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第三章:最強種と
その39 出歯亀ダンボール
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さて、とりあえず市場の位置を確認できたのは大きかった。ソリッド様を送った後、もう一回戻って来て明日の朝市に備えたいところだ。
市場を出た俺達は一度トラックへと戻り、コンテナの氷魔道具を収めている箱に魚を保管してソリッド様のレストランへと足を運ぶ。
あの人数が終わるにはさすがに時間がかかるだろうから外で待っていてもいいかと考えていた。
「その辺の石にでも腰かけて待つか」
「そうですねー。うーん、初めて見ましたけどきれいですね、海」
「だな。……というかサリア、そろそろ敬語じゃなくて普通に話さないか?」
「え? 気になりますか? ずっとこうでしたし、あんまり気にしたことが無かったですね」
もうメイド服は着ていないが、代わりに仕立ててもらった俺の作業着に近いズボンとエプロンをいつもつけて仕事をしてくれている。
正直、こんな美人が……って目も向けられたことがあるし声をかけられていたことも。
……仕事仲間という免罪符を傘に、もう少し親密になってもいいのかなとも思っていたりする。
「ま、まあ、一緒に住んでいる訳だし、仕事も一緒だ。もう少し、砕けてもいいのかと思ってさ」
「ほー」
その瞬間、サリアがにまっと笑い、俺の考えを見透かしたかのように覗き込んでくる。
「それはどういうことですかね? ヒサトラさんだけにそうしたほうがいいってことですか?」
「む……」
そういうことなのだ。
俺にだけ敬語じゃなくなれば特別感が出るだろう? サリアは俺の仲間……あわよくば恋人に見られれば、という感じのことを考えていた。そして見透かされた。
そっぽを向いて口をつぐむと、彼女は立ち上がって俺の顔を覗き込んでくる。
「……」
「ふふふー、どうなんですかー?」
向きを変えても追ってくるサリアはいたずらっぽい笑顔で近づけてくる。
きれいな髪が太陽の光を浴びて輝いて見え、サリアはふと目を細めて熱っぽく俺を見つめる。
そして徐々に唇が……と思った矢先、視線にダンボールが二個、あった。
「うわおわおおお!?」
「きゃあ!? ど、どうしたんですか?」
「……」
「ああ……」
俺が無言で指を向けると、サリアががっかりした顔でため息を吐いて周囲を見渡すと、あちこちの建物や木々、岩陰に騎士達の姿も見え隠れしていた……。
サリアが目配せを俺に向けて来たので小さく頷き、同時にダンボールを持ち上げる。
すると中腰のソリッド様とリーザ様が現れた。
なにかを言う前に目が合うと、ソリッド様が口を開く。
「構わん、続けたまえ」
「続けられるか……!?」
「もうちょっとだったのに惜しいですわ」
「王妃様も覗き見は趣味が悪いと思いますよ……」
つい暴言を吐いてしまったが、ソリッド様は気にした風もなく埃を払いながら立ち上がると俺の肩に手を置いて言う。
「結婚式は任せてくれていいぞ」
「いえ、まだ全然そういう関係でもないですから……。というか、食事は終わったんですね」
「ええ、美味しいレストランでしたわ。あなた達はどうしていたんですの?」
俺達は別の場所で昼飯を食って市場を巡っていたことを伝える。するとソリッド様は口を尖らせてから口を開いた。
「そういうのは私も行きたいというのに、何故二人だけで行ったのだ」
「いや、お邪魔しちゃいけないですし、この時間の市場は閑散としてましたからいいかなと。一応、保冷した魚は載せているので目標は達成してますけど」
「あなた、デートさせてあげないと」
「そういうのではないんですけど……」
俺が頬を掻いていると、町長のチリュウさんが近づいてきた。
「市場は確かに朝市以外は大したものが無いのも事実ですな。大物をみるならやはり朝が良い」
「ええ、飯屋の店主や市場のおじさんも言ってましたね。ちなみにどうやって魚を獲るんですか? 釣るだけ?」
「もちろん船を出すぞ。マグロやブリみたいな大物を獲るには沖に出るしかないからな」
聞けば結構大きな船があるらしく、底引き網、一本釣りが主な狩猟方法だとか。
町長もたまに漁へ出るとのことで、日焼けと筋肉はその賜物だと言われたが納得できても理解は難しい。町長自ら行かなくても……なあ?
養殖はやっていなさそうだが、あれだけ立派な水路を作れるならやれそうな気がする。
まあそれはともかくレストランも店構えに負けない味で大変満足だった、俺達もボロい店だったけど美味かったみたいな話をしたらそこも行ってみたいと言う。
しかしあそこを国王様が使うのはちょっとなあ……。乗り気だったがサリアがやんわり抑えてくれてことなきを得た。
「さて、どうしますか?」
「市場を見てみたいが、今からでは面白くなさそうだし今日のところは宿泊して、それを見てみようではないか」
「いいですわね。わたくし、港町のお酒を飲んでみたいです」
「では、この町で一番宿を手配致しますよ。こちらへ」
帰らないのか。
いや、まあ決めたのならそれでもいいけど、城は大丈夫なのだろうか……。
新婚旅行みたいな感じに見える陛下夫妻と『うおおおバカンスだぁぁぁ! 順番な!』とか言っているゆるい騎士達がノリノリで伸びをしていた。
「なら夜はハアタとミアの店に行くとするか?」
「そういえばフライというのを食べてみたいです。材料を買って作ってみませんか?」
「あー、それもいいかもな。なら、宿に見送ったら商店に行ってみるか」
チリュウさんに場所を聞けば教えてくれるだろうし、自分で晩飯を作るのも悪くねえな。
市場を出た俺達は一度トラックへと戻り、コンテナの氷魔道具を収めている箱に魚を保管してソリッド様のレストランへと足を運ぶ。
あの人数が終わるにはさすがに時間がかかるだろうから外で待っていてもいいかと考えていた。
「その辺の石にでも腰かけて待つか」
「そうですねー。うーん、初めて見ましたけどきれいですね、海」
「だな。……というかサリア、そろそろ敬語じゃなくて普通に話さないか?」
「え? 気になりますか? ずっとこうでしたし、あんまり気にしたことが無かったですね」
もうメイド服は着ていないが、代わりに仕立ててもらった俺の作業着に近いズボンとエプロンをいつもつけて仕事をしてくれている。
正直、こんな美人が……って目も向けられたことがあるし声をかけられていたことも。
……仕事仲間という免罪符を傘に、もう少し親密になってもいいのかなとも思っていたりする。
「ま、まあ、一緒に住んでいる訳だし、仕事も一緒だ。もう少し、砕けてもいいのかと思ってさ」
「ほー」
その瞬間、サリアがにまっと笑い、俺の考えを見透かしたかのように覗き込んでくる。
「それはどういうことですかね? ヒサトラさんだけにそうしたほうがいいってことですか?」
「む……」
そういうことなのだ。
俺にだけ敬語じゃなくなれば特別感が出るだろう? サリアは俺の仲間……あわよくば恋人に見られれば、という感じのことを考えていた。そして見透かされた。
そっぽを向いて口をつぐむと、彼女は立ち上がって俺の顔を覗き込んでくる。
「……」
「ふふふー、どうなんですかー?」
向きを変えても追ってくるサリアはいたずらっぽい笑顔で近づけてくる。
きれいな髪が太陽の光を浴びて輝いて見え、サリアはふと目を細めて熱っぽく俺を見つめる。
そして徐々に唇が……と思った矢先、視線にダンボールが二個、あった。
「うわおわおおお!?」
「きゃあ!? ど、どうしたんですか?」
「……」
「ああ……」
俺が無言で指を向けると、サリアががっかりした顔でため息を吐いて周囲を見渡すと、あちこちの建物や木々、岩陰に騎士達の姿も見え隠れしていた……。
サリアが目配せを俺に向けて来たので小さく頷き、同時にダンボールを持ち上げる。
すると中腰のソリッド様とリーザ様が現れた。
なにかを言う前に目が合うと、ソリッド様が口を開く。
「構わん、続けたまえ」
「続けられるか……!?」
「もうちょっとだったのに惜しいですわ」
「王妃様も覗き見は趣味が悪いと思いますよ……」
つい暴言を吐いてしまったが、ソリッド様は気にした風もなく埃を払いながら立ち上がると俺の肩に手を置いて言う。
「結婚式は任せてくれていいぞ」
「いえ、まだ全然そういう関係でもないですから……。というか、食事は終わったんですね」
「ええ、美味しいレストランでしたわ。あなた達はどうしていたんですの?」
俺達は別の場所で昼飯を食って市場を巡っていたことを伝える。するとソリッド様は口を尖らせてから口を開いた。
「そういうのは私も行きたいというのに、何故二人だけで行ったのだ」
「いや、お邪魔しちゃいけないですし、この時間の市場は閑散としてましたからいいかなと。一応、保冷した魚は載せているので目標は達成してますけど」
「あなた、デートさせてあげないと」
「そういうのではないんですけど……」
俺が頬を掻いていると、町長のチリュウさんが近づいてきた。
「市場は確かに朝市以外は大したものが無いのも事実ですな。大物をみるならやはり朝が良い」
「ええ、飯屋の店主や市場のおじさんも言ってましたね。ちなみにどうやって魚を獲るんですか? 釣るだけ?」
「もちろん船を出すぞ。マグロやブリみたいな大物を獲るには沖に出るしかないからな」
聞けば結構大きな船があるらしく、底引き網、一本釣りが主な狩猟方法だとか。
町長もたまに漁へ出るとのことで、日焼けと筋肉はその賜物だと言われたが納得できても理解は難しい。町長自ら行かなくても……なあ?
養殖はやっていなさそうだが、あれだけ立派な水路を作れるならやれそうな気がする。
まあそれはともかくレストランも店構えに負けない味で大変満足だった、俺達もボロい店だったけど美味かったみたいな話をしたらそこも行ってみたいと言う。
しかしあそこを国王様が使うのはちょっとなあ……。乗り気だったがサリアがやんわり抑えてくれてことなきを得た。
「さて、どうしますか?」
「市場を見てみたいが、今からでは面白くなさそうだし今日のところは宿泊して、それを見てみようではないか」
「いいですわね。わたくし、港町のお酒を飲んでみたいです」
「では、この町で一番宿を手配致しますよ。こちらへ」
帰らないのか。
いや、まあ決めたのならそれでもいいけど、城は大丈夫なのだろうか……。
新婚旅行みたいな感じに見える陛下夫妻と『うおおおバカンスだぁぁぁ! 順番な!』とか言っているゆるい騎士達がノリノリで伸びをしていた。
「なら夜はハアタとミアの店に行くとするか?」
「そういえばフライというのを食べてみたいです。材料を買って作ってみませんか?」
「あー、それもいいかもな。なら、宿に見送ったら商店に行ってみるか」
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