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第一章
第43話 再び旅立ち
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「レーダーに反応なし、と。しばらくは大丈夫そうだ」
「承知した。リクが居なくなるのは残念じゃが、姫様達のためじゃからな」
町の外で俺に乗ったガエイン爺さんが真面目な口調でそう呟く。
ヘルブスト国への移動準備を進める中、俺は外壁修理と改修に加えて哨戒を請け負っていた。
今日の昼に準備が整ったので、この深夜の哨戒が最後になる。
「とりあえずアウラ様とシャルは俺のコクピットに乗ることになったけど、それなら二人と俺だけがサッと行ったほうがよくないか?」
「それも考えたのじゃが、お主は城の中へ入れん。護衛の騎士は必要なのだ」
俺の提案はそういう理由で却下されたか。
確かに城の中には入れないしな……謁見というやつも外でやるには失礼だし、ここは従うしかない。
「最悪、話が長くなりそうなら俺だけここへ戻って来てもいいけどな」
「そこはその場の判断で頼むわい。こっちも外壁が厚くなり、鉄板がちらほら埋め込まれておるからそう簡単に破られはしないと思うがの」
そう。
俺は体当たり一発で砕けた外壁を危惧し、適度な岩をプラズマダガーで削って外壁を厚く作り変えた。さらに鉄を叩いて薄くし、間に挟みこんであるのでかなり強固になったはずだ。
時間が無くて半周分しかできていないが、前回攻めてきた部分はフォローできているのでひとまずこれでいいだろう。
「爺さんも無理するなよ? 魔兵機《ゾルダート》を相手に出来るといっても複数はきついだろ」
「まあな。あやつらが裏切らなければ、まあなんとかなるわい。籠城戦は退屈だがな」
そういってガエイン爺さんが笑う。根っからの戦闘狂みたいな感じで怖い。
結構いい歳だと思うが俺と初めて会った時と先日の戦いを見る限りまだまだ現役でやれるのは凄いと思う。ガルシア隊長となにか通じるものがあるな。
そんなことを考えつつ、俺は爺さんに尋ねた。
「ヘルブスト国はどんなところなんだ?」
「む? 特段変わったところのない国じゃな。国王陛下は穏やかだから力になってくれるだろう。息子の王子は婚約者が居たはずだから姫様に言い寄ることもないだろう」
「戦力は?」
「……お主は聞きにくいことをあっさり口にするのう。騎士の強さは普通じゃな。それと少なくともワシが産まれてから今まで、戦争などの対人経験はすくない。エトワール王国も似たようなものじゃがな」
お飾りってわけじゃないと思うが戦闘経験が少ないのは今後きついかもしれないな。救援を呼ぶにしても戦えない人間を出すわけにはいかないし。
<通達だけして防衛に回ってもらうのが良さそうですね>
「後詰めって考えれば人数は居た方がいいが……まあ、そこは国同士で決めることか」
「そうじゃな。王都奪還のためには人数は必要じゃ。各地に散った者達を集める必要がある。それまでに借りられればいいのだがな」
ガエイン爺さんがそう口にする。できれば自分の国のことは自分達でカタをつけたいと思っているみたいだな。
決起まで我慢だ。ただ、決起したことがバレると戦闘が激化しそうなので難しいところである。
「そういやシャルはなんで爺さんを師匠にしているんだ? 第二王女がわざわざ戦う必要があるのか?」
「……それは――」
と、言いかけてからガエイン爺さんは口を噤み、俺に返す。
「それはシャル自身から聞くことじゃな。ワシが言っていいことではない」
「なるほど。込み入った話なら直接の方がいいか。とはいえ、そこまで聞きたいわけでもないし忘れてくれ」
「承知した。……では戻るとするか」
「ああ、ゆっくり休んでくれ。俺はこのまま警戒しておくからよ」
「む、そうか? ……すまんな。グライアードの者達をそのままにしておけんから町には居るつもりじゃ」
俺が片膝をつくとガエイン爺さんは俺の手に乗った。そのまま手を動かして地面に降ろすと町へ向かって歩き出す。
<少し余裕ができましたね>
「俺達はもう行く宛がないから急がなくてもいいけど、みんなが大変だよな」
<彼等にとって運が良かったとは思いますが>
「まあな……」
ゲイズタートルという魔物にやられていたかもしれないと考えれば運はかなりいいと思う。
だがそれも俺がここへ送られて来たことによるものだ。結局それが何故なのかという理由はわからないまま。
「あの声がなんだったのか、だな。音声データとか残っていないのか?」
<ノーリアクション。マスターにしか聞こえていないものと思われます>
「そっか」
アウラ様の声だったりしたらわかりやすいかと思ったが不明であれば仕方がない。流されるしかないかと、俺は崖の上から平原を見渡しながらそう思うのだった。
――そして数時間後
「では、みなさん行ってきます」
「すぐ戻ってくるから、よろしくね!」
「気を付けてくださいね!」
「でかい兄ちゃん、姫様を頼むぞ!」
予定通り俺達は出発することになった。
アウラ様とシャルは狭いがコクピット内に入り、例の幌つきリヤカーで騎士と食料、それと水を運ぶ。
騎士の数は二十名で、残りは町に残る。だが、そこからさらに数人が五十キロほど東にある砦へ向かうそうだ。
「どうか無事で砦へ行ってくださいね」
「はい。この命に代えても」
「そこは死んだらダメだからね? みんなで奪還するんだから!」
「はは、そうですね」
町の人や騎士達に挨拶をする中、魔兵機《ゾルダート》に乗ったビッダーとヘッジが寄って来た。
「よ、旦那!」
「おう、お前等も頼むぜ。技師になりそうなやつか興味をもったのを連れて帰れるといいんだがな」
「まあ、あまり期待はできないので話半分で。戦力になれればいいんですがね」
「だから修理なんだろ? そういやいつもビッダーが操縦しているけど、ヘッジはできないのか?」
「おっと、痛いところをつくぜ。こいつは選ばれた人間しか操縦できないんだよ。俺はへたくそだったってことだ」
ということらしい。ちなみにイラスはあんなだが実力は高い上に操縦技術も良いとのこと。
「ま、教えてもらってあのイラスのに乗れるくらいにはしとくよ。旦那の負担にならんようにな」
「死にたくないからだろ?」
「おっと、違いねえ。気を付けてくれ。魔兵機《ゾルダート》は正規に配られた以外にも本国で量産している。ディッターが報告してそいつらがこっちへ来たら旦那でもきついぜ」
ヘッジが急いだほうがいいと付け加えて見送ってくれた。
「それじゃ行きますかね……!」
「よろしくお願いいたします」
「……また戻ってくるからね、必ず」
二人の姫の言葉を聞きながら北へ向かって歩き出す。今度は町人も居ないしかなり早くいけるはず。それまでなにも無ければいいが――
「承知した。リクが居なくなるのは残念じゃが、姫様達のためじゃからな」
町の外で俺に乗ったガエイン爺さんが真面目な口調でそう呟く。
ヘルブスト国への移動準備を進める中、俺は外壁修理と改修に加えて哨戒を請け負っていた。
今日の昼に準備が整ったので、この深夜の哨戒が最後になる。
「とりあえずアウラ様とシャルは俺のコクピットに乗ることになったけど、それなら二人と俺だけがサッと行ったほうがよくないか?」
「それも考えたのじゃが、お主は城の中へ入れん。護衛の騎士は必要なのだ」
俺の提案はそういう理由で却下されたか。
確かに城の中には入れないしな……謁見というやつも外でやるには失礼だし、ここは従うしかない。
「最悪、話が長くなりそうなら俺だけここへ戻って来てもいいけどな」
「そこはその場の判断で頼むわい。こっちも外壁が厚くなり、鉄板がちらほら埋め込まれておるからそう簡単に破られはしないと思うがの」
そう。
俺は体当たり一発で砕けた外壁を危惧し、適度な岩をプラズマダガーで削って外壁を厚く作り変えた。さらに鉄を叩いて薄くし、間に挟みこんであるのでかなり強固になったはずだ。
時間が無くて半周分しかできていないが、前回攻めてきた部分はフォローできているのでひとまずこれでいいだろう。
「爺さんも無理するなよ? 魔兵機《ゾルダート》を相手に出来るといっても複数はきついだろ」
「まあな。あやつらが裏切らなければ、まあなんとかなるわい。籠城戦は退屈だがな」
そういってガエイン爺さんが笑う。根っからの戦闘狂みたいな感じで怖い。
結構いい歳だと思うが俺と初めて会った時と先日の戦いを見る限りまだまだ現役でやれるのは凄いと思う。ガルシア隊長となにか通じるものがあるな。
そんなことを考えつつ、俺は爺さんに尋ねた。
「ヘルブスト国はどんなところなんだ?」
「む? 特段変わったところのない国じゃな。国王陛下は穏やかだから力になってくれるだろう。息子の王子は婚約者が居たはずだから姫様に言い寄ることもないだろう」
「戦力は?」
「……お主は聞きにくいことをあっさり口にするのう。騎士の強さは普通じゃな。それと少なくともワシが産まれてから今まで、戦争などの対人経験はすくない。エトワール王国も似たようなものじゃがな」
お飾りってわけじゃないと思うが戦闘経験が少ないのは今後きついかもしれないな。救援を呼ぶにしても戦えない人間を出すわけにはいかないし。
<通達だけして防衛に回ってもらうのが良さそうですね>
「後詰めって考えれば人数は居た方がいいが……まあ、そこは国同士で決めることか」
「そうじゃな。王都奪還のためには人数は必要じゃ。各地に散った者達を集める必要がある。それまでに借りられればいいのだがな」
ガエイン爺さんがそう口にする。できれば自分の国のことは自分達でカタをつけたいと思っているみたいだな。
決起まで我慢だ。ただ、決起したことがバレると戦闘が激化しそうなので難しいところである。
「そういやシャルはなんで爺さんを師匠にしているんだ? 第二王女がわざわざ戦う必要があるのか?」
「……それは――」
と、言いかけてからガエイン爺さんは口を噤み、俺に返す。
「それはシャル自身から聞くことじゃな。ワシが言っていいことではない」
「なるほど。込み入った話なら直接の方がいいか。とはいえ、そこまで聞きたいわけでもないし忘れてくれ」
「承知した。……では戻るとするか」
「ああ、ゆっくり休んでくれ。俺はこのまま警戒しておくからよ」
「む、そうか? ……すまんな。グライアードの者達をそのままにしておけんから町には居るつもりじゃ」
俺が片膝をつくとガエイン爺さんは俺の手に乗った。そのまま手を動かして地面に降ろすと町へ向かって歩き出す。
<少し余裕ができましたね>
「俺達はもう行く宛がないから急がなくてもいいけど、みんなが大変だよな」
<彼等にとって運が良かったとは思いますが>
「まあな……」
ゲイズタートルという魔物にやられていたかもしれないと考えれば運はかなりいいと思う。
だがそれも俺がここへ送られて来たことによるものだ。結局それが何故なのかという理由はわからないまま。
「あの声がなんだったのか、だな。音声データとか残っていないのか?」
<ノーリアクション。マスターにしか聞こえていないものと思われます>
「そっか」
アウラ様の声だったりしたらわかりやすいかと思ったが不明であれば仕方がない。流されるしかないかと、俺は崖の上から平原を見渡しながらそう思うのだった。
――そして数時間後
「では、みなさん行ってきます」
「すぐ戻ってくるから、よろしくね!」
「気を付けてくださいね!」
「でかい兄ちゃん、姫様を頼むぞ!」
予定通り俺達は出発することになった。
アウラ様とシャルは狭いがコクピット内に入り、例の幌つきリヤカーで騎士と食料、それと水を運ぶ。
騎士の数は二十名で、残りは町に残る。だが、そこからさらに数人が五十キロほど東にある砦へ向かうそうだ。
「どうか無事で砦へ行ってくださいね」
「はい。この命に代えても」
「そこは死んだらダメだからね? みんなで奪還するんだから!」
「はは、そうですね」
町の人や騎士達に挨拶をする中、魔兵機《ゾルダート》に乗ったビッダーとヘッジが寄って来た。
「よ、旦那!」
「おう、お前等も頼むぜ。技師になりそうなやつか興味をもったのを連れて帰れるといいんだがな」
「まあ、あまり期待はできないので話半分で。戦力になれればいいんですがね」
「だから修理なんだろ? そういやいつもビッダーが操縦しているけど、ヘッジはできないのか?」
「おっと、痛いところをつくぜ。こいつは選ばれた人間しか操縦できないんだよ。俺はへたくそだったってことだ」
ということらしい。ちなみにイラスはあんなだが実力は高い上に操縦技術も良いとのこと。
「ま、教えてもらってあのイラスのに乗れるくらいにはしとくよ。旦那の負担にならんようにな」
「死にたくないからだろ?」
「おっと、違いねえ。気を付けてくれ。魔兵機《ゾルダート》は正規に配られた以外にも本国で量産している。ディッターが報告してそいつらがこっちへ来たら旦那でもきついぜ」
ヘッジが急いだほうがいいと付け加えて見送ってくれた。
「それじゃ行きますかね……!」
「よろしくお願いいたします」
「……また戻ってくるからね、必ず」
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