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その22 王都入り
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「はい、止まってー。身元の確認をさせてもらうよ」
「ああ、ご苦労様です」
「おや? ……ああ! 貴方は滅竜士《ドラゴンバスター》の!」
「やっぱり有名なんだ」
王都は常に二人の門番が立ち、すぐ横に数人の兵士がいる小屋もある。
なにかあった時に対応ができるよう、兵士の層を厚くしているそうだ。
ここを突破されると後が大変になるので、当然と言えば当然か。
「そりゃ単独でドラゴンを倒す男なんてこの方だけですからね。鎧が独特なのですぐわかりましたよ」
セリカが苦笑していると、門番の若い男は笑いながら頷いていた。
さて、俺を知っているなら話は早い。門番に俺のギルドカードを見せながら説明する。
「この部分、ちょっと厄介だがこの件を報告するため王都に来た。責任は俺が取るから通してくれ」
「これって……!? う、うーん主任、ちょっと……」
「ほう、女性でAランクとは凄いな。ん? どうした?」
セリカの方を担当していた主任と呼ばれたおじさん兵士に声をかけた。ひとまずセリカの方は問題ないようだ。
「えっと……これ」
「む……滅竜士《ドラゴンバスター》のラッヘ殿がドラゴンを使役しているのですか……?」
「ああ。こいつなんだが」
まだ眠っているフォルスをひょいと持ち上げて二人の前に出してやる。
一瞬たじろぐがすぐに顔を近づけてまじまじと見つめた。
「小さいな」
「トカゲっぽいですけど、よく見たら毛が背中にありますね」
「ぴゅあ……? ぴゅひゅー……」
俺の手でもぞもぞと動くフォルス。一瞬目を開けて俺の顔を見ると、安心したのかまた目を瞑った。手を頬ですりすりしながら。
「おお……あくびをした……」
「なんか可愛いですね……!」
兵士二人は顔を綻ばせてフォルスの仕草を見ていた。そう、ウチのフォルスは甘えん坊なのだ。
「でしょー! もう赤ちゃんってなんでも可愛いですよね!!」
「ぴゅい!?」
「こら、セリカ。大きな声を出すんじゃない」
「あ、ごめんフォルス……起こしちゃった」
理解をしてくれたことに感激したセリカが大きな声を上げてしまい、近くだったフォルスがびっくりして目を覚ました。
「お。目を覚ましたか
「ぴゅー……?」
「寝ぼけ眼だ、ふむアクアリザードと思えば怖くはないか?」
「あれ可愛くない」
きょろきょろと周囲を見渡すフォルスにそれぞれが感想を述べる。
そして門番二人と目が合う。
「ぴゅいーー!?」
「うわあ!?」
「えええ!?」
「おっと」
その瞬間、相当びっくりしたフォルスが今までで二番目くらいに大きな声を上げて飛び上がると俺の懐にもぐりこんで来た。
「あらら、男二人の顔が怖かったかしら」
「俺達のせいかよ!? ……ま、まあ危険は無さそうだから通ってもいいぞ。責任は俺がもつ」
「助かるよ」
「ぴゅー……」
俺が片手を上げて礼を言うと、フォルスは顔をチラリと見せて鳴いていた。そこでセリカがその頭に指を乗せて優しく撫でる
「ごめんね、私が起こしちゃったから。この子、結構人見知りだからねえ」
「でも大人しいからいいですよ。魔物は子供でも気性が荒いからね」
若い門番が苦笑しながらそういい、御者台から離れて行った。おじさんの方も肩を竦めて離れると開門してくれる。
「フォルゲイトの王都へようこそ」
「初めてだから楽しみだわ」
「そうなのか? デートスポットは多いから楽しんでくれ」
「ありがと♪」
俺達は再度礼を告げて王都内へと入っていく。
少しの間、松明の灯りが照らしている外壁内のトンネルをゆっくりと進む。天井が高く、馬車がすれ違っても余裕のある場所は暗くても閉塞感は感じない。
俺達以外にも出て行く者が居れば後から入ってくる者も居るので静かとも違う。
「あー」
「ぴゅ?」
そこでセリカが不意に声を出し反響させた。フォルスがいつもと違うと思ったのか顔を出してセリカを見上げる。
「洞窟内みたいだから。ん? フォルス、興味ある? こうするのよ。あー」
「ぴゅー!?」
もう一度やって反響させるとびっくりして上半身を出す。すると今度はフォルスも真似をし出した。
「ぴゅーい。……ぴゅー♪」
「あは、面白かった?」
自分の声が反射するのが楽しいのか、フォルスはきゃっきゃと喜んでいた。
「ぴゅーい♪」
「あー♪」
セリカとフォルスが楽しそうに声を上げ、俺は肩を竦めて苦笑する。まあ、俺達だけではないので一応、声をかける。
「ほどほどにしておけよ」
「はーい」
「ぴゅーい」
舌を出しながら笑うセリカとやはり真似をして舌を出すフォルス。そんな一時の遊びも終わり、いよいよ王都の町へと入っていく。
「わあ……!」
「ぴゅー」
街並みが視界に入った瞬間、セリカは感嘆の声を上げた。それもそのはずで、今までの町とは明らかに広く、人通りも多い。整備された道も、家屋もキレイである。
「ここが私達の新しいホームになるのね!」
「いや、そんな目を輝かせて言うな。俺達は旅をするんだから永住することはない」
「ちぇー。まあフォルスが大きくなることを考えると、将来も山暮らしよね」
「ぴゅーい?」
キレイな町でゆっくり生活していくというのは女の子の憧れだと、フォルスを顔の前に抱っこしてなんか言っていた。もちろんフォルスは首を傾げるばかりで、セリカの鼻を舐めていた。
「早く黒いドラゴンを討伐して腰を落ち着けたいわね」
「そうだな。冒険者を続けないと金は無さそうだがな」
「ラッヘさんはなにかなりたいものは無かったの?」
「俺? 俺は――」
……何になりたかったんだっけな。
あの日、全てを失った時から俺はヤツを追うことだけを生きる糧にしてきた。
ドラゴンは全て殺す。その果てにヤツがいると信じて。
「ぴゅー?」
こいつを連れているが、その根っこは変わらない。
「……いや、覚えていないな。こら、フォルス、鼻を舐めるんじゃない」
「大惨事だったみたいだもんねラッヘさんの故郷」
「ああ。でもまあ十年も前の話だけどな。さて、このまま城へ行って事情を説明するぞ」
「オッケー!」
「ぴゅー!」
元気よく返事をする二人に笑いながら、俺は大通りを真っすぐ城に向かってジョー達を進ませるのだった。
「ああ、ご苦労様です」
「おや? ……ああ! 貴方は滅竜士《ドラゴンバスター》の!」
「やっぱり有名なんだ」
王都は常に二人の門番が立ち、すぐ横に数人の兵士がいる小屋もある。
なにかあった時に対応ができるよう、兵士の層を厚くしているそうだ。
ここを突破されると後が大変になるので、当然と言えば当然か。
「そりゃ単独でドラゴンを倒す男なんてこの方だけですからね。鎧が独特なのですぐわかりましたよ」
セリカが苦笑していると、門番の若い男は笑いながら頷いていた。
さて、俺を知っているなら話は早い。門番に俺のギルドカードを見せながら説明する。
「この部分、ちょっと厄介だがこの件を報告するため王都に来た。責任は俺が取るから通してくれ」
「これって……!? う、うーん主任、ちょっと……」
「ほう、女性でAランクとは凄いな。ん? どうした?」
セリカの方を担当していた主任と呼ばれたおじさん兵士に声をかけた。ひとまずセリカの方は問題ないようだ。
「えっと……これ」
「む……滅竜士《ドラゴンバスター》のラッヘ殿がドラゴンを使役しているのですか……?」
「ああ。こいつなんだが」
まだ眠っているフォルスをひょいと持ち上げて二人の前に出してやる。
一瞬たじろぐがすぐに顔を近づけてまじまじと見つめた。
「小さいな」
「トカゲっぽいですけど、よく見たら毛が背中にありますね」
「ぴゅあ……? ぴゅひゅー……」
俺の手でもぞもぞと動くフォルス。一瞬目を開けて俺の顔を見ると、安心したのかまた目を瞑った。手を頬ですりすりしながら。
「おお……あくびをした……」
「なんか可愛いですね……!」
兵士二人は顔を綻ばせてフォルスの仕草を見ていた。そう、ウチのフォルスは甘えん坊なのだ。
「でしょー! もう赤ちゃんってなんでも可愛いですよね!!」
「ぴゅい!?」
「こら、セリカ。大きな声を出すんじゃない」
「あ、ごめんフォルス……起こしちゃった」
理解をしてくれたことに感激したセリカが大きな声を上げてしまい、近くだったフォルスがびっくりして目を覚ました。
「お。目を覚ましたか
「ぴゅー……?」
「寝ぼけ眼だ、ふむアクアリザードと思えば怖くはないか?」
「あれ可愛くない」
きょろきょろと周囲を見渡すフォルスにそれぞれが感想を述べる。
そして門番二人と目が合う。
「ぴゅいーー!?」
「うわあ!?」
「えええ!?」
「おっと」
その瞬間、相当びっくりしたフォルスが今までで二番目くらいに大きな声を上げて飛び上がると俺の懐にもぐりこんで来た。
「あらら、男二人の顔が怖かったかしら」
「俺達のせいかよ!? ……ま、まあ危険は無さそうだから通ってもいいぞ。責任は俺がもつ」
「助かるよ」
「ぴゅー……」
俺が片手を上げて礼を言うと、フォルスは顔をチラリと見せて鳴いていた。そこでセリカがその頭に指を乗せて優しく撫でる
「ごめんね、私が起こしちゃったから。この子、結構人見知りだからねえ」
「でも大人しいからいいですよ。魔物は子供でも気性が荒いからね」
若い門番が苦笑しながらそういい、御者台から離れて行った。おじさんの方も肩を竦めて離れると開門してくれる。
「フォルゲイトの王都へようこそ」
「初めてだから楽しみだわ」
「そうなのか? デートスポットは多いから楽しんでくれ」
「ありがと♪」
俺達は再度礼を告げて王都内へと入っていく。
少しの間、松明の灯りが照らしている外壁内のトンネルをゆっくりと進む。天井が高く、馬車がすれ違っても余裕のある場所は暗くても閉塞感は感じない。
俺達以外にも出て行く者が居れば後から入ってくる者も居るので静かとも違う。
「あー」
「ぴゅ?」
そこでセリカが不意に声を出し反響させた。フォルスがいつもと違うと思ったのか顔を出してセリカを見上げる。
「洞窟内みたいだから。ん? フォルス、興味ある? こうするのよ。あー」
「ぴゅー!?」
もう一度やって反響させるとびっくりして上半身を出す。すると今度はフォルスも真似をし出した。
「ぴゅーい。……ぴゅー♪」
「あは、面白かった?」
自分の声が反射するのが楽しいのか、フォルスはきゃっきゃと喜んでいた。
「ぴゅーい♪」
「あー♪」
セリカとフォルスが楽しそうに声を上げ、俺は肩を竦めて苦笑する。まあ、俺達だけではないので一応、声をかける。
「ほどほどにしておけよ」
「はーい」
「ぴゅーい」
舌を出しながら笑うセリカとやはり真似をして舌を出すフォルス。そんな一時の遊びも終わり、いよいよ王都の町へと入っていく。
「わあ……!」
「ぴゅー」
街並みが視界に入った瞬間、セリカは感嘆の声を上げた。それもそのはずで、今までの町とは明らかに広く、人通りも多い。整備された道も、家屋もキレイである。
「ここが私達の新しいホームになるのね!」
「いや、そんな目を輝かせて言うな。俺達は旅をするんだから永住することはない」
「ちぇー。まあフォルスが大きくなることを考えると、将来も山暮らしよね」
「ぴゅーい?」
キレイな町でゆっくり生活していくというのは女の子の憧れだと、フォルスを顔の前に抱っこしてなんか言っていた。もちろんフォルスは首を傾げるばかりで、セリカの鼻を舐めていた。
「早く黒いドラゴンを討伐して腰を落ち着けたいわね」
「そうだな。冒険者を続けないと金は無さそうだがな」
「ラッヘさんはなにかなりたいものは無かったの?」
「俺? 俺は――」
……何になりたかったんだっけな。
あの日、全てを失った時から俺はヤツを追うことだけを生きる糧にしてきた。
ドラゴンは全て殺す。その果てにヤツがいると信じて。
「ぴゅー?」
こいつを連れているが、その根っこは変わらない。
「……いや、覚えていないな。こら、フォルス、鼻を舐めるんじゃない」
「大惨事だったみたいだもんねラッヘさんの故郷」
「ああ。でもまあ十年も前の話だけどな。さて、このまま城へ行って事情を説明するぞ」
「オッケー!」
「ぴゅー!」
元気よく返事をする二人に笑いながら、俺は大通りを真っすぐ城に向かってジョー達を進ませるのだった。
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