61 / 377
第五部:終わりの始まり
その83 今後の事を
しおりを挟む
<アルファの町 冒険者ギルド>
「それで、どういう状況なんだ?」
腕組みをして会議室に集まったファロスやイルズらを見ながらフォルティスは呼び出された理由を尋ねる。
ギルド職員に大急ぎで集合と言われたが特に内容は知らされていなかったからだ。
「お前を呼んだ理由は二つ。一つは国王のスキャンダルについて。もう一つはビューリック国がクーデターを起こしそうになっている事だ」
「……二つ目は置いとこう、一つ目について詳しく頼む」
組んだ腕を解いてテーブルへ投げ出す。
「アントンという犯罪奴隷になった男が居るんだが、その男を使ってルーナちゃんを誘拐しようとしたんだ。それに付随して町をドラゴンに襲わせようとしていた節も見られるんだよ」
ファロスはドラゴンを見ていないが、話を聞く限り手段を問わず誘拐するつもりだったのだろうと推測していた。
だがこれには前提がある。
そしてルーナの名が出てフォルティスは一瞬眉を動かすが、まずは話を聞くことにしたようだ。
「国王の近くに『ゲルス』という男が近づき、その誘拐を唆した可能性がある。とりあえずはそんなところだ」
「ではこちらからいいか? まず俺に何をさせたい? 次に確証はあるのか? そしてルーナさんは無事なんだろうな?」
聞きたい事を一気に捲し立て、ファロスとイルズの様子を伺う。顔は冷静だが、少し怒りが混じっている声色のように思え、他の職員はハラハラしながら見守っている。
「お前には国王への牽制を頼みたい。証人は確保しているから問題ないだろう、だけど口封じは気をつけないといけないから謁見の時には連れて行かない。恐らく全ての罪をゲルスに擦り付けるだろうから、誘拐とアントンを職権乱用で鉱山から出したことについて糾弾してくれればいい。世間に公表するのは確実としてな」
「ふう……相変わらず重い仕事を持ってくる。護衛は?」
「私とイルズ、できればクラウスもだな」
「結構。アントンとやらと一度話をさせてくれ、整理しておきたい。で、ルーナさんだが……」
ようやく自分にとっての本題に入れると、フォルティスは姿勢を直し、再度質問を投げかけるが、空気は重かった。
「それなんだが……ビューリックへと連れて行かれてしまった」
イルズが沈痛な面持ちで口を開くと、フォルティスは立ち上がって驚いていた。
「な、何!? 今しがたクーデターが起こるかもしれないと……!」
「どうもルーナちゃんをダシに使って何かをしようという感じなんだけど逃げ去られた後でどうしようも無かった。レイドが追ったが……」
「目的があるなら、向こうは隠し通すだろうな。仮に入国しても手がかりが見つかるとは思えん……」
「さっきフォルティスも言っていたが、今はビューリックには手が出せん。ルーナちゃんの事も含めて一旦保留だな。彼女も冒険者だ、何とかすると思うし、まずはこっちを……」
イルズがそこまで話したところでドアの向こうで走り去る足音が聞こえていた。
---------------------------------------------------
<少し前 フレーレ>
「レイドさんの治療、お願いしますね」
「ええ、分かったわ。……それにしても難儀ね、早く使えるようになるといいわね」
「は、はい……すいません」
ギルドに出向いたフレーレはシルキーに遭遇し、レイドの事を伝えた。
二つ返事で承諾してくれ、病院へ向かってくれたのを見送りホッとしていた。それと同時に回復魔法のつかえない今を嘆いている自分も居たのだが。
「レイドさんのこと、ギルドマスターにも報告したいんですけど……」
「ああ、今は会議室だよ。さっき始まったばかりだから、出てくるまでまだかかると思うけど待つかい?」
もしかしてルーナの事を話しあっているのか? フレーレは会議室へと向かいノックをしようとしたその時、イルズの声がぼそぼそと聞こえてきた。
「……ビューリックには手が出せん、ルーナちゃんの事も含めて一旦保留だな。彼女も冒険者だ、何とかすると思う……」
「!?」
イルズの話を推測すれば、ルーナは放っておくということになるとフレーレは思った。保留、それはいつ解除になるのか? その時には手遅れではないかと感じ、慌ててその場を離れた。
とぼとぼと病院へ戻ろうとするフレーレ。考えてもいい案は浮かんでこない。
「(レイドさんでも大怪我を負わされるような相手……わたしが言ったところで捕まって殺されるのは分かっています。けど……)」
山の宴を通りかかり、レジナ達の事を思いだしたフレーレは寄り道をすることにした。
チェイシャにも意見を聞いてみようと、裏にある小屋へ向かった。
---------------------------------------------------
「……まいったな、飯を食べない……」
マスターが肉の乗った皿を下げながら頭を掻く。小屋の奥に引っ込んでしまった三匹は丸まってふさぎ込んでいた。
「こんにちは。どうしたんですか?」
「ああ、君か。狼の親子がご飯を食べないんだ」
マスターの手にある皿には大きなお肉が乗っており、特にシルバが好んで食べていたものだが、まるで手が付けられていなかった。
「レジナ、シルバ、シロップ。ちゃんと食べないとルーナを助けに行けませんよ」
ルーナの次に懐いているフレーレが話しかけると、シロップがよろよろと小屋から出てきて、続いてレジナとシルバも出てくる。
フレーレが切り分けると、もそもそと肉を噛み始めた。
「……食べてくれたか。じゃあ君に任せて俺は店に戻るよ」
マスターが店へ戻ると、チェイシャ達が姿を現し話しかけてくる。人が居なくなるのを待っていたようだ。
<フレーレか。その分じゃとレイドはダメじゃったか……>
「はい。今は病院で治療中ですけど、すぐに回復すると思います」
<ぴー、こうなったら追うのは難しいわね。無事逃げてくるのを待つしかないわ>
ジャンナが厳しい意見を言い、フレーレは落ち込む。
レジナ達も食事を止めてその場で寝ころんでしまった。
「ほら、まだあるわよ?」
フレーレがお肉を差しだしても首を振るばかりで、口をつけない。ケージで暴れていたせいもあり、毛もボロボロになってしまっていた。
「……どうしてこんなことに……ルーナばっかり……」
<ルーナを狙うゲルスと言う男も怪しいが、それと同様にパパ上もじゃ。そもそも女神の力を集めさせる理由をわらわ達は知らんからの。女神の力を集めればおのずとルーナに辿りつくかもしれんが、ゲルスは何か知っておるのかもしれんのう>
「でもまたルーナが危険な目に合う可能性が高いですよね?」
<無論じゃ。すでに遅しという気もするが、あえて火中の栗を拾うというのも一つの手じゃ>
「くぅーん……」「きゅーん……」「きゅんきゅん……」
ルーナという言葉を聞いて寂しそうに小屋へと戻って行く三匹。
どうすることもできない状況の中、黙り込むフレーレ達。
そしてそれに追い打ちをかけるようにおかみさんが庭へ出てきて、フレーレ達に告げた。
「これ、あんたとレイドさん宛の手紙とお金みたいよ。部屋に置いてあったわ、レイドさんにはあんたから渡してあげて?」
おかみさんが戻った後、手紙を開けて読むと……
”レイドさんかフレーレ、どっちが読んでるか分からないけどルーナです。こっちは事務的な手紙だから部屋に残したんだけど、読んでいるってことは無事手に渡ってるってことで!
本題だけど、組んでいたパーティについては解散しましょう。後、追ってこなくていいからね?
私自身死ぬつもりは無いけど、何が起こるか分からないし、ベルダーの話だと私を国境へ入れた後はビューリックを封鎖するつもりらしいから追ってこれないと思うけど……。
パパの事とか女神の力とか色々あったけど、一緒に居て楽しかったわ!
レイドさんの妹さんはパパが知っているみたいだから、残りの女神のアイテムを集めれば会ってくれると思う。
私の腕輪は外れないけど、まだ四つあるし、チェイシャ達と頑張ってね。
強制解散だから、賠償金は置いていきます。私との契約書をギルドに出しておいてくれたら助かります。
それじゃ元気で!”
<生きて帰れると思っておらんようじゃな……>
「そんな……わたしレイドさんに話してきます!」
レイドへこのことを話にフレーレは再び病院へ向かう。
手紙を読んだレイドはフレーレと再びギルドへ赴き、対策が無いか話し合うつもりだった。
だが、ギルドの対応は……。
「それで、どういう状況なんだ?」
腕組みをして会議室に集まったファロスやイルズらを見ながらフォルティスは呼び出された理由を尋ねる。
ギルド職員に大急ぎで集合と言われたが特に内容は知らされていなかったからだ。
「お前を呼んだ理由は二つ。一つは国王のスキャンダルについて。もう一つはビューリック国がクーデターを起こしそうになっている事だ」
「……二つ目は置いとこう、一つ目について詳しく頼む」
組んだ腕を解いてテーブルへ投げ出す。
「アントンという犯罪奴隷になった男が居るんだが、その男を使ってルーナちゃんを誘拐しようとしたんだ。それに付随して町をドラゴンに襲わせようとしていた節も見られるんだよ」
ファロスはドラゴンを見ていないが、話を聞く限り手段を問わず誘拐するつもりだったのだろうと推測していた。
だがこれには前提がある。
そしてルーナの名が出てフォルティスは一瞬眉を動かすが、まずは話を聞くことにしたようだ。
「国王の近くに『ゲルス』という男が近づき、その誘拐を唆した可能性がある。とりあえずはそんなところだ」
「ではこちらからいいか? まず俺に何をさせたい? 次に確証はあるのか? そしてルーナさんは無事なんだろうな?」
聞きたい事を一気に捲し立て、ファロスとイルズの様子を伺う。顔は冷静だが、少し怒りが混じっている声色のように思え、他の職員はハラハラしながら見守っている。
「お前には国王への牽制を頼みたい。証人は確保しているから問題ないだろう、だけど口封じは気をつけないといけないから謁見の時には連れて行かない。恐らく全ての罪をゲルスに擦り付けるだろうから、誘拐とアントンを職権乱用で鉱山から出したことについて糾弾してくれればいい。世間に公表するのは確実としてな」
「ふう……相変わらず重い仕事を持ってくる。護衛は?」
「私とイルズ、できればクラウスもだな」
「結構。アントンとやらと一度話をさせてくれ、整理しておきたい。で、ルーナさんだが……」
ようやく自分にとっての本題に入れると、フォルティスは姿勢を直し、再度質問を投げかけるが、空気は重かった。
「それなんだが……ビューリックへと連れて行かれてしまった」
イルズが沈痛な面持ちで口を開くと、フォルティスは立ち上がって驚いていた。
「な、何!? 今しがたクーデターが起こるかもしれないと……!」
「どうもルーナちゃんをダシに使って何かをしようという感じなんだけど逃げ去られた後でどうしようも無かった。レイドが追ったが……」
「目的があるなら、向こうは隠し通すだろうな。仮に入国しても手がかりが見つかるとは思えん……」
「さっきフォルティスも言っていたが、今はビューリックには手が出せん。ルーナちゃんの事も含めて一旦保留だな。彼女も冒険者だ、何とかすると思うし、まずはこっちを……」
イルズがそこまで話したところでドアの向こうで走り去る足音が聞こえていた。
---------------------------------------------------
<少し前 フレーレ>
「レイドさんの治療、お願いしますね」
「ええ、分かったわ。……それにしても難儀ね、早く使えるようになるといいわね」
「は、はい……すいません」
ギルドに出向いたフレーレはシルキーに遭遇し、レイドの事を伝えた。
二つ返事で承諾してくれ、病院へ向かってくれたのを見送りホッとしていた。それと同時に回復魔法のつかえない今を嘆いている自分も居たのだが。
「レイドさんのこと、ギルドマスターにも報告したいんですけど……」
「ああ、今は会議室だよ。さっき始まったばかりだから、出てくるまでまだかかると思うけど待つかい?」
もしかしてルーナの事を話しあっているのか? フレーレは会議室へと向かいノックをしようとしたその時、イルズの声がぼそぼそと聞こえてきた。
「……ビューリックには手が出せん、ルーナちゃんの事も含めて一旦保留だな。彼女も冒険者だ、何とかすると思う……」
「!?」
イルズの話を推測すれば、ルーナは放っておくということになるとフレーレは思った。保留、それはいつ解除になるのか? その時には手遅れではないかと感じ、慌ててその場を離れた。
とぼとぼと病院へ戻ろうとするフレーレ。考えてもいい案は浮かんでこない。
「(レイドさんでも大怪我を負わされるような相手……わたしが言ったところで捕まって殺されるのは分かっています。けど……)」
山の宴を通りかかり、レジナ達の事を思いだしたフレーレは寄り道をすることにした。
チェイシャにも意見を聞いてみようと、裏にある小屋へ向かった。
---------------------------------------------------
「……まいったな、飯を食べない……」
マスターが肉の乗った皿を下げながら頭を掻く。小屋の奥に引っ込んでしまった三匹は丸まってふさぎ込んでいた。
「こんにちは。どうしたんですか?」
「ああ、君か。狼の親子がご飯を食べないんだ」
マスターの手にある皿には大きなお肉が乗っており、特にシルバが好んで食べていたものだが、まるで手が付けられていなかった。
「レジナ、シルバ、シロップ。ちゃんと食べないとルーナを助けに行けませんよ」
ルーナの次に懐いているフレーレが話しかけると、シロップがよろよろと小屋から出てきて、続いてレジナとシルバも出てくる。
フレーレが切り分けると、もそもそと肉を噛み始めた。
「……食べてくれたか。じゃあ君に任せて俺は店に戻るよ」
マスターが店へ戻ると、チェイシャ達が姿を現し話しかけてくる。人が居なくなるのを待っていたようだ。
<フレーレか。その分じゃとレイドはダメじゃったか……>
「はい。今は病院で治療中ですけど、すぐに回復すると思います」
<ぴー、こうなったら追うのは難しいわね。無事逃げてくるのを待つしかないわ>
ジャンナが厳しい意見を言い、フレーレは落ち込む。
レジナ達も食事を止めてその場で寝ころんでしまった。
「ほら、まだあるわよ?」
フレーレがお肉を差しだしても首を振るばかりで、口をつけない。ケージで暴れていたせいもあり、毛もボロボロになってしまっていた。
「……どうしてこんなことに……ルーナばっかり……」
<ルーナを狙うゲルスと言う男も怪しいが、それと同様にパパ上もじゃ。そもそも女神の力を集めさせる理由をわらわ達は知らんからの。女神の力を集めればおのずとルーナに辿りつくかもしれんが、ゲルスは何か知っておるのかもしれんのう>
「でもまたルーナが危険な目に合う可能性が高いですよね?」
<無論じゃ。すでに遅しという気もするが、あえて火中の栗を拾うというのも一つの手じゃ>
「くぅーん……」「きゅーん……」「きゅんきゅん……」
ルーナという言葉を聞いて寂しそうに小屋へと戻って行く三匹。
どうすることもできない状況の中、黙り込むフレーレ達。
そしてそれに追い打ちをかけるようにおかみさんが庭へ出てきて、フレーレ達に告げた。
「これ、あんたとレイドさん宛の手紙とお金みたいよ。部屋に置いてあったわ、レイドさんにはあんたから渡してあげて?」
おかみさんが戻った後、手紙を開けて読むと……
”レイドさんかフレーレ、どっちが読んでるか分からないけどルーナです。こっちは事務的な手紙だから部屋に残したんだけど、読んでいるってことは無事手に渡ってるってことで!
本題だけど、組んでいたパーティについては解散しましょう。後、追ってこなくていいからね?
私自身死ぬつもりは無いけど、何が起こるか分からないし、ベルダーの話だと私を国境へ入れた後はビューリックを封鎖するつもりらしいから追ってこれないと思うけど……。
パパの事とか女神の力とか色々あったけど、一緒に居て楽しかったわ!
レイドさんの妹さんはパパが知っているみたいだから、残りの女神のアイテムを集めれば会ってくれると思う。
私の腕輪は外れないけど、まだ四つあるし、チェイシャ達と頑張ってね。
強制解散だから、賠償金は置いていきます。私との契約書をギルドに出しておいてくれたら助かります。
それじゃ元気で!”
<生きて帰れると思っておらんようじゃな……>
「そんな……わたしレイドさんに話してきます!」
レイドへこのことを話にフレーレは再び病院へ向かう。
手紙を読んだレイドはフレーレと再びギルドへ赴き、対策が無いか話し合うつもりだった。
だが、ギルドの対応は……。
0
お気に入りに追加
4,221
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。