鞍馬天狗に拐かされた私。~運命の番で神の子を孕める巫女ですって? それでも規格外は無理です!~

寺原しんまる

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 こんな宴会場で抱かれるのかと、混乱する珠音は周囲を見渡したが、部屋はいつの間にか寝室らしき場所に移動していた。きっと天狗の幻術なのかもしれない。

「こ、ここは何処よ……!」
「心配せんでもええ。二人だけしかこの場にはおらん。皆には消えてもらった」

 十二畳以上はありそうな部屋の中央に布団が置かれており、何故かそこで仰向けになっている珠音。美女天狗も消えており、室内の調度品は映画で見た花魁部屋みたいに赤く派手になっている。和紙でできたランプに金色の襖。牡丹や鯉の絵が描かれた掛け軸に、藤の花が天井から吊り下げられている。

 妖艶な照明が、重なった二人の影を映し出す。

「悪趣味だわ」
「そうか? エエ感じやと思うけど?」

 派手な室内のインテリアと相反するように、布団だけは真っ白で純白。

「この白いシーツが赤く染まる。それでお前の処女が散らされたと確認できるんや」
「や、やっぱり悪趣味よ!」

 顔が瞬時に真っ赤に染まる。この歳まで処女だったのは、鞍馬に捧げるためだったのだろうか。天狗に捧げる為に二十五歳まで守ってきたことになる。奇妙なことだ。

 戸惑う珠音を無視するように、鞍馬が強引に帯を解いていく。きっと抵抗しようと思えばできるかも知れないが、珠音の身体はそれを放棄していた。

 美しい帯が周囲に広がった。

 着物の柄が落ち着いているが、帯には美しい刺繍が施されている。黒地に金の刺繍が映えていた。

ポーンと鞍馬によって投げられた琥珀の帯留めを、意味もなく見つめてしまう。脱がされていく恥ずかしさから、気を逸らしたいから。

 何かを欲しているように波打つ心臓。そして若干震える喉は、ゴクリと音を立てて唾を飲み込む。

 あっという間に全裸にされ、足を大きく左右に開かされた。

「マ○コを見られているだけで感じてるんか?  蜜が出てきたぞ」
     
 鞍馬は顔を蜜壺に近づけて、いやらしく音を立てながらべっとりと舐め上げた。同時に極太な中指を深く中へと沈めていく。

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