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その52 倉庫の素材をプレゼント
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「ぴゅっくしょん」
「あら、またくしゃみ?」
ひとしきりカルバーキンと話をした後、俺達は部屋を出た。
そこでセリカに抱っこされたフォルスがまたくしゃみをしていた。
周囲を見渡した後、俺はなるほどと理由に感づく。
「セリカ、フォルスを貸してくれ」
「え? あ、うん」
フォルスを受け取った後、俺は懐に突っ込んで鼻まで隠れるようにしてやった。
「ぴゅー♪」
「どうしたの?」
「多分、タバコの臭いがダメなんだろう。ギルドで飯を食うのは止めた方がいいかもしれないな」
「そっか、確かにタバコって子供とかでもダメって言うわ。ドラゴンの赤ちゃんも一緒って言われたらそうよね」
もぞもぞと動く胸元を見ながらセリカが呟く。後、ギルド内は単純に汗とか血の臭いで臭いというのもあるとは言わないでおこう。
「お待たせそれじゃ倉庫に行こうか」
「頼む」
「あれ? フォルス君は?」
「ここに居るぞ」
「ええー……」
倉庫の鍵を取りに行っていたカルバーキンが戻ってきた。
すっかり気に入ったフォルスがすっぽりとシャツの中に入っているのを見てカルバーキンは残念そうに言う。だがタバコのことを話すと納得していた。
「そうか……禁煙……分煙くらいなら……」
「それは冒険者が可哀想だと思いますよ」
同感だ。
酒やタバコといった趣向品のために戦っている奴もいるからそれを奪うのはモチベーションが下がると思う。
まあ、決めるのはカルバーキンだし、フォルスがギルドに来るのもそう多くないと告げておいた。フォルスが来なければ規制する必要もないしな。
そんな話を交えつつ、ギルドの外へ移動する。裏手にあるいくつかの建物が並ぶ場所へと歩いていった。
「なんか小屋がいっぱいある……」
「これが倉庫なんだ。この町に腰を落ち着けて冒険者をしている人や、ラッヘさんみたいに旅をして持ち歩けない素材を保管するために貸し出しているのさ」
「へえ、ラッヘさんあちこちでこんなことをしているの?」
「だな。一応、隣の国にも一つ拠点がある。遠慮したんだが是非って言うからな」
「……まあ、単体戦力としてみたらラッヘさんはおかしいしねえ」
セリカが呆れたように俺の脇腹を肘で突いて来た。そこでフォルスがなにごとかとシャツから顔をぺろんと出した。
「ぴゅーい?」
「ああ、ごめんね。もう外だし、こっちおいで」
「ぴゅー♪」
シャツから身体を乗り出してセリカの手に収まった。このままだと俺のシャツはびろんびろんになりそうだ。鎧は着ておくべきか。
それはともかく、早速カルバーキンに左右に開く扉を開けてもらい中を確認することにした。
「<魔光>っと」
「助かる」
カルバーキンが倉庫に灯りをつけてくれた。その瞬間、薄暗かった倉庫内が一気に昼間と同じ明るさになる。
「おおお!」
「ぴゅー」
「特に変わりはないようだな」
「ま、賊が簡単に入れないような魔法錠だしね。しかもラッヘさんの荷物は持ち運ぶにも手間だ」
奥行が結構ある倉庫に、ドラゴンの素材がずらりと並ぶ。どれも俺が倒したドラゴン達のものである。
アクアドラゴン・アースドラゴン・グリーンドラゴンにワイバーンといった相手を倒してきた。
もちろん遠征して倒したモノが殆どなので馬車の荷台に載るだけである。ただ、運よく商人を借りて運んだりもできるためバラつきはあるけどな。
「では鍵を渡しておきますね。終わったら私のところへ返却をお願いします」
「わかった」
「荷車は?」
「あー、とりあえず用意してくれると助かる。さて、それじゃ運び出すとしようか」
「はーい」
「ぴゅーい」
カルバーキンから鍵を受け取り見送った。明日には山へ向かうしひとまず必要なものを荷台に載せておこうと思う。
俺が首を鳴らしながら声をかけるとセリカとフォルスが元気よく返事をしてくれた。
そのまま奥の方へ進んでいき、確認を開始する。
「アースドラゴンの時にも凄い大きさよねえ」
「ぴゅー」
「かなり小さくしているけど、鱗なんかはそれでも大きいんだよな」
「ほら、これなんて持っているだけで盾になりそう」
グリーンドラゴンの鱗をひょいと持ち上げてセリカが笑う。鱗でも小ぶりな方だが、それでもセリカの上半身くらいはあるのだ。
「カメの甲羅より硬いし、確かに盾になるな。それ一枚で八万セラくらいするぞ」
「八万……!?」
「特に傷もないしな。お前の言う通り盾に加工してもらうとかかなあ。割って防具の表面に張り付けるみたいな奴もいる」
「まあ、これで防具を作ったら盗賊とかには負けないでしょうねえ。あ、でもラッヘさんのはもっと凄くない?」
「魔力を使ってさらに防御を上げられるからな」
先日のように防御は上がるけど、魔法が殆ど使えなくなる欠点はあるものの、ドラゴン系は基本的に魔法が効きにくいので俺の戦闘スタイルと合っている。
「ほうほう、いいわね。私もそれほど魔法を使わないから。さて、お目当てのアクアドラゴンの素材は……?」
「確かこっちに……お、あったあった」
「わあ……!」
「ぴゅー」
連れてきた場所には鮮やかな瑠璃色《ラピスラズリ》の素材が並んでいた。
セリカが感嘆の声を上げ、フォルスが真似をする。
この瑠璃色をした素材がアクアドラゴンの素材で、死してなお、まだ光沢を残していた。
「キレイ……これを私に……?」
「ああ。プレゼントってことでな」
「ありがとうラッヘさん! これ気に入ったわ!」
「おっと」
「ぴゅい♪」
「お前もか」
セリカが目を輝かせてアクアドラゴンの素材を見た後、満面の笑みで抱き着いて来た。そこでフォルスが俺とセリカの服を掴んできゃっきゃと喜んでいた。
では、どれを使うか選定しようかね。
「あら、またくしゃみ?」
ひとしきりカルバーキンと話をした後、俺達は部屋を出た。
そこでセリカに抱っこされたフォルスがまたくしゃみをしていた。
周囲を見渡した後、俺はなるほどと理由に感づく。
「セリカ、フォルスを貸してくれ」
「え? あ、うん」
フォルスを受け取った後、俺は懐に突っ込んで鼻まで隠れるようにしてやった。
「ぴゅー♪」
「どうしたの?」
「多分、タバコの臭いがダメなんだろう。ギルドで飯を食うのは止めた方がいいかもしれないな」
「そっか、確かにタバコって子供とかでもダメって言うわ。ドラゴンの赤ちゃんも一緒って言われたらそうよね」
もぞもぞと動く胸元を見ながらセリカが呟く。後、ギルド内は単純に汗とか血の臭いで臭いというのもあるとは言わないでおこう。
「お待たせそれじゃ倉庫に行こうか」
「頼む」
「あれ? フォルス君は?」
「ここに居るぞ」
「ええー……」
倉庫の鍵を取りに行っていたカルバーキンが戻ってきた。
すっかり気に入ったフォルスがすっぽりとシャツの中に入っているのを見てカルバーキンは残念そうに言う。だがタバコのことを話すと納得していた。
「そうか……禁煙……分煙くらいなら……」
「それは冒険者が可哀想だと思いますよ」
同感だ。
酒やタバコといった趣向品のために戦っている奴もいるからそれを奪うのはモチベーションが下がると思う。
まあ、決めるのはカルバーキンだし、フォルスがギルドに来るのもそう多くないと告げておいた。フォルスが来なければ規制する必要もないしな。
そんな話を交えつつ、ギルドの外へ移動する。裏手にあるいくつかの建物が並ぶ場所へと歩いていった。
「なんか小屋がいっぱいある……」
「これが倉庫なんだ。この町に腰を落ち着けて冒険者をしている人や、ラッヘさんみたいに旅をして持ち歩けない素材を保管するために貸し出しているのさ」
「へえ、ラッヘさんあちこちでこんなことをしているの?」
「だな。一応、隣の国にも一つ拠点がある。遠慮したんだが是非って言うからな」
「……まあ、単体戦力としてみたらラッヘさんはおかしいしねえ」
セリカが呆れたように俺の脇腹を肘で突いて来た。そこでフォルスがなにごとかとシャツから顔をぺろんと出した。
「ぴゅーい?」
「ああ、ごめんね。もう外だし、こっちおいで」
「ぴゅー♪」
シャツから身体を乗り出してセリカの手に収まった。このままだと俺のシャツはびろんびろんになりそうだ。鎧は着ておくべきか。
それはともかく、早速カルバーキンに左右に開く扉を開けてもらい中を確認することにした。
「<魔光>っと」
「助かる」
カルバーキンが倉庫に灯りをつけてくれた。その瞬間、薄暗かった倉庫内が一気に昼間と同じ明るさになる。
「おおお!」
「ぴゅー」
「特に変わりはないようだな」
「ま、賊が簡単に入れないような魔法錠だしね。しかもラッヘさんの荷物は持ち運ぶにも手間だ」
奥行が結構ある倉庫に、ドラゴンの素材がずらりと並ぶ。どれも俺が倒したドラゴン達のものである。
アクアドラゴン・アースドラゴン・グリーンドラゴンにワイバーンといった相手を倒してきた。
もちろん遠征して倒したモノが殆どなので馬車の荷台に載るだけである。ただ、運よく商人を借りて運んだりもできるためバラつきはあるけどな。
「では鍵を渡しておきますね。終わったら私のところへ返却をお願いします」
「わかった」
「荷車は?」
「あー、とりあえず用意してくれると助かる。さて、それじゃ運び出すとしようか」
「はーい」
「ぴゅーい」
カルバーキンから鍵を受け取り見送った。明日には山へ向かうしひとまず必要なものを荷台に載せておこうと思う。
俺が首を鳴らしながら声をかけるとセリカとフォルスが元気よく返事をしてくれた。
そのまま奥の方へ進んでいき、確認を開始する。
「アースドラゴンの時にも凄い大きさよねえ」
「ぴゅー」
「かなり小さくしているけど、鱗なんかはそれでも大きいんだよな」
「ほら、これなんて持っているだけで盾になりそう」
グリーンドラゴンの鱗をひょいと持ち上げてセリカが笑う。鱗でも小ぶりな方だが、それでもセリカの上半身くらいはあるのだ。
「カメの甲羅より硬いし、確かに盾になるな。それ一枚で八万セラくらいするぞ」
「八万……!?」
「特に傷もないしな。お前の言う通り盾に加工してもらうとかかなあ。割って防具の表面に張り付けるみたいな奴もいる」
「まあ、これで防具を作ったら盗賊とかには負けないでしょうねえ。あ、でもラッヘさんのはもっと凄くない?」
「魔力を使ってさらに防御を上げられるからな」
先日のように防御は上がるけど、魔法が殆ど使えなくなる欠点はあるものの、ドラゴン系は基本的に魔法が効きにくいので俺の戦闘スタイルと合っている。
「ほうほう、いいわね。私もそれほど魔法を使わないから。さて、お目当てのアクアドラゴンの素材は……?」
「確かこっちに……お、あったあった」
「わあ……!」
「ぴゅー」
連れてきた場所には鮮やかな瑠璃色《ラピスラズリ》の素材が並んでいた。
セリカが感嘆の声を上げ、フォルスが真似をする。
この瑠璃色をした素材がアクアドラゴンの素材で、死してなお、まだ光沢を残していた。
「キレイ……これを私に……?」
「ああ。プレゼントってことでな」
「ありがとうラッヘさん! これ気に入ったわ!」
「おっと」
「ぴゅい♪」
「お前もか」
セリカが目を輝かせてアクアドラゴンの素材を見た後、満面の笑みで抱き着いて来た。そこでフォルスが俺とセリカの服を掴んできゃっきゃと喜んでいた。
では、どれを使うか選定しようかね。
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