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第二章
第60話 施策
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「お役に立てず申し訳ありません。ご武運を」
「ありがと。ヘルブストも警戒しておいた方がいいわよ。なんせ、あたし達はあっという間に崩壊したんだから」
「ハッ、肝に銘じておきます」
王都を出て約一日。
なるべく昼夜を問わずに走り続けて再び国境へと戻って来た。
俺達をヘルブストの最初の町まで連れて行ってくれた騎士が申し訳なさそうに敬礼をする。恐らく、結末は分かっていたんだろうな。
そこへシャルが忠告をすると騎士達は真剣な顔で頷いていた。
その後、俺はリヤカーを抱えて外壁を飛び越え、エトワールの大地へと戻っていく。
「こっちへ来るのは久しぶりだな」
「あたいは初めてだね!」
ギャレットさんとバスレーナが背伸びをしながらそんなことを口にする。二人は北の方を旅していたらしい。
「ではこのままイワンの町へ行きましょう。オンディーヌ伯爵へ告げねばなりません」
「了解。もう少ししたら宿で休めるぜ」
「まあまあ、あたい達は固い地面でも眠れますから。むしろベッドだと落ち着かないというか……」
「娘をちゃんと休ませてやれよ……」
「い、いや、ちゃんと宿には泊まってるぞ!? バスレーナ、勘違いされることを言うんじゃねえ!」
「仲がいいわね。さて、それじゃもうひと踏ん張り頼むわリク」
アウラ様とシャルはともかく騎士と親子はリヤカーでずっと揺られているので仮眠を取るにしてもきついはずだ。
国境を後にし再び走り出すと、サクヤの声が聞こえてきた。
<周辺に魔物と思わしき敵性存在が多数>
「襲って来そうか?」
<いえ、動きはありませんね。ただ……>
「なんだ?」
<ヘルブスト国へ向かった時よりもマーカーが多いですね>
映像を回してもらうと、文字通り目の前にレーダーが映し出された。確認すると赤いマーカーが点在していた。
「確かに増えたような気がするけど、野生の生き物だしこんなものじゃないか? その辺はどうだシャル」
「そうね。めちゃくちゃ増えたとかなら原因を調査しないといけないけど少し増えたくらいなら許容範囲かな? この周辺だと本来は冒険者が倒す予定だったけど、グライアードの件を通達したから動きにくくなったとかさ」
<なるほど>
それはあるかもとサクヤは納得していた。旅人や商人なんかが移動する時に困るので駆除はしておきたいというが現状は難しいな。
「とりあえず向かってきたヤツは倒そう」
<承知しました。索敵モードにて警戒を実施します>
「ごめんね、あたしは剣技でお姉さまも魔法で迎撃するからさ」
「お任せください!」
コクピット内の二人がそう言ってやる気を見せていた。
そんな二人にサクヤはシャルが持っているタブレットにレーダーを表示し、現在地と魔物の位置をレクチャーしてから警戒に移っていた。
「空刃《くうは》!」
「<ファイヤーボール>!」
一応、想定通りとりあえず目についたのを駆除していき、進行方向にあるマーカーは少しずつ減っていった。
シャルの剣技とやらも凄いが、アウラ様の魔法も威力・精度ともに申し分ない。
<ファイヤーボールはスナイパーライフルみたいですね>
「お、そうだな。うーん銃火器があると楽だよな、やっぱ」
吸い込まれるようにでかいムカデがファイヤーボールで爆散するのを見て俺とサクヤは銃火器を思い出していた。
「ジュウカキ?」
「今のファイヤーボールみたいなのをたくさん出す武器だな」
「魔法じゃないのですか?」
「ああ、鉄の玉を撃ちだすんだ。当たったら人間は即死だからあくまでも対機動兵器用だけど」
「怖っ!? リクの世界ってどうなってんのよ……」
「でも、それがあれば魔兵機《ゾルダート》を退けるにはいいかもしれませんね。魔法を使う魔兵機《ゾルダート》なんてどうでしょう?」
「あ、いいかも。あたしは剣を使って戦いたいわ」
「前線に出たら騎士達が腰抜かすぞ」
勇敢なお姫様達だと俺は苦笑しながら二人に言ってやった。
でも、アウラ様の言う通り魔法の仕組みさえ分かれば撃ちだすことができるかもしれない。
「……どちらにしても開発はまだまだ先だな」
「はい。それでも、いつかは」
いつになるかわからない。しかし悲観することなくアウラ様は決意のこもった声で答えていた。
そして飛ばしに飛ばして、真夜中と言っていい時間に差し掛かるころイワンの町へ到着した。
相変わらず遠くからでも見えるでかい建物に接近すると、門番たちがこちらへ近づいて来た。
「おお、戻られましたか! オンディーヌ伯爵は姫様の帰りをいまかと待っておりました」
「ありがとうございます」
「すぐにお話をされますか?」
「いえ、まずは皆を休息させたいので宿の手配をお願いできますでしょうか。お金はお支払いします」
「かしこまりました! すぐに手配いたします」
コクピットから顔を出したアウラ様が眼下にいる門番へ告げると、彼等は早速動いてくれた。
「ふう……」
「まだまだこれからだけど、ひとまず戻って来たわね」
「ああ。ゆっくり休んでおけよ」
騎士や親子がぞろぞろと町へ入っていくの見届け、最後にシャルが俺にウインクをしながら手を振って町の中へ消えた。
<この砦を改装した手腕があればアウラ様の考えも上手くいきそうですが>
「さて、どうでるかだな……後はクレイブの町に残っている爺さんと合流して移動……やることは多い。」
俺はクレイブの町に頭を動かしながらそう呟くのだった。
◆ ◇ ◆
「さて、そろそろ白い魔兵機《ゾルダート》の居る町へ到着する。騎士達は後方へ」
渓谷の入り口。
そこにディッター率いるグライアードの騎士達が歩を進めていた。まずは魔兵機《ゾルダート》で突破口を開き、町を蹂躙するという『混乱』を目的とした動きをするために。
そこで隣を移動していた魔兵機《ゾルダート》のパイロットから魔力通信具《マナリンク》が入る。
「……今回は勝てますでしょうか? あの白いやつは正直、強すぎます」
「どうかなあ。はは、流石にこの台数を使って負けたら顔が立たない。フレッサー将軍は自害しろとでも言いそうだ」
「は……」
「はは、だから確実に遂行するんだ。町を破壊して人間を連れていくことをさ」
「承知、しました。前へ出ます」
嫌な笑いをしながら言うディッターに肝を冷やしながら、渓谷に侵入するため騎士は先行する。ガエインの居る、クレイブの町へ――
「ありがと。ヘルブストも警戒しておいた方がいいわよ。なんせ、あたし達はあっという間に崩壊したんだから」
「ハッ、肝に銘じておきます」
王都を出て約一日。
なるべく昼夜を問わずに走り続けて再び国境へと戻って来た。
俺達をヘルブストの最初の町まで連れて行ってくれた騎士が申し訳なさそうに敬礼をする。恐らく、結末は分かっていたんだろうな。
そこへシャルが忠告をすると騎士達は真剣な顔で頷いていた。
その後、俺はリヤカーを抱えて外壁を飛び越え、エトワールの大地へと戻っていく。
「こっちへ来るのは久しぶりだな」
「あたいは初めてだね!」
ギャレットさんとバスレーナが背伸びをしながらそんなことを口にする。二人は北の方を旅していたらしい。
「ではこのままイワンの町へ行きましょう。オンディーヌ伯爵へ告げねばなりません」
「了解。もう少ししたら宿で休めるぜ」
「まあまあ、あたい達は固い地面でも眠れますから。むしろベッドだと落ち着かないというか……」
「娘をちゃんと休ませてやれよ……」
「い、いや、ちゃんと宿には泊まってるぞ!? バスレーナ、勘違いされることを言うんじゃねえ!」
「仲がいいわね。さて、それじゃもうひと踏ん張り頼むわリク」
アウラ様とシャルはともかく騎士と親子はリヤカーでずっと揺られているので仮眠を取るにしてもきついはずだ。
国境を後にし再び走り出すと、サクヤの声が聞こえてきた。
<周辺に魔物と思わしき敵性存在が多数>
「襲って来そうか?」
<いえ、動きはありませんね。ただ……>
「なんだ?」
<ヘルブスト国へ向かった時よりもマーカーが多いですね>
映像を回してもらうと、文字通り目の前にレーダーが映し出された。確認すると赤いマーカーが点在していた。
「確かに増えたような気がするけど、野生の生き物だしこんなものじゃないか? その辺はどうだシャル」
「そうね。めちゃくちゃ増えたとかなら原因を調査しないといけないけど少し増えたくらいなら許容範囲かな? この周辺だと本来は冒険者が倒す予定だったけど、グライアードの件を通達したから動きにくくなったとかさ」
<なるほど>
それはあるかもとサクヤは納得していた。旅人や商人なんかが移動する時に困るので駆除はしておきたいというが現状は難しいな。
「とりあえず向かってきたヤツは倒そう」
<承知しました。索敵モードにて警戒を実施します>
「ごめんね、あたしは剣技でお姉さまも魔法で迎撃するからさ」
「お任せください!」
コクピット内の二人がそう言ってやる気を見せていた。
そんな二人にサクヤはシャルが持っているタブレットにレーダーを表示し、現在地と魔物の位置をレクチャーしてから警戒に移っていた。
「空刃《くうは》!」
「<ファイヤーボール>!」
一応、想定通りとりあえず目についたのを駆除していき、進行方向にあるマーカーは少しずつ減っていった。
シャルの剣技とやらも凄いが、アウラ様の魔法も威力・精度ともに申し分ない。
<ファイヤーボールはスナイパーライフルみたいですね>
「お、そうだな。うーん銃火器があると楽だよな、やっぱ」
吸い込まれるようにでかいムカデがファイヤーボールで爆散するのを見て俺とサクヤは銃火器を思い出していた。
「ジュウカキ?」
「今のファイヤーボールみたいなのをたくさん出す武器だな」
「魔法じゃないのですか?」
「ああ、鉄の玉を撃ちだすんだ。当たったら人間は即死だからあくまでも対機動兵器用だけど」
「怖っ!? リクの世界ってどうなってんのよ……」
「でも、それがあれば魔兵機《ゾルダート》を退けるにはいいかもしれませんね。魔法を使う魔兵機《ゾルダート》なんてどうでしょう?」
「あ、いいかも。あたしは剣を使って戦いたいわ」
「前線に出たら騎士達が腰抜かすぞ」
勇敢なお姫様達だと俺は苦笑しながら二人に言ってやった。
でも、アウラ様の言う通り魔法の仕組みさえ分かれば撃ちだすことができるかもしれない。
「……どちらにしても開発はまだまだ先だな」
「はい。それでも、いつかは」
いつになるかわからない。しかし悲観することなくアウラ様は決意のこもった声で答えていた。
そして飛ばしに飛ばして、真夜中と言っていい時間に差し掛かるころイワンの町へ到着した。
相変わらず遠くからでも見えるでかい建物に接近すると、門番たちがこちらへ近づいて来た。
「おお、戻られましたか! オンディーヌ伯爵は姫様の帰りをいまかと待っておりました」
「ありがとうございます」
「すぐにお話をされますか?」
「いえ、まずは皆を休息させたいので宿の手配をお願いできますでしょうか。お金はお支払いします」
「かしこまりました! すぐに手配いたします」
コクピットから顔を出したアウラ様が眼下にいる門番へ告げると、彼等は早速動いてくれた。
「ふう……」
「まだまだこれからだけど、ひとまず戻って来たわね」
「ああ。ゆっくり休んでおけよ」
騎士や親子がぞろぞろと町へ入っていくの見届け、最後にシャルが俺にウインクをしながら手を振って町の中へ消えた。
<この砦を改装した手腕があればアウラ様の考えも上手くいきそうですが>
「さて、どうでるかだな……後はクレイブの町に残っている爺さんと合流して移動……やることは多い。」
俺はクレイブの町に頭を動かしながらそう呟くのだった。
◆ ◇ ◆
「さて、そろそろ白い魔兵機《ゾルダート》の居る町へ到着する。騎士達は後方へ」
渓谷の入り口。
そこにディッター率いるグライアードの騎士達が歩を進めていた。まずは魔兵機《ゾルダート》で突破口を開き、町を蹂躙するという『混乱』を目的とした動きをするために。
そこで隣を移動していた魔兵機《ゾルダート》のパイロットから魔力通信具《マナリンク》が入る。
「……今回は勝てますでしょうか? あの白いやつは正直、強すぎます」
「どうかなあ。はは、流石にこの台数を使って負けたら顔が立たない。フレッサー将軍は自害しろとでも言いそうだ」
「は……」
「はは、だから確実に遂行するんだ。町を破壊して人間を連れていくことをさ」
「承知、しました。前へ出ます」
嫌な笑いをしながら言うディッターに肝を冷やしながら、渓谷に侵入するため騎士は先行する。ガエインの居る、クレイブの町へ――
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