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最終部:タワー・オブ・バベル
その371 突破……?
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「空気が抜けるってどういうことですか?」
『のんきにしている場合じゃないよ! 空気が無くなったらこの部屋は無酸素、すなわち窒息死が待っている』
「ええ!? それじゃ早く出口に行かないと……!」
「わんわん!」
「きゅんきゅん!」
「あ、シルバ、シロップ! ダメよ勝手に行ったら!?」
私達の焦りが伝わったのか、シルバ達がむじゅうりょくの場所へと踏み込んでいく。出口を探してくれようとしたのだろう。しかし……
「わん! ……わん?」
「きゅきゅーん……!」
飛び出した姿のまま、前足を必死に動かす二匹。反動で突き進むだけでちっともスピードが上がったりしない。
「わ、わん……」
「きゅきゅん……」
いよいよ体が制御できないと分かり、小さく鳴きはじめる。だけど、ちょこちょこ動くその姿は申しわけないけどとても可愛かった。すると、ノゾムとアイリが飛んで二匹をキャッチしてくれた。
「……よっと。狼にはこのフロアは無理だな。こいつは俺が連れて行く」
「……わん!」
「ならシロップちゃんは私が。みなさん、ノゾム兄さんはワイヤーがあるので、方向転換しやすいです! 兄さんを足場にして移動をしましょう!」
「……どんとこい」
不満げな顔だが、珍しくシルバが暴れないのでそこは満足そうだった。まあ手はかぷかぷされてるんだけどね。それはそうと、私達も足を踏み入れて慎重に飛ぶ。
「ひゃあ……何か不思議な感覚ね……」
「オレの手を繋いでおけよチェーリカ」
「は、はいです!」
「これおもしれぇな」
「クラウス手を離さないでよ!?」
一喜一憂している中で、まだ移動していないアルモニアさんが槍を取り出して構える。
『こういうこともできるわよ? レイドとかはいけるんじゃない? はっ!』
「おお!」
アルモニアさんは槍で地面を叩き飛び上がると、次の瞬間槍を横に振った。
『エアースラッシュ!』
ブオウン!
突風が吹き荒れ、アルモニアさんの体は直角に曲がる。そしてまたエアースラッシュを下に撃ち、角度を変える。私の横でふよふよしていたレイドさんがそれを見て微笑んだ。
「へえ、いいな。俺もやってみるか」
「気を付けてね?」
「大丈夫だって。"ディスタント・ゼロ”!」
『あ、馬鹿!?』
ガラス壁がある方向とは逆に、大技を放つレイドさん! 私が「あ!」と言った時にはすでにその姿は無かった。
「うおおおお!?」
「え? うわああああ!?」
レイドさんはガラス壁に張り付いたカイムさんに向かって飛んでいく! カイムさんはニンジャらしく、器用にガラス壁をタッチしながら向こう側へ抜ける穴を探していたのだが、さすがにこの急な突撃はカイムさんでも慌てた。
<カイム、刀で壁を弾いて斜め下に降りな!>
「……! とう!」
間一髪、カイムさんは地上へ着地。しかしレイドさんは――
ぐわっしゃぁぁぁん!!
