63 / 85
第四章:ひとまずの解決
その62 我儘ドラゴン
しおりを挟む
「ありがとうございますマトリアさん。材料を集めたら持ってくればいいですか?」
「それでええぞ。息子の命を救うために協力させておくれ。この歳でドラゴンの素材は厳しいからのう。旦那も強者の部類じゃったが同じく寄る年波にゃ勝てん」
「あれでか……?」
庭に戻ると、シルバードラゴンの足をガンガン殴りつけているおっさんの姿があった。
もちろんデイルさんである。
<はっはっは、やはり素手は無理だろう>
「得物がいるなこりゃ! いい経験をさせてもらった!」
血が出ていないので拳が相当かてえんだろうなと推測できる。
デイルさんがシルバードラゴンの足をバシバシ叩きながら笑うのを見て熟練の冒険者はやべぇなと戦慄する俺であった。
<む、戻ったかヒサトラ>
「おう、王都へ戻るぞ! 次の休みは海に行くぞ」
「なに? ゴルフではないのか!?」
「あー……じゃあ一日はゴルフにしますか」
なにがそんなにソリッド様を引き付けるのかわからないが、俺の要望や色々としてくれている手前、一日くらいはいいかと頷くと満面の笑みで口を開く。
「おお! それはありがたい、ようやくこいつの使い道が分かるのだな」
「ソリッド様、ごるふとはなんですかな?」
「よくぞ聞いてくれたデイル殿。ここに居る異世界人のヒサトラ君の世界にあるスポーツだそうだ。……よっと……こいつを使うらしい」
「ふむ、珍しい形をした武器ですな」
「武器じゃねえ。とりあえず帰ったらどういうものか図で説明しますよ。場所は王都の外にある草原にしましょうか」
今はその話題をする必要はないとソリッド様に告げる。
すると
「異世界だと?」
「ああ、俺はこの世界の人間じゃねえんだ。ソリッド様達にはよくしてもらってるけどな」
「ほう……興味深いな」
「人数がいてもいいらしいから、私が会得して面白かったらローデリア国王も呼んでみるか」
「多分そっちの興味じゃねえと思いますよ? それとあまり広げないでくださいよ」
トライドさん辺りは呼ばれそうだなと思うが、コースがなければそんない面白いものではない。せいぜいパターゴルフが関の山だろう。
「えっと、もう帰られるんですか? 食事などご用意しますけど」
「今日は遠慮しておくよ、シルバードラゴンと騎士数十人はちょっと重いからな」
「あはは、そうかもしれませんね。みなさん、本当にありがとうございました。別の形でお礼に参りますのでよろしくお願いします!」
「待っておるぞ異世界の勇者よ」
「ちげぇから」
マトリアさんにツッコミを入れてからトラックに乗り込み、余裕そうだった老夫婦が目を丸くしてトラックが動くことに驚いていた。
「ちょ、ワシも乗ってみたい!!」
「俺もだ! あ、あああああ行くのかぁぁぁ!?」
夫婦を振り切って町を出る。
どこまでついてくるつもりかわからないが、しばらく戻ってこないから乗せるわけにいくか!
<ワシは空からお主らを追うぞ。楽しみじゃのう>
シルバードラゴンは上昇して雲の中へ消えるが、ダイトいわくしっかり追従しているらしい。
焼き鳥でも食わせば満足してくれるか? 魚はまだ冷凍庫にあったっけか……?
