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中年柔道家、再始動

おっさん、仕事する

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昨日は、久しぶりにいい汗をかいた。

今日は引っ越しだ、助手は一人、うちのベテランのカクさん、この人は元ボクサー、動きが機敏だ!

カクさん
「社長~昨日はどうでした?」

「ああ!楽しかったよ、息子ぐらいな子とも、練習したりしてな、息子に柔道教えてる気分になったよ。」

カクさん
「和ちゃんは、相変わらずサッカーかい?」

「ああ!ボール蹴ってばっかりだよ、なんかこの間、東王大相模から監督さんがきてな」

カクさん
「和ちゃんは、まだ2年生だろ・・・さすが、社長の子だな」

「まあ進路なんて、生きたいところに行けばいいよ、みっちゃんはどうなんだ?」

カクさん
「美奈はどうなんだろうな・・・家で本ばかり読んでるよ・・・」

カクさんと子供談義で盛り上がってた、そうこうして現場が見えてきた。

「どうも!勢能運送です」

*「ご苦労様です、って二人?そんなに時間かけれないですよ」

**「やっぱ、安かったからなあ・・・」

「大丈夫です、任せてください」

今日は荷物は多いが1階の事務所、階段がないので楽だ。
俺たちは手儀はよく、荷物をトラックに積む、

50kgぐらいまでなら、簡単だ100kgを超えると、ちょっと気合を入れるが。

*「あの人・・・すげえ、コピー機一人で持ってるよ・・・」

**「あの小さい人も、あの体で、ものすごい速さで段ボール運んでる・・・」

荷物の重さは、慣れてるので問題なかったが、今回は数も多かった、もう一人くらい連れてくるべきだったかな。
空いてるのが、俺とカクさんだけだったから仕方ないか・・・

「ふぅ~、終わりました!サインお願いします」

午前中で何とか積み込みを終えた、10tトラックには荷物が満載だ。

カクさん
「固定も大丈夫だ!閉めるぞ」
カクさんが荷台を占める、いったん会社に戻り翌朝出発だ、今日は土曜日、明日息子の試合があるらしいが。
日曜配送〇の我らの勢能運送は日曜日は稼ぎ時だ、息子のサッカーの試合はこの数年見ていない。

サインをもらい、会社に戻る

カクさん
「しかし、社長はすげえな、なんなら、オリンピック目指せるんじゃねえか?」

「はは!中年子持ちのおれがか?」

カクさん
「でもよ~、あのコピー機だって100kg以上あっただろ。あんなん一人で持たねえって。ウィンチで上げるのが普通だよ」

「でも時間かかっちゃうじゃん。持ち上げれば1分、ウィンチ使えば10分以上だからな・・」

カクさん
「いや、なまじオリンピック選手だって、社長みたいなのはいねえだろ。」

そんな話題をしながら、会社に戻るのであった。
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