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最終部:タワー・オブ・バベル
その272 人影
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転移陣を使って拠点に戻るとバステトが出迎えてくれ、労ってくれた。
<戻って来たにゃ! 誰も死んでないかにゃ? もう心配で……>
「大丈夫……と言いたいけれど、フレーレとレジナ、ニールセンさんがやられたわ。すぐにお家へ行くわね」
<わ、分かったにゃ!>
「にゃーん……」
「フレーレお姉ちゃん大丈夫……?」
レイドさんの背にのったフレーレ、私の腕の中にいるレジナを運ぶと、心配したのかリンがレイドさんの足元でか細く鳴き、ミトと一緒に着いて来ていた。
程なくしてフレーレの濡れた服を脱がし、パジャマへ着替えさせてベッドに寝かせると、セイラの氷魔法で氷のうを作り頭に乗せた。
『変な呪いとかじゃないから心配しなくていい。暖かい部屋で寝かせていれば大丈夫だろう。人間は寝て薬を飲めば大抵は治るんだろ?』
「まあそうですけど……レジナ、後でご飯を持ってくるからゆっくり寝るのよ?」
「がう」
「にゃーん」
「レジナも大ケガ……」
ミトがレジナの背中を心配そうに撫でていると、エクソリアさんがフレーレから離れて私達に向き直った。
『うん、呼吸も落ち着いているし、寝ていれば治ると思う。レジナは……残念だけど、しばらく戦闘に参加はさせられないね。血が多く流れているし、傷は塞がっているけど骨に何本かヒビが入っていると思う。ここはボクが診ておくから、君達も休んできなよ』
女神風邪ひかない、と、妙なことを言うエクソリアさんが看病してくれるというので、私と付き添ってくれたセイラは部屋を後にした。女神なら風邪はうつらないからと配慮してくれた形だ。
「やっぱりわたしも戦いたいな。お姉ちゃん達ばっかり痛い目にあうし、王女様も死んじゃった……できることない?」
部屋から出ると、ミトが深刻そうな顔で私達にそんなことを言う。しかしミトの実力では塔の魔物に対抗できるはずもなく、ミトの頭を撫でながら私は答える。
「んーミトは戦闘が得意じゃないでしょ? 人には向き不向き……それこそ恩恵があるじゃない。だから拠点でミトのできることをやってくれると嬉しいかな」
「……うん。でもみんな居なくなったら嫌だよ?」
「もう五十階は行ったし、神裂まですぐよ。こっちには勇者も魔王も女神もいるんだしね」
「それを言ったらセイラも聖女じゃない」
「うーむ……実年齢28歳で聖女を名乗って怒られないかしら……」
「あはは、セイラお姉ちゃんは美人だから大丈夫」
「ホント? ありがとミト♪」
「うん。わたしここで頑張る。みんなが帰って来たとき、楽できるように色々考える」
ミトはワガママを言わないので、とてもいい子だ。心配させなくていいよう、早く進まないと……そう思いながら外に出ると、拠点内部にいた騎士達がわらわらと入り口へ集まっていくのが見えた。
「何かあったのかしら?」
「行ってみましょう」
ミトはモルトさんのところへ戻ると言って別れ、セイラと私で入り口へと向かう。この感じはエリック達が来たときと似ている、そんな気がした。すぐに入り口へ到着すると、何やら鎧兜を纏った集団がズラリ……すでに来ていたパパが代表だと思われる老齢の人と話していて、一緒にいるレイドさんに声をかけた。
「レイドさん」
「ん? ルーナか、どうしたんだ?」
するとセイラがにやにやしながらレイドさんの肩に手を置いて言った。
「『ルーナか』ねえ? 随分ぽくなってきたじゃないお兄ちゃん?」
「う……お前もいたのか……」
「いましたー! まあいいけどね、お兄ちゃんに彼女ができるのは妹として安心だし、ルーナだし」
「最後のルーナだし、ってのは気になるけど……それより何が?」
セイラの矛先がこちらに向く前にレイドさんに尋ねると、横目で一団を見ながら答えてくれた。
「蒼希のサムライとニンジャ、だそうだ。ビューリックのエリック達と同じで、神裂の演説を聞いてここに来たってことだな」
なるほど……ということはカイムさんのことを知っている人も居るかな? 私はレイドさんの後ろからひょこっと顔を出して向こうを見ると、パパと話していたお爺さんと、鎧兜のおじさんが言い争いを始めたところだった。
「馬鹿な、その男の言うことを信じろと言うのか? 時間も無い、我等はすぐに向かうぞ」
「焦るな。こちらのディクライン殿は勇者だという。それにカイムのことも知っているようだ、行くにしてももう少し……」
「サイゾウよ、お主の言うことも分かるし、すでに五十階まで踏破していくれていることも感謝するべきだろう。だが、我等では太刀打ちできないとはどうも思えない……ニンジャ達は慎重にいくがいい。我等サムライは先へ行くぞ」
サムライが腰抜けのニンジャ、といったヤジを飛ばしながらサムライと呼んでいた人たちは塔へと向かって歩き出した。
「……如何なさいますか師範」
「我等はディクライン殿と共にすべきだ。だが、旧友を見捨ててもおけん。何人か影でついていけ」
「は」
シュっとお爺さんの言葉を聞いて5人ほど一瞬で姿を消した……カイムさんもできると思うけど、ちょっとかっこよかった。
「いいのですか?」
「ええ、カイムの所にいる巨大な、その、ふぇんりるとやらを見れば戻ってくるかもしれませんしのう。あやつは役に立っておりますか?」
「ええ、塔の攻略にはかかせない人間ですよ。ベルダーはどうです?」
「ここに来る前に頭領の座を引き継いできましたわい。帰ったら孫ができた報告でも聞きたいところですな」
「そうでしたか。あいつにも世話になりました。終わったら是非お邪魔させてください。それでは蒼希の方たちの寝床も用意できるか聞いてみましょう、こちらへ」
「かたじけない。行くぞ」
ぞろぞろと移動を始めた時、パパが私に気付いて手を振ってきた。
「お、ルーナじゃないか。フレーレはどうだ?」
「今はエクソリアさんが診てくれているわ。あ、蒼希の皆さんですねこんにちは! ベルダー、さんにはお世話になりました!」
「お久しぶりです!」
「おお、セイラ殿。フレーレ殿はどうされたのじゃ?」
そっか、フレーレとセイラは蒼希で女神のアイテムを回収に行ってるから顔見知りなんだ。
「ちょっと塔で体調を崩してしまったんですよ、風邪みたいだからすぐ治ると思いますけどね」
「そうじゃったか……元気な子でも体調を悪くするとは、塔は油断ならんな。次のフロアは総出で着いて行こう、そしたらすぐじゃわい! のう? はっはっは!」
フフ、元気なのはお爺ちゃんも一緒みたいだけどね。でもカイムさんみたいな人が増えれば罠とか魔物にはかなり対抗しやすいと思う。ここで思わぬ味方が増えたことに少しだけ期待に胸が躍る私だった。
でも、先に行った人達は大丈夫かな……?
◆ ◇ ◆
――蒼希からの援軍がきた日の深夜――
『……む、熱が下がったね。これなら明日にでも意識は戻るね。っと、もう深夜か。考えごとをしすぎたか』
椅子から立ち上がり、背伸びをするエクソリア。
『食べる寝るはボク達には重要じゃないけど、喉が渇いたね。レジナは……って寝てるのか』
フレーレはもう大丈夫だろうということで、エクソリアは部屋から出てルーナ達に飲み物を貰いに行く。程なくして、窓から入ってくる人影があった……。
「……がう? が……!?」
「にゃ……にゃーん♪」
「シーッ……フレーレちゃんが起きちゃうでしょ? ……それにしても、この子が風邪で倒れるとはね。思ったより環境は過酷、か。できれば一緒に行動したいけど、もう少しだけ我慢して? リン、おいで」
「にゃん?」
「今日から私と一緒に来てもらうわ。いいわね? フレーレ達のために」
「にゃ……にゃん!」
一瞬、フレーレの顔を見て寂しげな目をしたあと、リンは力強く鳴き、フードを被った人影は微笑んでリンを抱き上げた。
「それじゃレジナ、また会いましょう」
「……くぅーん……」
レジナは寝そべったまま、窓から出ていく人影とリンを見送ったのだった。
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「大丈夫……と言いたいけれど、フレーレとレジナ、ニールセンさんがやられたわ。すぐにお家へ行くわね」
<わ、分かったにゃ!>
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「フレーレお姉ちゃん大丈夫……?」
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程なくしてフレーレの濡れた服を脱がし、パジャマへ着替えさせてベッドに寝かせると、セイラの氷魔法で氷のうを作り頭に乗せた。
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「まあそうですけど……レジナ、後でご飯を持ってくるからゆっくり寝るのよ?」
「がう」
「にゃーん」
「レジナも大ケガ……」
ミトがレジナの背中を心配そうに撫でていると、エクソリアさんがフレーレから離れて私達に向き直った。
『うん、呼吸も落ち着いているし、寝ていれば治ると思う。レジナは……残念だけど、しばらく戦闘に参加はさせられないね。血が多く流れているし、傷は塞がっているけど骨に何本かヒビが入っていると思う。ここはボクが診ておくから、君達も休んできなよ』
女神風邪ひかない、と、妙なことを言うエクソリアさんが看病してくれるというので、私と付き添ってくれたセイラは部屋を後にした。女神なら風邪はうつらないからと配慮してくれた形だ。
「やっぱりわたしも戦いたいな。お姉ちゃん達ばっかり痛い目にあうし、王女様も死んじゃった……できることない?」
部屋から出ると、ミトが深刻そうな顔で私達にそんなことを言う。しかしミトの実力では塔の魔物に対抗できるはずもなく、ミトの頭を撫でながら私は答える。
「んーミトは戦闘が得意じゃないでしょ? 人には向き不向き……それこそ恩恵があるじゃない。だから拠点でミトのできることをやってくれると嬉しいかな」
「……うん。でもみんな居なくなったら嫌だよ?」
「もう五十階は行ったし、神裂まですぐよ。こっちには勇者も魔王も女神もいるんだしね」
「それを言ったらセイラも聖女じゃない」
「うーむ……実年齢28歳で聖女を名乗って怒られないかしら……」
「あはは、セイラお姉ちゃんは美人だから大丈夫」
「ホント? ありがとミト♪」
「うん。わたしここで頑張る。みんなが帰って来たとき、楽できるように色々考える」
ミトはワガママを言わないので、とてもいい子だ。心配させなくていいよう、早く進まないと……そう思いながら外に出ると、拠点内部にいた騎士達がわらわらと入り口へ集まっていくのが見えた。
「何かあったのかしら?」
「行ってみましょう」
ミトはモルトさんのところへ戻ると言って別れ、セイラと私で入り口へと向かう。この感じはエリック達が来たときと似ている、そんな気がした。すぐに入り口へ到着すると、何やら鎧兜を纏った集団がズラリ……すでに来ていたパパが代表だと思われる老齢の人と話していて、一緒にいるレイドさんに声をかけた。
「レイドさん」
「ん? ルーナか、どうしたんだ?」
するとセイラがにやにやしながらレイドさんの肩に手を置いて言った。
「『ルーナか』ねえ? 随分ぽくなってきたじゃないお兄ちゃん?」
「う……お前もいたのか……」
「いましたー! まあいいけどね、お兄ちゃんに彼女ができるのは妹として安心だし、ルーナだし」
「最後のルーナだし、ってのは気になるけど……それより何が?」
セイラの矛先がこちらに向く前にレイドさんに尋ねると、横目で一団を見ながら答えてくれた。
「蒼希のサムライとニンジャ、だそうだ。ビューリックのエリック達と同じで、神裂の演説を聞いてここに来たってことだな」
なるほど……ということはカイムさんのことを知っている人も居るかな? 私はレイドさんの後ろからひょこっと顔を出して向こうを見ると、パパと話していたお爺さんと、鎧兜のおじさんが言い争いを始めたところだった。
「馬鹿な、その男の言うことを信じろと言うのか? 時間も無い、我等はすぐに向かうぞ」
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「サイゾウよ、お主の言うことも分かるし、すでに五十階まで踏破していくれていることも感謝するべきだろう。だが、我等では太刀打ちできないとはどうも思えない……ニンジャ達は慎重にいくがいい。我等サムライは先へ行くぞ」
サムライが腰抜けのニンジャ、といったヤジを飛ばしながらサムライと呼んでいた人たちは塔へと向かって歩き出した。
「……如何なさいますか師範」
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「は」
シュっとお爺さんの言葉を聞いて5人ほど一瞬で姿を消した……カイムさんもできると思うけど、ちょっとかっこよかった。
「いいのですか?」
「ええ、カイムの所にいる巨大な、その、ふぇんりるとやらを見れば戻ってくるかもしれませんしのう。あやつは役に立っておりますか?」
「ええ、塔の攻略にはかかせない人間ですよ。ベルダーはどうです?」
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「おお、セイラ殿。フレーレ殿はどうされたのじゃ?」
そっか、フレーレとセイラは蒼希で女神のアイテムを回収に行ってるから顔見知りなんだ。
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「シーッ……フレーレちゃんが起きちゃうでしょ? ……それにしても、この子が風邪で倒れるとはね。思ったより環境は過酷、か。できれば一緒に行動したいけど、もう少しだけ我慢して? リン、おいで」
「にゃん?」
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「にゃ……にゃん!」
一瞬、フレーレの顔を見て寂しげな目をしたあと、リンは力強く鳴き、フードを被った人影は微笑んでリンを抱き上げた。
「それじゃレジナ、また会いましょう」
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