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ゴルゴン使節団
恋愛のない繁殖って違うよね
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「守護者の種を取り入れるべきである」
ソドムの若き指導者であるハルハコビは議場でそう発言をする
「彼の年齢は不詳です、守護者は歳を取りませんので年齢に関しては憶測になります、ただグラス殿の後任であることを考えれば年齢は30歳頃に守護者になり、そこから17年、それと彼の奥方は金色の髪色であるとの事です」
「肉体が30歳なのだ若い女を選んだほうがいいだろう」
「女性院ではヘンシンキをおすすめします、歌劇団の花形であり内に秘める力も大きい、守護者の種を迎え入れたら男であれ女であれソドムの宝となりましょう」
「ヘンシンキをか・・・そうだな・・・彼女なら申し分ないだろう」
ハルハコビは何処か引っかかる顔をするが人事院を取りまとめる人間としてそれを顔に出したのは一瞬であった。
「ヘンシンキといえば今の花形だろう?年一介の交流会でその劇を見たがアレは上玉だ、俺が相手にしたいくらいだがな」
「アマニ将軍、女性院の意見として貴方のようなじじいとヘンシンキが釣り合うわけが有りません!世界の秩序を守る守護者、彼こそがヘンシンキにふさわしい」
「だがなあ・・・ベンバル女性委員長・・・男はな若い女を求める・・・それに命をかけて戦った男共はこの人事奉仕を楽しみにしている者もいる、俺だってな・・・ああ思い出した・・・・前回はお前だったな・・・今度こそ若い女をお願いしたい」
「なんですって!粗チンの分際で、将軍だかなんだか行っても乱暴なだけで、軍属の乱暴は女性員として見過ごせません!」
「ふんババアが!」
「粗チンが!」
「まあ・・・女性院の意見も最もだ、それに夫婦制がないソドムだが、1000年前の女性守護から男女の出会いは1年に一回の交流会と人事奉仕の時だけだ、せめて交流会での男女の相性は大事にしたい、それでも相手決まらないようなら我々が決める、もう男側だけで相手を決める時代は古いと思いますアマニ将軍わかってくれますか?」
「まあしかたねえ・・王子にそう言われればな」
「しかし・・・グラス様の後任ですか・・・奇しくも100年前のソドムを救ってくれた守護者様の後任がソドムに来てくれるとはな、ヘンシンキは幸せであろう・・・」
「王子!王子も今年で18だ、交流会でのいい相手はいるのか?」
「いや、僕は人事院の選択に従うよ」
「おい、聞いたかとびっきりのいい女をあてがえよ王子の第一子だ」
「それでしたらカデナティだろうな・・あの豊満な胸に妖艶な容姿、それで18歳の初の奉仕だ王子にふさわしい」
「いや・・・特別扱いはいらない・・・王子たる僕がわがままを言うわけにも行くまい」
「えらいな王子!よしじゃあ俺も今年は人事院に従おう」
--------------------
ソドムの繁殖行為は管理されている、だが100年ほど前にアリによる災害を救った守護者グラスの助言により、男女の出会いの場を作りお互いに尊重し合う事こそ強さの一つだと教えられた、それからソドムでは交流会を行い、また女性院後からも向上した。
交流会で出会った男女は人事奉仕の相手を決める事ができる、だが審査も有るが審査は近親判定くらいでほぼ交流会で相手が決まればその相手が人事奉仕の相手となる。
だが女性が人事奉仕をするのは2年に一回で 出産、哺乳期間が設けられる、だが妊娠するまでは何度も人事奉仕に参加することは可能で、ソドムにおいて女性の地位は子供を生んだ数に比例するため妊活そする女性は多い。
そして女性が初めて迎える奉仕男性は特別であり、それを見つけるための交流会は非常に大事でもある、中には毎回同じ相手と人事奉仕を行う実質的な夫婦もいたりする、実際に交流会の出会いを歌った歌劇も多いのだが・・・
この年は王子ハルハコビの初の人事奉仕があり女性の関心は誰が相手を務めるかで話題であり
男性も歌劇団の花形ヘンシンキが初の人事奉仕の他に伝説の30等位の長女カデナティが初の人事奉仕を迎える話題性が多い年である
