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転生から開拓へ
007話 桜は綺麗だよね
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冬があけて春になる。
優しい新芽の緑が、美しく丘の草原を彩る。
シロとクロも嬉しそうだ、そしてクロのお腹が大きくなっている、妊娠しているようだ。
子ヤギが生まれたらヤギミルクが取れる、ヤギミルクが取れればチーズも出来る楽しみだ。
この島には牛はいない、乳といったら母乳で、母乳の出が悪い母親は母乳の出がよい母親の助けを受ける、残念ながら、子供が亡くなってしまった母親等も乳母として活躍する。
ヤギミルクが軌道に乗れば母親達の助けになるだろう。
村にはりんごの果樹園もある。
しかし、残念ながらそのりんごは余り美味しくない、富士のような歯触りも無く酸っぱい。
だから富士の苗木も植えました。
バラ科サクラ属の果樹は他にサクランボ・スモモ・モモ・梅・杏・梨・を植えた
桜の仲間は、自家受粉しにくいので、それぞれに複数の品種を植えている。
その桜の木々達が、春になったら一斉に花を咲かせた。
綺麗だ、ソメイヨシノのように花だけをいっぱい咲かせる桃や杏、葉桜の梨やりんご、スモモなど時期を少しずらして咲き誇る。
もっぱらお気に入りの場所だ。
よくジェニファーと果樹園を歩く。
やはりデートなんだろう・・
あのDVDの日から、ジェニファーは映画にはまり、よく一緒に見るようになった。
なんかジェニファーも言葉を理解しだしたようだ、しかし恥ずかしいセリフの所だけ俺に訳を依頼してくる。
俺は、恥ずかしながらもそのセリフを復唱する。
ジェニファーは嬉しそうにその言葉を聞く、こんな事を繰り返している。
そして春になってしまった、もうこの世界にきて一年目を過ぎた・・・
そろそろはっきりしないと行けないのであろう・・
しかし、俺が死んだらジェニファーまで道連れにしてしまう、それが大きな足枷になっている。
ジェニファー
「ねえ金太郎さん、この花もりんごよね?」
「いや、これは梨という果物の木だよ」
ジェニファー
「梨?始めてきくなあ・・・どんな果物?」
「見た目はりんごに似てるけど、味は違うなあ食感も」
ジェニファー
「今年実を付けるかな?」
「難しいかな、梨は実を付けるまで時間がかかる果物だから、三年以上は待たないと」
ジェニファー
「三年かあ、待たせる果物だね、金太郎さんみたい」
もしかして今なのかな?
今言わないと後悔しそうだ!
「なあ!ジェニファーきいてくれるかい?」
ジェニファー
「なに?金太郎さん」
俺は神に選ばれた守護者とはその伴侶の運命について話した・・・
ジェニファー
「そんな説明は何となく分かっていました、エレンさんのように消えてしまうのよね」
「俺は守護者だから、必ず戦いに巻き込まれるはずだし・・・」
ジェニファー
「私が言ってほしいのはそんなセリフでは有りません!」
「やっぱり怖いよな…いつ死ぬか分からない人生なんて・・・」
ジェニファー
「金太郎さん違います、私が怖いのは、私を残して金太郎さんが消えてしまうのでは無いかと言うことです」
「えーと?」
ジェニファー
「あーもう、金太郎さんの伴侶にさせて下さい」
「俺について来てくれるの?」
ジェニファー
「もぅ・・映画見たいにかっこよく言って下さい」
あ!そうか・・・
「ジェニファー!」
ジェニファー
「はい」
「一生いっしょに居てくれるか?生涯を共に伴侶として」
ジェニファー
「喜んでお供致します」
ジェニファーは抱きついてきた
そして満開のサクラの中で二人は始めての口づけをかわした。
映画のように・・・
優しい新芽の緑が、美しく丘の草原を彩る。
シロとクロも嬉しそうだ、そしてクロのお腹が大きくなっている、妊娠しているようだ。
子ヤギが生まれたらヤギミルクが取れる、ヤギミルクが取れればチーズも出来る楽しみだ。
この島には牛はいない、乳といったら母乳で、母乳の出が悪い母親は母乳の出がよい母親の助けを受ける、残念ながら、子供が亡くなってしまった母親等も乳母として活躍する。
ヤギミルクが軌道に乗れば母親達の助けになるだろう。
村にはりんごの果樹園もある。
しかし、残念ながらそのりんごは余り美味しくない、富士のような歯触りも無く酸っぱい。
だから富士の苗木も植えました。
バラ科サクラ属の果樹は他にサクランボ・スモモ・モモ・梅・杏・梨・を植えた
桜の仲間は、自家受粉しにくいので、それぞれに複数の品種を植えている。
その桜の木々達が、春になったら一斉に花を咲かせた。
綺麗だ、ソメイヨシノのように花だけをいっぱい咲かせる桃や杏、葉桜の梨やりんご、スモモなど時期を少しずらして咲き誇る。
もっぱらお気に入りの場所だ。
よくジェニファーと果樹園を歩く。
やはりデートなんだろう・・
あのDVDの日から、ジェニファーは映画にはまり、よく一緒に見るようになった。
なんかジェニファーも言葉を理解しだしたようだ、しかし恥ずかしいセリフの所だけ俺に訳を依頼してくる。
俺は、恥ずかしながらもそのセリフを復唱する。
ジェニファーは嬉しそうにその言葉を聞く、こんな事を繰り返している。
そして春になってしまった、もうこの世界にきて一年目を過ぎた・・・
そろそろはっきりしないと行けないのであろう・・
しかし、俺が死んだらジェニファーまで道連れにしてしまう、それが大きな足枷になっている。
ジェニファー
「ねえ金太郎さん、この花もりんごよね?」
「いや、これは梨という果物の木だよ」
ジェニファー
「梨?始めてきくなあ・・・どんな果物?」
「見た目はりんごに似てるけど、味は違うなあ食感も」
ジェニファー
「今年実を付けるかな?」
「難しいかな、梨は実を付けるまで時間がかかる果物だから、三年以上は待たないと」
ジェニファー
「三年かあ、待たせる果物だね、金太郎さんみたい」
もしかして今なのかな?
今言わないと後悔しそうだ!
「なあ!ジェニファーきいてくれるかい?」
ジェニファー
「なに?金太郎さん」
俺は神に選ばれた守護者とはその伴侶の運命について話した・・・
ジェニファー
「そんな説明は何となく分かっていました、エレンさんのように消えてしまうのよね」
「俺は守護者だから、必ず戦いに巻き込まれるはずだし・・・」
ジェニファー
「私が言ってほしいのはそんなセリフでは有りません!」
「やっぱり怖いよな…いつ死ぬか分からない人生なんて・・・」
ジェニファー
「金太郎さん違います、私が怖いのは、私を残して金太郎さんが消えてしまうのでは無いかと言うことです」
「えーと?」
ジェニファー
「あーもう、金太郎さんの伴侶にさせて下さい」
「俺について来てくれるの?」
ジェニファー
「もぅ・・映画見たいにかっこよく言って下さい」
あ!そうか・・・
「ジェニファー!」
ジェニファー
「はい」
「一生いっしょに居てくれるか?生涯を共に伴侶として」
ジェニファー
「喜んでお供致します」
ジェニファーは抱きついてきた
そして満開のサクラの中で二人は始めての口づけをかわした。
映画のように・・・
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