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最終部:タワー・オブ・バベル
その358 見送り
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神裂の宣戦布告だか忠告だか分からない声がした後、私達は広場へと向かうため足を伸ばす。
どうやら神裂の声が聞こえたのは私達だけでは無かったようで、拠点のあちこちでざわめきやどよめきが起こっていた。
拠点は特にビューリック国の騎士が多いので、エリックやウェンディ、イリスが動揺するなと触れ回り、みんな持ち場へと戻って行く。ひと段落したあたりで私達は話し合いを始めるのだった。
「神裂の声は家の中に居た私にも聞こえていた。ヤツもそろそろ尻に火がついたというところか?」
「どうだろう。全力で来いと言ってきたあたり自信があるのかもしれない。どういう罠があるか分からないけど、一気に100階を目指すか?」
カルエラートさんとレイドさんがそんな話をしていると、お父さんが口を挟んだ。
「……名指しで呼ばれた者は行くべきか悩むところだな。それこそが最大の罠かもしれない」
「でもお父さん、来ないと何するか分からなくない? どうせ行くって決めているからそこは気にしなくてもいいと思うよ?」
「ルーナの言うとおりですヴァイゼさん」
「……分かった。なら、後は誰が行くかだな」
お父さんはその辺に腰掛けて腕を組む。集まった人達はそれぞれ手をあげて自分がと名乗りをあげていた。
「僕たちは行くよー? 一気にいくなら人数は多い方がいいでしょー? ボス部屋は最低二回あるし、6人しか入れないことを考えても交代要員は居た方がいい」
「ですな。私とイリスもお役に立てるかと」
「あ、捨て石とかにはなるつもりはないからね! 無茶はしないから安心して」
もっともな意見を言うエリックに、真面目な顔で剣の柄を握る手に力を入れるウェンディとにっこりと笑うイリス。それに続いてソキウスとチェーリカが声をあげる。
「流石にそろそろオレ達も行かないとな。騎士さん達もレベルが上がっているから抜けても大丈夫だと思う」
「ですです! ずっとお留守番でしたし、いいですよね?」
「元レイドのパーティメンバーとしては最後はいいよな?」
ずいっとレイドさんに詰め寄る二人に、レイドさんは苦笑しながら了承する。
「ああ、でも危ないと思ったら転移陣で帰るんだぞ? 多分お前達の村はまだあるし、帰れるところがあるんだから死なないでほしい」
「分かってるよ! よし、けってーい!」
後は……
「シルキーは行くんだろ? なら俺も連れて行けや。過酷だってんなら流石に一人で行かせるわけにもいかねぇ」
「クラウス……」
「ま、これが終わったらシルキーはウチのパーティに入ることになってるからなんだけどな! わっはっは! だから必ず守るぞ」
ほほう、やはりこの二人怪かったけどそうだったのね。私はにやにやしながらシルキーさんの肩を叩くと、セイラが逆サイドの肩を叩く。
「ふーん、なるほどねえ」
「そういうことぉ?」
「ちょ、ルーナにセイラ、やめてよ!? こ、これが終わったらよ! とにかく、みんなで終わらせましょう」
もちろんだけど、カルエラートさんにニールセンさんも行くので、今までで最多人数になった。私はふと、集まっている輪を見て、パパとママ。それにリリーがいたらもっと賑やかだったんだろうなと思うと少し寂しくなった。
「ルーナ?」
私が黙っていると、レイドさんが話しかけてきた。特に何かを尋ねてきたわけではないけど、何となく胸中を離す。
「ん、何でも無い……ってことはないけど、冥界の門に消えたパパ達のことがね」
「なるほどね。あの三人に報いるためには戦いを終わらせるしかない。頑張ろう、ルーナ」
「そうね! ま、どこかで元気にしてそうだけどさ」
メンバーが決まり、もう少し食料と雑貨を増やそうと出来る限りの道具を買いあさり、カルエラートさんと私、セイラで料理をバンバン作っていく。
準備は万端! そう喜びハイタッチなぞをやっていたのだが――
ゴゴゴゴ……
ガゴン!
ドゴ!
「な、何!?」
物凄い轟音で目が覚めると、私は着の身着のまま外に出る。すると、他のみんなも起きだしてきて、轟音の正体を調べに広場へと走る。
「騎士さん達が……!?」
広場へ到着すると、ビューリックの騎士やおサムライさん、ニンジャさん達が吸い込まれるように外に出て行くのが見えた。
慌てている女の子の騎士を掴まえて状況を聞くカルエラートさん。
「何があった! さっきの轟音はなんだ?」
「あ、ああ、カルエラート様! 魔物です! 今まで拠点には攻撃してこなかった魔物が壁を叩いているんです! 数が多いので全員で対抗するため出て行っているのです!」
「何ですって!?」
ふと入り口を見ると、エリックやウェンディ、サイゾウさんにザイチさんがそれぞれ指揮し、指示を出しているようだ。そこでレイドさん達も私達に追いついて来た。
「魔物か!? 一体どうして今になって……神裂の仕業か?」
「……分からん。だが、今まで拠点が襲われなかったのが不思議なくらいだ、本来はこうあるべきだと考えれば逆に神裂が拠点を狙わないようなにかしていたのかもしれない」
「迎撃するかい?」
「ああ、そうだな――」
「待ってくれ、レイド!」
クラウスさんが剣を持って口を開くと、レイドさんが即答しようとした。だが、それはこちらに走ってきたエリックに遮られる形になった。
「エリック! そっちは大丈夫なの? 私達も加勢するわよ!」
「いや、夜中で申し訳ないけど、君達は塔へ向かってくれ。こっちは数がいるし、魔物もそこまで脅威じゃないから何とかなりそうだけど、ひっきりなしに襲ってきているみたいなんだ。ルーナちゃん達に加勢されても、いつ魔物が撤退するかわからないし、疲労した状態で塔へ行くのは危険だ」
「じゃ、じゃあどうするの!?」
するとエリックは微笑みながら自分の胸をドンと叩く。
「……ここは僕達ビューリックと、蒼希の騎士とサムライ、そしてニンジャで食い止める。だから行ってくれ」
そこでレイドさんが駆けつけてきたみんなに声をかける。
「よし、今から出るぞ。各自装備と持ち物を持って入り口に集合だ。ルーナ、補助魔法をお願いすることになるから頼むぞ。ソキウス、ニールセン、俺達は父さんのところへ行くぞ」
「え、うん!」
「分かりました! では現地で!」
「おっし、燃えて来たぜー!」
『ボク達は入り口で待っているよ。姉さん、軽い魔法で入り口の魔物は蹴散らしておこう』
『そうね。行きましょう』
エクソリアさんとアルモニアさん以外はそれぞれ自室に戻り準備を始める。とはいえ、寝る前にほとんど終わっているので、持ち出すだけである。私は女神装備を装備し、再び入り口へと戻った。
◆ ◇ ◆
「父さん!」
「できてるぞ」
レイドが工房の扉を乱暴に開け放つと、ヘスペイトが椅子に座ったまま口を開く。足元にはレイド、ニールセン、ソキウス、カルエラートの注文した品が置かれていた。
「流石だな……これが俺の鎧か」
「すげぇ……銀鉱石の輝きだ……」
「私のもミスリルですよこれ。い、いいんですか?」
ニールセンが戦々恐々と鎧を受け取ると、ヘスペイトは笑いながら言う。
「構うことは無いよ。世界を救うってんだ、大盤振る舞いしないとな! ……おっと……」
「大丈夫か、顔色が悪い気がするけど……」
鎧を装備し、カルエラートの大盾を背負いながら聞くと、ヘスペイトはまた笑う。
「はっはっは! 幽霊の顔色なんて基本悪いもんだろ? 気にするな、ちょっと疲れただけだ」
「そ、そうか? 俺達はこれから塔へ行くよ。ちょっと面倒なことになった」
「みたいだな。行って勝ってこい」
「……ああ。必ず帰って来るよ。この母さんの剣と一緒に」
ヘスペイトは無言で頷くと、ソキウスが着替え終わり、急かす。
「レイド、急ごうぜ! ぼやぼやしてたら魔物に阻まれちまう」
「そうだな。それじゃ、行ってくる!」
「お前達、死ぬなよ」
その言葉に全員が頷いて工房を後にするレイド達。一人残されたヘスペイトは椅子に背を預けて天井を見上げた。
「俺ができるのはここまでだ。後はお前達が切り開け……」
そう呟いてカバンからを取り出し火を点ける。
「……ふうー疲れたな……レイド達が産まれてから吸わなくなったけど、最後くらいいいよな……アーティファ?」
もう一度噛みしめるように煙草の煙を吸い込み、一言呟く。
「……レイド、セイラ、元気でな」
次にヘスペイトが煙草の煙を吐いた後、その椅子にはもう誰も座っておらず、ただ天井に紫煙が昇っていただけだった――
どうやら神裂の声が聞こえたのは私達だけでは無かったようで、拠点のあちこちでざわめきやどよめきが起こっていた。
拠点は特にビューリック国の騎士が多いので、エリックやウェンディ、イリスが動揺するなと触れ回り、みんな持ち場へと戻って行く。ひと段落したあたりで私達は話し合いを始めるのだった。
「神裂の声は家の中に居た私にも聞こえていた。ヤツもそろそろ尻に火がついたというところか?」
「どうだろう。全力で来いと言ってきたあたり自信があるのかもしれない。どういう罠があるか分からないけど、一気に100階を目指すか?」
カルエラートさんとレイドさんがそんな話をしていると、お父さんが口を挟んだ。
「……名指しで呼ばれた者は行くべきか悩むところだな。それこそが最大の罠かもしれない」
「でもお父さん、来ないと何するか分からなくない? どうせ行くって決めているからそこは気にしなくてもいいと思うよ?」
「ルーナの言うとおりですヴァイゼさん」
「……分かった。なら、後は誰が行くかだな」
お父さんはその辺に腰掛けて腕を組む。集まった人達はそれぞれ手をあげて自分がと名乗りをあげていた。
「僕たちは行くよー? 一気にいくなら人数は多い方がいいでしょー? ボス部屋は最低二回あるし、6人しか入れないことを考えても交代要員は居た方がいい」
「ですな。私とイリスもお役に立てるかと」
「あ、捨て石とかにはなるつもりはないからね! 無茶はしないから安心して」
もっともな意見を言うエリックに、真面目な顔で剣の柄を握る手に力を入れるウェンディとにっこりと笑うイリス。それに続いてソキウスとチェーリカが声をあげる。
「流石にそろそろオレ達も行かないとな。騎士さん達もレベルが上がっているから抜けても大丈夫だと思う」
「ですです! ずっとお留守番でしたし、いいですよね?」
「元レイドのパーティメンバーとしては最後はいいよな?」
ずいっとレイドさんに詰め寄る二人に、レイドさんは苦笑しながら了承する。
「ああ、でも危ないと思ったら転移陣で帰るんだぞ? 多分お前達の村はまだあるし、帰れるところがあるんだから死なないでほしい」
「分かってるよ! よし、けってーい!」
後は……
「シルキーは行くんだろ? なら俺も連れて行けや。過酷だってんなら流石に一人で行かせるわけにもいかねぇ」
「クラウス……」
「ま、これが終わったらシルキーはウチのパーティに入ることになってるからなんだけどな! わっはっは! だから必ず守るぞ」
ほほう、やはりこの二人怪かったけどそうだったのね。私はにやにやしながらシルキーさんの肩を叩くと、セイラが逆サイドの肩を叩く。
「ふーん、なるほどねえ」
「そういうことぉ?」
「ちょ、ルーナにセイラ、やめてよ!? こ、これが終わったらよ! とにかく、みんなで終わらせましょう」
もちろんだけど、カルエラートさんにニールセンさんも行くので、今までで最多人数になった。私はふと、集まっている輪を見て、パパとママ。それにリリーがいたらもっと賑やかだったんだろうなと思うと少し寂しくなった。
「ルーナ?」
私が黙っていると、レイドさんが話しかけてきた。特に何かを尋ねてきたわけではないけど、何となく胸中を離す。
「ん、何でも無い……ってことはないけど、冥界の門に消えたパパ達のことがね」
「なるほどね。あの三人に報いるためには戦いを終わらせるしかない。頑張ろう、ルーナ」
「そうね! ま、どこかで元気にしてそうだけどさ」
メンバーが決まり、もう少し食料と雑貨を増やそうと出来る限りの道具を買いあさり、カルエラートさんと私、セイラで料理をバンバン作っていく。
準備は万端! そう喜びハイタッチなぞをやっていたのだが――
ゴゴゴゴ……
ガゴン!
ドゴ!
「な、何!?」
物凄い轟音で目が覚めると、私は着の身着のまま外に出る。すると、他のみんなも起きだしてきて、轟音の正体を調べに広場へと走る。
「騎士さん達が……!?」
広場へ到着すると、ビューリックの騎士やおサムライさん、ニンジャさん達が吸い込まれるように外に出て行くのが見えた。
慌てている女の子の騎士を掴まえて状況を聞くカルエラートさん。
「何があった! さっきの轟音はなんだ?」
「あ、ああ、カルエラート様! 魔物です! 今まで拠点には攻撃してこなかった魔物が壁を叩いているんです! 数が多いので全員で対抗するため出て行っているのです!」
「何ですって!?」
ふと入り口を見ると、エリックやウェンディ、サイゾウさんにザイチさんがそれぞれ指揮し、指示を出しているようだ。そこでレイドさん達も私達に追いついて来た。
「魔物か!? 一体どうして今になって……神裂の仕業か?」
「……分からん。だが、今まで拠点が襲われなかったのが不思議なくらいだ、本来はこうあるべきだと考えれば逆に神裂が拠点を狙わないようなにかしていたのかもしれない」
「迎撃するかい?」
「ああ、そうだな――」
「待ってくれ、レイド!」
クラウスさんが剣を持って口を開くと、レイドさんが即答しようとした。だが、それはこちらに走ってきたエリックに遮られる形になった。
「エリック! そっちは大丈夫なの? 私達も加勢するわよ!」
「いや、夜中で申し訳ないけど、君達は塔へ向かってくれ。こっちは数がいるし、魔物もそこまで脅威じゃないから何とかなりそうだけど、ひっきりなしに襲ってきているみたいなんだ。ルーナちゃん達に加勢されても、いつ魔物が撤退するかわからないし、疲労した状態で塔へ行くのは危険だ」
「じゃ、じゃあどうするの!?」
するとエリックは微笑みながら自分の胸をドンと叩く。
「……ここは僕達ビューリックと、蒼希の騎士とサムライ、そしてニンジャで食い止める。だから行ってくれ」
そこでレイドさんが駆けつけてきたみんなに声をかける。
「よし、今から出るぞ。各自装備と持ち物を持って入り口に集合だ。ルーナ、補助魔法をお願いすることになるから頼むぞ。ソキウス、ニールセン、俺達は父さんのところへ行くぞ」
「え、うん!」
「分かりました! では現地で!」
「おっし、燃えて来たぜー!」
『ボク達は入り口で待っているよ。姉さん、軽い魔法で入り口の魔物は蹴散らしておこう』
『そうね。行きましょう』
エクソリアさんとアルモニアさん以外はそれぞれ自室に戻り準備を始める。とはいえ、寝る前にほとんど終わっているので、持ち出すだけである。私は女神装備を装備し、再び入り口へと戻った。
◆ ◇ ◆
「父さん!」
「できてるぞ」
レイドが工房の扉を乱暴に開け放つと、ヘスペイトが椅子に座ったまま口を開く。足元にはレイド、ニールセン、ソキウス、カルエラートの注文した品が置かれていた。
「流石だな……これが俺の鎧か」
「すげぇ……銀鉱石の輝きだ……」
「私のもミスリルですよこれ。い、いいんですか?」
ニールセンが戦々恐々と鎧を受け取ると、ヘスペイトは笑いながら言う。
「構うことは無いよ。世界を救うってんだ、大盤振る舞いしないとな! ……おっと……」
「大丈夫か、顔色が悪い気がするけど……」
鎧を装備し、カルエラートの大盾を背負いながら聞くと、ヘスペイトはまた笑う。
「はっはっは! 幽霊の顔色なんて基本悪いもんだろ? 気にするな、ちょっと疲れただけだ」
「そ、そうか? 俺達はこれから塔へ行くよ。ちょっと面倒なことになった」
「みたいだな。行って勝ってこい」
「……ああ。必ず帰って来るよ。この母さんの剣と一緒に」
ヘスペイトは無言で頷くと、ソキウスが着替え終わり、急かす。
「レイド、急ごうぜ! ぼやぼやしてたら魔物に阻まれちまう」
「そうだな。それじゃ、行ってくる!」
「お前達、死ぬなよ」
その言葉に全員が頷いて工房を後にするレイド達。一人残されたヘスペイトは椅子に背を預けて天井を見上げた。
「俺ができるのはここまでだ。後はお前達が切り開け……」
そう呟いてカバンからを取り出し火を点ける。
「……ふうー疲れたな……レイド達が産まれてから吸わなくなったけど、最後くらいいいよな……アーティファ?」
もう一度噛みしめるように煙草の煙を吸い込み、一言呟く。
「……レイド、セイラ、元気でな」
次にヘスペイトが煙草の煙を吐いた後、その椅子にはもう誰も座っておらず、ただ天井に紫煙が昇っていただけだった――
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