「ぐああああああ!?」
ガラス壁を突き破り向こう側へ行ってしまった……すぐそこにも壁があったらしく、ドン! と、ぶつかったレイドさんはその場でフワリと浮いてしまう。
「……穴、開きましたね」
「……うん。いこっか……」
「とりあえず壊れるならこっちのものだ……! 闇の剣よ!」
「でりゃああ!」
レイドさんの開けてくれた穴を通って向こう側へ行き、私達はフルパワーでガラス壁を破壊しつくした。
◆ ◇ ◆
『うおおい!? 何やってんだよあいつ!? 抜けていく空気……見つからない出口……焦る一行は一人、また一人と落ちて行く……そんな感じのじわっと恐怖が与えられるところだったのに壁壊したら台無しじゃねぇか!』
ブチブチと文句を言いながら何かを組み立てる神裂がモニターに向かって唾を吐く。
『仕方ねぇ、90階で予定通りこいつをぶつけてやるか。まあ、壊されても構わないけどな。残念だが俺のところには選ばれたやつしか来ることはできねぇ。力だけじゃない。運も必要なんだぜ……?』
ククク、と笑う神裂の前には巨大な機械の塊があった――
◆ ◇ ◆
「出口ですね!」
「きゅっふん!」
「まさかこんなに簡単に壊せるとは……」
ラズベをだっこしたフレーレが飛んで喜ぶと、ヒールで回復したレイドさんが呟く。
『いや、あんなに簡単には壊れないはずだよ。レイドがぶち抜いてくれたおかげで脆くなったんだろうね。君の死は無駄にはしないよ』
「死んでないからな……」
エクソリアさんが『本当は真空で作った物質がうんたらかんたら』みたいなことを言っていたけどさっぱりわからないのでみんなにスルーされていた。
強引だったけど87階はこれで攻略が終わり、私達は88階へ向かう扉を開く。
「……さっきの部屋で骨密度が下がった気がするな」
お父さんが腕を捻りながら階段を歩き、アイリが口を開いた。
「ルーナのお父さんスケルトンでしたっけ? 無重力にいるとカルシウムが溶けるらしいから、骨がメインならお父さんには影響があったかもしれませんね……」
「そうなんだ。大丈夫そうお父さん?」
「ああ、ありがとうルーナ。アイリさんは物知りだな」
「いえ、そんなことは……学校でこんな研究ばっかりしてたので……」
「異世界の学校ってどんなのなんですか? わたしも学院に通っていたので興味あります!」
<学校ってなんにゃ?>
「島国出身は分からないか……」
アイリが照れているとフレーレが混じり、バスが首を傾げて場が明るくなる。アイリやユウリが学校がどんなものか得意気に話している中、どよんとした空気を感じてチラリとそちらを見ると――
『ボクの話は誰も聞いてくれなかったのに……』
女神がいじけていた。
88階……その扉の前でほんの少しの食事と睡眠を取り、扉を開いた。次はどんな罠が待っているのやら……
『のんきにしている場合じゃないよ! 空気が無くなったらこの部屋は無酸素、すなわち窒息死が待っている』
「ええ!? それじゃ早く出口に行かないと……!」
「わんわん!」
「きゅんきゅん!」
「あ、シルバ、シロップ! ダメよ勝手に行ったら!?」
私達の焦りが伝わったのか、シルバ達がむじゅうりょくの場所へと踏み込んでいく。出口を探してくれようとしたのだろう。しかし……
「わん! ……わん?」
「きゅきゅーん……!」
飛び出した姿のまま、前足を必死に動かす二匹。反動で突き進むだけでちっともスピードが上がったりしない。
「わ、わん……」
「きゅきゅん……」
いよいよ体が制御できないと分かり、小さく鳴きはじめる。だけど、ちょこちょこ動くその姿は申しわけないけどとても可愛かった。すると、ノゾムとアイリが飛んで二匹をキャッチしてくれた。
「……よっと。狼にはこのフロアは無理だな。こいつは俺が連れて行く」
「……わん!」
「ならシロップちゃんは私が。みなさん、ノゾム兄さんはワイヤーがあるので、方向転換しやすいです! 兄さんを足場にして移動をしましょう!」
「……どんとこい」
不満げな顔だが、珍しくシルバが暴れないのでそこは満足そうだった。まあ手はかぷかぷされてるんだけどね。それはそうと、私達も足を踏み入れて慎重に飛ぶ。
「ひゃあ……何か不思議な感覚ね……」
「オレの手を繋いでおけよチェーリカ」
「は、はいです!」
「これおもしれぇな」
「クラウス手を離さないでよ!?」
一喜一憂している中で、まだ移動していないアルモニアさんが槍を取り出して構える。
『こういうこともできるわよ? レイドとかはいけるんじゃない? はっ!』
「おお!」
アルモニアさんは槍で地面を叩き飛び上がると、次の瞬間槍を横に振った。
『エアースラッシュ!』
ブオウン!
