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買い物へ行こう
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翌日、鈴子とジェイが昼前まで睡眠を貪っていると、ジェイの店のドアから大きな音が聞こえてくる。それはドアを蹴っているような音で、ドンドンと力強い音と共に「何時まで寝てるのよ! 起きろ! 鈴子出掛けるよ!」と聞こえてくる。
「ちょっ……、誰だよ。うるせえなあ!」
抱き枕鈴子を抱きしめて睡眠を楽しんでいたジェイは、かなり機嫌悪く店のドアを開けた。するとドアの前に自信ありげに立つ奈菜がジェイの目に飛び込んできたのだ。
「奈菜……。朝から何だよ。店は今週は休みだぞ!」
「知ってるわよ! 今日はスネークじゃなくて鈴子に用があるの。鈴子を出して!」
昼間だというのに肌色の面積が多い服を着ている奈菜。男だというのにムダ毛の一切無い長い足と、これまたムダ毛の無い長い両腕をジェイに絡めて顔を近づける。
「スネーク。お・ね・が・い! 鈴子を出して」
奈菜のセクシーなお願いは、普通の男ならタジタジかもしれない。しかしジェイは無表情で微動だにしないのだった。
「鈴子はまだ寝てる。今度にしろよ」
「あら? こんな時間なのにまだ寝てるの? はは~ん、さては昨晩はお楽しみだったってやつ?」
ニヤッと微笑む奈菜はジェイを押しのけて、居住エリアにズカズカと進んで行くのだった。
「はあ? ちょ、待てよ! 奈菜!」
ベッドでブランケットに絡まりスヤスヤと寝ている鈴子を見つけた奈菜は、ニヤリと笑いながら鈴子のブランケットを剥ぎ取った。
「鈴子! 起きなさいよ。出掛けるわよ!」
勿論、素っ裸で寝ていた鈴子は、身体を覆う物が急に無くなった違和感に目を覚まし、目の前で仁王立ちで鈴子を見ている奈菜と、背後で頭を抱えているジェイに気が付く。
「え? 何これ? ん……? キャー、裸!」
慌ててベッドに敷いてあったシーツを剥ぎ取って自身に巻き付けた鈴子。
「あんたの胸って本当に大きいわね。何カップよ?」
「え? あ、はい……E?」
「はあ? E? Eですって! Fはあるでしょ、コレ! ねえ、スネーク」
鈴子の胸を鷲掴みにした奈菜がジェイの方を見て尋ねる。いきなり奈菜に胸を揉みしだかれた鈴子は「あぁ……」と顔を赤くしていた。
「奈菜、止めろ……。鈴子が困ってる」
ジェイが間に入って奈菜の手を払いのける。鈴子は自分のモノだと言わんばかりに奈菜をギロリと睨むジェイを、奈菜はゲラゲラと笑いながら口を開いた。
「やだ~! スネーク。私は鈴子を取ったりしないわよ~。私の本命は貴方ですもの!」
ウインクする奈菜を冷めた目で見るジェイ。それでも威嚇を止めないジェイを呆れた表情で見る奈菜は「もう、玩具を取り上げられたくない子供ね」とボソリと呟いたのだった。
「今から鈴子に似合う服を買いに行くわよ。心配ならスネークも付いてきたら?」
「……わかった。行く」
ジェイの返事に驚いたのは鈴子で「え? 買い物? ジェイと?」と嬉しそうに顔をほころばせる。それを見た奈菜が「私も一緒よ!」と鈴子の胸をグシャリ鷲掴んだのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「鈴子はゴスロリが似合うと思うの。童顔だしね」
奈菜の提案に「そうだな」と相づちを打つジェイ。ジェイは鈴子の手を終始握っていて全く離そうとしなかった。少しでも隙があれば後ろからバックハグをして鈴子を包み込む。その様子を奈菜が呆れて見ていたのだった。
お盆で混み合う街中でも目立つ容姿のジェイと奈菜。人々が振り返りながら二人を見つめており、「迫力あるカップル」「かっこいい」等と聞こえてくる。同時に「何? あのちびっ子。妹?」等と鈴子の心を突き刺すような意見も聞こえ、鈴子はしょぼんと下を向くのだ。
「鈴子、元気ないなあ? どうした?」
鈴子の様子にすかさず気が付いたジェイは、鈴子の顔を覗き込む。昼間の光の下で見るジェイの青い目は少し黄色みがかっており、いつもと違う雰囲気を醸し出している。深い青も綺麗だが、この色も悪くないとつい見とれてしまう鈴子。ジッと互いの視線が絡みあい少しの沈黙が流れた。
「何を街中で見つめ合ってるのよ! バカップル?」
二人の視線の間に割り込んだ奈菜は、ジェイが握る鈴子の手を奪い、「さあ行きましょう! 店はそこ」と鈴子と先に歩いて行く。
置いて行かれたジェイは頭を掻きながら「何だよ……」と呟くのだった。
暫く歩くと元町の高架下に到着し、奈菜は馴れたようにその薄暗い高架下へと入って行く。細い通路の左右に店が並んでいるが、シャッターが降りたままの店舗も多い。奈菜が言うには昔はもっと賑わっていたが、年々店が潰れていっているとボソリと呟いた。開いている店舗も不思議な雰囲気の店が多く、何を売っているのか謎な不思議な空間だった。
「店長~! 久しぶり。今日はお人形を連れてきたよ」
笑顔の奈菜がある店先で中に声を掛けると、奥から黒ずくめの女が「お、奈菜か久しぶり」と出てきたのだった。女は束が細いドレッドヘアーのロングで、ハーフアップを赤い簪で止めており、服装は黒いTシャツに黒のレザーパンツ姿で声は少し掠れていた。
「お、何やジェイも一緒かいな。こないだの注文受けたヤツはまだ出来てへんよ」
どうやらジェイとも知り合いらしく、ジェイは「ああ、いいよ別に」と返事をしていた。
「で、何やのその小動物は?」
鈴子を指さして黒ずくめの女が尋ねる。すると奈菜が得意げに「スネークのマスコット」と伝え鈴子は「マスコット?」と目を丸くする。
「環さん、違います。この子は俺の大事な子だから……」
「はあ? 大事な子って何やねん。意味分からんわ! ハッキリせい!」
環と呼ばれた黒ずくめの女は、ジェイよりも年上で立場が強いのか、自分より大きなジェイをガツンと蹴飛ばしたのだ。
それを見てびっくりした鈴子は無意識にジェイの側に駆け寄って、ジェイに抱きついたのだった。
「……ジェイを蹴らないで……ください」
怖くて環の方は見られないが、ジェイをギュッと掴んで離れない鈴子。その様子を見てゲラゲラ笑い出す環と奈菜は、「これは愉快やわ!」と大爆笑をしていたのだった。
「鈴子、ありがとう。俺は大丈夫だから……。環さんと俺は古い付き合いで、俺の姉さんみたいな人。俺の師匠の娘さんだ」
「え? えーーーー! そうなんですか?」
キョトンとした顔で環を見る鈴子を環は笑顔で見つめる。
「コイツは私の出来の悪い弟みたいなもん! あんた、可愛い顔しとるね。おいで!」
鈴子を手招きして呼び寄せる環の腕にはビッシリと刺青が入っていた。それを見た鈴子は「綺麗……」とボソリと呟く。
「ん? これか? これは親父に入れてもらったんよ。ホンマは私は親父の跡を継いで彫り師になる筈やったんやけど、服飾デザイナーになりたかったから、ジェイに跡継ぎをまかせた」
ニコリと笑って鈴子の頭を撫でる環は、鈴子よりは背は高いが奈菜やジェイよりは低く、およそ160センチ辺りだろう。しかし、ヒールの高い靴を履いているために、奈菜とならんでも大きな差は無かった。
「なあ、鈴子やったっけ? アンタにはこういう服が似合いそうやわ」
店内のラック棚から何着か服を見繕った環は、それを持って鈴子を奥の試着室へと連れて行った。
店内に残されたジェイと奈菜。ジェイは仕方なく店内の男性物の服を物色する。奈菜はジロッとジェイを睨みながら口を開く。
「大事な子ねえ……」
「何だよ……。何が言いたいんだ」
仏頂面のジェイは奈菜を見返した。奈菜はニヤリと笑いながらジェイに告げるのだった。
「あの絶倫ヤリチンのスネークが、ここ暫く誰も部屋に呼んでないって聞いて、怪しいとは思ってたけど。ついに、そうですか。それもまあ、180度違う路線よね」
