をしてくれた。
「萌恵ちゃん、あったかい」
「んふふっ、このまま寝てもいいよ?」
気持ちは嬉しいけど、この状況で眠れるほど私の精神は強くない。
幸せの度合いに比例して鼓動が速まり、効果音が可視化されたら辺り一面が私の心音で埋め尽くされるだろうと断言できるぐらいドキドキしている。
ここで愛を囁かれようものなら、失神してしまうかもしれない。
「萌恵ちゃん、腕痛くない? つらくなったらすぐに教えてね」
「全然平気! この体勢とかやり取りって、あたしが男だったらカップルみたいだよね~」
「そ、そう、だね」
男だったら、か。
女同士じゃダメだと明言されたわけじゃないけど、萌恵ちゃんにとって私は恋愛対象外だと再認識させられたみたいで胸が痛む。
いやいや、気にしてはいけない。
せっかくのシチュエーションなんだから、いまはこの幸せを満喫しよう。
「せっかくだから、ドラマみたいなこと言ってみようかな~」
「ドラマ?」
「真菜、愛してるよ」
「ひゃうっ!?」
どっ、どどどっ、どうしよう! え、演技だって分かってるのに、嬉しすぎて泣きそう!
なんか体がふわふわして、意識がボーっとし――
「あれ、真菜? お~い、真菜? 真菜~っ」
***
ふと目を覚まして時計を見やると、あれから三時間ほど経過していた。
まさか本当に失神するとは、想像を絶する破壊力だ。
「ご、ごめん、いつの間にか寝ちゃってて」
「いいよいいよ。それだけ安心してくれたってことでしょ? それに、寝顔もじっくり見させてもらったしね~」
と、萌恵ちゃんはイジワルそうな笑みを浮かべる。
自分のことを棚に上げてしまうけど、寝顔を観察されるのはとてつもなく恥ずかしい……!
「ありがとう萌恵ちゃん、すごく気持ちよかった。調子に乗って甘え過ぎてごめんね」
添い寝、抱きしめ、腕枕、そのまま昼寝(失神)。至れり尽くせりのフルコースだった。
身に余る幸福に天罰が下るんじゃないかと不安になる。
「あたしの方が何倍も甘えさせてもらってるから、気にしないで。こんなのでよかったら、いつでもしてあげるよ」
「うーん、それはちょっと恥ずかしい」
というより、私の意識か理性のどちらかが壊れてしまう。
「さてと、そろそろ晩ごはんの支度でも始めようかな~」
「手伝おうか?」
立ち上がって体を伸ばす萌恵ちゃんにそう申し出ると、なぜかビクッと体を強張らせた。
「あ、ありがと! それじゃあ、布団の片付けとテーブルの設置と食器の用意をお願い!」
「うん、分かった。野菜の下ごしら――」
「それは大丈夫! あたしに任せて!」
私の認識以上に職人気質なのか責任感が強いのか。
前に役割分担を決めてから、萌恵ちゃんは私を台所に立たせてくれない。
「シェフ、あとは任せました」
「んふふっ、任せたまえ!」
萌恵ちゃんの腕に抱かれて昼寝して、晩ごはんの支度をする萌恵ちゃんを眺め、萌恵ちゃんが作った料理を食べる。
私って地上で一番の勝ち組なのでは?
0
お気に入りに追加
95
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!


犬猿の仲だけど一緒にいるのが当たり前な二人の話
ありきた
青春
犬山歌恋と猿川彩愛は、家族よりも長く同じ時間を過ごしてきた幼なじみ。
顔を合わせれば二言目にはケンカを始め、時には取っ組み合いにまで発展する。
そんな二人だが、絆の強さは比類ない。
ケンカップルの日常を描いた百合コメディです!
カクヨム、ノベルアップ+、小説家になろうにも掲載しています。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる