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第三章
第114話 間違った選択
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「なん……だ?」
飛び出そうとしたヘッジが崩れ落ちる騎士を見て踏みとどまる。次の瞬間、もう一人の門番が剣を抜くのが見えた。
「何者――」
「……」
「……!?」
だが、剣を抜いたと同時に顔になにかをぶつけられ、粉が舞い散った。
それが目つぶしだとヘッジが気づいた時には騎士が押し倒され、口を押えて喉をかき切るところだった。
「待ちな!」
「チッ、仲間が居たか……!」
「……! あんたはあの時の――」
蹴り飛ばした人影が松明に照らされると、そこには鉱山でケチをつけてきた男だと認識できた。
「だ、誰かわからんが助かった……! ぐが!?」
「悪ぃ、寝ててくれ」
「……!?」
ボルアの手にはダガー。しかし、今は騎士を黙らせるのが先かとヘッジは倒れたグライアードの騎士の腹を踏みつけて気絶させた。
それを見て、グライアードの仲間だと思っていたボルアが驚愕の表情を浮かべる。
「お前は……」
「覚えてねえか? 鉱山で話をしたエトワール王国の騎士達に混ざっていたオレをよ」
「……」
じっとヘッジの顔を見て思い出したボルアが小さく頷いて口を開いた。
「そういえば居たな。その鎧……お前もグライアードの人間か」
「慌てるなって。あそこに居たんだからオレはエトワール王国側だってわかんだろ? ……まあ、そういうのがわからねえからあの時も、今もこんなことをしているんだろうけどよ」
「なんだと!」
「静かにしろって。というかなんであんたはこんなところでグライアードの騎士を襲っているんだ?」
「チッ……貴様に話すことなんざねえよ! ……!?」
悪態をついたボルアにヘッジは目を細めると、素早く腰の剣を抜いて首筋に突きつけた。元々、白兵戦が得意なのでこれくらいならお手の物だった。
「なんの……つもりだ……」
「そりゃこっちのセリフでもあるぜ? オレ達はここにグライアードの連中が占拠したとアンタの鉱山仲間から救援要請があったから来た。その作戦の最中だ。アンタにも都合があるのかもしれねえが邪魔されちゃたまらないってこった」
「……っ」
いつもとは違い酷く冷めた声で顔を近づけるヘッジにボルアは冷や汗を流す。少し切れた首から血が伝うのを感じた彼は喉を鳴らしてから返事をした。
「……わかった。話すから離れてくれ」
「ダメだな。アンタは信用できねえ。だいたい鉱山でオレ達の話をまともに聞いてりゃこんなことにはならなかったんだぜ」
「!」
そこで考えないようにしていたことを突きつけられてボルアは目を見開く。
ヘッジの言う通りあの時、ここまで彼等を連れてくれば少なくとも『戦い』にはなったのだと。
「……娘が」
「あん?」
「娘がよ……犯されたんだ……仕事から帰ってきたら占領されていて……泣きながら……だからこいつらは殺すべきだと……」
「……なるほどな」
ヘッジは力なく呟くボルアを突き飛ばしてから気絶させた騎士を縛り上げた。もう一人の方はと目を向けると息をしていないことがわかった。
「こっちはダメか」
「いい気味だぜ……ぐあ!?」
「本当にわかってねえなおっさん」
少しだけ苛立ったヘッジがボルアの尻を蹴飛ばしてから胸倉を掴む。
「いいか? 単独で闇討ちってのは悪くねえ。だけど、これが知られた場合のことを考えるべきだ。おっさんが死ぬなら別にかまわねえ。だが、炙り出すためにアンタの家族……それこそ娘や奥さんを使って公開拷問くらいはするぜ?」
「……! あ、あ……」
頭に血が上っていたボルアがあり得るであろうことを耳にして青ざめていく。
ヘッジはそれを見て肩を竦めると、門を少しだけ開けてから外を見る。
「……居るか?」
「おう! 娘に変なことをしちゃいないだろうな?」
「馬鹿言うな、あんなちんちくりん興味ねえよ。てか、あいつから誘って来たぞ」
「う、嘘をつくな!? バスレーナはそんなふしだらな子じゃないっ」
「どっちでもいいから早く入れって」
「すまない」
震えるギャレットをよそにエトワールの騎士達が数十人入っていく。奇襲なら先に入ったザナック達が居れば十分だろうと少なめにしてきた。
抵抗すれば斬るつもりだが、できれば抑えておきたいと考えている。
「ん? このおっさんは?」
「ギャレットさんにゃ言われたくないだろうが、娘が襲われたらしい。で、復讐をしてたってよ」
「……なるほど」
遺体を見て騎士が呟く。
しかしすぐに鎧をはぎ取るとそれをギャレットに渡して装備する。さらにもう一人、鎧を着こんでいない騎士も気絶させた男の鎧を身にまとう。
「おっさん。こういう風に頭を使ってやり返すんだ。アンタの娘さんは気の毒だったが、邪魔はするなよ?」
「……」
「とりあえずついて来てもらうとして……宿に十人ほどいるらしい。そっちを何人かで抑えてもらえるか?」
「ああ。それは私達が行こう。それにしても大胆な作戦を考えたものだ……」
「グライアードに未練はないのかね?」
「ま、知り合いに会ったら殺さねえってくらいでいいさ。そんじゃ行きますか。狙いはカン隊長の居る屋敷だ」
◆ ◇ ◆
「姐さん、どこへ行くんで?」
「姐さんって呼ぶんじゃないよ! ……ずらかるんだよ。アタシ達にゃ手に負えない相手だ」
顔にほっかむりをした三人組がこそこそと夜の町を移動していた。金を貰った後、町の人間を殺すという話を聞いてなんとなく町を散策していたが自分達ではどうしようもないと出ることを決意した。
「……グライアードか」
「情報を売っただけだと今回は諦めましょう。まさか我々を上回る悪が存在するとは」
「怖いなあ。とりあえず金目のものは盗んで来たけど良かったですかね」
「生きるためにゃ仕方ないよ。でも殺しはねえ……ぶぇっくしょい……」
そう呟くベリエ達は夜の冷たい風に晒されてくしゃみをする。情報を売っただけだと言い聞かせて門へ向かう。
「――」
「――」
「なんか……騒がしいですね」
「騎士が集まっている? まさかアタシ達が出て行くのを阻止するつもりじゃ……」
「な、なんでですか!?」
「情報を握っているからねえ……あ、マズイのでは?」
「い、いったん下がるよ――」
門に居たのはヘッジ達なので勘違いなのだが、彼等は町の中へと引き返していく。
そして――
飛び出そうとしたヘッジが崩れ落ちる騎士を見て踏みとどまる。次の瞬間、もう一人の門番が剣を抜くのが見えた。
「何者――」
「……」
「……!?」
だが、剣を抜いたと同時に顔になにかをぶつけられ、粉が舞い散った。
それが目つぶしだとヘッジが気づいた時には騎士が押し倒され、口を押えて喉をかき切るところだった。
「待ちな!」
「チッ、仲間が居たか……!」
「……! あんたはあの時の――」
蹴り飛ばした人影が松明に照らされると、そこには鉱山でケチをつけてきた男だと認識できた。
「だ、誰かわからんが助かった……! ぐが!?」
「悪ぃ、寝ててくれ」
「……!?」
ボルアの手にはダガー。しかし、今は騎士を黙らせるのが先かとヘッジは倒れたグライアードの騎士の腹を踏みつけて気絶させた。
それを見て、グライアードの仲間だと思っていたボルアが驚愕の表情を浮かべる。
「お前は……」
「覚えてねえか? 鉱山で話をしたエトワール王国の騎士達に混ざっていたオレをよ」
「……」
じっとヘッジの顔を見て思い出したボルアが小さく頷いて口を開いた。
「そういえば居たな。その鎧……お前もグライアードの人間か」
「慌てるなって。あそこに居たんだからオレはエトワール王国側だってわかんだろ? ……まあ、そういうのがわからねえからあの時も、今もこんなことをしているんだろうけどよ」
「なんだと!」
「静かにしろって。というかなんであんたはこんなところでグライアードの騎士を襲っているんだ?」
「チッ……貴様に話すことなんざねえよ! ……!?」
悪態をついたボルアにヘッジは目を細めると、素早く腰の剣を抜いて首筋に突きつけた。元々、白兵戦が得意なのでこれくらいならお手の物だった。
「なんの……つもりだ……」
「そりゃこっちのセリフでもあるぜ? オレ達はここにグライアードの連中が占拠したとアンタの鉱山仲間から救援要請があったから来た。その作戦の最中だ。アンタにも都合があるのかもしれねえが邪魔されちゃたまらないってこった」
「……っ」
いつもとは違い酷く冷めた声で顔を近づけるヘッジにボルアは冷や汗を流す。少し切れた首から血が伝うのを感じた彼は喉を鳴らしてから返事をした。
「……わかった。話すから離れてくれ」
「ダメだな。アンタは信用できねえ。だいたい鉱山でオレ達の話をまともに聞いてりゃこんなことにはならなかったんだぜ」
「!」
そこで考えないようにしていたことを突きつけられてボルアは目を見開く。
ヘッジの言う通りあの時、ここまで彼等を連れてくれば少なくとも『戦い』にはなったのだと。
「……娘が」
「あん?」
「娘がよ……犯されたんだ……仕事から帰ってきたら占領されていて……泣きながら……だからこいつらは殺すべきだと……」
「……なるほどな」
ヘッジは力なく呟くボルアを突き飛ばしてから気絶させた騎士を縛り上げた。もう一人の方はと目を向けると息をしていないことがわかった。
「こっちはダメか」
「いい気味だぜ……ぐあ!?」
「本当にわかってねえなおっさん」
少しだけ苛立ったヘッジがボルアの尻を蹴飛ばしてから胸倉を掴む。
「いいか? 単独で闇討ちってのは悪くねえ。だけど、これが知られた場合のことを考えるべきだ。おっさんが死ぬなら別にかまわねえ。だが、炙り出すためにアンタの家族……それこそ娘や奥さんを使って公開拷問くらいはするぜ?」
「……! あ、あ……」
頭に血が上っていたボルアがあり得るであろうことを耳にして青ざめていく。
ヘッジはそれを見て肩を竦めると、門を少しだけ開けてから外を見る。
「……居るか?」
「おう! 娘に変なことをしちゃいないだろうな?」
「馬鹿言うな、あんなちんちくりん興味ねえよ。てか、あいつから誘って来たぞ」
「う、嘘をつくな!? バスレーナはそんなふしだらな子じゃないっ」
「どっちでもいいから早く入れって」
「すまない」
震えるギャレットをよそにエトワールの騎士達が数十人入っていく。奇襲なら先に入ったザナック達が居れば十分だろうと少なめにしてきた。
抵抗すれば斬るつもりだが、できれば抑えておきたいと考えている。
「ん? このおっさんは?」
「ギャレットさんにゃ言われたくないだろうが、娘が襲われたらしい。で、復讐をしてたってよ」
「……なるほど」
遺体を見て騎士が呟く。
しかしすぐに鎧をはぎ取るとそれをギャレットに渡して装備する。さらにもう一人、鎧を着こんでいない騎士も気絶させた男の鎧を身にまとう。
「おっさん。こういう風に頭を使ってやり返すんだ。アンタの娘さんは気の毒だったが、邪魔はするなよ?」
「……」
「とりあえずついて来てもらうとして……宿に十人ほどいるらしい。そっちを何人かで抑えてもらえるか?」
「ああ。それは私達が行こう。それにしても大胆な作戦を考えたものだ……」
「グライアードに未練はないのかね?」
「ま、知り合いに会ったら殺さねえってくらいでいいさ。そんじゃ行きますか。狙いはカン隊長の居る屋敷だ」
◆ ◇ ◆
「姐さん、どこへ行くんで?」
「姐さんって呼ぶんじゃないよ! ……ずらかるんだよ。アタシ達にゃ手に負えない相手だ」
顔にほっかむりをした三人組がこそこそと夜の町を移動していた。金を貰った後、町の人間を殺すという話を聞いてなんとなく町を散策していたが自分達ではどうしようもないと出ることを決意した。
「……グライアードか」
「情報を売っただけだと今回は諦めましょう。まさか我々を上回る悪が存在するとは」
「怖いなあ。とりあえず金目のものは盗んで来たけど良かったですかね」
「生きるためにゃ仕方ないよ。でも殺しはねえ……ぶぇっくしょい……」
そう呟くベリエ達は夜の冷たい風に晒されてくしゃみをする。情報を売っただけだと言い聞かせて門へ向かう。
「――」
「――」
「なんか……騒がしいですね」
「騎士が集まっている? まさかアタシ達が出て行くのを阻止するつもりじゃ……」
「な、なんでですか!?」
「情報を握っているからねえ……あ、マズイのでは?」
「い、いったん下がるよ――」
門に居たのはヘッジ達なので勘違いなのだが、彼等は町の中へと引き返していく。
そして――
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