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第一章
第40話 騎士
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「あいつは?」
「ディッター隊の副隊長、イラス・ケネリーだ。見ての通り女性ながら魔兵機《ゾルダート》の操縦と生身の強さは俺達よりもずっと上だ」
「マジか」
鎧を着ておらず、レオタードみたいなぴっちりとした服のその女は防御力がめちゃくちゃ薄い。
騎士達に拘束された彼女が最初に発したのが――
「くっ……殺せ」
――だった。
任務に失敗し、敵に捕まるくらいならという認識か。物語で見る騎士ってあんな感じだったかなという印象だ。
「気概があるじゃないか。俺とも結構やりあえていたし」
「と、思うだろ? まあ、見ててくれ」
「なんなの?」
ヘッジがくっくと笑いながらイラスへ向けて俺に言う。俺とシャルが疑問に思いながらもやり取りに耳を傾ける。
「いや、お前は捕虜だ。処遇はどうなるかわからんが殺しはしないぞ」
「それをやったらお前等と同じだからな」
「え!? そ、それは困る! 生きて恥を晒すわけにはいかない」
「い、生き残れるならいいだろ……。他のことで汚名返上すれば」
「だめぇぇぇぇ! 殺してぇぇぇぇ! じゃないとみんなに冷たい目で見られるから死んだほうがマシ……うぁぁぁぁぁぁぁん!」
そんなことを叫びながら大泣きをし始めた。
「うわあ……。あたしより年上っぽいのに……」
「あの人、剣を握っていたり魔兵機《ゾルダート》に乗っている時は自信をもっているんだが、基本的にメンタルが弱いのだ」
ドン引きのシャルにビッダーが冷静に解説してくれた。いざという時になにも無くなったら不安で仕方がないようだ。
「よく騎士をやってたな……」
「さっきも言ったが能力は俺達なんかより全然上だからなあ。よくわからんが騎士の親父さんが関係しているのかね。将軍クラスまで上り詰めて引退した立派な方らしいぜ」
「ふうん」
親の影響ってことか? ウチは妹が病気がちだったけど普通の家庭だからそういうのはよく分からないが、騎士とか家柄なんかがプレッシャーになったタイプかな?
「ううむ、困ったな……」
「敵とはいえ女性を手荒に扱う訳にもいかんしなあ……」
「おーい、姐さん! 上を見てくれ」
「うぁぁぁぁ……え? あ! お、お前達はジョンビエルのところの……!! お前達も捕まったのか……」
「いや、裏切った」
「なんでぇぇぇ!?」
泣き止んだが騒がしいな。そう思っているとシャルが騎士達へ声をかけていた。
「あとはあたしが見ておくから他のところに行ってもらっていい? 外壁修理とかやっておくわ」
「ではこの辺りで作業しておりますのでなにかあれば声をかけてください。ま、勇者殿の傍なら安全ですかね」
「まあね」
シャルはふふんと鼻をならして応えると、騎士は苦笑しながら作業に戻る。するとイラスは慌てて立ち上がろうとする。
「ま、待って! あの、首を! ……へぶ!?」
だが、転んだ。
手足を縛られているのだから当然である。
「あははは!」
「わらうなぁぁぁ! ふぐ……」
ヘッジがそれを見て大笑いし、また泣きそうになる。俺は話が進まないなと声をかけることにした。
「まあ落ち着けよ。死にたくないやつもいたのに死んだ奴もいるんだ。今はとりあえず死ぬとか口にするな」
「……! う、うう……」
俺の言いたいことが分かったのか、ようやくぐっとこらえて押し黙った。少し待っていると呼吸を整えたイラスが口を開く。
「わ、私を倒した魔兵機《ゾルダート》……! フッ、死ぬ前にその顔を見ておくのも悪くない、か」
「だから死なねえって!? 結構メンタル図太くないかコイツ?」
「さあ、私を倒した者よ、顔を見せてくれ!」
「いや、それは無理だからさ」
なんか悦に入ってしまったイラスにコクピットからひょこっと顔を出したシャルが呆れたように言う。すると、イラスは愕然とした顔で呟く。
「女の子……!? 声はかっこいいのに女の子……!?」
「あー、もー違うわよ! リク、あんたの姿見せてやったら?」
「いや、それはしなくていいだろ」
まだそこの二人が完全に信用できたわけじゃないと胸中で呟く。
特殊事例だし、知ったところでというのはあるが今は秘密にしておくのがいいだろう。その内、知られることになるとは思うが。
「とりあえず、こっちの二人はグライアードを離反してこっちの味方になった。お前も俺と戦っていた時の口ぶりから一般市民を殺すのは良しとしていない。違うか?」
「……そうだ。命令されればやむを得ないところもあるが、虐殺などもってのほかだ。相手の戦意を失うことができればそれでいい」
鼻水を垂らしながらキリっとした顔でハッキリと口にした。騎士として上からの命令に疑うわけにはいかない。だが、納得はしないと。
「そうだな。ビッダーとヘッジも同じ意見だそうだ。だからこっちについた。だからって仲間になれとは言わねえけど、死ぬとかは言うな。死んだ奴に申し訳ない」
俺が告げると、鼻水をすすりながらもぞもぞと動き、イラスはなんとか身を起こす。すると俺を見上げながら言う。
「……わかった。私は敗者で捕虜。そちらに従おう。確かに、死んだ者に申し訳ないのは……その通りかもしれん」
「ああ。グライアードの騎士も結構死んだみたいだしな」
「……」
ビッダーがそういうとまた涙を流しそうになる。だが、首を振って気を取り直していた。
「承知した。しかし、人質としての価値はないと思う」
「ま、そうだなあ。前線で死ぬ装丁もある人間と人質交換は難しいよな」
「どうせ向こうに戻っても生き恥を晒した私は死ぬ。お前達は逃走中の身だから食い扶持が増えるよりはいいと思ったのだ。……さあ、一思いに……!」
何気にそんなことを考えていたらしいや。なんだ、こいつも悪い奴ではないんだよな。グライアードがしでかしただけで。
そこへシャルが降りてイラスの前へ行く。
「む、その剣でやってくれるのか? さあ……!」
「てい!」
「ぎゃぁぁぁぁぁ!? ってなんだ……?」
「殺さないわよ。そんなにガタガタ震えて死にたいなんて言っている人をさ? もし申し訳ないと思うなら働きなさい。それがあんたへの罰よ。エトワール王国の第二王女シャルルが与えるわ」
「……!? 王女……私は……」
驚愕の表情を見せた後、また泣きそうになるイラス。シャルは微笑みながら膝をついて肩に手を置く。
「食う分も働く。それでいいじゃない」
「わかり……ました……」
「ひとまず大人しくなったかな? 同性の方が理解があるか」
「かもな。とりあえずお姫さんに任せて外壁を直そうぜ」
ヘッジがタバコを吹かしながら笑う。すると――
「それにしてもすごい美人よねあなた。スタイルもいいし、いくつ?」
「え、えっと……十九になったばかり……」
「年下……!?」
そんな会話が聞こえて来た。俺はふと気になってシャルに尋ねてみる。
「シャルはいくつなんだよ」
「あ、あたしは……二十一よ……」
「年上……!? てっきり年下かと……」
「俺の二個下かよ!? 高校生くらいだと思ってた……」
「……! コーコーセーってのがなにかわからないけど、あたしの身体が貧相だって言いたいのね!? くそ……! お姉さまも大きいし、なによこんなの……!」
「あ、あ、あ!? や、やめてぇぇぇぇ!? うわぁぁぁぁぁん!」
……やれやれ。
敵ながら妙な奴等を連れて行く羽目になったなと俺は呆れながら首を振るのだった。
「ディッター隊の副隊長、イラス・ケネリーだ。見ての通り女性ながら魔兵機《ゾルダート》の操縦と生身の強さは俺達よりもずっと上だ」
「マジか」
鎧を着ておらず、レオタードみたいなぴっちりとした服のその女は防御力がめちゃくちゃ薄い。
騎士達に拘束された彼女が最初に発したのが――
「くっ……殺せ」
――だった。
任務に失敗し、敵に捕まるくらいならという認識か。物語で見る騎士ってあんな感じだったかなという印象だ。
「気概があるじゃないか。俺とも結構やりあえていたし」
「と、思うだろ? まあ、見ててくれ」
「なんなの?」
ヘッジがくっくと笑いながらイラスへ向けて俺に言う。俺とシャルが疑問に思いながらもやり取りに耳を傾ける。
「いや、お前は捕虜だ。処遇はどうなるかわからんが殺しはしないぞ」
「それをやったらお前等と同じだからな」
「え!? そ、それは困る! 生きて恥を晒すわけにはいかない」
「い、生き残れるならいいだろ……。他のことで汚名返上すれば」
「だめぇぇぇぇ! 殺してぇぇぇぇ! じゃないとみんなに冷たい目で見られるから死んだほうがマシ……うぁぁぁぁぁぁぁん!」
そんなことを叫びながら大泣きをし始めた。
「うわあ……。あたしより年上っぽいのに……」
「あの人、剣を握っていたり魔兵機《ゾルダート》に乗っている時は自信をもっているんだが、基本的にメンタルが弱いのだ」
ドン引きのシャルにビッダーが冷静に解説してくれた。いざという時になにも無くなったら不安で仕方がないようだ。
「よく騎士をやってたな……」
「さっきも言ったが能力は俺達なんかより全然上だからなあ。よくわからんが騎士の親父さんが関係しているのかね。将軍クラスまで上り詰めて引退した立派な方らしいぜ」
「ふうん」
親の影響ってことか? ウチは妹が病気がちだったけど普通の家庭だからそういうのはよく分からないが、騎士とか家柄なんかがプレッシャーになったタイプかな?
「ううむ、困ったな……」
「敵とはいえ女性を手荒に扱う訳にもいかんしなあ……」
「おーい、姐さん! 上を見てくれ」
「うぁぁぁぁ……え? あ! お、お前達はジョンビエルのところの……!! お前達も捕まったのか……」
「いや、裏切った」
「なんでぇぇぇ!?」
泣き止んだが騒がしいな。そう思っているとシャルが騎士達へ声をかけていた。
「あとはあたしが見ておくから他のところに行ってもらっていい? 外壁修理とかやっておくわ」
「ではこの辺りで作業しておりますのでなにかあれば声をかけてください。ま、勇者殿の傍なら安全ですかね」
「まあね」
シャルはふふんと鼻をならして応えると、騎士は苦笑しながら作業に戻る。するとイラスは慌てて立ち上がろうとする。
「ま、待って! あの、首を! ……へぶ!?」
だが、転んだ。
手足を縛られているのだから当然である。
「あははは!」
「わらうなぁぁぁ! ふぐ……」
ヘッジがそれを見て大笑いし、また泣きそうになる。俺は話が進まないなと声をかけることにした。
「まあ落ち着けよ。死にたくないやつもいたのに死んだ奴もいるんだ。今はとりあえず死ぬとか口にするな」
「……! う、うう……」
俺の言いたいことが分かったのか、ようやくぐっとこらえて押し黙った。少し待っていると呼吸を整えたイラスが口を開く。
「わ、私を倒した魔兵機《ゾルダート》……! フッ、死ぬ前にその顔を見ておくのも悪くない、か」
「だから死なねえって!? 結構メンタル図太くないかコイツ?」
「さあ、私を倒した者よ、顔を見せてくれ!」
「いや、それは無理だからさ」
なんか悦に入ってしまったイラスにコクピットからひょこっと顔を出したシャルが呆れたように言う。すると、イラスは愕然とした顔で呟く。
「女の子……!? 声はかっこいいのに女の子……!?」
「あー、もー違うわよ! リク、あんたの姿見せてやったら?」
「いや、それはしなくていいだろ」
まだそこの二人が完全に信用できたわけじゃないと胸中で呟く。
特殊事例だし、知ったところでというのはあるが今は秘密にしておくのがいいだろう。その内、知られることになるとは思うが。
「とりあえず、こっちの二人はグライアードを離反してこっちの味方になった。お前も俺と戦っていた時の口ぶりから一般市民を殺すのは良しとしていない。違うか?」
「……そうだ。命令されればやむを得ないところもあるが、虐殺などもってのほかだ。相手の戦意を失うことができればそれでいい」
鼻水を垂らしながらキリっとした顔でハッキリと口にした。騎士として上からの命令に疑うわけにはいかない。だが、納得はしないと。
「そうだな。ビッダーとヘッジも同じ意見だそうだ。だからこっちについた。だからって仲間になれとは言わねえけど、死ぬとかは言うな。死んだ奴に申し訳ない」
俺が告げると、鼻水をすすりながらもぞもぞと動き、イラスはなんとか身を起こす。すると俺を見上げながら言う。
「……わかった。私は敗者で捕虜。そちらに従おう。確かに、死んだ者に申し訳ないのは……その通りかもしれん」
「ああ。グライアードの騎士も結構死んだみたいだしな」
「……」
ビッダーがそういうとまた涙を流しそうになる。だが、首を振って気を取り直していた。
「承知した。しかし、人質としての価値はないと思う」
「ま、そうだなあ。前線で死ぬ装丁もある人間と人質交換は難しいよな」
「どうせ向こうに戻っても生き恥を晒した私は死ぬ。お前達は逃走中の身だから食い扶持が増えるよりはいいと思ったのだ。……さあ、一思いに……!」
何気にそんなことを考えていたらしいや。なんだ、こいつも悪い奴ではないんだよな。グライアードがしでかしただけで。
そこへシャルが降りてイラスの前へ行く。
「む、その剣でやってくれるのか? さあ……!」
「てい!」
「ぎゃぁぁぁぁぁ!? ってなんだ……?」
「殺さないわよ。そんなにガタガタ震えて死にたいなんて言っている人をさ? もし申し訳ないと思うなら働きなさい。それがあんたへの罰よ。エトワール王国の第二王女シャルルが与えるわ」
「……!? 王女……私は……」
驚愕の表情を見せた後、また泣きそうになるイラス。シャルは微笑みながら膝をついて肩に手を置く。
「食う分も働く。それでいいじゃない」
「わかり……ました……」
「ひとまず大人しくなったかな? 同性の方が理解があるか」
「かもな。とりあえずお姫さんに任せて外壁を直そうぜ」
ヘッジがタバコを吹かしながら笑う。すると――
「それにしてもすごい美人よねあなた。スタイルもいいし、いくつ?」
「え、えっと……十九になったばかり……」
「年下……!?」
そんな会話が聞こえて来た。俺はふと気になってシャルに尋ねてみる。
「シャルはいくつなんだよ」
「あ、あたしは……二十一よ……」
「年上……!? てっきり年下かと……」
「俺の二個下かよ!? 高校生くらいだと思ってた……」
「……! コーコーセーってのがなにかわからないけど、あたしの身体が貧相だって言いたいのね!? くそ……! お姉さまも大きいし、なによこんなの……!」
「あ、あ、あ!? や、やめてぇぇぇぇ!? うわぁぁぁぁぁん!」
……やれやれ。
敵ながら妙な奴等を連れて行く羽目になったなと俺は呆れながら首を振るのだった。
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