耽溺 ~堕ちたのはお前か、それとも俺か?~

寺原しんまる

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最高に良い拾いものをした

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 どれ位の時間、自分は女の様に股を広げ、か細い声を上げているのだろうとヒロトは考える。一時間なのか二時間なのか、それとももっとか。あんなに固く閉じていたヒロトの排泄孔には、並の人間の倍はありそうな時貞の巨根が出たり入ったりを繰り返す。


 最初はリビングに居たはずが、二人はベッドルームに移動しており、その締め切った広いベッドルームにヒロトの喘ぎ声が響く。二人の結合部分からブチュブチュと白い粘着質な物が飛び散って周囲を濡らしていた。

 
「ぐぅ、がぁハ! うぅぅ……」

 
 時貞の低いうめき声と共にドクンッと更に膨張する男根の先端から、勢いよく今日何度目かも分からない吐精が開始された。勢いのあるソレはヒロトの腸壁にドーンと当たりながら、ヒロトの全身に振動を伝える。

 
「あふぁぁぁ! キテる……! 中に、また……。あはぁ!」

 
 時貞に吐精されたのと同時にヒロトも絶頂を味わう。ブルブルと震えながら、既に空っぽの筈のヒロトの男根の先端から、チロチロと申し訳程度に透明な液体が漏れ出した。

 
「何だよ? もう弾切れかよ……。王子の称号が泣くぜ」

 
 時貞はヒロトを男根で突き刺したまま揺さぶる。ヒロトは決して小柄な体格ではなく、日本人平均身長より高い。体型も細マッチョと分類される程だが、ゴツゴツと盛り上がった筋肉が鎧のようになっている時貞にとっては、振り回すのも容易い物だった。


 時貞の背中は大きな黒龍の刺青が尻まで入っている。腕には肘まで刺青があった。両胸の上には左右に黒龍の顔があり、その龍が両腕に絡まっているデザインだった。

 
「……黒い龍だらけだなあ」

 
 時貞に持ち上げられて上に跨がる様な体勢になったヒロトは、上から時貞の胸の黒龍に触れる。その仕草を見てフッと笑う時貞は「そんな所に気が向くなんて余裕があるじゃねえか」とヒロトに告げた。


 二人をガッチリと繋いでいる時貞の大きな肉棒が、ズチュズチュと動きだし、ヒロトは「あぁ……!」と身体をくねらせる。

 
「黒龍の意味はなあ、邪悪の化身だ。災いをもたらすと言われてんだよ」

 
 時貞の腰の動きが激しくなり、上に乗っているヒロトは宙に浮くように上下する。下に落下する度に時貞の剛直に奥を刺激され「あひぃーーーー!」と身悶えるヒロトは、目の前が真っ白になり気を失いそうになるのだ。

 
「ダメーー! イッてるから……、もう、くぁ……でない……んぁ」

 
 ヒロトは嬌声を上げたと同時に、ビクビクと痙攣してガクリと気絶する。そんなヒロトをお構いなしで突き上げ続ける時貞はニヤリと妖しく笑うのだ。

 
「処女喪失当日にドライで絶頂を迎えるたあ、コイツは最高に良い拾いもんだ! 暫くは飽きなくてすみそうだ」

 
 気絶しているヒロトの後孔にドクドクと吐精した時貞は、ようやく満足したのか、ヒロトの中から男根を引き抜き立ち上がる。


 ベッドサイドの棚に置いていたスマートフォンを取り、何処かに電話を掛けた時貞は、相手の人物に笑いながら告げた。

 
「ハハハ、すまんな! そうか、もう丸一日経ってたか……。良い玩具が手に入ってなあ。ああ、今から向かう。直ぐに準備しろ!」

 
  電話を切った時貞はそのままバスルームに向かい、簡単にシャワーを浴びてからマンションを後にしたのだった
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