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第二章
第47話 観察
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「ただいまー!」
「ん? お、シャルか。早いな」
「注意喚起くらいしかできないからね。一応、事情は包み隠さず話しておいたわ」
「なるほど。で、その二人は?」
「おお、喋った!?」
「これが魔兵機《ゾルダート》……確かにこれを人間が倒すにはかなり厳しい……」
適当にシャルとお供の騎士二人が戻ってきて会談らしきものが終わったとシャルが言う。で、見たことのない二人の男も一緒に居たため質問を投げかける。
「こちらがオンディーヌ伯爵で、大きい体の人がギルドマスターのウォーグさんね」
「偉い人達ってことか。俺は凌空。神代凌空と言います」
「おっと、勇者殿に挨拶もせず失礼しました。私はオンディーヌ・ドライガと申します。砦町イワンに住むこの辺り一帯を治める領主です」
「俺はウォーグ。ギルドマスターだ」
二人から自己紹介があり、俺はその場で頭を下げる。するとウォーグという筋肉おばけみたいなギルドマスターが続けて言う。
「そのデカいのから降りることはできないのか? 魔兵機《ゾルダート》というものは人が乗って動かす物だと聞いているが」
「ああ、すまない。ちょっと事情があってこれ今の俺の姿なんだ」
「そういえば説明が抜けてたわ……! ごめんなさい、リクはこのままだから町にも入れないの」
「リク殿はそういう生き物……?」
違う。
けど、それを訂正するのもややこしい。
「そういうものだと思ってくれて構わない。意思の疎通はできる」
「承知した。それでここまで来たのはグライアードと戦い、勝ったという君の能力を見るために来た」
「我々はグライアードに与するつもりはない……が、話を聞いている限り戦力的に厳しい。場合によっては降伏せざるを得ない」
「え、もう負けたことを考えているの?」
オンディーヌ伯爵とウォーグさんの二人が言ったことにシャルが反応する。だけど意図することはなんとなくわかるので俺が話す。
「俺という特化戦力が居たとしても、ヘルブスト国へ行くとなれば防衛はこの町の人間だけでやらないといけないだろ? 徹底抗戦だと犠牲が多いからそういうことも考えているってことだろ」
「その通り。そして、リク殿が強者であれば降伏も視野に入れてもいい」
「強いのに……?」
「これは難しいところだが、犠牲を少なくするため徹底抗戦を止めることも考えないといけない。そしてリク殿が救援に来るまで内部で反攻作戦を練る」
と、オンディーヌ伯爵が真面目な顔で言う。
ただこの策は占領してきた相手が常識的な人間であることが前提だけどな。俺が戦っていたような異星人相手ではあり得ない。
皆殺しをするジョンビエルのような相手にやるとただ全滅するだけだし、よほど追い詰められない限りはやらないと思う。
まあ、この町に全戦力を残したりするようなことはしないだろうから俺が救援に向かい、魔兵機《ゾルダート》を倒した後で内部蜂起……というのは一つの策としてはアリだが。
「できるだけそうならないようにするつもりだがね? しかし王都が陥落しているのであれば、他の町にグライアードの兵が侵入するのは時間の問題。事態はこの町だけにとどまらない」
「そのためリク殿の能力を精査し、こちらからも打って出られる手を考えなければならんというわけだ」
「なるほどね……」
魔兵機《ゾルダート》の製造は考えずにできることをする。俺が強ければ少なくとも各個撃破を続けられると思っているのだろう。
「それじゃ、基本的な動作とプラズマダガーくらいでいいかな」
「よろしく頼む」
――というわけで一通り、ダッシュやブースター、投擲、プラズマダガーでの大岩破断といった内容を見せることにした。
二人は見る見るうちに顔が強張り、冷や汗を流す。
「むう……これは……」
「恐ろしい。伝説にあった巨人とも言うべき存在だな」
「巨人?」
「ああ、いや、おとぎ話であるんだ。地上のどこかにある高い山に巨人が住むとね。大昔は人間と戦争をしていたらしい」
「まあ今はそれより、これだけの兵器が大量に現れた時にどうするかですよ伯爵」
興味深い話だったがウォーグさんに筋を戻される。そこでシャルが胸を張って口を開いた。
「大丈夫! さっきも言ったけどリクはちょっと違うの。実際、グライアードが使っている魔兵機《ゾルダート》はリクの半分以下の能力ってところかしら? 『ぶうすたあ』とかついていないし。ただ、でかいだけでも脅威なんだけどさ」
「ここまでではないのか? なら籠城する分にはなんとかなりそうだが……」
「実際の戦力を見ないことには即断はできないけどな。クレイブの町にあるらしいから一度見ておこう。ありがとうございますリク殿。対抗策をなんとか考えてみる」
オンディーヌ伯爵が俺に手を上げて笑いかけてそんなことを言う。寝返る可能性はない……と思いたいものだ。
「では、シャルル様も昼食を用意しますので戻りましょう。リク殿、姫様達をお願いします」
「さあて、冒険者どもの説得か? 死にたくねえだろうから難しいなあ……」
「町に協力はできないけど、頑張ってくれ」
俺がそういうとウォーグさんが振り向いて腕を大きく振りながら笑っていた。
「それじゃまた後でね!」
「おう」
シャルと騎士達も後をついていき、その後アウラ様と共に帰って来たのはそれから1時間程度経過してからだった。
とりあえず防衛網を敷いて、クレイズの町へウォーグさんと何人かを派遣する予定とのこと。
「できることが少ないのが悔しいですね……」
「まあ、脅威を先に伝えられただけでもいいと思うけどな。下手をすると王族のせいで、なんて言い出すやつが二人を捕まえに躍起になる可能性もある」
騎士が居なければそれがあってもおかしくない。
ケースバイケースだと思うけど、裏切りはあってもおかしくないので警戒にするべきだ。
さて、夜中には国境につけそうだが国外の反応はどうかねえ……俺はそんなことを考えながらリヤカーを引いてひたすら走る――
「ん? お、シャルか。早いな」
「注意喚起くらいしかできないからね。一応、事情は包み隠さず話しておいたわ」
「なるほど。で、その二人は?」
「おお、喋った!?」
「これが魔兵機《ゾルダート》……確かにこれを人間が倒すにはかなり厳しい……」
適当にシャルとお供の騎士二人が戻ってきて会談らしきものが終わったとシャルが言う。で、見たことのない二人の男も一緒に居たため質問を投げかける。
「こちらがオンディーヌ伯爵で、大きい体の人がギルドマスターのウォーグさんね」
「偉い人達ってことか。俺は凌空。神代凌空と言います」
「おっと、勇者殿に挨拶もせず失礼しました。私はオンディーヌ・ドライガと申します。砦町イワンに住むこの辺り一帯を治める領主です」
「俺はウォーグ。ギルドマスターだ」
二人から自己紹介があり、俺はその場で頭を下げる。するとウォーグという筋肉おばけみたいなギルドマスターが続けて言う。
「そのデカいのから降りることはできないのか? 魔兵機《ゾルダート》というものは人が乗って動かす物だと聞いているが」
「ああ、すまない。ちょっと事情があってこれ今の俺の姿なんだ」
「そういえば説明が抜けてたわ……! ごめんなさい、リクはこのままだから町にも入れないの」
「リク殿はそういう生き物……?」
違う。
けど、それを訂正するのもややこしい。
「そういうものだと思ってくれて構わない。意思の疎通はできる」
「承知した。それでここまで来たのはグライアードと戦い、勝ったという君の能力を見るために来た」
「我々はグライアードに与するつもりはない……が、話を聞いている限り戦力的に厳しい。場合によっては降伏せざるを得ない」
「え、もう負けたことを考えているの?」
オンディーヌ伯爵とウォーグさんの二人が言ったことにシャルが反応する。だけど意図することはなんとなくわかるので俺が話す。
「俺という特化戦力が居たとしても、ヘルブスト国へ行くとなれば防衛はこの町の人間だけでやらないといけないだろ? 徹底抗戦だと犠牲が多いからそういうことも考えているってことだろ」
「その通り。そして、リク殿が強者であれば降伏も視野に入れてもいい」
「強いのに……?」
「これは難しいところだが、犠牲を少なくするため徹底抗戦を止めることも考えないといけない。そしてリク殿が救援に来るまで内部で反攻作戦を練る」
と、オンディーヌ伯爵が真面目な顔で言う。
ただこの策は占領してきた相手が常識的な人間であることが前提だけどな。俺が戦っていたような異星人相手ではあり得ない。
皆殺しをするジョンビエルのような相手にやるとただ全滅するだけだし、よほど追い詰められない限りはやらないと思う。
まあ、この町に全戦力を残したりするようなことはしないだろうから俺が救援に向かい、魔兵機《ゾルダート》を倒した後で内部蜂起……というのは一つの策としてはアリだが。
「できるだけそうならないようにするつもりだがね? しかし王都が陥落しているのであれば、他の町にグライアードの兵が侵入するのは時間の問題。事態はこの町だけにとどまらない」
「そのためリク殿の能力を精査し、こちらからも打って出られる手を考えなければならんというわけだ」
「なるほどね……」
魔兵機《ゾルダート》の製造は考えずにできることをする。俺が強ければ少なくとも各個撃破を続けられると思っているのだろう。
「それじゃ、基本的な動作とプラズマダガーくらいでいいかな」
「よろしく頼む」
――というわけで一通り、ダッシュやブースター、投擲、プラズマダガーでの大岩破断といった内容を見せることにした。
二人は見る見るうちに顔が強張り、冷や汗を流す。
「むう……これは……」
「恐ろしい。伝説にあった巨人とも言うべき存在だな」
「巨人?」
「ああ、いや、おとぎ話であるんだ。地上のどこかにある高い山に巨人が住むとね。大昔は人間と戦争をしていたらしい」
「まあ今はそれより、これだけの兵器が大量に現れた時にどうするかですよ伯爵」
興味深い話だったがウォーグさんに筋を戻される。そこでシャルが胸を張って口を開いた。
「大丈夫! さっきも言ったけどリクはちょっと違うの。実際、グライアードが使っている魔兵機《ゾルダート》はリクの半分以下の能力ってところかしら? 『ぶうすたあ』とかついていないし。ただ、でかいだけでも脅威なんだけどさ」
「ここまでではないのか? なら籠城する分にはなんとかなりそうだが……」
「実際の戦力を見ないことには即断はできないけどな。クレイブの町にあるらしいから一度見ておこう。ありがとうございますリク殿。対抗策をなんとか考えてみる」
オンディーヌ伯爵が俺に手を上げて笑いかけてそんなことを言う。寝返る可能性はない……と思いたいものだ。
「では、シャルル様も昼食を用意しますので戻りましょう。リク殿、姫様達をお願いします」
「さあて、冒険者どもの説得か? 死にたくねえだろうから難しいなあ……」
「町に協力はできないけど、頑張ってくれ」
俺がそういうとウォーグさんが振り向いて腕を大きく振りながら笑っていた。
「それじゃまた後でね!」
「おう」
シャルと騎士達も後をついていき、その後アウラ様と共に帰って来たのはそれから1時間程度経過してからだった。
とりあえず防衛網を敷いて、クレイズの町へウォーグさんと何人かを派遣する予定とのこと。
「できることが少ないのが悔しいですね……」
「まあ、脅威を先に伝えられただけでもいいと思うけどな。下手をすると王族のせいで、なんて言い出すやつが二人を捕まえに躍起になる可能性もある」
騎士が居なければそれがあってもおかしくない。
ケースバイケースだと思うけど、裏切りはあってもおかしくないので警戒にするべきだ。
さて、夜中には国境につけそうだが国外の反応はどうかねえ……俺はそんなことを考えながらリヤカーを引いてひたすら走る――
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