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 彼女は僕に口づけした。

 僕は一瞬何が起こったかわからず固まっていた。彼女は顔を赤らめて下を向いた。それから彼女は僕の顔を両手でつかみ、もう一度 口づけした。長い間、僕らは口づけした。彼女は僕の固くなった部分をズボンの上から軽く撫でると、僕の手を引いてベッドに連れて行った。
 そして僕は彼女と寝た。僕は女の子と寝るのが初めてだったが、彼女は初めてではないようだった。だがそんなことは気にせず、無我夢中で彼女を求めた。
 その後。ベッドの上に並んで横になると、僕は何を考えるでもなく天井を眺めていた。彼女も同じように天井を眺めながらタバコを吸っていた。
「私って最低な女だと思わない?」
「思わないよ。」
彼女はタバコの火を消した。
しばらく黙っていると彼女はこちらに体を向け、僕の腕に顔をうずめた。
「ねえ、私のこと好き?」
「好きだよ。初めて見た時からずっと。」
「私もよ。」
そう言って彼女は僕の頬に口づけした。僕はまた勃起した。今度は僕の方から彼女に口づけした。
「タバコ臭いでしょう。」
「構わないよ。」
 僕は彼女の上にまたがり、激しく口づけした。そして僕の方から誘い、もう一度寝た。
 2回目が終わった後、気が付くと彼女は眠っていた。僕は何となくベッドから降りてソファーに座り、彼女のタバコを吸ってみた。初めてだったので むせてしまったが、幸い彼女には気づかれていなかった。何口か吸ってみたが美味くもなく不味くもなかった。僕はタバコの火を消してベッドに戻った。
 隣で眠る彼女の髪を何度か撫でてから僕も眠った。
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