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第6章
第55話 昼食(前)
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午前の授業が終わってすぐ、教室にアーゲンがやって来た。もちろんストレング付きだ。
「やあ、リナーリア」
「アーゲン様。あのような素晴らしい贈り物を、本当にありがとうございました」
「いいや。君がしてくれた事に報いるには、あんなものでは到底足りないよ」
真面目な顔で言われると逆に困ってしまう。
最近のアーゲンはいつもこんな感じなのでやりづらい。
実は2週間ほど前、私と次兄のティロライト、それから王都に来たばかりの父と母は、パイロープ公爵家の晩餐に招かれた。息子の命を救ってもらった礼がしたいとの理由だ。
殿下が中型魔獣討伐の手柄を上げた事もあり、この件は既に貴族中に広まってしまっているらしい。
断るのも失礼なので招待を受けることになったのだが、物凄い歓待ぶりだったので私たち一家は非常に驚いた。有り体に言えばびびった。
家紋入りの豪奢な馬車での送迎に始まり、屋敷に着いたら使用人や一族総出で出迎えられ、料理も酒も凄まじく豪勢だった。
前世で殿下と共に視察で領地に訪れた時くらい凄かった。
公爵家たるもの、相手が息子の命の恩人ともなれば饗応の手を抜くわけには行かなかったのだろうが、そんな扱いをされるのは初めてだった我が家は全員呆然としていた。
まともに応対できていたのは私とせいぜい母くらいだったと思う。
アーゲンの母であるパイロープ公爵夫人は家のプライドに関わるのかしきりに息子自慢をしていたのだが、うちの母は同席しているティロライトお兄様よりも何故か殿下の話をしていた。
侯爵家の次男にすぎないお兄様を公爵家の嫡男と並べて語るのは難しかったのかも知れないが、お兄様の立場がなくてちょっと可哀想だった。
お兄様自身はそれどころではなかったようでひたすら愛想笑いを浮かべていたが。
ただ、アーゲンもちょっと居心地悪そうにしていたのは少し面白かった。
アーゲンの弟妹も同席していたし、長男として努めて堂々としていたようだが、やはり母親から息子自慢をされるのは本人にとって恥ずかしいものらしい。
気持ちは分からんでもないが。
しかし公爵家からの感謝の気持ちというのは、到底その程度では収まらなかった。
つい昨日、パイロープ公爵家からの贈り物がジャローシス侯爵屋敷に届いたのだが、それを見て私たち一家は文字通り仰天した。
なんと、大変に立派な作りの馬車が贈られてきたのだ。もちろん、曳くための馬つきだ。
貴族用の馬車というのは物凄く高価だ。財力や家格がはっきり反映されるので、金に糸目をつけない貴族が結構いるからだ。
贈られた馬車は新参侯爵家である我が家の家格に気を遣ったらしく、外見こそ落ち着いたデザインだったが、作りは非常に丁寧で丈夫なものだったし内装は見事の一言だった。
防護魔術のかけられた上質な織りの布が張られていて、何より座席のふかふか具合が素晴らしい。
車体や車輪には耐久性の高い衝撃吸収の魔術がかけられていて、乗り心地も抜群である。殿下の乗ってたパレード用の馬車みたいだ。
馬車馬ももちろん、大人しくて若く健康そうな良い馬だった。
一体これを、どれだけ金をかけて用意したのか。もはや財力の暴力である。
あののんびりしたお父様すら困惑していた。
しっかり我が家の家紋も入れられていたし、まさか返す訳にもいかないので受け取ったが、ちょっとやりすぎだと思う。
「…どうかな、今日は僕と一緒にランチを」
そう言うアーゲンに、私は静かに頭を下げた。
「すみません。今日はすでにお約束があるんです」
「そうかい。君は人気者だし、夕食には出てこないしね…残念だけど仕方ないな」
