104 / 146
第三章
第103話 逆転
しおりを挟む
「攻勢に出た方がいいじゃろうな。問題は誰が行くか、じゃが――」
ゼルシオをギルド内にある牢へ入れた爺さんが、受付カウンターのあるメインの広場へ戻って来たので先ほどの話をする。
基本的にはシャルと同じで向こうに攻める方向にしたいらしい。
しかし問題は人員。
俺はレーダー持ちなので参加するつもりだ。しかし、基本的には町の中に入り込んでの作戦になるため騎士や冒険者の数が必要だ。
そう思っていると、ガエイン爺さんはとんでもないことを言いだす。
「いっそリクに暴れてもらうのはどうじゃろうか?」
「なに言ってるのよ師匠。町の人が危ないじゃない」
「そうされる前に先に潰すんじゃよ。逃がすのも難しいというのはクレイブの町で理解したじゃろう」
確かにその側面はある。しかしそこは姫としてシャルが諫めた。
「それは却下。あくまでもグライアードの騎士達を叩き出すか討伐が目的でしょ」
「むう。ならワシとリクだけで良さそうじゃな」
「お、俺達もやりますよ?」
「冒険者達はこの町で防衛じゃな。シャルも残っておれ、アウラ様に申し訳ないからのう。キツネは借りるぞ」
「あたしも行くって。イラスもトルコーイってやつに用があるみたいだしね?」
「は、はい……ゼルシオさんがこっちに捕虜として居るなら話もできそうですし……」
目算通りあいつは今まであった隊長とは違い常識があるそうだ。そこはゼルシオも同じらしい。
だが、グライアードに属している騎士というのは覆せないので、裏切るような真似はしないとのこと。
「頭がいいのでこちらの要求を通せればと思っています……」
「オッケー、ならイラスは連れて行く。それでも殺し合いになる可能性は高いぞ?」
「……はい」
「あたしは……!?」
「むう、どうするかのう」
置いて行っても黙って着いてきそうな気がするなと恐らく爺さんも思っているに違いない。
クレールを爺さんが使うのはそうさせないって理由があるのだが、馬で追ってくるだろうと。するとそこでサクヤが提案を口にする。
<ではシャル様とイラス様はコクピットに乗り込んで進軍というのはどうでしょう? 狐様はガエイン様で>
「ふむ、クレールはそれでいい?」
【キュオン】
「問題無さそうですね……? わ、私もリク様の機体に乗っていいんでしょうか……」
「まあ、それが安全だしね? 今のところ世界で一番安全な場所よ!」
それは言い過ぎだと思うが。
ガエイン爺さんと本人がいいなら従うしかないかと俺達はこのまま夜明けと同時に奴等を追うことにした。
「我々はこのままで良いでしょうか?」
「そうね、町に常駐して様子見をお願い。他に敵が現れそうなら拠点に戻ってビッダーを連れて来てもいいかも」
「承知しました」
騎士達に指示を出すシャル。
あいつらもそんなに早く戻れるとは思えない、慎重に後をつける形で追いかけるとしよう――
◆ ◇ ◆
「トルコーイ隊長、足回りはやられていないのでなんとか戻れそうです」
「そいつあ良かった。ひとまず町に戻って修理だなあ」
「しかしゼルシオ様は如何いたしましょう?」
「……見捨てるって言っただろうがあ?」
トルコーイ達は平原を駆けながら魔力通信具《マナリンク》を通じてそんな会話をする。
捕らえられたゼルシオのことを一人が尋ねると、不機嫌を露わにして返事をした。
しかしパイロットの騎士は臆せずに続ける。
「ゼルシオ様はトルコーイ様の一番の理解者ではないですか。お二人の下だからこそ従っている者も多い。交渉に応じるべきでは?」
「馬鹿野郎があ。そんなことをしたら本国にバレた時、割を食うのはお前達だ。一人と百人、どっちを取るかはわかるだろう」
「その通りですが……ゼルシオ様を取り戻すということであれば私はあの白い魔兵機《ゾルダート》と交戦するのは吝かではありませんがね」
パイロットがそういうと、トルコーイは目を細めてから鼻を鳴らす。
彼はゼルシオという人間を失うのは惜しいと感じている。しかし、ヴァイスの強さを目の当たりにして奪還は不可能だと瞬時に判断した。
なら二人の言う通り交渉に応じて町と交換ならと考えたが、さすがにそれがグライアード本国、いや、フレッサー将軍に知られたら面倒なことになる。
「どうしたもんかねえ。ディッター隊長は生き残っているみたいだが、報告が行っているかどうかわからないし」
「やはり援軍を呼ぶべきでしょう。……言い方は気に入らないかと思いますが、あの白い魔兵機《ゾルダート》の操縦者に人質をとって――ぐあ!?」
そこまで言うと騎士の魔兵機《ゾルダート》が大きく揺れた。トルコーイが背中を軽く小突いたからだ。
「気に入らないって思ってんなら口にするなよなあ。あの兄さんは面白い。喧嘩をするならああいう奴に怨恨無しで挑むのが一番いい」
「隊長なんだからそういうのは止めて下さいよ? しかし、ゼルシオ様を奪還する必要は絶対にあります。なにか作戦を考えましょう」
「……その時間があるといいがな?」
「え? 何故です?」
騎士の提案にトルコーイが渋い顔でポツリと呟く。それは他の二人に聞こえなかったが、彼の頭には二つ考えなければならないことがあった。
「奴等が町の人間度外視で攻めてくるかもしれないだろう?」
「来ます……かね?」
「人間を犠牲にするならやるだろうさあ。さっきも言ったが、俺達を倒すことが目的ならそっちの方がいい。魔兵機《ゾルダート》も無限にあるわけじゃねえし、隊長を育てるのは大変だ」
「確かに……」
だが、トルコーイはもう一つの『膠着状態になった時』の件は口にせず保留にした。
「(援軍を呼ぶにしてもディッターみたいな奴がきても困るんだよなあ。町の人間を殺すなんて命令をはいはいと聞く奴は後のリスクを考えていない……ゼルシオを助けるなら……俺がなんとかするしかないかねえ)」
追われる側になるとは洒落にならないなと苦笑しながらそんなことを考ていた。
そして全力で戻ったトルコーイ達は二日で町へと戻り補給する。
トルコーイの予測は当たり、その夜――
ゼルシオをギルド内にある牢へ入れた爺さんが、受付カウンターのあるメインの広場へ戻って来たので先ほどの話をする。
基本的にはシャルと同じで向こうに攻める方向にしたいらしい。
しかし問題は人員。
俺はレーダー持ちなので参加するつもりだ。しかし、基本的には町の中に入り込んでの作戦になるため騎士や冒険者の数が必要だ。
そう思っていると、ガエイン爺さんはとんでもないことを言いだす。
「いっそリクに暴れてもらうのはどうじゃろうか?」
「なに言ってるのよ師匠。町の人が危ないじゃない」
「そうされる前に先に潰すんじゃよ。逃がすのも難しいというのはクレイブの町で理解したじゃろう」
確かにその側面はある。しかしそこは姫としてシャルが諫めた。
「それは却下。あくまでもグライアードの騎士達を叩き出すか討伐が目的でしょ」
「むう。ならワシとリクだけで良さそうじゃな」
「お、俺達もやりますよ?」
「冒険者達はこの町で防衛じゃな。シャルも残っておれ、アウラ様に申し訳ないからのう。キツネは借りるぞ」
「あたしも行くって。イラスもトルコーイってやつに用があるみたいだしね?」
「は、はい……ゼルシオさんがこっちに捕虜として居るなら話もできそうですし……」
目算通りあいつは今まであった隊長とは違い常識があるそうだ。そこはゼルシオも同じらしい。
だが、グライアードに属している騎士というのは覆せないので、裏切るような真似はしないとのこと。
「頭がいいのでこちらの要求を通せればと思っています……」
「オッケー、ならイラスは連れて行く。それでも殺し合いになる可能性は高いぞ?」
「……はい」
「あたしは……!?」
「むう、どうするかのう」
置いて行っても黙って着いてきそうな気がするなと恐らく爺さんも思っているに違いない。
クレールを爺さんが使うのはそうさせないって理由があるのだが、馬で追ってくるだろうと。するとそこでサクヤが提案を口にする。
<ではシャル様とイラス様はコクピットに乗り込んで進軍というのはどうでしょう? 狐様はガエイン様で>
「ふむ、クレールはそれでいい?」
【キュオン】
「問題無さそうですね……? わ、私もリク様の機体に乗っていいんでしょうか……」
「まあ、それが安全だしね? 今のところ世界で一番安全な場所よ!」
それは言い過ぎだと思うが。
ガエイン爺さんと本人がいいなら従うしかないかと俺達はこのまま夜明けと同時に奴等を追うことにした。
「我々はこのままで良いでしょうか?」
「そうね、町に常駐して様子見をお願い。他に敵が現れそうなら拠点に戻ってビッダーを連れて来てもいいかも」
「承知しました」
騎士達に指示を出すシャル。
あいつらもそんなに早く戻れるとは思えない、慎重に後をつける形で追いかけるとしよう――
◆ ◇ ◆
「トルコーイ隊長、足回りはやられていないのでなんとか戻れそうです」
「そいつあ良かった。ひとまず町に戻って修理だなあ」
「しかしゼルシオ様は如何いたしましょう?」
「……見捨てるって言っただろうがあ?」
トルコーイ達は平原を駆けながら魔力通信具《マナリンク》を通じてそんな会話をする。
捕らえられたゼルシオのことを一人が尋ねると、不機嫌を露わにして返事をした。
しかしパイロットの騎士は臆せずに続ける。
「ゼルシオ様はトルコーイ様の一番の理解者ではないですか。お二人の下だからこそ従っている者も多い。交渉に応じるべきでは?」
「馬鹿野郎があ。そんなことをしたら本国にバレた時、割を食うのはお前達だ。一人と百人、どっちを取るかはわかるだろう」
「その通りですが……ゼルシオ様を取り戻すということであれば私はあの白い魔兵機《ゾルダート》と交戦するのは吝かではありませんがね」
パイロットがそういうと、トルコーイは目を細めてから鼻を鳴らす。
彼はゼルシオという人間を失うのは惜しいと感じている。しかし、ヴァイスの強さを目の当たりにして奪還は不可能だと瞬時に判断した。
なら二人の言う通り交渉に応じて町と交換ならと考えたが、さすがにそれがグライアード本国、いや、フレッサー将軍に知られたら面倒なことになる。
「どうしたもんかねえ。ディッター隊長は生き残っているみたいだが、報告が行っているかどうかわからないし」
「やはり援軍を呼ぶべきでしょう。……言い方は気に入らないかと思いますが、あの白い魔兵機《ゾルダート》の操縦者に人質をとって――ぐあ!?」
そこまで言うと騎士の魔兵機《ゾルダート》が大きく揺れた。トルコーイが背中を軽く小突いたからだ。
「気に入らないって思ってんなら口にするなよなあ。あの兄さんは面白い。喧嘩をするならああいう奴に怨恨無しで挑むのが一番いい」
「隊長なんだからそういうのは止めて下さいよ? しかし、ゼルシオ様を奪還する必要は絶対にあります。なにか作戦を考えましょう」
「……その時間があるといいがな?」
「え? 何故です?」
騎士の提案にトルコーイが渋い顔でポツリと呟く。それは他の二人に聞こえなかったが、彼の頭には二つ考えなければならないことがあった。
「奴等が町の人間度外視で攻めてくるかもしれないだろう?」
「来ます……かね?」
「人間を犠牲にするならやるだろうさあ。さっきも言ったが、俺達を倒すことが目的ならそっちの方がいい。魔兵機《ゾルダート》も無限にあるわけじゃねえし、隊長を育てるのは大変だ」
「確かに……」
だが、トルコーイはもう一つの『膠着状態になった時』の件は口にせず保留にした。
「(援軍を呼ぶにしてもディッターみたいな奴がきても困るんだよなあ。町の人間を殺すなんて命令をはいはいと聞く奴は後のリスクを考えていない……ゼルシオを助けるなら……俺がなんとかするしかないかねえ)」
追われる側になるとは洒落にならないなと苦笑しながらそんなことを考ていた。
そして全力で戻ったトルコーイ達は二日で町へと戻り補給する。
トルコーイの予測は当たり、その夜――
10
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
今日も聖女は拳をふるう
こう7
ファンタジー
この世界オーロラルでは、12歳になると各国の各町にある教会で洗礼式が行われる。
その際、神様から聖女の称号を承ると、どんな傷も病気もあっという間に直す回復魔法を習得出来る。
そんな称号を手に入れたのは、小さな小さな村に住んでいる1人の女の子だった。
女の子はふと思う、「どんだけ怪我しても治るなら、いくらでも強い敵に突貫出来る!」。
これは、男勝りの脳筋少女アリスの物語。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
恋するジャガーノート
まふゆとら
SF
【全話挿絵つき!巨大怪獣バトル×怪獣擬人化ラブコメ!】
遊園地のヒーローショーでスーツアクターをしている主人公・ハヤトが拾ったのは、小さな怪獣・クロだった。
クロは自分を助けてくれたハヤトと心を通わせるが、ふとしたきっかけで力を暴走させ、巨大怪獣・ヴァニラスへと変貌してしまう。
対怪獣防衛組織JAGD(ヤクト)から攻撃を受けるヴァニラス=クロを救うため、奔走するハヤト。
道中で事故に遭って死にかけた彼を、母の形見のペンダントから現れた自称・妖精のシルフィが救う。
『ハヤト、力が欲しい? クロを救える、力が』
シルフィの言葉に頷いたハヤトは、彼女の協力を得てクロを救う事に成功するが、
光となって解けた怪獣の体は、なぜか美少女の姿に変わってしまい……?
ヒーローに憧れる記憶のない怪獣・クロ、超古代から蘇った不良怪獣・カノン、地球へ逃れてきた伝説の不死蝶・ティータ──
三人(体)の怪獣娘とハヤトによる、ドタバタな日常と手に汗握る戦いの日々が幕を開ける!
「pixivFANBOX」(https://mafuyutora.fanbox.cc/)と「Fantia」(fantia.jp/mafuyu_tora)では、会員登録不要で電子書籍のように読めるスタイル(縦書き)で公開しています!有料コースでは怪獣紹介ミニコーナーも!ぜひご覧ください!
※登場する怪獣・キャラクターは全てオリジナルです。
※全編挿絵付き。画像・文章の無断転載は禁止です。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
ちょいダン? ~仕事帰り、ちょいとダンジョンに寄っていかない?~
テツみン
SF
東京、大手町の地下に突如現れたダンジョン。通称、『ちょいダン』。そこは、仕事帰りに『ちょい』と冒険を楽しむ場所。
大手町周辺の企業で働く若手サラリーマンたちが『ダンジョン』という娯楽を手に入れ、新たなライフスタイルを生み出していく――
これは、そんな日々を綴った物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる