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最終部:タワー・オブ・バベル
その287 激戦
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「そこかぁ? 出てきなよ!!」
無差別に銃を撃つのでガラスは割れ、壁も振動で徐々に崩れる。建物の内部はスカスカだったりするので、移動するには事欠かないけど反撃をするのは難しい……そこで、私達とは反対側にいるお父さんとファウダーが飛び出した。
「いたぁあ!!」
ドッ! バララララ、という小刻みな音が響き、お父さんとファウダーを襲う! しかし、ファウダーの皮膚を貫通する程の威力は無く、お父さんもアンデッド(骨)になっているので、頭さえガードしていれば痛みなどはないようだ。
「その武器、離れれば離れるほど命中が悪くなるな? 接近すれば所持者も危ない。となれば一番いいのは超接近戦だな」
「ホネが喋ってる!?」
定位置で撃っていたアイリが驚愕しながら、少し怯んでお父さんを見る。しかしユウリは意に介さず、右手の弾がいっぱい出る武器を捨てて小さい銃へと変え、左手のダガーを振る。
「この短時間でそこまで分かるとはね。女神もいるし仕方ないか、ならこっちも援軍を出そう」
口笛を鳴らし、何かを呼ぶユウリに素早い斬撃を繰り出すお父さんが口を開く。
「派手に撃っていたせいだろう?」
「だからといって僕が弱くなったわけでもないからね!」
ガキン! ドン! タン!
ダガーと剣が交錯する中、銃も狙いをつけてお父さんの頭を狙う。だけど、頭を狙った攻撃をお父さんは必ず避けていた。
「何をしてるんだい、アイリ! 援護をするんだよ!」
「……くっ……」
アイリが銃を構えた瞬間、ユウリの腕に何かが絡みついた。
「……やってくれホネホネ人間……!」
「任せておけ」
ノゾムがロープのようなものを巻きつけて、ダガーを持つ手がノゾムの方へ引かれ、バランスを崩したところにお父さんが斬る。しかし、かろうじて回避し、銃で反撃を行う。
「ノゾムめ、余計なことを! アイリ、先にこの裏切り者を撃て!」
「で、でも……」
「くそ! お前も役に立たないやつだ」
「む!」
パン! と、アイリに向かって銃を撃った! えええ、味方も撃っちゃうの!?
あわや、と思っていたけど、ノゾムが巻きつけた紐のようなものをくいっと引っ張って狙いが変わり、アイリの頬を掠めていった。
「片手で粘るな、ルーナ! 弓で足を射ぬけ!」
「え!? わ、分かったわ!」
お父さんの言葉で、私は魔力矢をユウリに放った。
「チッ、あれはマズイ。ワイヤーは簡単に斬れないか……なら!」
矢を避けられないと判断したユウリは自らノゾムの方へ走った。矢を回避し、追撃をかけようとしたお父さんから離れる。
「来てやったよ! 丁度こっちの援軍も来たみたいだ、ギミックは全部使う!」
「……!」
ユウリが蹴りを繰り出すと、それをノゾムがガードする。ダガーを捨ててポケットから何かを取り出しカチリとスイッチを押す。
グオォォォン!
キュイーン、ガシャン!
「え、何の声? それとあれってさっき地面に転がっていた……」
「気をつけろ、声は魔物の大軍だ! それにアレは……おっと!?」
「きゃ!?」
タタタタタ……!
オークやゴブリン、それにさらに太った大きなこん棒を持った魔物がどこからともなく現れ、襲ってくる。さらに、地面からまた形の違った銃が飛び出し、弾丸を乱射してきた。
「わ!? ちょっと、逃げた方向にちゃんと撃ってくるんだけどあれ!?」
セイラが走りながら魔法で弾丸を返しつつ叫ぶ。私も矢で攻撃するけど意外と固い!
『セントリーガンだ! こんな空想兵器まで出してくるとはね。アレはボクと姉さんで壊すから、魔物を頼むよ!』
『ちょっと多いわね……!』
「足を止めるとやられる、魔物はあの銃が見えない所へ引き寄せるぞ! カーム、乗せてくれ!」
<よし、乗れ!>
レイドさんが魔物を斬りながら建物の影へと走り魔物がそれを追う。
「なら私は影から弓で攻撃するわ、ザイチさんもレイドさんと一緒に魔物を!」
「任せろ! あの武器にはこの程度の鎧じゃ歯が立たんからのう」
ザイチさんもレイドさんと共に魔物へと斬りかかって行った。ユウリを相手にするよりはそっちの方が危険は少ないし、何より慣れているから倒すのが早い。
<どうする? あの子、確保しとく?>
ジャンナが大きくなり、空から私に聞いてくる。見ればユウリとノゾムの戦いにどうしていいか考えあぐねているようだった。
「今はいいわ、ファウダーと一緒にあのセントリーガンとかいうのを壊して回って」
<了解よ>
<ぴょんんん!? 魔物がこっちにきたっぴょん!?>
「リリーは私から離れないでよ? それそれそれ!」
「わんわん!」
「きゅふん!」
私に向かってくる魔物はシルバとラズベが相手をしてくれるので、お父さんやノゾムの援護もできそうだ。今の様子は、と、ユウリの方を見ると……。
「……フッ……!」
「はああ!」
「チッ、二人相手はきついか。ノゾムはあくまでも邪魔をするんだね? なら、吹き飛ばしてやるよ!」
「マズイ!」
背中のショットガンを素早く構え、ノゾムのお腹へ向けて撃つユウリ。それを横から体当たりで逸らそうとするお父さん。
ガァァァン!
「きゃあああ!?」
「……アイリ!?」
「外した!? でもその隙はもらう!」
「……うぐ!?」
ショットガンでノゾムの頭を殴りつけ、蹴りで距離を取る。そしてノゾムへ撃つかと思えば……。
「させるか!」
「……そう来るよね! さっきから骸骨がうっとおしいんだよ!」
ドン! と、鈍い音がしてお父さんの左腕が吹き飛ぶ! 粉々になっちゃった……!?
「ぬう……!?」
ドシュ! それでも、攻撃を続け、ユウリの右腕を斬り裂き血を噴きださせる。
「痛ぁ!? 無理矢理斬ってくるなんてね。アンデッドだから痛みがないのかい? ……厄介なやつめええええ!」
激高したユウリがバランスを崩したお父さんの足を撃って吹き飛ばすと、その場に崩れ落ちた。お父さん!?
「はは……これで終わりだよ!」
「……まだだ!」
「ぐっ……!?」
「お父さんはやらせないわよ!」
「チイ!」
ノゾムがワイヤーを首に巻きつけ引っ張り、私が矢で攻撃を仕掛けると、お父さんの頭に突きつけたショットガンはお父さんから逸れ、すぐ横の地面で弾けた。
「(くそ、思ったより銃でびびらないから遠距離の攻撃がしずらい……! ノゾムに格闘を挑むのはマズイし、どうする……?)」
「……なにをぶつぶつ言っているか分からんが投降しろ。この世界なら命までは取られない」
「……あの地獄を生きておきながら甘いことを言うようになったね? 父さんに引き取られたのは失敗だったみたいだね」
「……少し落ちてもらうぞ」
手の力を強め、ワイヤーを引くとユウリが動いた!
「だああああ!」
「……何!?」
ユウリが逆にワイヤーを掴んで引き、手を血だらけにしながらノゾムを引き寄せた!
「クク……弱くなったね、義兄さん?」
「ぐふ……!?」
「お前!」
「おっと、近づいていたのは知っていたよ!」
タンタン!
いつの間に拾っていたのか、ダガーがノゾムの腹部へざっくりと刺さり、パパが影から奇襲をかけるもユウリはそのまま銃を撃ちながらアイリの元へと走る。
「あ、い、いけない……!」
何かに気付いたアイリが慌てて逃げようとするも、足が動かないのか、銃を抱きかかえるようにしてひょこひょこと移動するが、すぐにユウリから髪をひっぱられて引きずり倒された。
「逃げられないよ? そのライフルを渡すんだ」
「……ダメ。もう勝ち目がない、投降しましょう……」
「いいから渡すんだ! これなら上を取れば確実に頭を吹き飛ばせる!」
「止めて……!」
ライフルを奪おうとするのを必死で止めようとするアイリ。そしてユウリがアイリに覆いかぶさった時、それは起きた。
「離さないならそれでもいいさ! あいつを撃てばいいだけだからな!」
「……!! 逃げて!」
「え!? 私!?」
建物の影にいたけど、丁度、アイリ達の場所から見える位置で狙撃してた私に銃がこちらを向く。アイリが叫んだ瞬間、ドン! と、弾丸が発射される音がやけにゆっくりに聞こえた。
あ、これは当たる。弾丸がゆっくりこちらに向かってくるのが見えて、そんなことが頭をよぎった。
でも、弾丸は私には届かなかった。
なぜなら――
「きゅん! きゅうううううん!」
ドチュ……!
「きゅん!? きゅん……」
拠点で待っていたはずのシロップが何故か私の前に飛び出し、弾丸を体に受けたからだった。
直後、ドサリ、と地面にシロップが横たわり、地面が血で濡れはじめる。
「ガウウウ!」
「わおん!?」
「ガウ!」
「わん!」
「シロップ!?」
私は我に返り、シロップに駆け寄り、着いて来ていたのか、魔物を攻撃しているレジナが鳴いてシルバがシロップの顔を舐めていた。
「ねえ、起きてシロップ! ママ! セイラ! シロップが!」
はっはっと荒い呼吸をしてうっすらと目を開けるシロップ。私は慌てて叫ぶが、私以上に取り乱している人物が居た。
「ジョセフィーヌ!!!!! あ、ああ……あああああああああ!!」
アイリが、頭を抑えながら叫んでいた。
無差別に銃を撃つのでガラスは割れ、壁も振動で徐々に崩れる。建物の内部はスカスカだったりするので、移動するには事欠かないけど反撃をするのは難しい……そこで、私達とは反対側にいるお父さんとファウダーが飛び出した。
「いたぁあ!!」
ドッ! バララララ、という小刻みな音が響き、お父さんとファウダーを襲う! しかし、ファウダーの皮膚を貫通する程の威力は無く、お父さんもアンデッド(骨)になっているので、頭さえガードしていれば痛みなどはないようだ。
「その武器、離れれば離れるほど命中が悪くなるな? 接近すれば所持者も危ない。となれば一番いいのは超接近戦だな」
「ホネが喋ってる!?」
定位置で撃っていたアイリが驚愕しながら、少し怯んでお父さんを見る。しかしユウリは意に介さず、右手の弾がいっぱい出る武器を捨てて小さい銃へと変え、左手のダガーを振る。
「この短時間でそこまで分かるとはね。女神もいるし仕方ないか、ならこっちも援軍を出そう」
口笛を鳴らし、何かを呼ぶユウリに素早い斬撃を繰り出すお父さんが口を開く。
「派手に撃っていたせいだろう?」
「だからといって僕が弱くなったわけでもないからね!」
ガキン! ドン! タン!
ダガーと剣が交錯する中、銃も狙いをつけてお父さんの頭を狙う。だけど、頭を狙った攻撃をお父さんは必ず避けていた。
「何をしてるんだい、アイリ! 援護をするんだよ!」
「……くっ……」
アイリが銃を構えた瞬間、ユウリの腕に何かが絡みついた。
「……やってくれホネホネ人間……!」
「任せておけ」
ノゾムがロープのようなものを巻きつけて、ダガーを持つ手がノゾムの方へ引かれ、バランスを崩したところにお父さんが斬る。しかし、かろうじて回避し、銃で反撃を行う。
「ノゾムめ、余計なことを! アイリ、先にこの裏切り者を撃て!」
「で、でも……」
「くそ! お前も役に立たないやつだ」
「む!」
パン! と、アイリに向かって銃を撃った! えええ、味方も撃っちゃうの!?