さらにゴルゴン以外の種は強き子供が生まれるとしてソドムでは重宝されていた、そのため男の客人は【おもてなし】をされる。またゴルゴン外の客人の子を産めば5等位上がる
ソドムの身分は男は最高位が将軍であり、王や王子の子は成人したときから既に将軍である、また女性は等位で数えられる、子供を一人産めば1等位上がる他、功績によっても等位は上がる、王族であれば成人した時は5等位が保証されたりする、等位によって収入が決まっている、歌劇団は所属するだけで3等位が保証され、花形ともなれば5等位が保証される
等位が上がれば給金の他に人事奉仕の相手を選ぶことが出来るなど様々な特典がある、そのため人気の男性はより多くの女性と人事奉仕をする傾向にある。 それが王族ともなれば別格であるが、第一子に関して言えば等位関係なく血筋で選ばれる。
ヘンシンキはまだ人事奉仕をしていないが、歌劇団の花形で+5、血筋で+3、容姿+5の等位が与えられている
合計14等位ですでに女性としての身分は非常に高い、そのためその相手にはそれ相応の相手を用意する必要がある
----------------------------------------------------
「ああ、それでしたらシュンタ様は17歳でしたね、ソドムの規定では男女ともに18歳以上が人事奉仕の条件ですのでシュンタ様は対象外です・・まあ衆道の類には年齢制限は有りませんから男街でなにかあるかもしれませんが」
ミレイバはすました顔で女性人に答える
「衆道ってなに?」
シンシアの質問にイロハとカエデは顔を青くする
「男が男をその・・何するって話よ」
「何ってなによ!」
イロハとカエデが答えに困っていると
「ふふふ・・・何処の世界にもあるねえ・・・なんなら女同士でもあるんだろ?」
「はい、ソドムでは珍しい話では有りません、女性らしさが好きな女性、男性っぽい女性を好きな女性様々ですね、ヘンシンキなんかは双方に人気があります」
シーナはシンシアに耳打ちをする
「そんな!シュンタとユキナリがそんな事するわけがないじゃん!」
とシンシアは一蹴するが
「そうよ・・でも噂に聞いたけどソドムの禁兵は女性以上に女性だそうね」
「そうですね、ですがそういった男性を好む女性もいます、人事院では女性の好みに合わせて相手を選んでくれますので。私の時は・・・等位によって相手が選ばれました・・・忌々しいですね」
ミレイバは元歌劇団花形+5 血筋+2 容姿+5 で13等位であった、その時代に選ばれたのは等位に比例した相手である、現在は35歳で5人の人事奉仕を成し+4 17等位であり女性としての身分は高い、また相手を選ぶことも出来るが今年は授乳年なので彼女に奉仕義務はない 5人生んでも容姿+をキープしているのは凄いとも言える。
「子供を生んだ数だけ偉くなるなんて不思議な世界ね、魔女なら何人でも産めるのに・」
「いえ魔女様は殆どが女子を生みますから、繁殖に関する研究はソドムがこの世界で一番進んでいます」
「好きな相手の子を産めないのにかい」
「好きな相手?そんな物は必要でしょうか?優秀な種を残す、より多くの子を残す女に価値がある・・それがソドムの価値観です」
「私はゴメンだね・・永遠の命だって相手を選ぶのさ・・・私の姉さんなんかは10人以上の相手の子を生んだけどみんな相手が死ぬまで添い遂げたよ、魔女の定めさ、そういう観点でも守護者はいい相手さ、だから私はベロニカを守るのさ」
「私も・・・・相手が誰かわからないなんて・・・嫌です」
「私もです!」
グラスの女性たちはやはり価値観がソドムと違う、いや生まれたときからそういう価値観なのである
「自由に恋愛ができないから同性愛が流行るんだろう?違うかい?」
「それはわかりません人事奉仕は仕事ですし、恋愛?とは違います、男性を愛おしいと思ったことは有りません、女性にはあります」
「だから不思議な文化だっていうのさ・・・うん?念話?金ちゃんからかい?助けてください?何が有ったんだい・・」
「ミレイバ?私達を人事院につれてってくれるかい?」
「ええ、この後は人事院の見学になっています、女性はこの国に移籍しないのであれば【おもてなし】はありませんがこの国を理解するにはいい場所ですので」
