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その51 ギルドの倉庫番
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「久しぶりだなラッヘ」
「ああ、カルバーキン、居たか」
ギルドで働く男であるカルバーキンと再会の握手を交わす。
歳は俺とそれほど変わらないが、性格は荒くれ者が多いギルドに似つかわしくないほどいい奴だ。
「その言い方だと、僕に用があったのかい?」
「そうだ。実は――」
「まあまあ、ラッヘさん。立ち話もなんだしどこかに座りましょ。私も紹介して欲しいし」
「ん、そうだな」
「おや、そちらのお嬢さんは?」
「それも含めて話をしようか。静かな部屋はあるか?」
俺がそう切り出すとカルバーキンはギルドの受付カウンターの裏にある扉を親指で示した。そのまま彼についていき、少し喧騒が落ち着いた部屋へと招かれる。
「相変わらず防音がしっかりしているな」
「マイティオークの樹で作られている部屋だからね。ま、座っておくれよ」
カルバーキンに促されて着席する。まずは紹介からだなとセリカの肩に手を置いて口を開く。
「この子はセリカ。最近できた俺の彼女というやつだ」
「……!?」
「セリカです。ラッヘさんがお世話になっているみたいですね! 今後ともよろしくお願いいたします!」
「あ、ああ。恋人か……いや、驚いたな。君はドラゴンを倒すだけに生きているように見えたからね」
セリカの挨拶の後、カルバーキンは俺に視線を向けてそう言ってきた。確かにそういうところはあったので否定はしない。だが考えが変わったので、前とは違う。
その理由として挙げられる要素を紹介することにした。
「フォルス、もう静かだぞ」
「ぴゅひゅー!」
「お!?」
俺のシャツから勢いよくフォルスが飛び出してきた。突然のことに少し怯むカルバーキン。
鼻をひくひくさせているフォルスを懐から取り出してから胸元で抱っこしてやる。
「ぴゅー♪」
「なんだいそのトカゲは……?」
「こいつはドラゴンの赤ちゃんだ」
「はあ!?」
さすがのカルバーキンも動揺を隠せないようでテーブルをバンと叩きながら立ち上がっていた。
「ぴゅい!?」
「すまない、大きな声を出すとこいつが怖がるんだ。落ち着いてくれるか?」
「落ち着けないよ!? ……帽子の下に角……確かにドラゴンっぽい……どうしてこの子を?」
「まあ話せば長くなるが――」
と、カルバーキンに近況を話す。母ドラゴンの話から王都のアースドラゴンのことなどを。
「――それでドラゴンについて調べられるのではと思ったんだ。セリカの告白を受けたのは『戦う』以外の選択肢がもしかしたら得られるかもしれないと考えたから」
「それなら分からないでもないけど……」
セリカに関しては本人にも言ったがフォルスが居なければ恐らく断っていたと思う。ドラゴン討伐に連れて行くことは基本的にさせられないと思ったからだ。
しかし、なんらかの手段で戦わないのであればそれは変わる。俺が戦っている間にフォルスの面倒を見てもらうのも考慮していた。
セリカは怒るかと思ったが『役に立てるなら別にいいと思う。こうやって話してくれたし、悪気があるわけでもないからね』と返してくれた。俺には勿体ない彼女である。
「……にしてもドラゴンか。まだお触れは回ってきていないから驚いたよ」
「みたいだな。とりあえずそういうことだから先に言っておく」
「オッケー、ギルドマスターに話す案件だけど今は居ないしいいか。ラッヘは陛下のお墨付きだしね。よろしくフォルス君」
「ぴゅ? ぴゅーい」
「おお……」
テーブルにフォルスを置くと、覚えたお辞儀を披露してカルバーキンをうならせた。
「触っても、いいかい?」
「どうだフォルス?」
「ぴゅー!」
「あ、また、どんとこい! してる」
二足で立ち上がり両手を広げてから大きく鳴いた。セリカのいう通り覚悟を決めたようだ。
「では失礼して……ほほう、背中に羽毛があるんだ。柔らかいねえ」
「ぴゅー」
「カルバーキンは動物好きだから緊張しなくていいぞ」
彫刻みたいに固まったフォルスの背中を撫でながらカルバーキンは目細めて微笑んでいた。犬や猫、馬に羊に山羊と動物ならなんでも愛でるのがカルバーキンという男なのだ。
大人しく撫でられているフォルスを尻目に俺はカルバーキンへ声をかけた。
「で、ここからが本題だ。俺の倉庫を開けてドラゴンの素材を取り出したい。それと運ぶための馬車を貸して欲しい」
「出すのかい? 別に君のだからいつでもいいけどね。馬車も希望があればって感じだよ」
「ぴゅー♪」
撫でるのが上手いのかフォルスはもう慣れたようだ。それはともかく、俺はオーダーを通す。
「ならできるだけ大きな荷台がいい。屋根は無しでな。素材と鉱石がある程度載せて欲しい。山を登るから馬は三頭くらい必要かもしれないな。諸々含めて五万……いや、七万セロでどうだ?」
「交渉成立だね。ラッヘは金払いがいいから助かるよ。明日で大丈夫かい?」
「ああ。今日はゆっくりするつもりなんだ。ジョー達も長旅で疲れたろうし」
「そうか、到着したばかりなんだね。んー、ドラゴンの割に懐くなあ……」
「フォルスは可愛いでしょう?」
「うん。これは可愛いよ。でも貴重な個体だし、あまり言いふらさない方がいい気もするな」
俺も危惧したところだがカルバーキンも誘拐されるのが怖いねと語る。
まあ、肌身離さず連れているから問題ないとは思うけど。
「それじゃそろそろ行くよ」
「あ、ちょ、ちょっと待ってくれ!? もう少し……」
「……追加料金が発生するぞ」
「ええー……」
そんな冗談を言いつつ、俺達は笑いあった。
◆ ◇ ◆
「ここまで来ればもう追ってこないでしょう……まさか指名手配になっていたりしないですよね……? ま、名前も知らないだろうから問題ないですか」
王都から一目散に逃げてきたレスバは後ろを振り返りながら呟く。三日三晩休みはほどほどに走って来たので追いつかれることはないかと足を緩めた。
「ぶひー……ぶひー……」
「よしよし、ここまでありがとうございましたバーバリアン。ここらで休憩をしましょう」
「ぶるひー♪」
限界を迎えていた馬、バーバリアンは鼻水を垂らしながら『良かった』と嘶いた。
「さて、滅竜士ラッヘさんの情報がそこそこ集まりましたが、結局どこへ行ったかわからずなのは残念ですねえ。まあ、この辺に居そうなのでまた探しますか。……ドラゴンの赤ちゃん、興味がありますし」
くっくと笑うレスバにバーバリアンが困った顔を向けて水を飲む。
「そういえばここはデルモンザの近くですね。本業《しょうばい》をしておきますか」
「ああ、カルバーキン、居たか」
ギルドで働く男であるカルバーキンと再会の握手を交わす。
歳は俺とそれほど変わらないが、性格は荒くれ者が多いギルドに似つかわしくないほどいい奴だ。
「その言い方だと、僕に用があったのかい?」
「そうだ。実は――」
「まあまあ、ラッヘさん。立ち話もなんだしどこかに座りましょ。私も紹介して欲しいし」
「ん、そうだな」
「おや、そちらのお嬢さんは?」
「それも含めて話をしようか。静かな部屋はあるか?」
俺がそう切り出すとカルバーキンはギルドの受付カウンターの裏にある扉を親指で示した。そのまま彼についていき、少し喧騒が落ち着いた部屋へと招かれる。
「相変わらず防音がしっかりしているな」
「マイティオークの樹で作られている部屋だからね。ま、座っておくれよ」
カルバーキンに促されて着席する。まずは紹介からだなとセリカの肩に手を置いて口を開く。
「この子はセリカ。最近できた俺の彼女というやつだ」
「……!?」
「セリカです。ラッヘさんがお世話になっているみたいですね! 今後ともよろしくお願いいたします!」
「あ、ああ。恋人か……いや、驚いたな。君はドラゴンを倒すだけに生きているように見えたからね」
セリカの挨拶の後、カルバーキンは俺に視線を向けてそう言ってきた。確かにそういうところはあったので否定はしない。だが考えが変わったので、前とは違う。
その理由として挙げられる要素を紹介することにした。
「フォルス、もう静かだぞ」
「ぴゅひゅー!」
「お!?」
俺のシャツから勢いよくフォルスが飛び出してきた。突然のことに少し怯むカルバーキン。
鼻をひくひくさせているフォルスを懐から取り出してから胸元で抱っこしてやる。
「ぴゅー♪」
「なんだいそのトカゲは……?」
「こいつはドラゴンの赤ちゃんだ」
「はあ!?」
さすがのカルバーキンも動揺を隠せないようでテーブルをバンと叩きながら立ち上がっていた。
「ぴゅい!?」
「すまない、大きな声を出すとこいつが怖がるんだ。落ち着いてくれるか?」
「落ち着けないよ!? ……帽子の下に角……確かにドラゴンっぽい……どうしてこの子を?」
「まあ話せば長くなるが――」
と、カルバーキンに近況を話す。母ドラゴンの話から王都のアースドラゴンのことなどを。
「――それでドラゴンについて調べられるのではと思ったんだ。セリカの告白を受けたのは『戦う』以外の選択肢がもしかしたら得られるかもしれないと考えたから」
「それなら分からないでもないけど……」
セリカに関しては本人にも言ったがフォルスが居なければ恐らく断っていたと思う。ドラゴン討伐に連れて行くことは基本的にさせられないと思ったからだ。
しかし、なんらかの手段で戦わないのであればそれは変わる。俺が戦っている間にフォルスの面倒を見てもらうのも考慮していた。
セリカは怒るかと思ったが『役に立てるなら別にいいと思う。こうやって話してくれたし、悪気があるわけでもないからね』と返してくれた。俺には勿体ない彼女である。
「……にしてもドラゴンか。まだお触れは回ってきていないから驚いたよ」
「みたいだな。とりあえずそういうことだから先に言っておく」
「オッケー、ギルドマスターに話す案件だけど今は居ないしいいか。ラッヘは陛下のお墨付きだしね。よろしくフォルス君」
「ぴゅ? ぴゅーい」
「おお……」
テーブルにフォルスを置くと、覚えたお辞儀を披露してカルバーキンをうならせた。
「触っても、いいかい?」
「どうだフォルス?」
「ぴゅー!」
「あ、また、どんとこい! してる」
二足で立ち上がり両手を広げてから大きく鳴いた。セリカのいう通り覚悟を決めたようだ。
「では失礼して……ほほう、背中に羽毛があるんだ。柔らかいねえ」
「ぴゅー」
「カルバーキンは動物好きだから緊張しなくていいぞ」
彫刻みたいに固まったフォルスの背中を撫でながらカルバーキンは目細めて微笑んでいた。犬や猫、馬に羊に山羊と動物ならなんでも愛でるのがカルバーキンという男なのだ。
大人しく撫でられているフォルスを尻目に俺はカルバーキンへ声をかけた。
「で、ここからが本題だ。俺の倉庫を開けてドラゴンの素材を取り出したい。それと運ぶための馬車を貸して欲しい」
「出すのかい? 別に君のだからいつでもいいけどね。馬車も希望があればって感じだよ」
「ぴゅー♪」
撫でるのが上手いのかフォルスはもう慣れたようだ。それはともかく、俺はオーダーを通す。
「ならできるだけ大きな荷台がいい。屋根は無しでな。素材と鉱石がある程度載せて欲しい。山を登るから馬は三頭くらい必要かもしれないな。諸々含めて五万……いや、七万セロでどうだ?」
「交渉成立だね。ラッヘは金払いがいいから助かるよ。明日で大丈夫かい?」
「ああ。今日はゆっくりするつもりなんだ。ジョー達も長旅で疲れたろうし」
「そうか、到着したばかりなんだね。んー、ドラゴンの割に懐くなあ……」
「フォルスは可愛いでしょう?」
「うん。これは可愛いよ。でも貴重な個体だし、あまり言いふらさない方がいい気もするな」
俺も危惧したところだがカルバーキンも誘拐されるのが怖いねと語る。
まあ、肌身離さず連れているから問題ないとは思うけど。
「それじゃそろそろ行くよ」
「あ、ちょ、ちょっと待ってくれ!? もう少し……」
「……追加料金が発生するぞ」
「ええー……」
そんな冗談を言いつつ、俺達は笑いあった。
◆ ◇ ◆
「ここまで来ればもう追ってこないでしょう……まさか指名手配になっていたりしないですよね……? ま、名前も知らないだろうから問題ないですか」
王都から一目散に逃げてきたレスバは後ろを振り返りながら呟く。三日三晩休みはほどほどに走って来たので追いつかれることはないかと足を緩めた。
「ぶひー……ぶひー……」
「よしよし、ここまでありがとうございましたバーバリアン。ここらで休憩をしましょう」
「ぶるひー♪」
限界を迎えていた馬、バーバリアンは鼻水を垂らしながら『良かった』と嘶いた。
「さて、滅竜士ラッヘさんの情報がそこそこ集まりましたが、結局どこへ行ったかわからずなのは残念ですねえ。まあ、この辺に居そうなのでまた探しますか。……ドラゴンの赤ちゃん、興味がありますし」
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