マグロはまた次回になりそうだなと思いつつ、俺達は王都へと凱旋した。
◆ ◇ ◆
<……では、さらばだ>
「うむ、楽しかったぞ」
「また遊びに行きますね」
<次はいつになるか分からんがな>
<わんわん!>
ソリッド様やサリア、ダイトがそれぞれ別れの挨拶をするが俺は腕を組んだまま口をへの字にしてそれを見ていた。なぜならば――
「早く行けよ!? そのやりとりもう10回目だぞ!」
<う……わ、わかっとる! しかし、焼き鳥丼と炭火焼サバの味が忘れられんのじゃ!>
「あれは美味いからな」
うんうんと頷くソリッド様の態度に顔を綻ばせるシルバードラゴン。
俺はその様子を見て、足を拳で殴ってやる。
「そいつは嬉しいけど、ここにお前が居たら迷惑になるだろうが! ほら、巣に戻れよ」
<痛い!? うう、老い先短い者に辛い仕打ち……>
「後400年位生きるんだろうが」
その言葉にそっぽを向く。
昨日は楽しそうだったから嫌がる気持ちは分からんでもないが、この巨体はベヒーモスのダイトに比べたら相当デカいしさすがに王都に居場所はない。残念だがここはお帰りいただく他ないのだ。
<近くに棲めば……>
「あ、息子さんじゃないですか?」
サリアが空に目を向けたので全員がそちらを見ると、青い鱗のドラゴンが降下しているところだった。
もちろん大騒ぎ……にはならず、すでにシルバードラゴンが居るので『ああ、あそこね』みたいな反応のようだ。おかしくね?
<父さん、巣に居ないと思ったら……!! ほら、帰るよ、もう歳なんだから狩られちゃうだろ>
<嫌だぁぁぁ!? ワシここに住むんじゃぁぁぁぁ!>
「駄々っ子か!?」
威風のあるシルバードラゴンも息子には勝てないようで背中をがっしり掴まれて上昇していく。
<すみません父が。また会いに来てくれると嬉しいです>
「ああ、またな! 魚を持って行くぜ!」
<あああああああ!?>
ばっさばっさと翼をはためかせてドラゴン二頭は遠ざかって行った……。
「可愛いお爺さんでしたねー」
「まあ悪い気はしないんだが、もうすでにデカいのがいるからなあ」
<?>
「お前のことだよ!」
<きゅーん♪>
ダイトの背中を叩いていると、アロンが俺の背中によじ登って来た。とりあえず魔物はこいつらだけで十分だよ。
そう思いながら小さくなっていくドラゴンを見送るのだった。
……ちなみにオミロボンの素材である竜の牙は酔った勢いで爺さんが孫にお年玉をやるような気軽さでくれた。
とりあえずゴルフが終わったらまたオールシャンの港町へ行かないとな
目的はサンゴとマグロだが、俺はデッドリーベアの蜜について少し考えていることがあった――
「それでええぞ。息子の命を救うために協力させておくれ。この歳でドラゴンの素材は厳しいからのう。旦那も強者の部類じゃったが同じく寄る年波にゃ勝てん」
「あれでか……?」
庭に戻ると、シルバードラゴンの足をガンガン殴りつけているおっさんの姿があった。
もちろんデイルさんである。
<はっはっは、やはり素手は無理だろう>
「得物がいるなこりゃ! いい経験をさせてもらった!」
血が出ていないので拳が相当かてえんだろうなと推測できる。
デイルさんがシルバードラゴンの足をバシバシ叩きながら笑うのを見て熟練の冒険者はやべぇなと戦慄する俺であった。
<む、戻ったかヒサトラ>
「おう、王都へ戻るぞ! 次の休みは海に行くぞ」
「なに? ゴルフではないのか!?」
「あー……じゃあ一日はゴルフにしますか」
なにがそんなにソリッド様を引き付けるのかわからないが、俺の要望や色々としてくれている手前、一日くらいはいいかと頷くと満面の笑みで口を開く。
「おお! それはありがたい、ようやくこいつの使い道が分かるのだな」
「ソリッド様、ごるふとはなんですかな?」
「よくぞ聞いてくれたデイル殿。ここに居る異世界人のヒサトラ君の世界にあるスポーツだそうだ。……よっと……こいつを使うらしい」
「ふむ、珍しい形をした武器ですな」
「武器じゃねえ。とりあえず帰ったらどういうものか図で説明しますよ。場所は王都の外にある草原にしましょうか」
今はその話題をする必要はないとソリッド様に告げる。
すると
「異世界だと?」
「ああ、俺はこの世界の人間じゃねえんだ。ソリッド様達にはよくしてもらってるけどな」
「ほう……興味深いな」
「人数がいてもいいらしいから、私が会得して面白かったらローデリア国王も呼んでみるか」
「多分そっちの興味じゃねえと思いますよ? それとあまり広げないでくださいよ」
トライドさん辺りは呼ばれそうだなと思うが、コースがなければそんない面白いものではない。せいぜいパターゴルフが関の山だろう。
「えっと、もう帰られるんですか? 食事などご用意しますけど」
「今日は遠慮しておくよ、シルバードラゴンと騎士数十人はちょっと重いからな」
「あはは、そうかもしれませんね。みなさん、本当にありがとうございました。別の形でお礼に参りますのでよろしくお願いします!」
「待っておるぞ異世界の勇者よ」
「ちげぇから」
マトリアさんにツッコミを入れてからトラックに乗り込み、余裕そうだった老夫婦が目を丸くしてトラックが動くことに驚いていた。
「ちょ、ワシも乗ってみたい!!」
「俺もだ! あ、あああああ行くのかぁぁぁ!?」
夫婦を振り切って町を出る。
どこまでついてくるつもりかわからないが、しばらく戻ってこないから乗せるわけにいくか!
