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その16 ギルドマスターの依頼
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「お願い?」
「うん。ちょっと面倒な魔物が居てね、Bランクのパーティでも手こずっているんだよ」
俺と並んで串焼きを食べながらワイズの言葉に首を傾げる。Bランクパーティで手こずるとは穏やかじゃないな?
「どんな魔物なんだ?」
「それが――」
「ぴゅ……ぴゅい?」
「あ、目が覚めた? フォルス、お肉食べる?」
「ぴゅーい♪」
どういう魔物か尋ねようとしたところで、膝の上で寝ていたフォルスが串焼きの匂いで目を覚ましていた。セリカの串焼きに目を奪われている。
まったく、起きたばかりで食いしん坊なやつだ。
「すまない。食事が終わるまで待ってくれ」
「あ、ああ……そりゃ構わないけど、ドラゴンなんだよね、そいつ」
「そうよー。可愛いドラゴンの赤ちゃんよねー♪」
「ぴゅー♪」
肉を両手に持って口に運ぶ姿を見てワイズは目を丸くしていた。セリカにはすっかり慣れたようである。
「滅竜士《ドラゴンバスター》がドラゴンを保護するなんて、あべこべだと思うけどねえ。まあ、食べながらでいいから聞いてくれ。魔物はブレイドタイガーなんだけど、どこから現れたのか――」
「ほら、タレが零れているわ」
「ぴゅー」
「これで手を拭いてやれ」
「あ、気が利くー」
「……うん、食べるまで待つよ」
そして――
「ぴゅふー」
「いっぱい食べたわねえ。でも、飲み物はお水しか飲まなかったわ」
「やはりヤギのミルクがいいんだろうな。抗議のつもりか? とりあえず抱っこしていてくれ。それで?」
「ああ、うん。ブレイドタイガーが町の近くにある森に出るようになったんだけどそれを退治して欲しいなって」
「? どうしてそんなに疲れた顔をしているんだ? まあ、ブレイドタイガーは厄介な相手だ、それで頭を悩ませているってところか」
「まあそんなところさ……」
俺達を見て力なく微笑みながら首を振るワイズに同情をせざるを得ない。
「具体的にはどんな悪さをしているの?」
「冒険者が数人、大怪我を負わされたね。危うく死ぬところだった人もいるんだ。で、採集ができる比較的浅い場所にも出てくるんだ」
「それはマズイわね……」
「他の個体は?」
「今のところ見ていない。もしかしたら別の地域から逃げてきたヤツかもしれない」
「はぐれか」
群れから追い出されたか、他の魔物に縄張りを荒らされた個体は元居た場所から遠く離れるヤツがいる。
それを『はぐれ』といい、同じ個体に比べて興奮していたり手負いだったりと手ごわい相手になっていることが多い。
ブレイドタイガーは元々強いがBランクのパーティでかかればそれほど苦戦しない。魔法使いが居れば間違いなく勝てる。
しかしワイズはBランクパーティが手こずると言っていた。そさらに森の浅い場所に出る……恐らくはぐれという推測が立つ。
「それを私達に倒して欲しいのね」
「そうだね。セリカちゃんはAランクで、ラッヘさんはさらに上。王都まで行くのは承知しているけど手伝ってもらえないかい?」
「ふむ」
「私はラッヘさんがいいならいいけど」
少し確認したところ現状Aランクはこの町に居ないそうだ。他の地域に行っているとかなんとか。
「集団で狩りはしないのか?」
「そういう時は出てこないんだ、相手は賢いよ」
王都へ行くのはゆっくりでもいいしドラゴンを連れていてもワイズがそれほど忌避していないのは大きい。
それと俺はセリカがどれくらい戦えるかを知らない。
この先、ドラゴンと戦うことがあった際、下がらせておくか一緒に戦ってもらうか考える必要はあると思っていた。
ならば……ここは依頼を受けてみるか。
「よし、俺の一存で決めていいなら受ける」
「お、マジか! そりゃ助かるよ。詳しい話はギルドでするよ」
「いや、こいつが居るから外でいい。で、セリカ」
「なあに?」
「ひとまずブレイドタイガーと一人で戦ってみてくれ」
「……!?」
俺の言葉にワイズが分かりやすく動揺する。するとセリカは串から肉を外して口に入れてから返事をした。
「オッケー。全然いいわよ!」
「そんなあっさりと……!? いや、本当にあのブレイドタイガーは危険なんだよ!?」
「もちろん危ないと思えば俺も参戦する。元々、俺は魔物を狩る仕事はそれほどやっていないからセリカが適任だ。それと今後、ドラゴン討伐をやっていくことになる」
「ああ、私がどれだけ戦えるかチェックってことか」
すぐに察してくれたセリカが顎に手を当ててそう呟いた。俺は頷いてからセリカの頭に手を置いて言う。
「ああ。正直なところドラゴン討伐はお前が考えているより過酷だ。ブレイドタイガーは強敵で手負いならなおのこと強いだろう。だが、ドラゴンは比較にならないほど強い個体ばかりだ」
「えっと、君たち……?」
「そうね。私は戦ったことがないけど、ラッヘさんがいつも傷だらけで帰ってくるからだいたい分かる。これは……試験ってところね」
「おーい……あくまでもブレイドタイガーの討伐だからね? Aランクのセリカちゃんを失うのはかなりの損害になるからねー?」
「大丈夫。ラッヘさんの期待に応えて見せるわ!」
「ぴゅー!」
「聞いて欲しいなあ」
セリカが胸を叩く仕草をしながらウインクをした。フォルスもそのやる気を受けたのか喜んでいた。
ワイズが横やりを入れてきていたのでそろそろ構ってやろう。
「それじゃ報酬の方を頼むぞ」
「わかったよ……」
「なんで疲れた顔をしているのかしら?」
「誰のせいかな!?」
「なぜ怒っているんだ」
よくわからない。
ワイズは疲れた顔をしながらも依頼の報酬を確認しておくから頼むと言い残しこの場を去って行った。
ひとまずそれほど遠いところではないようなのでジョーたちは預けたまま森へ向かうことにした。
「うん。ちょっと面倒な魔物が居てね、Bランクのパーティでも手こずっているんだよ」
俺と並んで串焼きを食べながらワイズの言葉に首を傾げる。Bランクパーティで手こずるとは穏やかじゃないな?
「どんな魔物なんだ?」
「それが――」
「ぴゅ……ぴゅい?」
「あ、目が覚めた? フォルス、お肉食べる?」
「ぴゅーい♪」
どういう魔物か尋ねようとしたところで、膝の上で寝ていたフォルスが串焼きの匂いで目を覚ましていた。セリカの串焼きに目を奪われている。
まったく、起きたばかりで食いしん坊なやつだ。
「すまない。食事が終わるまで待ってくれ」
「あ、ああ……そりゃ構わないけど、ドラゴンなんだよね、そいつ」
「そうよー。可愛いドラゴンの赤ちゃんよねー♪」
「ぴゅー♪」
肉を両手に持って口に運ぶ姿を見てワイズは目を丸くしていた。セリカにはすっかり慣れたようである。
「滅竜士《ドラゴンバスター》がドラゴンを保護するなんて、あべこべだと思うけどねえ。まあ、食べながらでいいから聞いてくれ。魔物はブレイドタイガーなんだけど、どこから現れたのか――」
「ほら、タレが零れているわ」
「ぴゅー」
「これで手を拭いてやれ」
「あ、気が利くー」
「……うん、食べるまで待つよ」
そして――
「ぴゅふー」
「いっぱい食べたわねえ。でも、飲み物はお水しか飲まなかったわ」
「やはりヤギのミルクがいいんだろうな。抗議のつもりか? とりあえず抱っこしていてくれ。それで?」
「ああ、うん。ブレイドタイガーが町の近くにある森に出るようになったんだけどそれを退治して欲しいなって」
「? どうしてそんなに疲れた顔をしているんだ? まあ、ブレイドタイガーは厄介な相手だ、それで頭を悩ませているってところか」
「まあそんなところさ……」
俺達を見て力なく微笑みながら首を振るワイズに同情をせざるを得ない。
「具体的にはどんな悪さをしているの?」
「冒険者が数人、大怪我を負わされたね。危うく死ぬところだった人もいるんだ。で、採集ができる比較的浅い場所にも出てくるんだ」
「それはマズイわね……」
「他の個体は?」
「今のところ見ていない。もしかしたら別の地域から逃げてきたヤツかもしれない」
「はぐれか」
群れから追い出されたか、他の魔物に縄張りを荒らされた個体は元居た場所から遠く離れるヤツがいる。
それを『はぐれ』といい、同じ個体に比べて興奮していたり手負いだったりと手ごわい相手になっていることが多い。
ブレイドタイガーは元々強いがBランクのパーティでかかればそれほど苦戦しない。魔法使いが居れば間違いなく勝てる。
しかしワイズはBランクパーティが手こずると言っていた。そさらに森の浅い場所に出る……恐らくはぐれという推測が立つ。
「それを私達に倒して欲しいのね」
「そうだね。セリカちゃんはAランクで、ラッヘさんはさらに上。王都まで行くのは承知しているけど手伝ってもらえないかい?」
「ふむ」
「私はラッヘさんがいいならいいけど」
少し確認したところ現状Aランクはこの町に居ないそうだ。他の地域に行っているとかなんとか。
「集団で狩りはしないのか?」
「そういう時は出てこないんだ、相手は賢いよ」
王都へ行くのはゆっくりでもいいしドラゴンを連れていてもワイズがそれほど忌避していないのは大きい。
それと俺はセリカがどれくらい戦えるかを知らない。
この先、ドラゴンと戦うことがあった際、下がらせておくか一緒に戦ってもらうか考える必要はあると思っていた。
ならば……ここは依頼を受けてみるか。
「よし、俺の一存で決めていいなら受ける」
「お、マジか! そりゃ助かるよ。詳しい話はギルドでするよ」
「いや、こいつが居るから外でいい。で、セリカ」
「なあに?」
「ひとまずブレイドタイガーと一人で戦ってみてくれ」
「……!?」
俺の言葉にワイズが分かりやすく動揺する。するとセリカは串から肉を外して口に入れてから返事をした。
「オッケー。全然いいわよ!」
「そんなあっさりと……!? いや、本当にあのブレイドタイガーは危険なんだよ!?」
「もちろん危ないと思えば俺も参戦する。元々、俺は魔物を狩る仕事はそれほどやっていないからセリカが適任だ。それと今後、ドラゴン討伐をやっていくことになる」
「ああ、私がどれだけ戦えるかチェックってことか」
すぐに察してくれたセリカが顎に手を当ててそう呟いた。俺は頷いてからセリカの頭に手を置いて言う。
「ああ。正直なところドラゴン討伐はお前が考えているより過酷だ。ブレイドタイガーは強敵で手負いならなおのこと強いだろう。だが、ドラゴンは比較にならないほど強い個体ばかりだ」
「えっと、君たち……?」
「そうね。私は戦ったことがないけど、ラッヘさんがいつも傷だらけで帰ってくるからだいたい分かる。これは……試験ってところね」
「おーい……あくまでもブレイドタイガーの討伐だからね? Aランクのセリカちゃんを失うのはかなりの損害になるからねー?」
「大丈夫。ラッヘさんの期待に応えて見せるわ!」
「ぴゅー!」
「聞いて欲しいなあ」
セリカが胸を叩く仕草をしながらウインクをした。フォルスもそのやる気を受けたのか喜んでいた。
ワイズが横やりを入れてきていたのでそろそろ構ってやろう。
「それじゃ報酬の方を頼むぞ」
「わかったよ……」
「なんで疲れた顔をしているのかしら?」
「誰のせいかな!?」
「なぜ怒っているんだ」
よくわからない。
ワイズは疲れた顔をしながらも依頼の報酬を確認しておくから頼むと言い残しこの場を去って行った。
ひとまずそれほど遠いところではないようなのでジョーたちは預けたまま森へ向かうことにした。
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