ソドムの若き指導者であるハルハコビは議場でそう発言をする
「彼の年齢は不詳です、守護者は歳を取りませんので年齢に関しては憶測になります、ただグラス殿の後任であることを考えれば年齢は30歳頃に守護者になり、そこから17年、それと彼の奥方は金色の髪色であるとの事です」
「肉体が30歳なのだ若い女を選んだほうがいいだろう」
「女性院ではヘンシンキをおすすめします、歌劇団の花形であり内に秘める力も大きい、守護者の種を迎え入れたら男であれ女であれソドムの宝となりましょう」
「ヘンシンキをか・・・そうだな・・・彼女なら申し分ないだろう」
ハルハコビは何処か引っかかる顔をするが人事院を取りまとめる人間としてそれを顔に出したのは一瞬であった。
「ヘンシンキといえば今の花形だろう?年一介の交流会でその劇を見たがアレは上玉だ、俺が相手にしたいくらいだがな」
「アマニ将軍、女性院の意見として貴方のようなじじいとヘンシンキが釣り合うわけが有りません!世界の秩序を守る守護者、彼こそがヘンシンキにふさわしい」
「だがなあ・・・ベンバル女性委員長・・・男はな若い女を求める・・・それに命をかけて戦った男共はこの人事奉仕を楽しみにしている者もいる、俺だってな・・・ああ思い出した・・・・前回はお前だったな・・・今度こそ若い女をお願いしたい」
「なんですって!粗チンの分際で、将軍だかなんだか行っても乱暴なだけで、軍属の乱暴は女性員として見過ごせません!」
「ふんババアが!」
「粗チンが!」
「まあ・・・女性院の意見も最もだ、それに夫婦制がないソドムだが、1000年前の女性守護から男女の出会いは1年に一回の交流会と人事奉仕の時だけだ、せめて交流会での男女の相性は大事にしたい、それでも相手決まらないようなら我々が決める、もう男側だけで相手を決める時代は古いと思いますアマニ将軍わかってくれますか?」
「まあしかたねえ・・王子にそう言われればな」
「しかし・・・グラス様の後任ですか・・・奇しくも100年前のソドムを救ってくれた守護者様の後任がソドムに来てくれるとはな、ヘンシンキは幸せであろう・・・」
「王子!王子も今年で18だ、交流会でのいい相手はいるのか?」
「いや、僕は人事院の選択に従うよ」
「おい、聞いたかとびっきりのいい女をあてがえよ王子の第一子だ」
「それでしたらカデナティだろうな・・あの豊満な胸に妖艶な容姿、それで18歳の初の奉仕だ王子にふさわしい」
「いや・・・特別扱いはいらない・・・王子たる僕がわがままを言うわけにも行くまい」
「えらいな王子!よしじゃあ俺も今年は人事院に従おう」
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ソドムの繁殖行為は管理されている、だが100年ほど前にアリによる災害を救った守護者グラスの助言により、男女の出会いの場を作りお互いに尊重し合う事こそ強さの一つだと教えられた、それからソドムでは交流会を行い、また女性院後からも向上した。
交流会で出会った男女は人事奉仕の相手を決める事ができる、だが審査も有るが審査は近親判定くらいでほぼ交流会で相手が決まればその相手が人事奉仕の相手となる。
だが女性が人事奉仕をするのは2年に一回で 出産、哺乳期間が設けられる、だが妊娠するまでは何度も人事奉仕に参加することは可能で、ソドムにおいて女性の地位は子供を生んだ数に比例するため妊活そする女性は多い。
そして女性が初めて迎える奉仕男性は特別であり、それを見つけるための交流会は非常に大事でもある、中には毎回同じ相手と人事奉仕を行う実質的な夫婦もいたりする、実際に交流会の出会いを歌った歌劇も多いのだが・・・
この年は王子ハルハコビの初の人事奉仕があり女性の関心は誰が相手を務めるかで話題であり
男性も歌劇団の花形ヘンシンキが初の人事奉仕の他に伝説の30等位の長女カデナティが初の人事奉仕を迎える話題性が多い年である
さらにゴルゴン以外の種は強き子供が生まれるとしてソドムでは重宝されていた、そのため男の客人は【おもてなし】をされる。またゴルゴン外の客人の子を産めば5等位上がる
ソドムの身分は男は最高位が将軍であり、王や王子の子は成人したときから既に将軍である、また女性は等位で数えられる、子供を一人産めば1等位上がる他、功績によっても等位は上がる、王族であれば成人した時は5等位が保証されたりする、等位によって収入が決まっている、歌劇団は所属するだけで3等位が保証され、花形ともなれば5等位が保証される
等位が上がれば給金の他に人事奉仕の相手を選ぶことが出来るなど様々な特典がある、そのため人気の男性はより多くの女性と人事奉仕をする傾向にある。 それが王族ともなれば別格であるが、第一子に関して言えば等位関係なく血筋で選ばれる。
ヘンシンキはまだ人事奉仕をしていないが、歌劇団の花形で+5、血筋で+3、容姿+5の等位が与えられている
合計14等位ですでに女性としての身分は非常に高い、そのためその相手にはそれ相応の相手を用意する必要がある
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「ああ、それでしたらシュンタ様は17歳でしたね、ソドムの規定では男女ともに18歳以上が人事奉仕の条件ですのでシュンタ様は対象外です・・まあ衆道の類には年齢制限は有りませんから男街でなにかあるかもしれませんが」
ミレイバはすました顔で女性人に答える
「衆道ってなに?」
シンシアの質問にイロハとカエデは顔を青くする
「男が男をその・・何するって話よ」
「何ってなによ!」
イロハとカエデが答えに困っていると
「ふふふ・・・何処の世界にもあるねえ・・・なんなら女同士でもあるんだろ?」
「はい、ソドムでは珍しい話では有りません、女性らしさが好きな女性、男性っぽい女性を好きな女性様々ですね、ヘンシンキなんかは双方に人気があります」
シーナはシンシアに耳打ちをする
「そんな!シュンタとユキナリがそんな事するわけがないじゃん!」
とシンシアは一蹴するが
「そうよ・・でも噂に聞いたけどソドムの禁兵は女性以上に女性だそうね」
「そうですね、ですがそういった男性を好む女性もいます、人事院では女性の好みに合わせて相手を選んでくれますので。私の時は・・・等位によって相手が選ばれました・・・忌々しいですね」
ミレイバは元歌劇団花形+5 血筋+2 容姿+5 で13等位であった、その時代に選ばれたのは等位に比例した相手である、現在は35歳で5人の人事奉仕を成し+4 17等位であり女性としての身分は高い、また相手を選ぶことも出来るが今年は授乳年なので彼女に奉仕義務はない 5人生んでも容姿+をキープしているのは凄いとも言える。
「子供を生んだ数だけ偉くなるなんて不思議な世界ね、魔女なら何人でも産めるのに・」
「いえ魔女様は殆どが女子を生みますから、繁殖に関する研究はソドムがこの世界で一番進んでいます」
「好きな相手の子を産めないのにかい」
「好きな相手?そんな物は必要でしょうか?優秀な種を残す、より多くの子を残す女に価値がある・・それがソドムの価値観です」
「私はゴメンだね・・永遠の命だって相手を選ぶのさ・・・私の姉さんなんかは10人以上の相手の子を生んだけどみんな相手が死ぬまで添い遂げたよ、魔女の定めさ、そういう観点でも守護者はいい相手さ、だから私はベロニカを守るのさ」
「私も・・・・相手が誰かわからないなんて・・・嫌です」
「私もです!」
グラスの女性たちはやはり価値観がソドムと違う、いや生まれたときからそういう価値観なのである
「自由に恋愛ができないから同性愛が流行るんだろう?違うかい?」
「それはわかりません人事奉仕は仕事ですし、恋愛?とは違います、男性を愛おしいと思ったことは有りません、女性にはあります」
「だから不思議な文化だっていうのさ・・・うん?念話?金ちゃんからかい?助けてください?何が有ったんだい・・」
「ミレイバ?私達を人事院につれてってくれるかい?」
「ええ、この後は人事院の見学になっています、女性はこの国に移籍しないのであれば【おもてなし】はありませんがこの国を理解するにはいい場所ですので」
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