69 / 85
第四章:ひとまずの解決
その68 物分かりが良いと見るべきか
しおりを挟む
「おいダイト、ありゃあもしかして……」
<うむ、デッドリーベアの親子だ。しかもメスだ運がいいな>
<うぉふ!>
茂みから顔を覗かせた二頭は確かに親子のようで、よく見ると一頭は顔が丸く小さい。
俺達の弁当を物欲しそうに見ているので、卵焼きをチラつかせると子熊の方が身を乗り出してきた。
「くおん!」
<わんわん!!>
「くおん!?」
「こら、アロン威嚇するな。お前だけの弁当じゃねえんだし。ダイト、こっちに来るよう言ってくれるか?」
<承知した>
ダイトがなにやらぺらぺらと親熊に話しかけると、子熊を抱えてのそりと出てくる。
でけえ……立ったら3メートルくらいある巨体を揺らし、ダイトの近くへどすんと座り込んだ。
「ほら、これで足りるかわからんが食っていいぞ」
「くおおおおん♪」
<わおーん……>
卵焼きを両手で掴んで食べる姿が可愛い。
ダイトは自分の分が減ったと尻尾を垂らしていたが、お前はまた食えるだろ。
んで、親熊と一緒におにぎりと玉子焼きをもうワンセット食べさせてやった。
「美味しいですねーアロンちゃん、クマちゃん」
<きゅーん♪>
「くおん♪」
サリアに餌付けされながらみんなでしばらく飯を食っていたが、やがて食べ終わり、ようやく本題に入れるとダイトに蜜の件を問うてもらう。
「ぐるう」
<……今年はあまり集められてないから少しで良ければ、と言っている>
「マジか。忍びねえが……こっちも命がかかってるからな。アレと交換でいいか聞いてもらおう」
そう言って俺はコンテナに乗り込み、キングサーモンを二匹担いで目の前に置く。
「がぉぉぉおん!!」
「くぉぉぉぉん!!」
「うわ!? びっくりした!?」
「喜んでいるみたいね、万歳してるみたいで可愛い」
二頭はキングサーモンを見るなり立ち上がって両腕を掲げて吠えた。目が輝いていたのでダイトに聞いてみるとご馳走がきたって感じでご機嫌らしい。
「それじゃ交換してくれるのか?」
「がる」
いいらしい。
すると子熊を置いて親熊がどこかへ去っていく。取りに行ってくれたのだろうか?
<わふ!>
「くおんくおん!」
「じゃれあってる、可愛いなあ……」
サリアが子供二頭がじゃれ合っているのを見て癒され、そのサリアを見て俺が癒されるという正のスパイラルがこの場を包み、ほんわかした雰囲気が漂う。
子熊は結構好きなので撫でたいが、懐いてしまうとアレなので遠巻きに見るだけである。
しばらく二頭のじゃれ合いを眺めていると、親熊がなにやら木で出来た壺を持って戻って来た。
「がう、がうっがう」
「なんて?」
<これが集めた蜜だそうだ。壺の半分しか渡せないが、受け取ってくれと>
熊がすっと俺の前に差し出したので両手で受け取ると結構ずっしりと入っていた。なんだっけ、あの老酒とか入れる瓶みたいな形をしていて自分で作ったのなら器用だと思う。
それを地面に置いてキングサーモンを持たせると両手で抱えて一声鳴いた。
「くおーん……」
「がう。がうがう」
「名残惜しいみたいですね」
子熊がアロンとがっぷり寄りながら切ない声をあげるも、母熊にもう一回声をかけられていた。
とぼとぼと母親の下へ戻り、二頭は森の中へ。
一瞬振り返った子熊が最後に一回だけ鳴くとそのまま森の中へ消えて行った。
<わおーん!>
「可愛かったね。お母さんも大人しかったし」
「そこはダイトが居るからだろ? やっぱでかいしあれが襲い掛かってきたら怖いぞ」
<ヒサトラの言う通りだな。我が意思疎通できるとは言え、もし居なかったら人間を襲ってもおかしくはない。まあ、今の個体は木の実や魚、猪なんかを主食にしているみたいだから人間は食っていないようだが>
熊が人の味を覚えると怖いらしいからそこはベヒーモス様様ってところだ。
ちょっとだけ名残惜しさを残しつつ、アロンを抱き上げてから俺達は山を下りる。また会いに来てもいいかもしれねえ、かな?