突風が吹き荒れ、アルモニアさんの体は直角に曲がる。そしてまたエアースラッシュを下に撃ち、角度を変える。私の横でふよふよしていたレイドさんがそれを見て微笑んだ。
「へえ、いいな。俺もやってみるか」
「気を付けてね?」
「大丈夫だって。"ディスタント・ゼロ”!」
『あ、馬鹿!?』
ガラス壁がある方向とは逆に、大技を放つレイドさん! 私が「あ!」と言った時にはすでにその姿は無かった。
「うおおおお!?」
「え? うわああああ!?」
レイドさんはガラス壁に張り付いたカイムさんに向かって飛んでいく! カイムさんはニンジャらしく、器用にガラス壁をタッチしながら向こう側へ抜ける穴を探していたのだが、さすがにこの急な突撃はカイムさんでも慌てた。
<カイム、刀で壁を弾いて斜め下に降りな!>
「……! とう!」
間一髪、カイムさんは地上へ着地。しかしレイドさんは――
ぐわっしゃぁぁぁん!!
「ぐああああああ!?」
ガラス壁を突き破り向こう側へ行ってしまった……すぐそこにも壁があったらしく、ドン! と、ぶつかったレイドさんはその場でフワリと浮いてしまう。
「……穴、開きましたね」
「……うん。いこっか……」
「とりあえず壊れるならこっちのものだ……! 闇の剣よ!」
「でりゃああ!」
レイドさんの開けてくれた穴を通って向こう側へ行き、私達はフルパワーでガラス壁を破壊しつくした。
◆ ◇ ◆
『うおおい!? 何やってんだよあいつ!? 抜けていく空気……見つからない出口……焦る一行は一人、また一人と落ちて行く……そんな感じのじわっと恐怖が与えられるところだったのに壁壊したら台無しじゃねぇか!』
ブチブチと文句を言いながら何かを組み立てる神裂がモニターに向かって唾を吐く。
『仕方ねぇ、90階で予定通りこいつをぶつけてやるか。まあ、壊されても構わないけどな。残念だが俺のところには選ばれたやつしか来ることはできねぇ。力だけじゃない。運も必要なんだぜ……?』
ククク、と笑う神裂の前には巨大な機械の塊があった――
◆ ◇ ◆
「出口ですね!」
「きゅっふん!」
「まさかこんなに簡単に壊せるとは……」
ラズベをだっこしたフレーレが飛んで喜ぶと、ヒールで回復したレイドさんが呟く。
『いや、あんなに簡単には壊れないはずだよ。レイドがぶち抜いてくれたおかげで脆くなったんだろうね。君の死は無駄にはしないよ』
「死んでないからな……」
エクソリアさんが『本当は真空で作った物質がうんたらかんたら』みたいなことを言っていたけどさっぱりわからないのでみんなにスルーされていた。
強引だったけど87階はこれで攻略が終わり、私達は88階へ向かう扉を開く。
「……さっきの部屋で骨密度が下がった気がするな」
お父さんが腕を捻りながら階段を歩き、アイリが口を開いた。
「ルーナのお父さんスケルトンでしたっけ? 無重力にいるとカルシウムが溶けるらしいから、骨がメインならお父さんには影響があったかもしれませんね……」
「そうなんだ。大丈夫そうお父さん?」
「ああ、ありがとうルーナ。アイリさんは物知りだな」
「いえ、そんなことは……学校でこんな研究ばっかりしてたので……」
「異世界の学校ってどんなのなんですか? わたしも学院に通っていたので興味あります!」
<学校ってなんにゃ?>
「島国出身は分からないか……」
アイリが照れているとフレーレが混じり、バスが首を傾げて場が明るくなる。アイリやユウリが学校がどんなものか得意気に話している中、どよんとした空気を感じてチラリとそちらを見ると――
『ボクの話は誰も聞いてくれなかったのに……』
女神がいじけていた。
88階……その扉の前でほんの少しの食事と睡眠を取り、扉を開いた。次はどんな罠が待っているのやら……
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