そうは言うが、近頃アーゲンと昼食を取る機会は増えている気がする。何しろ誘いに来る回数が多い。
頻度で言えば殿下とカーネリア様が特に多いのだが、その次に多いのはアーゲンだ。
後はスフェン先輩やその他が少々。スフェン先輩以外のグループは二組以上一緒になる場合もある。
そこで「じゃあ明日は」と言いかけたアーゲンだが、急に口を噤んだ。
その視線を追いかけて振り向くと、後ろには予想通りスピネルがいた。
「リナーリア、そろそろ行くぞ」
「あ、はい」
これ多分私を迎えに来たんじゃなくて、アーゲンを牽制に来たんだろうな。
と言うのも、討伐訓練の一件以来どうもアーゲンはスピネルが苦手になってしまったらしい。顔には出さないがどことなく腰が引けている気がするのだ。
スピネルもそれを分かっているらしく、私の所にアーゲンが来たのを見るとこうして横槍を入れに来る事が増えた。
案の定アーゲンはスピネルの顔を見た途端に「じゃあまた今度」とだけ言って去って行ったので、ちょっと助かった。
スピネルは私を助けたかったと言うより、単にアーゲンの反応を面白がっているだけのような気もするが。
今日は本当に用事があったので良いが、討伐訓練の件を気にしているのかアラゴナ様が牽制に来る事もなくなってしまったので、アーゲンの誘いを断りにくいんだよな。
ある程度仲良くはしておきたいが、かと言ってアーゲンの派閥に入ったとは思われたくないので難しい所だ。
何だか私とアーゲンの仲について変な憶測をしている者もいるらしいし…。全くもって面倒くさい。
それはそうと昼食だ。今日は話したい事があったので、朝から殿下やスピネルと約束をしていたのである。
「殿下は?」と尋ねると、スピネルは「今取り込み中だからちょっと待て」と顎で示した。
見ると、一人のご令嬢が殿下の隣に立って話しかけている。
あの褐色がかった赤毛はトリフェル様だ。殿下派の中でもひときわ積極的な方である。
ああ…なるほど。これは声をかけたくない…。
「やあ、リナーリア」
「アーゲン様。あのような素晴らしい贈り物を、本当にありがとうございました」
「いいや。君がしてくれた事に報いるには、あんなものでは到底足りないよ」
真面目な顔で言われると逆に困ってしまう。
最近のアーゲンはいつもこんな感じなのでやりづらい。
実は2週間ほど前、私と次兄のティロライト、それから王都に来たばかりの父と母は、パイロープ公爵家の晩餐に招かれた。息子の命を救ってもらった礼がしたいとの理由だ。
殿下が中型魔獣討伐の手柄を上げた事もあり、この件は既に貴族中に広まってしまっているらしい。
断るのも失礼なので招待を受けることになったのだが、物凄い歓待ぶりだったので私たち一家は非常に驚いた。有り体に言えばびびった。
家紋入りの豪奢な馬車での送迎に始まり、屋敷に着いたら使用人や一族総出で出迎えられ、料理も酒も凄まじく豪勢だった。
前世で殿下と共に視察で領地に訪れた時くらい凄かった。
公爵家たるもの、相手が息子の命の恩人ともなれば饗応の手を抜くわけには行かなかったのだろうが、そんな扱いをされるのは初めてだった我が家は全員呆然としていた。
まともに応対できていたのは私とせいぜい母くらいだったと思う。
アーゲンの母であるパイロープ公爵夫人は家のプライドに関わるのかしきりに息子自慢をしていたのだが、うちの母は同席しているティロライトお兄様よりも何故か殿下の話をしていた。
侯爵家の次男にすぎないお兄様を公爵家の嫡男と並べて語るのは難しかったのかも知れないが、お兄様の立場がなくてちょっと可哀想だった。
お兄様自身はそれどころではなかったようでひたすら愛想笑いを浮かべていたが。
ただ、アーゲンもちょっと居心地悪そうにしていたのは少し面白かった。
アーゲンの弟妹も同席していたし、長男として努めて堂々としていたようだが、やはり母親から息子自慢をされるのは本人にとって恥ずかしいものらしい。
気持ちは分からんでもないが。
しかし公爵家からの感謝の気持ちというのは、到底その程度では収まらなかった。
つい昨日、パイロープ公爵家からの贈り物がジャローシス侯爵屋敷に届いたのだが、それを見て私たち一家は文字通り仰天した。
なんと、大変に立派な作りの馬車が贈られてきたのだ。もちろん、曳くための馬つきだ。
貴族用の馬車というのは物凄く高価だ。財力や家格がはっきり反映されるので、金に糸目をつけない貴族が結構いるからだ。
贈られた馬車は新参侯爵家である我が家の家格に気を遣ったらしく、外見こそ落ち着いたデザインだったが、作りは非常に丁寧で丈夫なものだったし内装は見事の一言だった。
防護魔術のかけられた上質な織りの布が張られていて、何より座席のふかふか具合が素晴らしい。
車体や車輪には耐久性の高い衝撃吸収の魔術がかけられていて、乗り心地も抜群である。殿下の乗ってたパレード用の馬車みたいだ。
馬車馬ももちろん、大人しくて若く健康そうな良い馬だった。
一体これを、どれだけ金をかけて用意したのか。もはや財力の暴力である。
あののんびりしたお父様すら困惑していた。
しっかり我が家の家紋も入れられていたし、まさか返す訳にもいかないので受け取ったが、ちょっとやりすぎだと思う。
「…どうかな、今日は僕と一緒にランチを」
そう言うアーゲンに、私は静かに頭を下げた。
「すみません。今日はすでにお約束があるんです」
「そうかい。君は人気者だし、夕食には出てこないしね…残念だけど仕方ないな」
そうは言うが、近頃アーゲンと昼食を取る機会は増えている気がする。何しろ誘いに来る回数が多い。
頻度で言えば殿下とカーネリア様が特に多いのだが、その次に多いのはアーゲンだ。
後はスフェン先輩やその他が少々。スフェン先輩以外のグループは二組以上一緒になる場合もある。
そこで「じゃあ明日は」と言いかけたアーゲンだが、急に口を噤んだ。
その視線を追いかけて振り向くと、後ろには予想通りスピネルがいた。
「リナーリア、そろそろ行くぞ」
「あ、はい」
これ多分私を迎えに来たんじゃなくて、アーゲンを牽制に来たんだろうな。
と言うのも、討伐訓練の一件以来どうもアーゲンはスピネルが苦手になってしまったらしい。顔には出さないがどことなく腰が引けている気がするのだ。
スピネルもそれを分かっているらしく、私の所にアーゲンが来たのを見るとこうして横槍を入れに来る事が増えた。
案の定アーゲンはスピネルの顔を見た途端に「じゃあまた今度」とだけ言って去って行ったので、ちょっと助かった。
スピネルは私を助けたかったと言うより、単にアーゲンの反応を面白がっているだけのような気もするが。
今日は本当に用事があったので良いが、討伐訓練の件を気にしているのかアラゴナ様が牽制に来る事もなくなってしまったので、アーゲンの誘いを断りにくいんだよな。
ある程度仲良くはしておきたいが、かと言ってアーゲンの派閥に入ったとは思われたくないので難しい所だ。
何だか私とアーゲンの仲について変な憶測をしている者もいるらしいし…。全くもって面倒くさい。
それはそうと昼食だ。今日は話したい事があったので、朝から殿下やスピネルと約束をしていたのである。
「殿下は?」と尋ねると、スピネルは「今取り込み中だからちょっと待て」と顎で示した。
見ると、一人のご令嬢が殿下の隣に立って話しかけている。
あの褐色がかった赤毛はトリフェル様だ。殿下派の中でもひときわ積極的な方である。
ああ…なるほど。これは声をかけたくない…。
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