奈菜の問いかけに何も答えないジェイ。その様子を面白そうに見る奈菜が「それだけ本気って事ね」と呟くが、ジェイには聞こえていないようだった。
「ちょっ……、誰だよ。うるせえなあ!」
抱き枕鈴子を抱きしめて睡眠を楽しんでいたジェイは、かなり機嫌悪く店のドアを開けた。するとドアの前に自信ありげに立つ奈菜がジェイの目に飛び込んできたのだ。
「奈菜……。朝から何だよ。店は今週は休みだぞ!」
「知ってるわよ! 今日はスネークじゃなくて鈴子に用があるの。鈴子を出して!」
昼間だというのに肌色の面積が多い服を着ている奈菜。男だというのにムダ毛の一切無い長い足と、これまたムダ毛の無い長い両腕をジェイに絡めて顔を近づける。
「スネーク。お・ね・が・い! 鈴子を出して」
奈菜のセクシーなお願いは、普通の男ならタジタジかもしれない。しかしジェイは無表情で微動だにしないのだった。
「鈴子はまだ寝てる。今度にしろよ」
「あら? こんな時間なのにまだ寝てるの? はは~ん、さては昨晩はお楽しみだったってやつ?」
ニヤッと微笑む奈菜はジェイを押しのけて、居住エリアにズカズカと進んで行くのだった。
「はあ? ちょ、待てよ! 奈菜!」
ベッドでブランケットに絡まりスヤスヤと寝ている鈴子を見つけた奈菜は、ニヤリと笑いながら鈴子のブランケットを剥ぎ取った。
「鈴子! 起きなさいよ。出掛けるわよ!」
勿論、素っ裸で寝ていた鈴子は、身体を覆う物が急に無くなった違和感に目を覚まし、目の前で仁王立ちで鈴子を見ている奈菜と、背後で頭を抱えているジェイに気が付く。
「え? 何これ? ん……? キャー、裸!」
慌ててベッドに敷いてあったシーツを剥ぎ取って自身に巻き付けた鈴子。
「あんたの胸って本当に大きいわね。何カップよ?」
「え? あ、はい……E?」
「はあ? E? Eですって! Fはあるでしょ、コレ! ねえ、スネーク」
鈴子の胸を鷲掴みにした奈菜がジェイの方を見て尋ねる。いきなり奈菜に胸を揉みしだかれた鈴子は「あぁ……」と顔を赤くしていた。
「奈菜、止めろ……。鈴子が困ってる」
ジェイが間に入って奈菜の手を払いのける。鈴子は自分のモノだと言わんばかりに奈菜をギロリと睨むジェイを、奈菜はゲラゲラと笑いながら口を開いた。
「やだ~! スネーク。私は鈴子を取ったりしないわよ~。私の本命は貴方ですもの!」
ウインクする奈菜を冷めた目で見るジェイ。それでも威嚇を止めないジェイを呆れた表情で見る奈菜は「もう、玩具を取り上げられたくない子供ね」とボソリと呟いたのだった。
「今から鈴子に似合う服を買いに行くわよ。心配ならスネークも付いてきたら?」
「……わかった。行く」
ジェイの返事に驚いたのは鈴子で「え? 買い物? ジェイと?」と嬉しそうに顔をほころばせる。それを見た奈菜が「私も一緒よ!」と鈴子の胸をグシャリ鷲掴んだのだった。
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「鈴子はゴスロリが似合うと思うの。童顔だしね」
奈菜の提案に「そうだな」と相づちを打つジェイ。ジェイは鈴子の手を終始握っていて全く離そうとしなかった。少しでも隙があれば後ろからバックハグをして鈴子を包み込む。その様子を奈菜が呆れて見ていたのだった。
お盆で混み合う街中でも目立つ容姿のジェイと奈菜。人々が振り返りながら二人を見つめており、「迫力あるカップル」「かっこいい」等と聞こえてくる。同時に「何? あのちびっ子。妹?」等と鈴子の心を突き刺すような意見も聞こえ、鈴子はしょぼんと下を向くのだ。
「鈴子、元気ないなあ? どうした?」
鈴子の様子にすかさず気が付いたジェイは、鈴子の顔を覗き込む。昼間の光の下で見るジェイの青い目は少し黄色みがかっており、いつもと違う雰囲気を醸し出している。深い青も綺麗だが、この色も悪くないとつい見とれてしまう鈴子。ジッと互いの視線が絡みあい少しの沈黙が流れた。
「何を街中で見つめ合ってるのよ! バカップル?」
二人の視線の間に割り込んだ奈菜は、ジェイが握る鈴子の手を奪い、「さあ行きましょう! 店はそこ」と鈴子と先に歩いて行く。
置いて行かれたジェイは頭を掻きながら「何だよ……」と呟くのだった。
暫く歩くと元町の高架下に到着し、奈菜は馴れたようにその薄暗い高架下へと入って行く。細い通路の左右に店が並んでいるが、シャッターが降りたままの店舗も多い。奈菜が言うには昔はもっと賑わっていたが、年々店が潰れていっているとボソリと呟いた。開いている店舗も不思議な雰囲気の店が多く、何を売っているのか謎な不思議な空間だった。
「店長~! 久しぶり。今日はお人形を連れてきたよ」
笑顔の奈菜がある店先で中に声を掛けると、奥から黒ずくめの女が「お、奈菜か久しぶり」と出てきたのだった。女は束が細いドレッドヘアーのロングで、ハーフアップを赤い簪で止めており、服装は黒いTシャツに黒のレザーパンツ姿で声は少し掠れていた。
「お、何やジェイも一緒かいな。こないだの注文受けたヤツはまだ出来てへんよ」
どうやらジェイとも知り合いらしく、ジェイは「ああ、いいよ別に」と返事をしていた。
「で、何やのその小動物は?」
鈴子を指さして黒ずくめの女が尋ねる。すると奈菜が得意げに「スネークのマスコット」と伝え鈴子は「マスコット?」と目を丸くする。
「環さん、違います。この子は俺の大事な子だから……」
「はあ? 大事な子って何やねん。意味分からんわ! ハッキリせい!」
環と呼ばれた黒ずくめの女は、ジェイよりも年上で立場が強いのか、自分より大きなジェイをガツンと蹴飛ばしたのだ。
それを見てびっくりした鈴子は無意識にジェイの側に駆け寄って、ジェイに抱きついたのだった。
「……ジェイを蹴らないで……ください」
怖くて環の方は見られないが、ジェイをギュッと掴んで離れない鈴子。その様子を見てゲラゲラ笑い出す環と奈菜は、「これは愉快やわ!」と大爆笑をしていたのだった。
「鈴子、ありがとう。俺は大丈夫だから……。環さんと俺は古い付き合いで、俺の姉さんみたいな人。俺の師匠の娘さんだ」
「え? えーーーー! そうなんですか?」
キョトンとした顔で環を見る鈴子を環は笑顔で見つめる。
「コイツは私の出来の悪い弟みたいなもん! あんた、可愛い顔しとるね。おいで!」
鈴子を手招きして呼び寄せる環の腕にはビッシリと刺青が入っていた。それを見た鈴子は「綺麗……」とボソリと呟く。
「ん? これか? これは親父に入れてもらったんよ。ホンマは私は親父の跡を継いで彫り師になる筈やったんやけど、服飾デザイナーになりたかったから、ジェイに跡継ぎをまかせた」
ニコリと笑って鈴子の頭を撫でる環は、鈴子よりは背は高いが奈菜やジェイよりは低く、およそ160センチ辺りだろう。しかし、ヒールの高い靴を履いているために、奈菜とならんでも大きな差は無かった。
「なあ、鈴子やったっけ? アンタにはこういう服が似合いそうやわ」
店内のラック棚から何着か服を見繕った環は、それを持って鈴子を奥の試着室へと連れて行った。
店内に残されたジェイと奈菜。ジェイは仕方なく店内の男性物の服を物色する。奈菜はジロッとジェイを睨みながら口を開く。
「大事な子ねえ……」
「何だよ……。何が言いたいんだ」
仏頂面のジェイは奈菜を見返した。奈菜はニヤリと笑いながらジェイに告げるのだった。
「あの絶倫ヤリチンのスネークが、ここ暫く誰も部屋に呼んでないって聞いて、怪しいとは思ってたけど。ついに、そうですか。それもまあ、180度違う路線よね」
奈菜の問いかけに何も答えないジェイ。その様子を面白そうに見る奈菜が「それだけ本気って事ね」と呟くが、ジェイには聞こえていないようだった。
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