お隣どうしの桜と海

八月灯香

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愛しい体 ✴︎

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海に精通がきた時、悩みに悩んで海は桜に相談してきた。
桜は海に自慰の仕方を教えてやった、それからはそういう接触はなかった。

だけど突如チャンスは巡ってくることとなる。
その日はワークアウトにあてていた。
今日海野家は楓さんも謙一郎さんも仕事で居ないが、荷物が来るから留守を頼んで居るから海が居るはずだと聞いていた。
ランニングから戻ってから海が居たら一緒に映画見ようかなと思っていた。

先に声をかけておこうかとインターホンを押したけど反応はなく、鍵もかかっている。

海出掛けてるのか…?

自宅に戻りシャワーを浴びて部屋に戻った。
なんとなく見た海の部屋から気配がする。
カーテンも閉まっているし手を伸ばして窓を触ってみると鍵も閉まっている。

だけど中に海がいる気配が確かにある。
海の部屋の窓は内側から鍵が掛かって居ても、外側から俺は解錠できてしまう。
これは俺と海しか知らない秘密でもある。
スマホにメッセージ送るか?とも思ったがなんとなくやめた。

解錠してなるべく音を立てない様に窓を開けると、海の部屋のテレビには映画がついている。

カーテンを開けてベッドの方に目をやると、海の後頭部が見える。
海、と声をかけかけてやめる。


ベッドの真ん中に座って背筋を伸ばして。
ワイヤレスのイヤホンをしてスマホを両手で持って何かの動画を観ている。
あ、これ、アダルト動画か。
しかも海が見てる動画は、前から海に似てるなと思っていたセクシー女優の物だ。
窓を閉めて鍵をかける。

しばらく窓の淵に腰掛けて海を観察した。

ピンク色の女性器を模した卑猥なオナホールを手に持っている。
いつの間にそんなもの買ったんだとか考えてしまう。
よく見たらズボンもパンツもぬいでベッドにぺったり座りこんでいる。
海が慣れない手つきでオナホールにローションをつけて股間に当てがった次の瞬間、

「へ…ぁ…は………」

声変わり途中の海があえやかな声をあげて前に倒れ込んだ。
まさか挿れただけでいったのか?そうだとしたら可愛すぎやしないか。


海の背後にまわり、小さい背中をささえる。
驚いた目がこちらをみる。

「スマホちゃんと持ってて」

と言うと、素直に両手でスマホを握りしめたから聞こえてるっぽい。

「あ…あ……は……や………」

オナホを握って動かしてやるとブチュブチュと音を立ててシリコンがローションを巻き込み海のペニスを飲み込んでいる。

「あ…あ………あ…は……」

自分の声が聞こえて居ないのか、眉間に皺を寄せながら海が口からとめどなく嬌声をこぼした。

画面では女が胸を揉まれて悶えている。
俺は海のTシャツの下に手を入れて、海の乳首に触れた。

「あ…や…らぁ………あ…」

ひっきりなしに喘いで、限界を迎えた海がオナホールに射精した。
悩ましげに寄せられた眉、熱に浮かされてすがめられた目、舌が覗く口の中…その顔を食い入る様に見てしまう。

動画はまだ続いている。
海が冷静になって文句を口にする前に俺は手の中のオナホールをゆっくり抜き差しした。

「あ…ぁ…ァ……は…ぅ…」

再び海のペニスが立ち上がり、海が俺の肩に頭を押し付けてくる。

その仕草が可愛くて、海の耳の後ろや首に唇を押し当てた。
オナホールを抜くと、ローションと精液に塗れた海のペニスが出てくる。
使い慣れていないウブな色のそれを直に触ってしごく。

「や…あ…ぁ…」

海は抵抗もせずスマホを握りしめて甘く喘ぐ。
頭を動かした反動で耳からイヤホンが外れて落ちた。
海はそれにも気が付かず、亀頭を撫でられて声をあげて悶えている。

ああ、可愛い。
汗ばんだ肌も、俺にペニス扱かれて喘いで射精しちゃうところも、全部可愛い。
気持ちよさそう。

「は…は…ぁ…あ…」

限界を迎えそうなのか、海の息が詰まる。
オナホールをはめてやると、海は背を逸らして射精をした。

「イッ……あ…!!!!」

快感の余韻が長引いているのか、吐き出す息にも声が混じる。
海の腰が痙攣してヘコヘコと前後した。

射精を終えたであろう頃合いでオナホールを抜き取ってやると、小さく声をあげて前へと倒れ込んだ。

「…おい…桜…お前本当ふざけんなよ…」

と怒りの言葉を吐き出すが、お尻丸出しで色っぽく汗ばんだ姿で言われても俺には可愛いだけで全然怖くない。

「でも気持ち良かったでしょ?ちょっと待っててね」

何でもない事です、という雰囲気を装ってタオルを取りに行く。

いやー、やばい。海めちゃくちゃ可愛い。
これはもう本当に本格的に人になんて渡したくない。
俺は海が好きだ。海が「結婚して」と言ってた頃からずっと変わらない想いでいる、今更他の誰かに乗り換えろと言われても限界まで膨らんでしまった海への想いはどうにもできない。
あんな海を誰にも見せたくない。
だけど、侵入しておいて何だが海に警戒されるのも避けたい。

暖かいお湯で濡らして絞ったタオルをもって海の元へと戻る。

海はまだ倒れ込んだままだった。

「腰…ぬけてる」

と海がいう、ああ、あんな刺激で腰抜けちゃうのか。
綺麗に身体を拭いてやって着替えをさせた。
ついでに持ってきたミネラルウォーターを飲ませてやる。
海は俺にされるがままになっていた。

布団を着せて頭を撫でてやると海は素直に眠りに着いた。

スマホとワイヤレスイヤホンを机の上に置いておく。

なんとなくだけど、オナホールは洗って紙袋に入れて海の部屋に戻した。

流石に使わなかった


そんな事があった後も海は警戒心も無く俺の部屋に来るし俺も海の部屋に行く。

海からの警戒はないが、流石に無闇矢鱈に中に居そうだからって入ってくるなと言われた。

「このクマが窓際に置いてあったら入ってくるなだからな!」
と言っていた。
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