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第10章
第106話 結婚式(前)
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初夏の風が吹き渡るある晴れた日、私の兄ラズライトと婚約者サーフェナの結婚式は行われた。
「おめでとう!」
「おめでとうございます!」
参列者の祝福を受けながら、白のフロックコートに身を包んだ新郎とウェディングドレスの裾を引いた新婦がゆっくりと進む。
二人の周囲に花や花びらがふわふわと舞いながら光っているのは、我が家の魔術師による演出だ。結婚式では定番である。
幸せそうに頬を染めたサーフェナ様は本当に美しい。
兄も幸せそうに笑顔を浮かべていて、見ているこちらまで幸せな気持ちになる。
前世から様々な結婚式に出席しているが、今の私にとってやはりこの兄の結婚式は特別だ。
ラズライトお兄様は昔からずっと私を一番可愛がってくれた。
私も兄が大好きで、まだ記憶が戻る前の幼い頃は「大きくなったらラズライトお兄様と結婚する」とか言っていたらしいのだが私は覚えていない。まあ、兄を慕っている事に変わりはないが。
サーフェナ様は優しくて素敵な女性だし、きっと兄と仲良くやっていけるだろう。
「…本当に綺麗だね。凄く幸せそうだ。彼女が素晴らしい伴侶を見付けられて、本当に良かった…」
噛みしめるようなその呟きに、私は隣を見上げた。スフェン先輩だ。
先輩は今日も男装していて、すらりとした男性用の礼服に身を包んでいる。
サーフェナ様も先輩の姿に気が付いたようで、少し照れた表情でにっこりと笑った。
武芸大会が終わった翌日、我がジャローシス侯爵家での晩餐にスフェン先輩を招いた。
大会でも学院生活でもお世話になっている先輩を両親に紹介するためだが、他にもう一つ大きな目的があった。
サーフェナ様とスフェン先輩を会わせるためだ。
先輩の姿を見たサーフェナ様は、懐かしそうに微笑んだ。
「本当に久しぶりね…こんなに大きくなって、立派になったのね」
「…こちらこそ、お久しぶりです。お元気そうで何よりです」
先輩は珍しく少し緊張した面持ちだ。
…この二人は、幼馴染なのだ。
サーフェナ様の実家のシュンガ家と、先輩の実家ゲータイト家は小麦の取引などで古くから付き合いがある。
当代は両家に近い年頃の子供がいた事もあり、特に仲良くしていたのだそうだ。
中でもサーフェナ様の弟のミニウムとスフェン先輩は仲が良かった。お互い英雄譚や演劇が好きで、そこで気が合ったらしい。
二人で武芸大会に出ると決めた日、先輩はその幼馴染ミニウムについて話してくれた。
「僕とミニウムはね、約束していたんだ。将来、彼は人々を救う立派な騎士になる。そして僕は、そんな彼の活躍を人々に伝える劇作家になる」
「劇作家ですか?」
先輩はむしろ役者のイメージだったので、私は少し驚いて聞き返した。
「うん。僕は物語を書く側になりたい。貴族だろうが平民だろうが誰もが楽しめる、斬新で親しみやすい演劇を作ってみたい」
演劇は基本的に貴族のための趣味だ。観劇のチケットはそれなりに値が張る。
平民でも裕福な者なら見に行けるが、それ以外だと祭りの時だとかに芸人が演じるものくらいしか見る機会はない。
「ミニウムはそんな物語にふさわしい、皆から親しまれるような素晴らしい騎士になれると思っていた。…だけど彼は、そうなる前に…あまりにも早く天に召されてしまったよ」
ゲータイト家とシュンガ家で行った鹿狩りの日に起きた事件。
先輩やサーフェナ様、家族、大切な人たちを守るため、彼は魔獣と戦って死んだ。
その事件について、先輩は多くを語らなかった。
…あえて淡々とした言い方は、どんな感情を込めて良いのか未だに分からないからなのかもしれない、と私は少しだけ思った。
「でも僕は、彼の物語を書く事を諦めていないんだ。彼を悲劇の英雄なんかで終わらせたりしない」
先輩は、力強い意思の宿る目で言った。
「…彼の抱いた夢を受け継ぐ者がいればいい!そうすれば彼の物語は悲劇じゃなく、希望の物語になる。そうだろう?」
「じゃあ、先輩は…」
「ああ。志半ばで倒れた少年の遺志を継ぎ、誰もが憧れる凛々しさと、親しみやすさを併せ持つ強い女騎士!しかし、その裏の顔は人気の覆面作家!!…ふふ、心躍る物語になると思わないかい?」
「そ、それは、確かに…」
今まで誰も見た事も聞いた事もない物語になるだろう。それは間違いない。
「そのための第一歩として、僕は白百合騎士団に入りたいんだ。入団試験に確実に合格するために、武芸大会で良い成績を残したい」
白百合騎士団は、王宮で抱えている女性だけで構成された騎士団だ。
創立当初はほんの数名しかおらず、男の騎士たちからは嘲られたり嫌がらせをされたりと大層苦労したと聞くが、少しずつ規模を大きくし、近年ではその地位もずいぶん向上している。
白百合騎士団に入り、誰からも認められるような活躍をする。さらにそれを物語に書き、劇作家としても成功する。
どちらか片方だけでも相当な困難を伴う事は明らかだ。
だが先輩は、真剣にその両方の夢を叶えるつもりでいる。
「だから、リナーリア君。君の力を貸してくれ」
うつむかずに前を向くその笑顔は、とても眩しかった。
先輩はサーフェナ様だけでなく私の両親や兄に対しても、自分の夢について包み隠さずに語った。
どうもヴォルツやコーネルの件を聞き、私を巻き込んだ事に少し責任を感じていたようなので、全てを話すのは先輩なりのけじめだったんじゃないだろうか。
エンスタットの申し出を受けたのは私自身なので、先輩に責任など全くないのだが…。
傍から見れば自由奔放に生きているようだが、思いやりや優しさを忘れない人なのだ。
あれほどにファンがついているのも、単に先輩が格好良いというだけではないのだろう。
話を聞いたサーフェナ様は、うっすらと涙を浮かべていた。
「…貴女は、本当に強いのね。私なんかとは全く違うわ…」
サーフェナ様も、目の前で死んだ弟のミニウムの事をずっと気にして引きずっていたという。
ミニウムとの約束のためあくまで前向きに生きようとしている先輩の夢は、彼女にはずいぶんと衝撃的で…そして、胸を打ったようだった。
「貴女とミニウムの夢を、私も応援するわ。…でも、一つだけお願いがあるの」
「何でしょうか」
尋ね返した先輩に、サーフェナ様は赤くなった目で微笑んだ。
「たまにでいいから、あの子の所に行って花を供えてあげて。…もう、ずっと行っていないでしょう?貴女が武芸大会で優勝したって聞いたら、きっとすごく喜ぶわ」
先輩はその時初めて、胸を突かれたような表情をした。
「…分かりました。必ず」
うつむいた髪の隙間から滴った雫が、ぽつりと床に染みを作った。
「おめでとう!」
「おめでとうございます!」
参列者の祝福を受けながら、白のフロックコートに身を包んだ新郎とウェディングドレスの裾を引いた新婦がゆっくりと進む。
二人の周囲に花や花びらがふわふわと舞いながら光っているのは、我が家の魔術師による演出だ。結婚式では定番である。
幸せそうに頬を染めたサーフェナ様は本当に美しい。
兄も幸せそうに笑顔を浮かべていて、見ているこちらまで幸せな気持ちになる。
前世から様々な結婚式に出席しているが、今の私にとってやはりこの兄の結婚式は特別だ。
ラズライトお兄様は昔からずっと私を一番可愛がってくれた。
私も兄が大好きで、まだ記憶が戻る前の幼い頃は「大きくなったらラズライトお兄様と結婚する」とか言っていたらしいのだが私は覚えていない。まあ、兄を慕っている事に変わりはないが。
サーフェナ様は優しくて素敵な女性だし、きっと兄と仲良くやっていけるだろう。
「…本当に綺麗だね。凄く幸せそうだ。彼女が素晴らしい伴侶を見付けられて、本当に良かった…」
噛みしめるようなその呟きに、私は隣を見上げた。スフェン先輩だ。
先輩は今日も男装していて、すらりとした男性用の礼服に身を包んでいる。
サーフェナ様も先輩の姿に気が付いたようで、少し照れた表情でにっこりと笑った。
武芸大会が終わった翌日、我がジャローシス侯爵家での晩餐にスフェン先輩を招いた。
大会でも学院生活でもお世話になっている先輩を両親に紹介するためだが、他にもう一つ大きな目的があった。
サーフェナ様とスフェン先輩を会わせるためだ。
先輩の姿を見たサーフェナ様は、懐かしそうに微笑んだ。
「本当に久しぶりね…こんなに大きくなって、立派になったのね」
「…こちらこそ、お久しぶりです。お元気そうで何よりです」
先輩は珍しく少し緊張した面持ちだ。
…この二人は、幼馴染なのだ。
サーフェナ様の実家のシュンガ家と、先輩の実家ゲータイト家は小麦の取引などで古くから付き合いがある。
当代は両家に近い年頃の子供がいた事もあり、特に仲良くしていたのだそうだ。
中でもサーフェナ様の弟のミニウムとスフェン先輩は仲が良かった。お互い英雄譚や演劇が好きで、そこで気が合ったらしい。
二人で武芸大会に出ると決めた日、先輩はその幼馴染ミニウムについて話してくれた。
「僕とミニウムはね、約束していたんだ。将来、彼は人々を救う立派な騎士になる。そして僕は、そんな彼の活躍を人々に伝える劇作家になる」
「劇作家ですか?」
先輩はむしろ役者のイメージだったので、私は少し驚いて聞き返した。
「うん。僕は物語を書く側になりたい。貴族だろうが平民だろうが誰もが楽しめる、斬新で親しみやすい演劇を作ってみたい」
演劇は基本的に貴族のための趣味だ。観劇のチケットはそれなりに値が張る。
平民でも裕福な者なら見に行けるが、それ以外だと祭りの時だとかに芸人が演じるものくらいしか見る機会はない。
「ミニウムはそんな物語にふさわしい、皆から親しまれるような素晴らしい騎士になれると思っていた。…だけど彼は、そうなる前に…あまりにも早く天に召されてしまったよ」
ゲータイト家とシュンガ家で行った鹿狩りの日に起きた事件。
先輩やサーフェナ様、家族、大切な人たちを守るため、彼は魔獣と戦って死んだ。
その事件について、先輩は多くを語らなかった。
…あえて淡々とした言い方は、どんな感情を込めて良いのか未だに分からないからなのかもしれない、と私は少しだけ思った。
「でも僕は、彼の物語を書く事を諦めていないんだ。彼を悲劇の英雄なんかで終わらせたりしない」
先輩は、力強い意思の宿る目で言った。
「…彼の抱いた夢を受け継ぐ者がいればいい!そうすれば彼の物語は悲劇じゃなく、希望の物語になる。そうだろう?」
「じゃあ、先輩は…」
「ああ。志半ばで倒れた少年の遺志を継ぎ、誰もが憧れる凛々しさと、親しみやすさを併せ持つ強い女騎士!しかし、その裏の顔は人気の覆面作家!!…ふふ、心躍る物語になると思わないかい?」
「そ、それは、確かに…」
今まで誰も見た事も聞いた事もない物語になるだろう。それは間違いない。
「そのための第一歩として、僕は白百合騎士団に入りたいんだ。入団試験に確実に合格するために、武芸大会で良い成績を残したい」
白百合騎士団は、王宮で抱えている女性だけで構成された騎士団だ。
創立当初はほんの数名しかおらず、男の騎士たちからは嘲られたり嫌がらせをされたりと大層苦労したと聞くが、少しずつ規模を大きくし、近年ではその地位もずいぶん向上している。
白百合騎士団に入り、誰からも認められるような活躍をする。さらにそれを物語に書き、劇作家としても成功する。
どちらか片方だけでも相当な困難を伴う事は明らかだ。
だが先輩は、真剣にその両方の夢を叶えるつもりでいる。
「だから、リナーリア君。君の力を貸してくれ」
うつむかずに前を向くその笑顔は、とても眩しかった。
先輩はサーフェナ様だけでなく私の両親や兄に対しても、自分の夢について包み隠さずに語った。
どうもヴォルツやコーネルの件を聞き、私を巻き込んだ事に少し責任を感じていたようなので、全てを話すのは先輩なりのけじめだったんじゃないだろうか。
エンスタットの申し出を受けたのは私自身なので、先輩に責任など全くないのだが…。
傍から見れば自由奔放に生きているようだが、思いやりや優しさを忘れない人なのだ。
あれほどにファンがついているのも、単に先輩が格好良いというだけではないのだろう。
話を聞いたサーフェナ様は、うっすらと涙を浮かべていた。
「…貴女は、本当に強いのね。私なんかとは全く違うわ…」
サーフェナ様も、目の前で死んだ弟のミニウムの事をずっと気にして引きずっていたという。
ミニウムとの約束のためあくまで前向きに生きようとしている先輩の夢は、彼女にはずいぶんと衝撃的で…そして、胸を打ったようだった。
「貴女とミニウムの夢を、私も応援するわ。…でも、一つだけお願いがあるの」
「何でしょうか」
尋ね返した先輩に、サーフェナ様は赤くなった目で微笑んだ。
「たまにでいいから、あの子の所に行って花を供えてあげて。…もう、ずっと行っていないでしょう?貴女が武芸大会で優勝したって聞いたら、きっとすごく喜ぶわ」
先輩はその時初めて、胸を突かれたような表情をした。
「…分かりました。必ず」
うつむいた髪の隙間から滴った雫が、ぽつりと床に染みを作った。
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