あわや、と思っていたけど、ノゾムが巻きつけた紐のようなものをくいっと引っ張って狙いが変わり、アイリの頬を掠めていった。
「片手で粘るな、ルーナ! 弓で足を射ぬけ!」
「え!? わ、分かったわ!」
お父さんの言葉で、私は魔力矢をユウリに放った。
「チッ、あれはマズイ。ワイヤーは簡単に斬れないか……なら!」
矢を避けられないと判断したユウリは自らノゾムの方へ走った。矢を回避し、追撃をかけようとしたお父さんから離れる。
「来てやったよ! 丁度こっちの援軍も来たみたいだ、ギミックは全部使う!」
「……!」
ユウリが蹴りを繰り出すと、それをノゾムがガードする。ダガーを捨ててポケットから何かを取り出しカチリとスイッチを押す。
グオォォォン!
キュイーン、ガシャン!
「え、何の声? それとあれってさっき地面に転がっていた……」
「気をつけろ、声は魔物の大軍だ! それにアレは……おっと!?」
「きゃ!?」
タタタタタ……!
オークやゴブリン、それにさらに太った大きなこん棒を持った魔物がどこからともなく現れ、襲ってくる。さらに、地面からまた形の違った銃が飛び出し、弾丸を乱射してきた。
「わ!? ちょっと、逃げた方向にちゃんと撃ってくるんだけどあれ!?」
セイラが走りながら魔法で弾丸を返しつつ叫ぶ。私も矢で攻撃するけど意外と固い!
『セントリーガンだ! こんな空想兵器まで出してくるとはね。アレはボクと姉さんで壊すから、魔物を頼むよ!』
『ちょっと多いわね……!』
「足を止めるとやられる、魔物はあの銃が見えない所へ引き寄せるぞ! カーム、乗せてくれ!」
<よし、乗れ!>
レイドさんが魔物を斬りながら建物の影へと走り魔物がそれを追う。
「なら私は影から弓で攻撃するわ、ザイチさんもレイドさんと一緒に魔物を!」
「任せろ! あの武器にはこの程度の鎧じゃ歯が立たんからのう」
ザイチさんもレイドさんと共に魔物へと斬りかかって行った。ユウリを相手にするよりはそっちの方が危険は少ないし、何より慣れているから倒すのが早い。
<どうする? あの子、確保しとく?>
ジャンナが大きくなり、空から私に聞いてくる。見ればユウリとノゾムの戦いにどうしていいか考えあぐねているようだった。
「今はいいわ、ファウダーと一緒にあのセントリーガンとかいうのを壊して回って」
<了解よ>
<ぴょんんん!? 魔物がこっちにきたっぴょん!?>
「リリーは私から離れないでよ? それそれそれ!」
「わんわん!」
「きゅふん!」
私に向かってくる魔物はシルバとラズベが相手をしてくれるので、お父さんやノゾムの援護もできそうだ。今の様子は、と、ユウリの方を見ると……。
「……フッ……!」
「はああ!」
「チッ、二人相手はきついか。ノゾムはあくまでも邪魔をするんだね? なら、吹き飛ばしてやるよ!」
「マズイ!」
背中のショットガンを素早く構え、ノゾムのお腹へ向けて撃つユウリ。それを横から体当たりで逸らそうとするお父さん。
ガァァァン!
「きゃあああ!?」
「……アイリ!?」
「外した!? でもその隙はもらう!」
「……うぐ!?」
ショットガンでノゾムの頭を殴りつけ、蹴りで距離を取る。そしてノゾムへ撃つかと思えば……。
「させるか!」
「……そう来るよね! さっきから骸骨がうっとおしいんだよ!」
ドン! と、鈍い音がしてお父さんの左腕が吹き飛ぶ! 粉々になっちゃった……!?
「ぬう……!?」
ドシュ! それでも、攻撃を続け、ユウリの右腕を斬り裂き血を噴きださせる。
「痛ぁ!? 無理矢理斬ってくるなんてね。アンデッドだから痛みがないのかい? ……厄介なやつめええええ!」
激高したユウリがバランスを崩したお父さんの足を撃って吹き飛ばすと、その場に崩れ落ちた。お父さん!?
「はは……これで終わりだよ!」
「……まだだ!」
「ぐっ……!?」
「お父さんはやらせないわよ!」
「チイ!」
ノゾムがワイヤーを首に巻きつけ引っ張り、私が矢で攻撃を仕掛けると、お父さんの頭に突きつけたショットガンはお父さんから逸れ、すぐ横の地面で弾けた。
「(くそ、思ったより銃でびびらないから遠距離の攻撃がしずらい……! ノゾムに格闘を挑むのはマズイし、どうする……?)」
「……なにをぶつぶつ言っているか分からんが投降しろ。この世界なら命までは取られない」
「……あの地獄を生きておきながら甘いことを言うようになったね? 父さんに引き取られたのは失敗だったみたいだね」
「……少し落ちてもらうぞ」
手の力を強め、ワイヤーを引くとユウリが動いた!
「だああああ!」
「……何!?」
ユウリが逆にワイヤーを掴んで引き、手を血だらけにしながらノゾムを引き寄せた!
「クク……弱くなったね、義兄さん?」
「ぐふ……!?」
「お前!」
「おっと、近づいていたのは知っていたよ!」
タンタン!
いつの間に拾っていたのか、ダガーがノゾムの腹部へざっくりと刺さり、パパが影から奇襲をかけるもユウリはそのまま銃を撃ちながらアイリの元へと走る。
「あ、い、いけない……!」
何かに気付いたアイリが慌てて逃げようとするも、足が動かないのか、銃を抱きかかえるようにしてひょこひょこと移動するが、すぐにユウリから髪をひっぱられて引きずり倒された。
「逃げられないよ? そのライフルを渡すんだ」
「……ダメ。もう勝ち目がない、投降しましょう……」
「いいから渡すんだ! これなら上を取れば確実に頭を吹き飛ばせる!」
「止めて……!」
ライフルを奪おうとするのを必死で止めようとするアイリ。そしてユウリがアイリに覆いかぶさった時、それは起きた。
「離さないならそれでもいいさ! あいつを撃てばいいだけだからな!」
「……!! 逃げて!」
「え!? 私!?」
建物の影にいたけど、丁度、アイリ達の場所から見える位置で狙撃してた私に銃がこちらを向く。アイリが叫んだ瞬間、ドン! と、弾丸が発射される音がやけにゆっくりに聞こえた。
あ、これは当たる。弾丸がゆっくりこちらに向かってくるのが見えて、そんなことが頭をよぎった。
でも、弾丸は私には届かなかった。
なぜなら――
「きゅん! きゅうううううん!」
ドチュ……!
「きゅん!? きゅん……」
拠点で待っていたはずのシロップが何故か私の前に飛び出し、弾丸を体に受けたからだった。
直後、ドサリ、と地面にシロップが横たわり、地面が血で濡れはじめる。
「ガウウウ!」
「わおん!?」
「ガウ!」
「わん!」
「シロップ!?」
私は我に返り、シロップに駆け寄り、着いて来ていたのか、魔物を攻撃しているレジナが鳴いてシルバがシロップの顔を舐めていた。
「ねえ、起きてシロップ! ママ! セイラ! シロップが!」
はっはっと荒い呼吸をしてうっすらと目を開けるシロップ。私は慌てて叫ぶが、私以上に取り乱している人物が居た。
「ジョセフィーヌ!!!!! あ、ああ……あああああああああ!!」
アイリが、頭を抑えながら叫んでいた。
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