そのまま途中の町に寄って食材を買い、山の幸や肉を買い込んで王都へ。
明日は出かけずに休もうと酒も買い、トラックのヘッドライトで庭を照らして炭火焼肉を始めた。
「こっちの酒も美味いぜ……」
「私は果実酒だけ飲めるかな。んー美味しい♪」
サリアが俺の隣でコップを傾けて嬉しそうな顔をしていて、顔がほころぶ。最近は二人だけの時は敬語が消えてきているから嬉しい限り。
……そして素材も少しずつだが集まって来ていて運がいいと言わざるを得ない。残りも明後日からの仕事で情報収集をする必要があるし、頑張ろう。
もし早めに集まったらルアンに言ってすぐ呼んでもらうことは可能だろうか? 明日カーナビに呼びかけてみるか。
「いい匂いがするじゃないか」
「あれ、ソリッド様? こんな時間にどうしたんですか?」
「少し休憩だ、私にも一杯貰えるかな?」
「もちろんいいですけど……忙しそうですね最近?」
俺が酒を手渡すと毒見もせず飲んだ。信頼しすぎだろういくらなんでも。
一気に半分くらい飲んだところでソリッド様がニヤリと笑う。
「まあ楽しみにしていてくれ。ゴルフ場計画はまだ始まったばかりだが、確実に前へ進んでいる!」
「ちょ、陛下話すの早すぎっす!?」
「話したくて仕方なかったんですね……」
「まあ、なんとなく分かってたからあんまり変わらんけど」
そう言うと騎士達が笑い『そうですよねー』と庭に座り込み、下っ端の騎士が買い出しへ行く。
そうなると宴会が始まるのは確実で、あっという間に庭が騒がしくなった。
「ゴルフクラブはオリハルコンで作ったらダメですからね」
「私専用で一本だけでも……!!」
昔を思い出すなと思いながら、酒を飲みつつ楽しく過ごす俺であった。
<うむ、デッドリーベアの親子だ。しかもメスだ運がいいな>
<うぉふ!>
茂みから顔を覗かせた二頭は確かに親子のようで、よく見ると一頭は顔が丸く小さい。
俺達の弁当を物欲しそうに見ているので、卵焼きをチラつかせると子熊の方が身を乗り出してきた。
「くおん!」
<わんわん!!>
「くおん!?」
「こら、アロン威嚇するな。お前だけの弁当じゃねえんだし。ダイト、こっちに来るよう言ってくれるか?」
<承知した>
ダイトがなにやらぺらぺらと親熊に話しかけると、子熊を抱えてのそりと出てくる。
でけえ……立ったら3メートルくらいある巨体を揺らし、ダイトの近くへどすんと座り込んだ。
「ほら、これで足りるかわからんが食っていいぞ」
「くおおおおん♪」
<わおーん……>
卵焼きを両手で掴んで食べる姿が可愛い。
ダイトは自分の分が減ったと尻尾を垂らしていたが、お前はまた食えるだろ。
んで、親熊と一緒におにぎりと玉子焼きをもうワンセット食べさせてやった。
「美味しいですねーアロンちゃん、クマちゃん」
<きゅーん♪>
「くおん♪」
サリアに餌付けされながらみんなでしばらく飯を食っていたが、やがて食べ終わり、ようやく本題に入れるとダイトに蜜の件を問うてもらう。
「ぐるう」
<……今年はあまり集められてないから少しで良ければ、と言っている>
「マジか。忍びねえが……こっちも命がかかってるからな。アレと交換でいいか聞いてもらおう」
そう言って俺はコンテナに乗り込み、キングサーモンを二匹担いで目の前に置く。
「がぉぉぉおん!!」
「くぉぉぉぉん!!」
「うわ!? びっくりした!?」
「喜んでいるみたいね、万歳してるみたいで可愛い」
二頭はキングサーモンを見るなり立ち上がって両腕を掲げて吠えた。目が輝いていたのでダイトに聞いてみるとご馳走がきたって感じでご機嫌らしい。
「それじゃ交換してくれるのか?」
「がる」
いいらしい。
すると子熊を置いて親熊がどこかへ去っていく。取りに行ってくれたのだろうか?
<わふ!>
「くおんくおん!」
「じゃれあってる、可愛いなあ……」
サリアが子供二頭がじゃれ合っているのを見て癒され、そのサリアを見て俺が癒されるという正のスパイラルがこの場を包み、ほんわかした雰囲気が漂う。
子熊は結構好きなので撫でたいが、懐いてしまうとアレなので遠巻きに見るだけである。
しばらく二頭のじゃれ合いを眺めていると、親熊がなにやら木で出来た壺を持って戻って来た。
「がう、がうっがう」
「なんて?」
<これが集めた蜜だそうだ。壺の半分しか渡せないが、受け取ってくれと>
熊がすっと俺の前に差し出したので両手で受け取ると結構ずっしりと入っていた。なんだっけ、あの老酒とか入れる瓶みたいな形をしていて自分で作ったのなら器用だと思う。
それを地面に置いてキングサーモンを持たせると両手で抱えて一声鳴いた。
「くおーん……」
「がう。がうがう」
「名残惜しいみたいですね」
子熊がアロンとがっぷり寄りながら切ない声をあげるも、母熊にもう一回声をかけられていた。
とぼとぼと母親の下へ戻り、二頭は森の中へ。
一瞬振り返った子熊が最後に一回だけ鳴くとそのまま森の中へ消えて行った。
<わおーん!>
「可愛かったね。お母さんも大人しかったし」
「そこはダイトが居るからだろ? やっぱでかいしあれが襲い掛かってきたら怖いぞ」
<ヒサトラの言う通りだな。我が意思疎通できるとは言え、もし居なかったら人間を襲ってもおかしくはない。まあ、今の個体は木の実や魚、猪なんかを主食にしているみたいだから人間は食っていないようだが>
熊が人の味を覚えると怖いらしいからそこはベヒーモス様様ってところだ。
ちょっとだけ名残惜しさを残しつつ、アロンを抱き上げてから俺達は山を下りる。また会いに来てもいいかもしれねえ、かな?
そのまま途中の町に寄って食材を買い、山の幸や肉を買い込んで王都へ。
明日は出かけずに休もうと酒も買い、トラックのヘッドライトで庭を照らして炭火焼肉を始めた。
「こっちの酒も美味いぜ……」
「私は果実酒だけ飲めるかな。んー美味しい♪」
サリアが俺の隣でコップを傾けて嬉しそうな顔をしていて、顔がほころぶ。最近は二人だけの時は敬語が消えてきているから嬉しい限り。
……そして素材も少しずつだが集まって来ていて運がいいと言わざるを得ない。残りも明後日からの仕事で情報収集をする必要があるし、頑張ろう。
もし早めに集まったらルアンに言ってすぐ呼んでもらうことは可能だろうか? 明日カーナビに呼びかけてみるか。
「いい匂いがするじゃないか」
「あれ、ソリッド様? こんな時間にどうしたんですか?」
「少し休憩だ、私にも一杯貰えるかな?」
「もちろんいいですけど……忙しそうですね最近?」
俺が酒を手渡すと毒見もせず飲んだ。信頼しすぎだろういくらなんでも。
一気に半分くらい飲んだところでソリッド様がニヤリと笑う。
「まあ楽しみにしていてくれ。ゴルフ場計画はまだ始まったばかりだが、確実に前へ進んでいる!」
「ちょ、陛下話すの早すぎっす!?」
「話したくて仕方なかったんですね……」
「まあ、なんとなく分かってたからあんまり変わらんけど」
そう言うと騎士達が笑い『そうですよねー』と庭に座り込み、下っ端の騎士が買い出しへ行く。
そうなると宴会が始まるのは確実で、あっという間に庭が騒がしくなった。
「ゴルフクラブはオリハルコンで作ったらダメですからね」
「私専用で一本だけでも……!!」
昔を思い出すなと思いながら、酒を飲みつつ楽しく過ごす俺であった。
0
お気に入りに追加
520
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。

ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる