47 / 146
第二章
第46話 防衛の意思
しおりを挟む
――オンディーヌ伯爵はこの辺り一帯の領主で、この砦を町にまで発展させた張本人とのこと。
お父様はそれを了承していたようですが、王都から離れている地域なので私達はそこまで知りえないことでした。
そんな彼が町砦であるイワンを発展させた。領地経営の手腕は高いと見ていいでしょう。やや目つきは鋭いですが、真面目な性格のようで私とシャルの説明に耳を傾けている。
そして――
「――というわけで私達はなんとか逃げてきたというわけです」
「王都が陥落……!? まさかそんな……」
「グライアードが攻撃を仕掛けてくるとはな。特にいい噂もないが、悪い話も聞かない。エトワール王国とそれほど変わらない国だと思っていたが」
現状を話すと驚くオンディーヌ伯爵。それと自論を口にしているのはギルドマスターのウォーグさんだ。
「騎士団でも勝てない……。それほどなのですか魔兵機《ゾルダート》と呼ばれる兵器は」
「はい、ジーエルさん。今、町の外に助けてくれたリク様が居なければ追いつかれてしまい、きっと捕まるか殺されていたでしょう。こちらにはガエインが居ましたが、他の騎士達がどうなったか……」
「むう……」
町長であるジーエルさんは冷や汗を流しながら呻いていた。見たことがない、得体のしれないものにどう反応していいのか分からないという感じですね。
「魔兵機《ゾルダート》に関しては外にいるリク様を見ていただければどういうものか分かります。彼はグライアードのそれとは異なりますが、能力は彼等より上です」
「ほう、ということは勝てると?」
ギルドマスターのウォーグさんが片眉を上げて顎に手を当てて尋ねてきた。そこへシャルが私に変わり話を続けてくれた。
「それはもうホントに強いわ。一人で魔兵機《ゾルダート》を三台相手にして勝っちゃったんだから!」
「三対一でか。人間同士でもその状況を覆せるのはかなり強い。ならそのリクという者が居れば反攻はできそうだな」
「奇襲ならね。相手に何台いるかわからないしそこはまだ考えるような状況じゃないわ。あたし達が寄ったのはそういうのがここに来るかもしれないからそれに対しての防衛をやってもらいたいの」
ウォーグさんの言葉を未来のこととしてあっさり横に置いておき『今』やらなければいけないことを口にする。
そこで町長のジーエルさんが小さく頷いて、先程からずっと考えているオンディーヌ伯爵に声をかけた。
「伯爵、この町砦は強固ですが魔兵機《ゾルダート》なるもの相手は少々厳しいと思います。冒険者や自警団でも犠牲が出るかと」
「……そうだな。なにか案があるか?」
「投石器の増設を提案します」
「投石か……確かにこの辺りは岩が多いしいいかもしれないな」
「投石器、ですか?」
聞きなれない言葉に私が聞き返すと、ジーエルさんがそれに答えてくれた。
「砦には外壁上から下にいる敵に向かって岩を投げて攻撃する兵器なのです。あまり使うことがないものですが、今の話を聞く限り魔兵機《ゾルダート》に巨大な岩をぶつけるのはいいかと思ったのです」
「本来は大型の魔物に襲われたり、集団で行動しているサンドウルフのような魔物の牽制に使うもんだ。デカブツならアリだろうな」
ウォーグさんが提案をいいじゃないかと口にし、そのまま話をつづけた。
「なら俺は冒険者連中に声かけだな。専属の冒険者以外は町を出るのを考慮してもいいかもしれん。もちろん、作戦を建てる前に出て行ってもらうが」
「そうだな。どうするかは先に決めておこうか。ありがとうございますアウラ様。どれだけ持つかわかりませんが、対策は立てておきます」
「すみません、このようなことしか言えず……」
「いえ、仕方ありません。それでヘルブスト国へ行くのですね」
オンディーヌ伯爵が眼鏡の位置を直しながら言う。私とシャルはそれに頷いて肯定する。
「支援が得られるかはわかりません。いえ、もしかすると無理かもしれません」
「……ではどうして?」
「グライアードがエトワール王国だけでなく、他の国を侵略しようとしているのであれば次は近隣に魔の手が伸びるでしょう」
「そうですね。そういう意味では恩を売れるとも言えますか」
「ま、見て見ぬふりはできないと思うけど」
シャルはそう口にするけど、実はグライアードにつく可能性も考えなければいけない。もしヘルブスト国が私達の話を聞いて、グライアードにつくと決めた場合は私とシャルの身は一番危険なところに身を寄せることになるのだ。
「では、先を急ぐのでお話はこれくらいで」
「わかりました。それでは、出発前に昼食などいかがでしょう。時間もちょうどいい。その間に我々はリク様という勇者を見ておきたいです」
「それならあたしが案内するわ! お姉さまはご飯を食べてて」
「でも……」
それは私もやりたいところなのに……とは言い出せず、リク様のところへはシャルに任せることにしました。
万が一なにかあっても私と違いきちんと戦える力がありますから。
「では、シャルル様よろしくお願いいたします。まずは私とウォーグで見てくるから、アウラ様のお相手はジーエル殿に任せるぞ」
「かしこまりました。後でわたしめも見に行くので早めに帰ってきて下さいよ? 伯爵」
「町の危機だと言うのに相変わらずなんてやつだ」
肩を竦めてオンディーヌ伯爵はウォーグさんと一緒に会議室の外へ出ていく。
その後にシャルと騎士二人がついていき、リク様のところへ向かっていった。
「それにしてもグライアードの悪行、許せませんな」
「ええ……」
「ヘルブスト国がなんというか……それが心配ですよ」
ジーエルさんはそう呟いた後、昼食の準備をするとやはり会議室を出ていった。その後すぐにメイドが現れ、ひとまず食堂へと案内される私達だった。
お父様はそれを了承していたようですが、王都から離れている地域なので私達はそこまで知りえないことでした。
そんな彼が町砦であるイワンを発展させた。領地経営の手腕は高いと見ていいでしょう。やや目つきは鋭いですが、真面目な性格のようで私とシャルの説明に耳を傾けている。
そして――
「――というわけで私達はなんとか逃げてきたというわけです」
「王都が陥落……!? まさかそんな……」
「グライアードが攻撃を仕掛けてくるとはな。特にいい噂もないが、悪い話も聞かない。エトワール王国とそれほど変わらない国だと思っていたが」
現状を話すと驚くオンディーヌ伯爵。それと自論を口にしているのはギルドマスターのウォーグさんだ。
「騎士団でも勝てない……。それほどなのですか魔兵機《ゾルダート》と呼ばれる兵器は」
「はい、ジーエルさん。今、町の外に助けてくれたリク様が居なければ追いつかれてしまい、きっと捕まるか殺されていたでしょう。こちらにはガエインが居ましたが、他の騎士達がどうなったか……」
「むう……」
町長であるジーエルさんは冷や汗を流しながら呻いていた。見たことがない、得体のしれないものにどう反応していいのか分からないという感じですね。
「魔兵機《ゾルダート》に関しては外にいるリク様を見ていただければどういうものか分かります。彼はグライアードのそれとは異なりますが、能力は彼等より上です」
「ほう、ということは勝てると?」
ギルドマスターのウォーグさんが片眉を上げて顎に手を当てて尋ねてきた。そこへシャルが私に変わり話を続けてくれた。
「それはもうホントに強いわ。一人で魔兵機《ゾルダート》を三台相手にして勝っちゃったんだから!」
「三対一でか。人間同士でもその状況を覆せるのはかなり強い。ならそのリクという者が居れば反攻はできそうだな」
「奇襲ならね。相手に何台いるかわからないしそこはまだ考えるような状況じゃないわ。あたし達が寄ったのはそういうのがここに来るかもしれないからそれに対しての防衛をやってもらいたいの」
ウォーグさんの言葉を未来のこととしてあっさり横に置いておき『今』やらなければいけないことを口にする。
そこで町長のジーエルさんが小さく頷いて、先程からずっと考えているオンディーヌ伯爵に声をかけた。
「伯爵、この町砦は強固ですが魔兵機《ゾルダート》なるもの相手は少々厳しいと思います。冒険者や自警団でも犠牲が出るかと」
「……そうだな。なにか案があるか?」
「投石器の増設を提案します」
「投石か……確かにこの辺りは岩が多いしいいかもしれないな」
「投石器、ですか?」
聞きなれない言葉に私が聞き返すと、ジーエルさんがそれに答えてくれた。
「砦には外壁上から下にいる敵に向かって岩を投げて攻撃する兵器なのです。あまり使うことがないものですが、今の話を聞く限り魔兵機《ゾルダート》に巨大な岩をぶつけるのはいいかと思ったのです」
「本来は大型の魔物に襲われたり、集団で行動しているサンドウルフのような魔物の牽制に使うもんだ。デカブツならアリだろうな」
ウォーグさんが提案をいいじゃないかと口にし、そのまま話をつづけた。
「なら俺は冒険者連中に声かけだな。専属の冒険者以外は町を出るのを考慮してもいいかもしれん。もちろん、作戦を建てる前に出て行ってもらうが」
「そうだな。どうするかは先に決めておこうか。ありがとうございますアウラ様。どれだけ持つかわかりませんが、対策は立てておきます」
「すみません、このようなことしか言えず……」
「いえ、仕方ありません。それでヘルブスト国へ行くのですね」
オンディーヌ伯爵が眼鏡の位置を直しながら言う。私とシャルはそれに頷いて肯定する。
「支援が得られるかはわかりません。いえ、もしかすると無理かもしれません」
「……ではどうして?」
「グライアードがエトワール王国だけでなく、他の国を侵略しようとしているのであれば次は近隣に魔の手が伸びるでしょう」
「そうですね。そういう意味では恩を売れるとも言えますか」
「ま、見て見ぬふりはできないと思うけど」
シャルはそう口にするけど、実はグライアードにつく可能性も考えなければいけない。もしヘルブスト国が私達の話を聞いて、グライアードにつくと決めた場合は私とシャルの身は一番危険なところに身を寄せることになるのだ。
「では、先を急ぐのでお話はこれくらいで」
「わかりました。それでは、出発前に昼食などいかがでしょう。時間もちょうどいい。その間に我々はリク様という勇者を見ておきたいです」
「それならあたしが案内するわ! お姉さまはご飯を食べてて」
「でも……」
それは私もやりたいところなのに……とは言い出せず、リク様のところへはシャルに任せることにしました。
万が一なにかあっても私と違いきちんと戦える力がありますから。
「では、シャルル様よろしくお願いいたします。まずは私とウォーグで見てくるから、アウラ様のお相手はジーエル殿に任せるぞ」
「かしこまりました。後でわたしめも見に行くので早めに帰ってきて下さいよ? 伯爵」
「町の危機だと言うのに相変わらずなんてやつだ」
肩を竦めてオンディーヌ伯爵はウォーグさんと一緒に会議室の外へ出ていく。
その後にシャルと騎士二人がついていき、リク様のところへ向かっていった。
「それにしてもグライアードの悪行、許せませんな」
「ええ……」
「ヘルブスト国がなんというか……それが心配ですよ」
ジーエルさんはそう呟いた後、昼食の準備をするとやはり会議室を出ていった。その後すぐにメイドが現れ、ひとまず食堂へと案内される私達だった。
10
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
INNER NAUTS(インナーノーツ) 〜精神と異界の航海者〜
SunYoh
SF
ーー22世紀半ばーー
魂の源とされる精神世界「インナースペース」……その次元から無尽蔵のエネルギーを得ることを可能にした代償に、さまざまな災害や心身への未知の脅威が発生していた。
「インナーノーツ」は、時空を超越する船<アマテラス>を駆り、脅威の解消に「インナースペース」へ挑む。
<第一章 「誘い」>
粗筋
余剰次元活動艇<アマテラス>の最終試験となった有人起動試験は、原因不明のトラブルに見舞われ、中断を余儀なくされたが、同じ頃、「インナーノーツ」が所属する研究機関で保護していた少女「亜夢」にもまた異変が起こっていた……5年もの間、眠り続けていた彼女の深層無意識の中で何かが目覚めようとしている。
「インナースペース」のエネルギーを解放する特異な能力を秘めた亜夢の目覚めは、即ち、「インナースペース」のみならず、物質世界である「現象界(この世)」にも甚大な被害をもたらす可能性がある。
ーー亜夢が目覚める前に、この脅威を解消するーー
「インナーノーツ」は、この使命を胸に<アマテラス>を駆り、未知なる世界「インナースペース」へと旅立つ!
そこで彼らを待ち受けていたものとは……
※この物語はフィクションです。実際の国や団体などとは関係ありません。
※SFジャンルですが殆ど空想科学です。
※セルフレイティングに関して、若干抵触する可能性がある表現が含まれます。
※「小説家になろう」、「ノベルアップ+」でも連載中
※スピリチュアル系の内容を含みますが、特定の宗教団体等とは一切関係無く、布教、勧誘等を目的とした作品ではありません。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
雨上がりに僕らは駆けていく Part1
平木明日香
恋愛
「隕石衝突の日(ジャイアント・インパクト)」
そう呼ばれた日から、世界は雲に覆われた。
明日は来る
誰もが、そう思っていた。
ごくありふれた日常の真後ろで、穏やかな陽に照らされた世界の輪郭を見るように。
風は時の流れに身を任せていた。
時は風の音の中に流れていた。
空は青く、どこまでも広かった。
それはまるで、雨の降る予感さえ、消し去るようで
世界が滅ぶのは、運命だった。
それは、偶然の産物に等しいものだったが、逃れられない「時間」でもあった。
未来。
——数えきれないほどの膨大な「明日」が、世界にはあった。
けれども、その「時間」は来なかった。
秒速12kmという隕石の落下が、成層圏を越え、地上へと降ってきた。
明日へと流れる「空」を、越えて。
あの日から、決して止むことがない雨が降った。
隕石衝突で大気中に巻き上げられた塵や煤が、巨大な雲になったからだ。
その雲は空を覆い、世界を暗闇に包んだ。
明けることのない夜を、もたらしたのだ。
もう、空を飛ぶ鳥はいない。
翼を広げられる場所はない。
「未来」は、手の届かないところまで消え去った。
ずっと遠く、光さえも追いつけない、距離の果てに。
…けれども「今日」は、まだ残されていた。
それは「明日」に届き得るものではなかったが、“そうなれるかもしれない可能性“を秘めていた。
1995年、——1月。
世界の運命が揺らいだ、あの場所で。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
【完結】ガラクタゴミしか召喚出来ないへっぽこ聖女、ゴミを糧にする大精霊達とのんびりスローライフを送る〜追放した王族なんて知らんぷりです!〜
櫛田こころ
ファンタジー
お前なんか、ガラクタ当然だ。
はじめの頃は……依頼者の望み通りのものを召喚出来た、召喚魔法を得意とする聖女・ミラジェーンは……ついに王族から追放を命じられた。
役立たずの聖女の代わりなど、いくらでもいると。
ミラジェーンの召喚魔法では、いつからか依頼の品どころか本当にガラクタもだが『ゴミ』しか召喚出来なくなってしまった。
なので、大人しく城から立ち去る時に……一匹の精霊と出会った。餌を与えようにも、相変わらずゴミしか召喚出来ずに泣いてしまうと……その精霊は、なんとゴミを『食べて』しまった。
美味しい美味しいと絶賛してくれた精霊は……ただの精霊ではなく、精霊王に次ぐ強力な大精霊だとわかり。ミラジェーンを精霊の里に来て欲しいと頼んできたのだ。
追放された聖女の召喚魔法は、実は精霊達には美味しい美味しいご飯だとわかり、のんびり楽しく過ごしていくスローライフストーリーを目指します!!
配信の片隅で無双していた謎の大剣豪、最終奥義レベルを連発する美少女だと話題に
菊池 快晴
ファンタジー
配信の片隅で無双していた謎の大剣豪が美少女で、うっかり最凶剣術を披露しすぎたところ、どうやらヤバすぎると話題に
謎の大剣豪こと宮本椿姫は、叔父の死をきっかけに岡山の集落から都内に引っ越しをしてきた。
宮本流を世間に広める為、己の研鑽の為にダンジョンで籠っていると、いつのまにか掲示板で話題となる。
「配信の片隅で無双している大剣豪がいるんだが」
宮本椿姫は相棒と共に配信を始め、徐々に知名度があがり、その剣技を世に知らしめていく。
これは、謎の大剣豪こと宮本椿姫が、ダンジョンを通じて世界に衝撃を与えていく――ちょっと百合の雰囲気もあるお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる