59 / 146
第二章
第58話 指針
しおりを挟む
「うほー! 速い!」
「乗り心地が悪くてすまないけどな」
「うははは! 速いな! なあに、これくらいなら許容範囲だ! うぷ……」
「うわ、吐くんじゃないぞ!?」
「なんで強がったのよ……」
ヘルブスト国の王都を出発して俺はリヤカーをひたすら引いて走っていく。
例の親子はヴァイスが動くことに感動し、その速さを楽しんでいた。ギャレットさんの方はもう限界が近いようで騎士達が騒いでいる。シャルは呆れていた。
「一旦休憩を挟むか」
「そうですね。私達はかなり快適ですが、リヤカー? は大きく揺れているようですし」
「食料はもらったのよね?」
「ええ。リヤカーに積み込んでいます。ロイッツァ様に感謝ですね」
アウラ様が休憩に賛成し、シャルが食料について尋ねていた。親子と一緒に積み込んでいたのがそれらしい。
馬を借りたり食料をもらったりできたので、物資で援助するくらいはいいと思ったのだろう。実際、物資がエトワールかヘルブストのかなんてパッと見でわからないしな。
「親父、久しぶりに美味い飯が食べられるのか……!?」
「かもしれん娘よ!」
「ま、まあ、同行してくれているし当然食事は一緒にするが……」
食料の話をしていると親子が色めき立つ。騎士がその圧に怯んでいるな。
ちなみに親子の家はヘルブスト王都だったようだが、着の身着のままリヤカーに乗り込んだ。荷物とかいいのかと思ったがでかいリュックに全部入っているそうだ。
そんな話をしつつ、昼近くになってきたのでひとまず開けた場所まで戻って来たので俺達は休憩をすることになった。
「ま、表立っての救援は無理だったけど、食料はありがたいわね。戦力も欲しかったけど」
「お姫様が食事を作るんだ……」
シャルが鍋をかき混ぜながら呟くと、バスレーナが驚いていた。今は姫とかあんまり関係ないとシャルは言う。ちなみにガエイン爺さんとの修行で料理などもしていたため美味いそうだ。
<仕方ありません。他国と自国を天秤にかけた場合、グライアードの目的がわからないため、ヘルブスト側は動きにくいかと>
「侵略行為じゃないの?」
<それはあくまでもグライアードからエトワールに対してですからね。アウラ様のご両親はないと思いますが、実は裏で色々とまずいことをしていた、なんてこともありますから>
「あー、確かにあるな。昔、悪行をしていた王がクーデターとかで倒されるみたいなやつ」
シャルの言葉にサクヤが予測を答え、バスレーナの質問にも回答を出す。するとギャレットさんがパンと骨付き肉をかじりながら頷いていた。
「お父様達にかぎってそれはないと思いたいですね……」
「あたし達だけじゃなく、国民にも配慮した政治をやっていたしね」
「ま、現状虐殺行為をしているグライアードが悪寄りなのは間違いない。裏を読むのは大事だけど、目の前のことも無視できないからな」
「まったくだわ」
シャルが頬を膨らませてそう言うと、聞きながら肉を齧っていたバスレーナが俺を見上げて言う。
「そういえばリクさんはご飯を食べないんですか?」
「ん? ああ、俺はいいんだ。こうやって休憩していればエネルギーが回復する」
「エネルギー? 小人だから小食とか?」
「そうじゃねえよ!?」
「リクの身体はいま治療中でね、治ったら出てくるわよ。あ、身体をみちゃダメだからね。いま食べたやつ全部吐いちゃうから」
「え? え? ならそこで話しているのは……?」
シャルが肩に手を置いて言うと、バスレーナが三本目の肉を取りながら困惑する。そして『こいつ三本も食うのか』と騎士も困惑する。
「まあ、その辺はおいおいだな」
「ふうん? それにしても鉄の巨人は凄いねえ、親父」
「だな。設計図でもあれば修理は楽だろうけど、とりあえず取れた腕から見せてもらおうぜ
とりあえず俺のことは保留にしたバスレーナが改めてヴァイスが凄いと口にする。
ギャレットさんは三本目の肉を平らげてからそんなことを言う。あんたも三本食ったのか。まあ、二日なにも食ってないとか言ってたからなあ。
でも仕事をする気は満々のようで壊れた腕から見たいと笑うギャレットさん。
そこでサクヤが言う。
<技術者ということなのでみなさんと合流したら魔兵機《ゾルダート》の仕組みをお二人にお見せしましょう。スキャンしたデータがタブレットを通じて確認できます>
「おお、いつの間に……」
俺が感心していると、サクヤは続ける。話は変わり、今後のことについて語りだした。
<……この戦い、マスターのヴァイスが王都に襲撃をかけるだけで終わらせることは可能だと考えます。勝率は75%と試算が出ています>
「え、ホントに? なら、一気に行っちゃうってのはどう?」
<判断が難しいので言い切れないのですが、おススメはできかねます>
「なんでよ?」
いきなり矛盾したことを言い出すサクヤに不満をあらわにするシャル。サクヤは彼女を含めてこの場にいる全員に告げた。
<マスターと私はこの世界の者ではありません。なので王都を襲撃し、魔兵機《ゾルダート》を破壊して奪還することは可能です。しかし、その場合はご両親や各地に散ったグライアードの兵が報復に出るでしょう。我々ではなく、エトワール王国の国民や町に>
「あ……」
「なるほど……彼等ならそれは有り得そうです」
「じゃあどうして『勝てる』なんて話をしたのさ」
シャルとアウラ様が冷や汗をかいているなか、バスレーナが口をとがらせていた。
<鍵です>
「鍵?」
<はい。犠牲を払ってでも一気に殲滅するか、ヴァイスを活かして各地の協力を集めるかという話です>
「……そういうことかあ」
<時間がかかれば敵も新しい機体を開発するかもしれません。魔兵機《ゾルダート》の開発は間に合わないかもしれません>
「し、しかし、リク殿が居れば姫様達は守れるだろう?」
<ヴァイスで勝てる間はいいのですが>
「むう……」
バスレーナや騎士は。理解したが納得はしていなそうだな。
……そう、魔兵機《ゾルダート》開発をしている間に強力な機体を開発される可能性もあるのだ。
もしヴァイス一機で無双できない状況にされた場合、かなり不利になる。
そうなる前に王都を奪還してしまえとサクヤは考慮したわけだ。
犠牲は増えるが、長期化するよりは……と考えるのは向こうに毒されているかねえ。
<一例ですが、今後の作戦に役立てればと思い進言しました>
「ありがとうございますサクヤ様。……ふむ」
そして話を聞いたアウラ様が考え、しばらく待った後に指針を決める――
「乗り心地が悪くてすまないけどな」
「うははは! 速いな! なあに、これくらいなら許容範囲だ! うぷ……」
「うわ、吐くんじゃないぞ!?」
「なんで強がったのよ……」
ヘルブスト国の王都を出発して俺はリヤカーをひたすら引いて走っていく。
例の親子はヴァイスが動くことに感動し、その速さを楽しんでいた。ギャレットさんの方はもう限界が近いようで騎士達が騒いでいる。シャルは呆れていた。
「一旦休憩を挟むか」
「そうですね。私達はかなり快適ですが、リヤカー? は大きく揺れているようですし」
「食料はもらったのよね?」
「ええ。リヤカーに積み込んでいます。ロイッツァ様に感謝ですね」
アウラ様が休憩に賛成し、シャルが食料について尋ねていた。親子と一緒に積み込んでいたのがそれらしい。
馬を借りたり食料をもらったりできたので、物資で援助するくらいはいいと思ったのだろう。実際、物資がエトワールかヘルブストのかなんてパッと見でわからないしな。
「親父、久しぶりに美味い飯が食べられるのか……!?」
「かもしれん娘よ!」
「ま、まあ、同行してくれているし当然食事は一緒にするが……」
食料の話をしていると親子が色めき立つ。騎士がその圧に怯んでいるな。
ちなみに親子の家はヘルブスト王都だったようだが、着の身着のままリヤカーに乗り込んだ。荷物とかいいのかと思ったがでかいリュックに全部入っているそうだ。
そんな話をしつつ、昼近くになってきたのでひとまず開けた場所まで戻って来たので俺達は休憩をすることになった。
「ま、表立っての救援は無理だったけど、食料はありがたいわね。戦力も欲しかったけど」
「お姫様が食事を作るんだ……」
シャルが鍋をかき混ぜながら呟くと、バスレーナが驚いていた。今は姫とかあんまり関係ないとシャルは言う。ちなみにガエイン爺さんとの修行で料理などもしていたため美味いそうだ。
<仕方ありません。他国と自国を天秤にかけた場合、グライアードの目的がわからないため、ヘルブスト側は動きにくいかと>
「侵略行為じゃないの?」
<それはあくまでもグライアードからエトワールに対してですからね。アウラ様のご両親はないと思いますが、実は裏で色々とまずいことをしていた、なんてこともありますから>
「あー、確かにあるな。昔、悪行をしていた王がクーデターとかで倒されるみたいなやつ」
シャルの言葉にサクヤが予測を答え、バスレーナの質問にも回答を出す。するとギャレットさんがパンと骨付き肉をかじりながら頷いていた。
「お父様達にかぎってそれはないと思いたいですね……」
「あたし達だけじゃなく、国民にも配慮した政治をやっていたしね」
「ま、現状虐殺行為をしているグライアードが悪寄りなのは間違いない。裏を読むのは大事だけど、目の前のことも無視できないからな」
「まったくだわ」
シャルが頬を膨らませてそう言うと、聞きながら肉を齧っていたバスレーナが俺を見上げて言う。
「そういえばリクさんはご飯を食べないんですか?」
「ん? ああ、俺はいいんだ。こうやって休憩していればエネルギーが回復する」
「エネルギー? 小人だから小食とか?」
「そうじゃねえよ!?」
「リクの身体はいま治療中でね、治ったら出てくるわよ。あ、身体をみちゃダメだからね。いま食べたやつ全部吐いちゃうから」
「え? え? ならそこで話しているのは……?」
シャルが肩に手を置いて言うと、バスレーナが三本目の肉を取りながら困惑する。そして『こいつ三本も食うのか』と騎士も困惑する。
「まあ、その辺はおいおいだな」
「ふうん? それにしても鉄の巨人は凄いねえ、親父」
「だな。設計図でもあれば修理は楽だろうけど、とりあえず取れた腕から見せてもらおうぜ
とりあえず俺のことは保留にしたバスレーナが改めてヴァイスが凄いと口にする。
ギャレットさんは三本目の肉を平らげてからそんなことを言う。あんたも三本食ったのか。まあ、二日なにも食ってないとか言ってたからなあ。
でも仕事をする気は満々のようで壊れた腕から見たいと笑うギャレットさん。
そこでサクヤが言う。
<技術者ということなのでみなさんと合流したら魔兵機《ゾルダート》の仕組みをお二人にお見せしましょう。スキャンしたデータがタブレットを通じて確認できます>
「おお、いつの間に……」
俺が感心していると、サクヤは続ける。話は変わり、今後のことについて語りだした。
<……この戦い、マスターのヴァイスが王都に襲撃をかけるだけで終わらせることは可能だと考えます。勝率は75%と試算が出ています>
「え、ホントに? なら、一気に行っちゃうってのはどう?」
<判断が難しいので言い切れないのですが、おススメはできかねます>
「なんでよ?」
いきなり矛盾したことを言い出すサクヤに不満をあらわにするシャル。サクヤは彼女を含めてこの場にいる全員に告げた。
<マスターと私はこの世界の者ではありません。なので王都を襲撃し、魔兵機《ゾルダート》を破壊して奪還することは可能です。しかし、その場合はご両親や各地に散ったグライアードの兵が報復に出るでしょう。我々ではなく、エトワール王国の国民や町に>
「あ……」
「なるほど……彼等ならそれは有り得そうです」
「じゃあどうして『勝てる』なんて話をしたのさ」
シャルとアウラ様が冷や汗をかいているなか、バスレーナが口をとがらせていた。
<鍵です>
「鍵?」
<はい。犠牲を払ってでも一気に殲滅するか、ヴァイスを活かして各地の協力を集めるかという話です>
「……そういうことかあ」
<時間がかかれば敵も新しい機体を開発するかもしれません。魔兵機《ゾルダート》の開発は間に合わないかもしれません>
「し、しかし、リク殿が居れば姫様達は守れるだろう?」
<ヴァイスで勝てる間はいいのですが>
「むう……」
バスレーナや騎士は。理解したが納得はしていなそうだな。
……そう、魔兵機《ゾルダート》開発をしている間に強力な機体を開発される可能性もあるのだ。
もしヴァイス一機で無双できない状況にされた場合、かなり不利になる。
そうなる前に王都を奪還してしまえとサクヤは考慮したわけだ。
犠牲は増えるが、長期化するよりは……と考えるのは向こうに毒されているかねえ。
<一例ですが、今後の作戦に役立てればと思い進言しました>
「ありがとうございますサクヤ様。……ふむ」
そして話を聞いたアウラ様が考え、しばらく待った後に指針を決める――
10
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
銀河戦国記ノヴァルナ 第3章:銀河布武
潮崎 晶
SF
最大の宿敵であるスルガルム/トーミ宙域星大名、ギィゲルト・ジヴ=イマーガラを討ち果たしたノヴァルナ・ダン=ウォーダは、いよいよシグシーマ銀河系の覇権獲得へ動き出す。だがその先に待ち受けるは数々の敵対勢力。果たしてノヴァルナの運命は?
エンシェントソルジャー ~古の守護者と無属性の少女~
ロクマルJ
SF
百万年の時を越え
地球最強のサイボーグ兵士が目覚めた時
人類の文明は衰退し
地上は、魔法と古代文明が入り混じる
ファンタジー世界へと変容していた。
新たなる世界で、兵士は 冒険者を目指す一人の少女と出会い
再び人類の守り手として歩き出す。
そして世界の真実が解き明かされる時
人類の運命の歯車は 再び大きく動き始める...
※書き物初挑戦となります、拙い文章でお見苦しい所も多々あるとは思いますが
もし気に入って頂ける方が良ければ幸しく思います
週1話のペースを目標に更新して参ります
よろしくお願いします
▼表紙絵、挿絵プロジェクト進行中▼
イラストレーター:東雲飛鶴様協力の元、表紙・挿絵を制作中です!
表紙の原案候補その1(2019/2/25)アップしました
後にまた完成版をアップ致します!
本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。
なつめ猫
ファンタジー
田中一馬は、40歳のIT会社の社員として働いていた。
しかし、異世界ガルドランドに魔王を倒す勇者として召喚されてしまい容姿が17歳まで若返ってしまう。
探しにきた兵士に連れられ王城で、同郷の人間とパーティを組むことになる。
だが【勇者】の称号を持っていなかった一馬は、お荷物扱いにされてしまう。
――ただアイテムボックスのスキルを持っていた事もあり勇者パーティの荷物持ちでパーティに参加することになるが……。
Sランク冒険者となった事で、田中一馬は仲間に殺されかける。
Sランク冒険者に与えられるアイテムボックスの袋。
それを手に入れるまで田中一馬は利用されていたのだった。
失意の内に意識を失った一馬の脳裏に
――チュートリアルが完了しました。
と、いうシステムメッセージが流れる。
それは、田中一馬が40歳まで独身のまま人生の半分を注ぎこんで鍛え上げたアルドガルド・オンラインの最強セーブデータを手に入れた瞬間であった!

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる