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最終部:タワー・オブ・バベル
その275 少女
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タタタタ……
まだ何が出て来るか分からないため、初級の補助魔法であるムーブアシストをかけてからレイドさんと共に階段を登る。
『銃』という武器の攻撃でバラバラに逃げたのでレイドさん以外がどうなっているか分からないけど、今は攻撃相手を倒すことが先だ。
「ここが一番上のようだな」
階段の終わりが見え、『非常口』と書かれた緑のプレートがついた扉を目の前にしたレイドさんが、壁に張り付いて向こうの音を確かめていた。
「どう?」
「……大丈夫そうだ、行ってみよう。ルーナは俺の後に続いてくれ」
「うん」
短いやりとりの後、バァン! と、勢いよく蹴破って私達は向こう側へ出る。攻撃は無かったが、そこは何もない広々とした場所だった。
「ここは……」
「城のテラスをさらに広くしたみたいな感じだな、端へ行ってみよう」
私達が端へ行って下を覗き込むと……
チュン!
「危ない!?」
どこからか狙撃された!
「こっちから来たみたいね!」
私は攻撃を受けた方に矢を放つが手ごたえは無く、別の方向から悪寒を感じて体を逸らすと、頬に一筋の傷ができた。
「っ……!」
「伏せろルーナ。敵は確実に頭を狙ってきている」
「そうね……それにしても敵は何人いるのかしら……」
レイドさんに言われて身を隠してその場から移動を始めると、地上で騒ぎが起こっていた。
『よせファウダー! 狙い撃ちにされるぞ!』
<この大きさならそうそう当たらないと思うよ! 撃ってきた方向を調べて追いこんで!>
チュイン!
『うわ!? この!』
ファウダーとエクソリアさんだ! 光弾で反撃をしたけど、その建物にはもう居ないようでガラスが虚しく割れていた。そしてファウダーはどうも囮になって狙撃地点を割り出すつもりらしい。それなら、と、私はレイドさんに相談する。
「レイドさん、あの技! ディスタント・ゼロだっけ? ファウダーが撃たれたらそっちに全力で撃てない?」
「なるほど、範囲がでかいから悪くないな」
レイドさんが頷き、腰までの壁から少しだけ顔を出してファウダーの様子を伺うと、程なくして攻撃が飛んできた。
<おっと!>
「今だ! ディスタント・ゼロ!」
立ち上がってから即座に技を発動し、大きな爆発を起こした!
<うわ!? レイドかい!? ルーナも!>
ファウダーの声はとりあえず一旦おいて、私は着弾地点を凝視する……居た! って女の子!? 崩れていく建物の中から出てきたのは黒い髪を後ろで束ねている女の子のようだ。手には長い筒のようなものを持っているので恐らくあれが『銃』なのだと思う。
「悪いけどここまでよ! 命までは取らないから!」
こちらには気づいていないようなので、魔力矢を放つが、ここで目を疑うことが起きた。
「……!」
「避けた!?」
絶対気付いていなかったよ!? バックステップで綺麗に放った三発の矢を回避されてしまった。そのまま私の方へ向き直り、銃を構えて……マズイ!? こちらに向かって攻撃するつもりだ! 慌てて頭を隠そうとしたところで、女の子の影からサッと影が出てくる。
「わん!」
「……!?」
シルバだ! 鋭い速さで横からの体当たりを仕掛けられ女の子はバランスを崩す。
チュイン!
「あっぶな……!?」
私の腰の下にある壁に当たったのを見て背筋が冷える。シルバが居なかったら危なかったかも……そう思っていると、女の子が何かを手にしてシルバに投げつけた。
カッ!
「わおん!?」
瞬間、凄まじい光と爆音が響き渡った!
◆ ◇ ◆
「シルバ!」
私は急いで建物から出てシルバの元へ向かう。すでにファウダーとエクソリアさんが居て、声をかけてくれた。
『ルーナにレイドか、大丈夫命に別状は無いよ。狙撃者も近くには居ないらしい』
「わん♪ ……へっぶしゅん!」
「良かった……ってどうしたの?」
シルバの顔は鼻水でぐしゃぐしゃだった。
『シルバに投げられたのはスタン・グレネードという非殺傷の武器だね。音と爆音で相手を怯ませるんだけど、ご丁寧に臭いで追跡できないよう、鼻を利かなくするための仕掛けもあったみたいだ』
「へっぶしゅん! へっぶしゅん!」
あーあ、鼻水をふいてもすぐ出て来るので仕方なくシルバはそのままにした。
<近くにはもう居ないみたい。仲間も居ないみたいだ>
ファウダーがパタパタと降りてきながら言うと、レイドさんが呟いた。
「あっさり撤退した、ってことか? 引き際がいいのは強い証拠だけど……」
『とりあえずその話は後だ、ディクライン達と合流しよう』
エクソリアさんがそう言って来た道を引き返すと、建物からポツリポツリとみんなが出てきたので、今の状況を説明する。
「見つけたのは一人だけか?」
「うん、女の子の敵には逃げられちゃったけど……」
「それはいいさ、今攻撃が無いことが重要だからな。このまま一気に五十二階へ抜けるぞ」
横に居たサイゾウさんも頷き、同意した。
「ですな、負傷したものは回復していただいたのでこちらも全員行けますぞ」
「それは心強いわね、回復した甲斐があったわ」
ママが笑いながら言うと、パパがエクソリアさんにこの階について尋ねていた。
「ここはどういうところなんだ? やたら高い建物はあるし、見慣れないが……そうだな、町の一画にも見える」
『そうだね。ここは神裂の元居た世界を模した町で合っていると思う。例えばさっきルーナが出てきた『デパート』は食料や衣料を買う施設だし、レイドが破壊した『駅』は大勢の人を運ぶ乗り物が止まる建物だったりするしね』
「デパート……そういえば暗かったけど、人形っぽいのが立ってたり、床も綺麗だった気がするわね」
『ま、平和なら物色したいところだけど、今はそれどころじゃない。サムライたちも気になるし、先へ進もう』
と、エクソリアさんが答えてくれたところでお父さんが何かに気づき、道の先を振り返って口を開いた。
「……狙撃は無くなったが、一筋縄ではいかんようだぞ」
「面倒だけど、足止めとしては理にかなっているわねー」
セイラがさも面倒くさそうにおでこに手を当てて呟くので、私もそちらをみると……魔物ご一行が突撃してきている所だった。
「わんわん! ……ぶしゅん! ぶしゅん!」
「きゅふん」
意気込んでいるシルバだが、くしゃみが止まらないので戦いはできないと思う。ラズベが心配して毛づくろいをしていた。
「シルバは下がってなさい、私が矢で射るから抜けて来たヤツをお願い!」
「分かったわ!」
セイラが魔法を使うため前に出ると、ニールセンさんが盾になるかのようにその前に立つ。
「了解しました! セイラさんは私の後ろに!」
「助かるわ≪ブリザーストーム≫」
「さっさと蹴散らして先へ行くぞ、者どもかかれ!」
「「「はは!」」」
魔物も大人数だけど、こっちもニンジャさん達が多い。倒すのにそれほど時間はかからず、五十二階への道を切り開くことができた。
……それにしてもあの女の子、どこへ行ったんだろう……。
◆ ◇ ◆
「あれ? 早かったね、もう仕留めたの?」
ナイフを弄びながら、スナイパーライフルを背にしたポニーテールの女の子に声をかける少年。その言葉にゆっくり首を振って小さく呟いた。
「……今度の敵は手ごわい。姿を見られた」
「へえ! じゃあ本命の勇者様と魔王様ご一行ってやつかな? 約束通り、次は僕が行くよ」
「分かった。順番だから仕方ない」
「へへ、全員倒したからって拗ねないでよね?」
「……父さんの役に立てれば何でもいい。あいつらを倒すことで父さんが喜ぶなら誰が倒してもいい」
「はいはい、ホント父さんラブなんだから……それじゃ行ってくるよ。あ、行きがけにサムライの格好をした人を何人か殺しておこうかな。久しぶりだし」
少年は迷彩服を羽織り、背中に近接用のショットガン、腰にサブマシンガンにハンドガン、左肩にナイフを装備して建物から出て行った。
まだ何が出て来るか分からないため、初級の補助魔法であるムーブアシストをかけてからレイドさんと共に階段を登る。
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「ここが一番上のようだな」
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「どう?」
「……大丈夫そうだ、行ってみよう。ルーナは俺の後に続いてくれ」
「うん」
短いやりとりの後、バァン! と、勢いよく蹴破って私達は向こう側へ出る。攻撃は無かったが、そこは何もない広々とした場所だった。
「ここは……」
「城のテラスをさらに広くしたみたいな感じだな、端へ行ってみよう」
私達が端へ行って下を覗き込むと……
チュン!
「危ない!?」
どこからか狙撃された!
「こっちから来たみたいね!」
私は攻撃を受けた方に矢を放つが手ごたえは無く、別の方向から悪寒を感じて体を逸らすと、頬に一筋の傷ができた。
「っ……!」
「伏せろルーナ。敵は確実に頭を狙ってきている」
「そうね……それにしても敵は何人いるのかしら……」
レイドさんに言われて身を隠してその場から移動を始めると、地上で騒ぎが起こっていた。
『よせファウダー! 狙い撃ちにされるぞ!』
<この大きさならそうそう当たらないと思うよ! 撃ってきた方向を調べて追いこんで!>
チュイン!
『うわ!? この!』
ファウダーとエクソリアさんだ! 光弾で反撃をしたけど、その建物にはもう居ないようでガラスが虚しく割れていた。そしてファウダーはどうも囮になって狙撃地点を割り出すつもりらしい。それなら、と、私はレイドさんに相談する。
「レイドさん、あの技! ディスタント・ゼロだっけ? ファウダーが撃たれたらそっちに全力で撃てない?」
「なるほど、範囲がでかいから悪くないな」
レイドさんが頷き、腰までの壁から少しだけ顔を出してファウダーの様子を伺うと、程なくして攻撃が飛んできた。
<おっと!>
「今だ! ディスタント・ゼロ!」
立ち上がってから即座に技を発動し、大きな爆発を起こした!
<うわ!? レイドかい!? ルーナも!>
ファウダーの声はとりあえず一旦おいて、私は着弾地点を凝視する……居た! って女の子!? 崩れていく建物の中から出てきたのは黒い髪を後ろで束ねている女の子のようだ。手には長い筒のようなものを持っているので恐らくあれが『銃』なのだと思う。
「悪いけどここまでよ! 命までは取らないから!」
こちらには気づいていないようなので、魔力矢を放つが、ここで目を疑うことが起きた。
「……!」
「避けた!?」
絶対気付いていなかったよ!? バックステップで綺麗に放った三発の矢を回避されてしまった。そのまま私の方へ向き直り、銃を構えて……マズイ!? こちらに向かって攻撃するつもりだ! 慌てて頭を隠そうとしたところで、女の子の影からサッと影が出てくる。
「わん!」
「……!?」
シルバだ! 鋭い速さで横からの体当たりを仕掛けられ女の子はバランスを崩す。
チュイン!
「あっぶな……!?」
私の腰の下にある壁に当たったのを見て背筋が冷える。シルバが居なかったら危なかったかも……そう思っていると、女の子が何かを手にしてシルバに投げつけた。
カッ!
「わおん!?」
瞬間、凄まじい光と爆音が響き渡った!
◆ ◇ ◆
「シルバ!」
私は急いで建物から出てシルバの元へ向かう。すでにファウダーとエクソリアさんが居て、声をかけてくれた。
『ルーナにレイドか、大丈夫命に別状は無いよ。狙撃者も近くには居ないらしい』
「わん♪ ……へっぶしゅん!」
「良かった……ってどうしたの?」
シルバの顔は鼻水でぐしゃぐしゃだった。
『シルバに投げられたのはスタン・グレネードという非殺傷の武器だね。音と爆音で相手を怯ませるんだけど、ご丁寧に臭いで追跡できないよう、鼻を利かなくするための仕掛けもあったみたいだ』
「へっぶしゅん! へっぶしゅん!」
あーあ、鼻水をふいてもすぐ出て来るので仕方なくシルバはそのままにした。
<近くにはもう居ないみたい。仲間も居ないみたいだ>
ファウダーがパタパタと降りてきながら言うと、レイドさんが呟いた。
「あっさり撤退した、ってことか? 引き際がいいのは強い証拠だけど……」
『とりあえずその話は後だ、ディクライン達と合流しよう』
エクソリアさんがそう言って来た道を引き返すと、建物からポツリポツリとみんなが出てきたので、今の状況を説明する。
「見つけたのは一人だけか?」
「うん、女の子の敵には逃げられちゃったけど……」
「それはいいさ、今攻撃が無いことが重要だからな。このまま一気に五十二階へ抜けるぞ」
横に居たサイゾウさんも頷き、同意した。
「ですな、負傷したものは回復していただいたのでこちらも全員行けますぞ」
「それは心強いわね、回復した甲斐があったわ」
ママが笑いながら言うと、パパがエクソリアさんにこの階について尋ねていた。
「ここはどういうところなんだ? やたら高い建物はあるし、見慣れないが……そうだな、町の一画にも見える」
『そうだね。ここは神裂の元居た世界を模した町で合っていると思う。例えばさっきルーナが出てきた『デパート』は食料や衣料を買う施設だし、レイドが破壊した『駅』は大勢の人を運ぶ乗り物が止まる建物だったりするしね』
「デパート……そういえば暗かったけど、人形っぽいのが立ってたり、床も綺麗だった気がするわね」
『ま、平和なら物色したいところだけど、今はそれどころじゃない。サムライたちも気になるし、先へ進もう』
と、エクソリアさんが答えてくれたところでお父さんが何かに気づき、道の先を振り返って口を開いた。
「……狙撃は無くなったが、一筋縄ではいかんようだぞ」
「面倒だけど、足止めとしては理にかなっているわねー」
セイラがさも面倒くさそうにおでこに手を当てて呟くので、私もそちらをみると……魔物ご一行が突撃してきている所だった。
「わんわん! ……ぶしゅん! ぶしゅん!」
「きゅふん」
意気込んでいるシルバだが、くしゃみが止まらないので戦いはできないと思う。ラズベが心配して毛づくろいをしていた。
「シルバは下がってなさい、私が矢で射るから抜けて来たヤツをお願い!」
「分かったわ!」
セイラが魔法を使うため前に出ると、ニールセンさんが盾になるかのようにその前に立つ。
「了解しました! セイラさんは私の後ろに!」
「助かるわ≪ブリザーストーム≫」
「さっさと蹴散らして先へ行くぞ、者どもかかれ!」
「「「はは!」」」
魔物も大人数だけど、こっちもニンジャさん達が多い。倒すのにそれほど時間はかからず、五十二階への道を切り開くことができた。
……それにしてもあの女の子、どこへ行ったんだろう……。
◆ ◇ ◆
「あれ? 早かったね、もう仕留めたの?」
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「……今度の敵は手ごわい。姿を見られた」
「へえ! じゃあ本命の勇者様と魔王様ご一行ってやつかな? 約束通り、次は僕が行くよ」
「分かった。順番だから仕方ない」
「へへ、全員倒したからって拗ねないでよね?」
「……父さんの役に立てれば何でもいい。あいつらを倒すことで父さんが喜ぶなら誰が倒してもいい」
「はいはい、ホント父さんラブなんだから……それじゃ行ってくるよ。あ、行きがけにサムライの格好をした人を何人か殺しておこうかな。久しぶりだし」
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