<ワシは空からお主らを追うぞ。楽しみじゃのう>
シルバードラゴンは上昇して雲の中へ消えるが、ダイトいわくしっかり追従しているらしい。
焼き鳥でも食わせば満足してくれるか? 魚はまだ冷凍庫にあったっけか……?
マグロはまた次回になりそうだなと思いつつ、俺達は王都へと凱旋した。
◆ ◇ ◆
<……では、さらばだ>
「うむ、楽しかったぞ」
「また遊びに行きますね」
<次はいつになるか分からんがな>
<わんわん!>
ソリッド様やサリア、ダイトがそれぞれ別れの挨拶をするが俺は腕を組んだまま口をへの字にしてそれを見ていた。なぜならば――
「早く行けよ!? そのやりとりもう10回目だぞ!」
<う……わ、わかっとる! しかし、焼き鳥丼と炭火焼サバの味が忘れられんのじゃ!>
「あれは美味いからな」
うんうんと頷くソリッド様の態度に顔を綻ばせるシルバードラゴン。
俺はその様子を見て、足を拳で殴ってやる。
「そいつは嬉しいけど、ここにお前が居たら迷惑になるだろうが! ほら、巣に戻れよ」
<痛い!? うう、老い先短い者に辛い仕打ち……>
「後400年位生きるんだろうが」
その言葉にそっぽを向く。
昨日は楽しそうだったから嫌がる気持ちは分からんでもないが、この巨体はベヒーモスのダイトに比べたら相当デカいしさすがに王都に居場所はない。残念だがここはお帰りいただく他ないのだ。
<近くに棲めば……>
「あ、息子さんじゃないですか?」
サリアが空に目を向けたので全員がそちらを見ると、青い鱗のドラゴンが降下しているところだった。
もちろん大騒ぎ……にはならず、すでにシルバードラゴンが居るので『ああ、あそこね』みたいな反応のようだ。おかしくね?
<父さん、巣に居ないと思ったら……!! ほら、帰るよ、もう歳なんだから狩られちゃうだろ>
<嫌だぁぁぁ!? ワシここに住むんじゃぁぁぁぁ!>
「駄々っ子か!?」
威風のあるシルバードラゴンも息子には勝てないようで背中をがっしり掴まれて上昇していく。
<すみません父が。また会いに来てくれると嬉しいです>
「ああ、またな! 魚を持って行くぜ!」
<あああああああ!?>
ばっさばっさと翼をはためかせてドラゴン二頭は遠ざかって行った……。
「可愛いお爺さんでしたねー」
「まあ悪い気はしないんだが、もうすでにデカいのがいるからなあ」
<?>
「お前のことだよ!」
<きゅーん♪>
ダイトの背中を叩いていると、アロンが俺の背中によじ登って来た。とりあえず魔物はこいつらだけで十分だよ。
そう思いながら小さくなっていくドラゴンを見送るのだった。
……ちなみにオミロボンの素材である竜の牙は酔った勢いで爺さんが孫にお年玉をやるような気軽さでくれた。
とりあえずゴルフが終わったらまたオールシャンの港町へ行かないとな
目的はサンゴとマグロだが、俺はデッドリーベアの蜜について少し考えていることがあった――
1
お気に入りに追加
520
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。

ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる