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第四部:ルーナの秘密
その73 出現
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神殿内部へ入った私達は驚いた。
中はほんのり明るくて視界はそれほど悪くなく、寒さを感じないのだ。
「……不思議な所……何だか落ち着くような感じがする」
「わたし達アコライトやプリーストが修行する場所に似てますね……」
<わらわの居たダンジョンと違って、ここは聖域のように作られておるようじゃな……主、贔屓はいかんぞ……>
自分の所はただのダンジョンだった事に軽いショックを受け、チェイシャはてくてくと歩く。
真っ直ぐ進むだけで、分岐路などはまったくない。奥に行けば会える?
「これなら予定通り帰れそうだ。そういえば不死鳥とは顔見知りなんだっけ?」
<うむ、ファウダーは苦手としておるがわらわは同性じゃし仲も悪くなかったから大丈夫じゃろ。ただ女神の封印はどうするか。大人しくクリスタルを砕かせてくれれば話は早いが……>
女神の封印を解くのを渋っていたチェイシャが積極的に……? 何か考えがある?
私としてもパパの手がかりだから手に入れるべきだとは思ってるけど、どうしたんだろ?
「きゅん!」
シルバが奥に階段を見つけ、私達を呼んでいた。
「流石にすぐは会ってくれないってことね、いいわ先に進みましょう」
それなりに長い階段を降りてすぐの所に石碑があった。
「なになに……『見せかけに騙されてはいけません』? なんだろうねこれ」
「何かのヒントかもしれませんよ? 一応覚えておきましょう」
フレーレがメモを取り出し記入し、また真っ直ぐ歩いていく。
「……おかしい、さっきから同じ景色がずっと続いていないか?」
「そういえば結構歩いた気もしますね……進みます?」
「そうだな、一応そこの壁に傷をつけておこうか。ダンジョンにはありがちなんだよ、同じところをぐるぐる回されるトラップって」
レイドさんは剣で壁に大きなバッテンをつけながら言う。なるほど……無限ループというやつねきっと。
「それじゃ行こうか」
……………………
「あ! さっきのバッテンですよ!」
しばらく歩くとフレーレがバッテンの壁を見つけ声をあげる。
これでトラップは間違いない、けどどこから……?
<一度戻ってみるか、もしかすると他に何かあるのかもしれん>
「そうね、石碑まで戻ってみましょう」
驚いたことに、戻るのは数分で戻ってこれた。恐らくバッテンをつけたあたりからしばらく歩くと石碑が見えないくらいの地点に戻されているようだった。
「見せかけに騙されてはいけません、か……」
「どういう意味なんでしょう、実は進んでいたとか?」
<じゃったら戻ってすぐここには来んじゃろ?>
私達が頭を抱えていると、石碑近くでウロウロしていたシロップが……消えた。
「きゅんー?」
シルバが見えなくなったシロップ後を追って、石碑近くへ行くとやはり姿がフッと消えた。
「えええ!? シルバ! シロップ!」
私が慌てて二匹が消えた方へ行くと、吸い込まれるように壁の中に入ってしまった!
「きゅーん♪」「きゅきゅん♪」
急に現れた私を二匹が尻尾を振ってぐるぐると回る。先を見ると、少し開けた場所に階段がまたあった。
「ルーナちゃん!」
「わわ!? 壁を通り抜けた!? 見せかけに騙されてはってこういうことだったんですね……」
レイドさんとフレーレも壁を抜けてきた。チェイシャもため息をつきながらその後についてくる。
<やつらしいといえばそうか……入り口付近に隠し通路を作っておけば出入りが楽じゃし、何より探索してきた相手を翻弄するにはよい時間稼ぎになる>
「石碑にわざわざヒントを残しているのは?」
<裏の裏の裏を感じさせるためじゃろうな。まさか石碑の横にいきなり作ってあるとは思うまいて>
確かに。壁に何かあると気付いても、それなりに先に行ってから、もしくはループの最初あたりからを探し始める気はする。
「怠惰という割には考えていますねー。階段、降りましょうか?」
フレーレが妙に感心した声をあげて、階段へと向かい私達を呼んでいた。
「ここまで来たら一気に行こうか、休憩は大丈夫かい?」
「はい! 気になるので先に進みましょう! チェイシャ、気配はどうなの?」
<近いとは思うが、正確な位置まではわからん。それでもここに居ることは確実じゃから、どこかで会えるじゃろう>
チェイシャを先頭に、さらに私達は地下へと降りていく。こういうところはダンジョンに近いけど、魔物が居ないから楽よね。お宝も無いけど。
「行きますよー、ルーナ!」
「あ、はーい!」
---------------------------------------------------
「到着、かな?」
レイドさんの目の前には大きな扉が。
二枚の扉に鳥の絵が掘られているので、間違いなくここだと思う。もし居なかったら詐欺だろう。
「それじゃ開けるぞ……」
ギィィィィィ……
金属の軋む音が通路に響き、徐々に内部が見えてくる。
天井は恐らく今まで降りてきた階層分の高さがあり、上が見えない。
そして奥にはチェイシャの時と同じようながあり、その前で真っ赤な鳥が体を丸めて休んでいた。
あれが……不死鳥?
私達が近づくと、ピクっと動き、体をゆっくりと起こした。チェイシャと戦った時と同じくらいの大きさがあるわね……。そういえばファウダーも大きかったわ。
<ふああ……人間がこんなところまで来るなんて久しぶりね……望みは何? あたしの血? 女神の力かしら?>
眠そうなお姉さんの声が部屋の中に響く。こういうことはよくあることなのか、とても話が早い。
そこにチェイシャがぴょんと前へで不死鳥へ話しかけていた。
<久しぶりじゃな、ジャンナ>
<あら? チェイシャ? どうしたのこんなところに?>
<まあ察しのとおり、女神の封印は解かれたのじゃ。で、ちょっとばかしお主の血と、封印を解かせてもらえないかと思っての>
同じ境遇だけあってチェイシャの話も簡潔だ、さてジャンナさんは……。
<うーん、面倒くさいわね……血はいいけど、封印はどうするの? 流石にわざと負けると主様に怒られるんじゃない?>
<確かに……バレたら怖いか……。ならとりあえず血を分けてくれ、封印は後で考えよう>
<それならいいわよ、面倒だから早くしてよね?>
炎の羽をたたんで、私達の前に歩いてくるとその場でしゃがんだ。うん、女神の封印は後でもいいしね!
「それじゃあ失礼して……」
<ちょ、ちょっと……それもしかして……>
「え? これですか? この子達を診てもらうペットのお医者さんに借りたんですけど……」
私の手には注射器があり、どれくらい採ればいいか分からないので瓶もそれなりの数を借りている。
実際、血をどうやって使うのか? という私の疑問に、チェイシャが「傷口に塗る分と無理矢理飲ませる分が必要」という事だった。
となると、結構必要だろうなと思いさくっと採取可能な注射器を借りて来たという訳だ。
「使い方は練習してきたから大丈夫ですよ!」
腕まくりをして、ジャンナさんに近づくとジャンナさんは涙目で後ずさりし始めた。
<ぴ、ぴー……!? ちょっと皮膚を切って採ると思ったのに!>
「うーん、それだと時間もかかるし、ジャンナさんもずっと痛いじゃないですか? だからプスっと」
<ちゅ……>
「ちゅ?」
<注射はいやああああああ!>
ゴウッ!
ジャンナさんの身体から炎が吹き上がり、暴れはじめた!
「ええ!? ちょ、落ち着いてください! 熱っ!」
ピィィィィィ!!
<いかん!? 錯乱しておる! これは力づくで止めるしかないぞ!?>
「あ、熱っ! 飛んでくる火が多いですよ! シロップちゃん!?」
フレーレが水で消火しながら炎を避けていたが、シロップの尻尾に少し燃え移った!
「きゅーん!?」
「ああ、水よ!」
ジュウ……
「きゅーん……」
尻尾の火を消してフレーレとシロップがホッとしていたが、事態は解決していない。
「チェイシャ! 何か弱点とかないのか!?」
<体に纏った炎はヤツが意識しなければただ赤いだけじゃ! 近距離で倒せ!>
「分かった!! おおお!!」
レイドさんが蒼剣を抜いて一気に距離を詰める! フレーレとチェイシャもマジックアローと魔力弾で炎を打ち消しながら前進していた!
そして私は!!
「ふ、フレー、フレー……」
「きゅーん! きゅーん!」
「きゅきゅん!」
チビ達と共に何の役にも立てなかった……とほほ……。
中はほんのり明るくて視界はそれほど悪くなく、寒さを感じないのだ。
「……不思議な所……何だか落ち着くような感じがする」
「わたし達アコライトやプリーストが修行する場所に似てますね……」
<わらわの居たダンジョンと違って、ここは聖域のように作られておるようじゃな……主、贔屓はいかんぞ……>
自分の所はただのダンジョンだった事に軽いショックを受け、チェイシャはてくてくと歩く。
真っ直ぐ進むだけで、分岐路などはまったくない。奥に行けば会える?
「これなら予定通り帰れそうだ。そういえば不死鳥とは顔見知りなんだっけ?」
<うむ、ファウダーは苦手としておるがわらわは同性じゃし仲も悪くなかったから大丈夫じゃろ。ただ女神の封印はどうするか。大人しくクリスタルを砕かせてくれれば話は早いが……>
女神の封印を解くのを渋っていたチェイシャが積極的に……? 何か考えがある?
私としてもパパの手がかりだから手に入れるべきだとは思ってるけど、どうしたんだろ?
「きゅん!」
シルバが奥に階段を見つけ、私達を呼んでいた。
「流石にすぐは会ってくれないってことね、いいわ先に進みましょう」
それなりに長い階段を降りてすぐの所に石碑があった。
「なになに……『見せかけに騙されてはいけません』? なんだろうねこれ」
「何かのヒントかもしれませんよ? 一応覚えておきましょう」
フレーレがメモを取り出し記入し、また真っ直ぐ歩いていく。
「……おかしい、さっきから同じ景色がずっと続いていないか?」
「そういえば結構歩いた気もしますね……進みます?」
「そうだな、一応そこの壁に傷をつけておこうか。ダンジョンにはありがちなんだよ、同じところをぐるぐる回されるトラップって」
レイドさんは剣で壁に大きなバッテンをつけながら言う。なるほど……無限ループというやつねきっと。
「それじゃ行こうか」
……………………
「あ! さっきのバッテンですよ!」
しばらく歩くとフレーレがバッテンの壁を見つけ声をあげる。
これでトラップは間違いない、けどどこから……?
<一度戻ってみるか、もしかすると他に何かあるのかもしれん>
「そうね、石碑まで戻ってみましょう」
驚いたことに、戻るのは数分で戻ってこれた。恐らくバッテンをつけたあたりからしばらく歩くと石碑が見えないくらいの地点に戻されているようだった。
「見せかけに騙されてはいけません、か……」
「どういう意味なんでしょう、実は進んでいたとか?」
<じゃったら戻ってすぐここには来んじゃろ?>
私達が頭を抱えていると、石碑近くでウロウロしていたシロップが……消えた。
「きゅんー?」
シルバが見えなくなったシロップ後を追って、石碑近くへ行くとやはり姿がフッと消えた。
「えええ!? シルバ! シロップ!」
私が慌てて二匹が消えた方へ行くと、吸い込まれるように壁の中に入ってしまった!
「きゅーん♪」「きゅきゅん♪」
急に現れた私を二匹が尻尾を振ってぐるぐると回る。先を見ると、少し開けた場所に階段がまたあった。
「ルーナちゃん!」
「わわ!? 壁を通り抜けた!? 見せかけに騙されてはってこういうことだったんですね……」
レイドさんとフレーレも壁を抜けてきた。チェイシャもため息をつきながらその後についてくる。
<やつらしいといえばそうか……入り口付近に隠し通路を作っておけば出入りが楽じゃし、何より探索してきた相手を翻弄するにはよい時間稼ぎになる>
「石碑にわざわざヒントを残しているのは?」
<裏の裏の裏を感じさせるためじゃろうな。まさか石碑の横にいきなり作ってあるとは思うまいて>
確かに。壁に何かあると気付いても、それなりに先に行ってから、もしくはループの最初あたりからを探し始める気はする。
「怠惰という割には考えていますねー。階段、降りましょうか?」
フレーレが妙に感心した声をあげて、階段へと向かい私達を呼んでいた。
「ここまで来たら一気に行こうか、休憩は大丈夫かい?」
「はい! 気になるので先に進みましょう! チェイシャ、気配はどうなの?」
<近いとは思うが、正確な位置まではわからん。それでもここに居ることは確実じゃから、どこかで会えるじゃろう>
チェイシャを先頭に、さらに私達は地下へと降りていく。こういうところはダンジョンに近いけど、魔物が居ないから楽よね。お宝も無いけど。
「行きますよー、ルーナ!」
「あ、はーい!」
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「到着、かな?」
レイドさんの目の前には大きな扉が。
二枚の扉に鳥の絵が掘られているので、間違いなくここだと思う。もし居なかったら詐欺だろう。
「それじゃ開けるぞ……」
ギィィィィィ……
金属の軋む音が通路に響き、徐々に内部が見えてくる。
天井は恐らく今まで降りてきた階層分の高さがあり、上が見えない。
そして奥にはチェイシャの時と同じようながあり、その前で真っ赤な鳥が体を丸めて休んでいた。
あれが……不死鳥?
私達が近づくと、ピクっと動き、体をゆっくりと起こした。チェイシャと戦った時と同じくらいの大きさがあるわね……。そういえばファウダーも大きかったわ。
<ふああ……人間がこんなところまで来るなんて久しぶりね……望みは何? あたしの血? 女神の力かしら?>
眠そうなお姉さんの声が部屋の中に響く。こういうことはよくあることなのか、とても話が早い。
そこにチェイシャがぴょんと前へで不死鳥へ話しかけていた。
<久しぶりじゃな、ジャンナ>
<あら? チェイシャ? どうしたのこんなところに?>
<まあ察しのとおり、女神の封印は解かれたのじゃ。で、ちょっとばかしお主の血と、封印を解かせてもらえないかと思っての>
同じ境遇だけあってチェイシャの話も簡潔だ、さてジャンナさんは……。
<うーん、面倒くさいわね……血はいいけど、封印はどうするの? 流石にわざと負けると主様に怒られるんじゃない?>
<確かに……バレたら怖いか……。ならとりあえず血を分けてくれ、封印は後で考えよう>
<それならいいわよ、面倒だから早くしてよね?>
炎の羽をたたんで、私達の前に歩いてくるとその場でしゃがんだ。うん、女神の封印は後でもいいしね!
「それじゃあ失礼して……」
<ちょ、ちょっと……それもしかして……>
「え? これですか? この子達を診てもらうペットのお医者さんに借りたんですけど……」
私の手には注射器があり、どれくらい採ればいいか分からないので瓶もそれなりの数を借りている。
実際、血をどうやって使うのか? という私の疑問に、チェイシャが「傷口に塗る分と無理矢理飲ませる分が必要」という事だった。
となると、結構必要だろうなと思いさくっと採取可能な注射器を借りて来たという訳だ。
「使い方は練習してきたから大丈夫ですよ!」
腕まくりをして、ジャンナさんに近づくとジャンナさんは涙目で後ずさりし始めた。
<ぴ、ぴー……!? ちょっと皮膚を切って採ると思ったのに!>
「うーん、それだと時間もかかるし、ジャンナさんもずっと痛いじゃないですか? だからプスっと」
<ちゅ……>
「ちゅ?」
<注射はいやああああああ!>
ゴウッ!
ジャンナさんの身体から炎が吹き上がり、暴れはじめた!
「ええ!? ちょ、落ち着いてください! 熱っ!」
ピィィィィィ!!
<いかん!? 錯乱しておる! これは力づくで止めるしかないぞ!?>
「あ、熱っ! 飛んでくる火が多いですよ! シロップちゃん!?」
フレーレが水で消火しながら炎を避けていたが、シロップの尻尾に少し燃え移った!
「きゅーん!?」
「ああ、水よ!」
ジュウ……
「きゅーん……」
尻尾の火を消してフレーレとシロップがホッとしていたが、事態は解決していない。
「チェイシャ! 何か弱点とかないのか!?」
<体に纏った炎はヤツが意識しなければただ赤いだけじゃ! 近距離で倒せ!>
「分かった!! おおお!!」
レイドさんが蒼剣を抜いて一気に距離を詰める! フレーレとチェイシャもマジックアローと魔力弾で炎を打ち消しながら前進していた!
そして私は!!
「ふ、フレー、フレー……」
「きゅーん! きゅーん!」
「きゅきゅん!」
チビ達と共に何の役にも立てなかった……とほほ……。
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