314 / 377
最終部:タワー・オブ・バベル
その335 器
しおりを挟む
<バベルの塔:74階>
ビューリックの吐き捨て村を越えたレイド達は、少しの休憩の後、礼拝堂からの転移陣で74階へ移動した。転移先はダンジョンのような迷路ではなく、広々とした空間だった。
「なんだか見たことがありますね」
「こ、こら、離せよ! カイムも見てないで何とか言え!」
「羨ましい」
「そうじゃないよ!?」
フレーレがユウリの腕を掴んだまま、口に指を当ててキョロキョロと見渡していると、レイドとエリックが静かに口を開いた。
「見覚えがあって当然だな。ここは、ビューリックの地下にあった闘技場に良く似ている」
「そうだねー。ちょっとこっちの方が広い気がするけど、観客席まで再現しているとは驚きだ。さて――」
エリックがすぅっと息を吸い、大声で薄暗い闘技場に向けて叫んだ。
「僕達はデダイトから話を聞いている! 居るんだろうー? 出てきなよ」
エリックの声に呼応するかのように、奥からやせ細った陰気な男が姿を現す。それは見紛うはずもない、ビューリック元国王であったゴナティソであった。
【……ひっひっひ……久しいなエリック。貴様にやられた刺し傷が疼くわ】
「そりゃ良かった。そのまま化けて出てこなければ尚良かったのにねー」
【ふん。減らず口は相変わらずじゃのう、ところでわしの国は今どうなっておるのじゃ? ん?】
「……国の心配をするより、自分の心配をした方がいいんじゃないか? この人数に勝てるとは思えないがな」
ノゾムが腕組みをしながら言うと、肩で笑いながらレイド達を一瞥した。
【ひい、ふう、みい……それに女神二人か。ひっひ……むしろそれでよくここまで来たのう。じゃが、ここで貴様等は終わりじゃ! 女神を捕えてその力を奪い、神裂へリベンジを果たす。女は殺さん。わしのおもちゃになってもらおうかのう】
ゴナティソが嫌な手つきを女性陣に向けると、フレーレがユウリの後ろから激怒していた。
「へ、変態さんには罰が下るといいんです! さ、エクソリアさん! やっちゃいましょう!」
『やれやれ……女神の扱いが雑になってきていないかい? 言われなくてもきっちり倒しておくよ』
【んー、威勢がいいわい。喘ぎ声はどうか楽しみ……む、お主……まさか……】
「?」
フレーレを見て目を見開くゴナティソ。
【あの時は逃したが、娘がわざわざやってきてくれるとはのう! 月並みじゃが、ここで貴様等は終わりじゃ! わしの糧になるがいい!】
ゴゴゴゴ……
「地面が揺れている?」
カルエラートが前衛に回り込み、ゴナティソが暗闇の中へと消える。一言呟いた後、地面が大きく裂けた!
「これは……! あの時の三つ首の魔物か!」
暗闇の中から出てきたのは、ビューリック最後の戦いで現れたケルベロスだった。しかし今度は全身が真っ黒の体毛に覆われている。
【ふわぁっはっはっは!! その通りじゃ! あの時のケルベロスを強化し、さらにはわしと融合することで飛躍的な進化を遂げた! その力を身を持って味わえ!】
クォォォン!
ゴァァァ!
シャァァァァ!
「気をつけろ、こいつはブレスで攻撃してくるぞ!」
レイドの助言通り、三匹の頭がそれぞれ炎・氷・電撃のブレスを吐いてきた。だが、全員が広範囲に渡って散り、ダメージを受けた者は居なかった。
そこへゴナティソベロスは、エリックに狙いを定めて襲いかかる。
【ふほほほほ! 逃げ惑え! この巨体、この力を見たか! あの時殺された恨み、今こそ晴らしてやるわい!】
ガキン!
「甘いね。僕だって遊んでいた訳じゃない。返り討ちにしてやるよー?」
正面の頭からの攻撃を受け止め、挑発するように言い放つエリック。それが気にいらないゴナティソがこめかみに青筋を立てて残りの首に指示を出した。
【しゃらくさい! 三方向からはかわせまい! 死ね! ……む? 何故動かん……!?】
「おいおい、こっちは人数がいっぱいいるんだ。エリックとだけ遊んでるのはちょっとずるいな」
「お初にお目にかかる、ビューリックの『元』王よ。俺の名はヴァイゼ。元魔王でルーナの父だ。ルーナが世話になったらしいな」
エリックに襲いかかろうとした二本の首は、レイドとヴァイゼがそれぞれ食い止めていた。さらにレイドが言葉を続ける。
「そうそう、お前がこんなアホな王じゃ無ければルーナがエリックに誘拐されることも無かったんだよな。あの時はエリックにトドメを譲ったけど、俺もギタギタにしてやりたかったんだ。というわけで、晴らさせてもらうぞ! 真空烈破ぁ!」
「娘の仇だ、死んでもらう。煉獄剣・無惨」
ドシュ! バシャ! ドブシュ!
ギュオォォォォ!!
グガアァァァァァ!?
左と右の首が二人の攻撃を受け、血しぶきを上げる。エリックもすかさず正面の首を押し返すと、ゴナティソが距離を取った。
【ルーナの……娘の仇だと!? 待て! 死んでおらんじゃ――】
ターン……
「距離が離れたら私の出番ね。久しぶりにスナイパーとしての動きが出来るわね」
アイリが放ったライフル弾はゴナティソの肩を撃ち抜いた。
【ぐぬう……異世界の武器か!? わしの攻撃手段がケルベロスだけだと思うなよ≪紅蓮の嵐≫】
ゴォォォウ!
ゴナティソが放った炎の竜巻がフレーレやシルキー、セイラを狙う。だが、セイラが一歩前に出て魔法に対し、魔法で応戦した。
「ま、元国王がパワーアップしてもこんなものでしょうね≪ブリザーストーム≫!!」
ビュオゥ!
【竜巻が凍る!? 馬鹿な……馬鹿な馬鹿な! 融合したわしは無敵のハズじゃああああ! ならば人質としてくれる!】
激怒したゴナティソがセイラ達へ直接攻撃に出ると、今度はフレーレがメイスを持って躍り出た。
「そういえば頭が三つで体が一つだとご飯を食べる時と寝る時は別々なんですかね? それはともかく、わたしもルーナを助けるために色々苦労をさせられましたからね……聖魔光! フルスイング!」
ギャイン!?
正面の頭へメイスがヒットし、目を回すケルベロス。すかさず、ニールセンがその首を叩き落とした。
「私もお役に立ちませんとね! カイム殿!」
ニールセンの声で、カームとカイムが空からゴナティソへと襲いかかる。
「覚悟……!」
<おい、ヴィオーラの国王はどこだ?>
ガキン! カン!
カイムの刀を、伸ばした爪で返していると、カームが静かに質問をしていた。
【あやつはボスとして80階に居るわ! それを聞いてどうする? どうせ貴様等は先に進んでも――】
「……どうなるんだ?」
「悪い、カイム。こいつのトドメは俺が刺す」
「承知しました……!」
ゴナティソが言い終わる前に、レイドのセイクリッドセイバーがゴナティソの首を刎ねた……!
「終わったみたいだね。でかいほうが銃を当てるには楽なんだよな」
「そうね。ちょっと可哀相だけど、制圧させてもらうわね」
ダダダダダダ……
ターン! ターン!
グギャ!?
ガォォォン!?
「今回はこいつで我慢しよう。ふん!」
ザクン!
「久しぶりに登って来たんだ、一体くらい大物を倒させてくれ」
ヴァイゼの一撃とカルエラートの闇の剣が、残っていた首を切断しケルベロスは息絶えた。首だけとなったゴナティソが信じられないといった感じで叫ぶ。
【そ、そんな!? わしは強化されたはず……!? ケルベロスも確実に強くなっていたのに、何故じゃ……!?】
その言葉に、バステトが真顔で答えた。
<あんたはその器じゃなかったってことだにゃ。王としても、戦士としても。あんた達も協力して迎え撃って来れば良かったのにゃ。どうしても勝ちたいのなら、くだらないプライドは捨てるべきだったにゃ>
【ばか、な……わしは最強だと、言っておった! 嘘だったのか! 神裂ぃぃぃぃ! この世界は! そして魔王と女神の力を持ったルーナ……それとわしのものではなかったのか――】
ボヒュ……
切断された首は、恨みごとを吐きながら灰となって消えた。
ビューリックの吐き捨て村を越えたレイド達は、少しの休憩の後、礼拝堂からの転移陣で74階へ移動した。転移先はダンジョンのような迷路ではなく、広々とした空間だった。
「なんだか見たことがありますね」
「こ、こら、離せよ! カイムも見てないで何とか言え!」
「羨ましい」
「そうじゃないよ!?」
フレーレがユウリの腕を掴んだまま、口に指を当ててキョロキョロと見渡していると、レイドとエリックが静かに口を開いた。
「見覚えがあって当然だな。ここは、ビューリックの地下にあった闘技場に良く似ている」
「そうだねー。ちょっとこっちの方が広い気がするけど、観客席まで再現しているとは驚きだ。さて――」
エリックがすぅっと息を吸い、大声で薄暗い闘技場に向けて叫んだ。
「僕達はデダイトから話を聞いている! 居るんだろうー? 出てきなよ」
エリックの声に呼応するかのように、奥からやせ細った陰気な男が姿を現す。それは見紛うはずもない、ビューリック元国王であったゴナティソであった。
【……ひっひっひ……久しいなエリック。貴様にやられた刺し傷が疼くわ】
「そりゃ良かった。そのまま化けて出てこなければ尚良かったのにねー」
【ふん。減らず口は相変わらずじゃのう、ところでわしの国は今どうなっておるのじゃ? ん?】
「……国の心配をするより、自分の心配をした方がいいんじゃないか? この人数に勝てるとは思えないがな」
ノゾムが腕組みをしながら言うと、肩で笑いながらレイド達を一瞥した。
【ひい、ふう、みい……それに女神二人か。ひっひ……むしろそれでよくここまで来たのう。じゃが、ここで貴様等は終わりじゃ! 女神を捕えてその力を奪い、神裂へリベンジを果たす。女は殺さん。わしのおもちゃになってもらおうかのう】
ゴナティソが嫌な手つきを女性陣に向けると、フレーレがユウリの後ろから激怒していた。
「へ、変態さんには罰が下るといいんです! さ、エクソリアさん! やっちゃいましょう!」
『やれやれ……女神の扱いが雑になってきていないかい? 言われなくてもきっちり倒しておくよ』
【んー、威勢がいいわい。喘ぎ声はどうか楽しみ……む、お主……まさか……】
「?」
フレーレを見て目を見開くゴナティソ。
【あの時は逃したが、娘がわざわざやってきてくれるとはのう! 月並みじゃが、ここで貴様等は終わりじゃ! わしの糧になるがいい!】
ゴゴゴゴ……
「地面が揺れている?」
カルエラートが前衛に回り込み、ゴナティソが暗闇の中へと消える。一言呟いた後、地面が大きく裂けた!
「これは……! あの時の三つ首の魔物か!」
暗闇の中から出てきたのは、ビューリック最後の戦いで現れたケルベロスだった。しかし今度は全身が真っ黒の体毛に覆われている。
【ふわぁっはっはっは!! その通りじゃ! あの時のケルベロスを強化し、さらにはわしと融合することで飛躍的な進化を遂げた! その力を身を持って味わえ!】
クォォォン!
ゴァァァ!
シャァァァァ!
「気をつけろ、こいつはブレスで攻撃してくるぞ!」
レイドの助言通り、三匹の頭がそれぞれ炎・氷・電撃のブレスを吐いてきた。だが、全員が広範囲に渡って散り、ダメージを受けた者は居なかった。
そこへゴナティソベロスは、エリックに狙いを定めて襲いかかる。
【ふほほほほ! 逃げ惑え! この巨体、この力を見たか! あの時殺された恨み、今こそ晴らしてやるわい!】
ガキン!
「甘いね。僕だって遊んでいた訳じゃない。返り討ちにしてやるよー?」
正面の頭からの攻撃を受け止め、挑発するように言い放つエリック。それが気にいらないゴナティソがこめかみに青筋を立てて残りの首に指示を出した。
【しゃらくさい! 三方向からはかわせまい! 死ね! ……む? 何故動かん……!?】
「おいおい、こっちは人数がいっぱいいるんだ。エリックとだけ遊んでるのはちょっとずるいな」
「お初にお目にかかる、ビューリックの『元』王よ。俺の名はヴァイゼ。元魔王でルーナの父だ。ルーナが世話になったらしいな」
エリックに襲いかかろうとした二本の首は、レイドとヴァイゼがそれぞれ食い止めていた。さらにレイドが言葉を続ける。
「そうそう、お前がこんなアホな王じゃ無ければルーナがエリックに誘拐されることも無かったんだよな。あの時はエリックにトドメを譲ったけど、俺もギタギタにしてやりたかったんだ。というわけで、晴らさせてもらうぞ! 真空烈破ぁ!」
「娘の仇だ、死んでもらう。煉獄剣・無惨」
ドシュ! バシャ! ドブシュ!
ギュオォォォォ!!
グガアァァァァァ!?
左と右の首が二人の攻撃を受け、血しぶきを上げる。エリックもすかさず正面の首を押し返すと、ゴナティソが距離を取った。
【ルーナの……娘の仇だと!? 待て! 死んでおらんじゃ――】
ターン……
「距離が離れたら私の出番ね。久しぶりにスナイパーとしての動きが出来るわね」
アイリが放ったライフル弾はゴナティソの肩を撃ち抜いた。
【ぐぬう……異世界の武器か!? わしの攻撃手段がケルベロスだけだと思うなよ≪紅蓮の嵐≫】
ゴォォォウ!
ゴナティソが放った炎の竜巻がフレーレやシルキー、セイラを狙う。だが、セイラが一歩前に出て魔法に対し、魔法で応戦した。
「ま、元国王がパワーアップしてもこんなものでしょうね≪ブリザーストーム≫!!」
ビュオゥ!
【竜巻が凍る!? 馬鹿な……馬鹿な馬鹿な! 融合したわしは無敵のハズじゃああああ! ならば人質としてくれる!】
激怒したゴナティソがセイラ達へ直接攻撃に出ると、今度はフレーレがメイスを持って躍り出た。
「そういえば頭が三つで体が一つだとご飯を食べる時と寝る時は別々なんですかね? それはともかく、わたしもルーナを助けるために色々苦労をさせられましたからね……聖魔光! フルスイング!」
ギャイン!?
正面の頭へメイスがヒットし、目を回すケルベロス。すかさず、ニールセンがその首を叩き落とした。
「私もお役に立ちませんとね! カイム殿!」
ニールセンの声で、カームとカイムが空からゴナティソへと襲いかかる。
「覚悟……!」
<おい、ヴィオーラの国王はどこだ?>
ガキン! カン!
カイムの刀を、伸ばした爪で返していると、カームが静かに質問をしていた。
【あやつはボスとして80階に居るわ! それを聞いてどうする? どうせ貴様等は先に進んでも――】
「……どうなるんだ?」
「悪い、カイム。こいつのトドメは俺が刺す」
「承知しました……!」
ゴナティソが言い終わる前に、レイドのセイクリッドセイバーがゴナティソの首を刎ねた……!
「終わったみたいだね。でかいほうが銃を当てるには楽なんだよな」
「そうね。ちょっと可哀相だけど、制圧させてもらうわね」
ダダダダダダ……
ターン! ターン!
グギャ!?
ガォォォン!?
「今回はこいつで我慢しよう。ふん!」
ザクン!
「久しぶりに登って来たんだ、一体くらい大物を倒させてくれ」
ヴァイゼの一撃とカルエラートの闇の剣が、残っていた首を切断しケルベロスは息絶えた。首だけとなったゴナティソが信じられないといった感じで叫ぶ。
【そ、そんな!? わしは強化されたはず……!? ケルベロスも確実に強くなっていたのに、何故じゃ……!?】
その言葉に、バステトが真顔で答えた。
<あんたはその器じゃなかったってことだにゃ。王としても、戦士としても。あんた達も協力して迎え撃って来れば良かったのにゃ。どうしても勝ちたいのなら、くだらないプライドは捨てるべきだったにゃ>
【ばか、な……わしは最強だと、言っておった! 嘘だったのか! 神裂ぃぃぃぃ! この世界は! そして魔王と女神の力を持ったルーナ……それとわしのものではなかったのか――】
ボヒュ……
切断された首は、恨みごとを吐きながら灰となって消えた。
0
お気に入りに追加
4,221
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
辺境薬術師のポーションは至高 騎士団を追放されても、魔法薬がすべてを解決する
鶴井こう
ファンタジー
【書籍化しました】
余分にポーションを作らせ、横流しして金を稼いでいた王国騎士団第15番隊は、俺を追放した。
いきなり仕事を首にされ、隊を後にする俺。ひょんなことから、辺境伯の娘の怪我を助けたことから、辺境の村に招待されることに。
一方、モンスターたちのスタンピードを抑え込もうとしていた第15番隊。
しかしポーションの数が圧倒的に足りず、品質が低いポーションで回復もままならず、第15番隊の守備していた拠点から陥落し、王都は徐々にモンスターに侵略されていく。
俺はもふもふを拾ったり農地改革したり辺境の村でのんびりと過ごしていたが、徐々にその腕を買われて頼りにされることに。功績もステータスに表示されてしまい隠せないので、褒賞は甘んじて受けることにしようと思う。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。