38 / 146
第一章
第37話 混戦
しおりを挟む
「逃がすか……!」
「チッ、ガスの野郎負けたのか。あいつはもういい、早く歩け」
「……」
あたしは全力で駆けだして行く。魔兵機《ゾルダート》を動かされたら町がめちゃくちゃになる。
「<フレイムアロー> 先に登れ!」
「熱っ! 魔法を使うのね、厄介な……!」
「近づくなよ……! でかいのもあるからな」
「それで怯むあたしじゃないんだけど!」
「な!? <ファイヤーボール>!」
三本のフレイムアローを回避し足を一瞬止める。けど、すぐに走り直す。
そこへ巨大な火球であるファイヤーボールを撃ちだしてきた。
「剛の八、‟疾風《しっぷう》”!」
「届いてねえぜ、はははは!」
それに合わせてあたしは素早く剣で縦の一閃を繰り出す。冒険者は笑うも、その直後ファイヤーボールは二つに割れ、冒険者の胴になにかが直撃した。
「うぐお……!? な、んだ……!?」
「風を飛ばしたのよ。魔法使いが使う<エアスラッシャー>みたいなものだと思いなさい!」
「くそ……! まだか!」
「今やっている。……なにをもたもたしているんだ!?」
「……」
「死にたいのか貴様……!」
コクピットから怒声が聞こえてくる。グライアードの騎士はなかなか魔兵機《ゾルダート》を動かそうとしていない? よく分からないけど、チャンス!
「ぐぎゃ!?」
魔法使いを蹴り飛ばして転ばし、そのまま垂れ下がっているロープに向かう。しかしその時、魔兵機《ゾルダート》が足を踏み込んだ。
「きゃあ!?」
「よ、よし! いいぞ! 二人を回収するんだ」
「チッ……」
魔兵機《ゾルダート》に乗り込んでいる冒険者が指示を出し、腕が動き手に乗せる。片腕しかないけど二人を乗せるには十分だった。
「くっ……!」
「おい、あの姫も捕まえろ!」
「……」
「急げってんだ!」
「無理だ。もう魔兵機《ゾルダート》の手には乗らん。どっちかを捨てるならいいぞ」
「~っ! 分かった、もういい! 貴様の隊に合流しろ」
「ま、待ちなさい!」
疾風を繰り出すも鉄の身体には文字通り刃が立たない。傷はつくので何度か打ち込めばと思うが動き出した魔兵機《ゾルダート》を追いかけながら打つのは難しい……!
そして魔兵機《ゾルダート》は広場へと向かっていく。
「まずい!? みんな! 逃げて! 冒険者が脱走を企てたわ!」
「姫様!? な!? 巨兵が動いて――」
「に、逃げろ!」
「ソウの町の連中もいるな。よし、適当に町を荒らしてガキの一人でも捕まえろ。追ってこれないようにな」
「……」
「黙ってないで動け、首を掻っ切るぞ……!」
言い争っているわね。チャンスだと思うんだけどあたしがこいつを止めるための手段がない。
「早く逃げて!」
「くそ、逃げられる……! 早くしろ」
「……断る。どうせ俺達が居なければ動かせないのだ、好きにすればいい」
「なん――」
「他国でも平民を殺すのは嫌だってんだ。ガキを盾に? 騎士がそんな真似できるか」
おお!? グライアードの騎士が意外なことを口にしたわね!? 町の人達が逃げまどう中、魔兵機《ゾルダート》は立ち止まり、冒険者と言い争いを続ける。
「お前等はこいつらの敵だろうが……!」
「敵、か。俺達は戦うことが仕事で命令は聞く必要がある。だが、今は隊長も居ない。命令がないなら自由に動くのは当然だ」
「だな。平民を盾にしてまで逃げたいとは思わないんだよ。戦争は戦争だが、好きでやっている奴ばかりじゃねえってこった」
「ぐぬ……! し、しかし、このまま捕まっているわけにもいかねえんだろうが!」
「それは――」
と、魔兵機《ゾルダート》での会話を聞いているところで門の近くにある外壁が吹き飛んだ。
「な、なに……!?」
「騎士共、こっから入ってこい! 女子供以外は皆殺しだ!」
「「「「おおおお!!」」」
「くっ、魔兵機《ゾルダート》!? 直接外壁を破られたか!」
大きなハンマーを持った魔兵機《ゾルダート》が破壊したらしい。ソウの町で叫んでいた男の声が響くと同時に、門の向こうから騎士の叫び声も聞こえて来た。
「数は少ない! 落とし穴は効いているぞ!」
「うおおお!」
ウチの騎士達は怯むことなく、最初から考えていた迎撃態勢を取り煙の中から現れるグライアードの騎士と戦闘を開始。
「エトワール王国の騎士を倒せぇぇぇ!」
「ジョンビエル殿が居る! こちらが勝てるぞ!」
グライアード側も魔兵機《ゾルダート》という後ろ盾があるため士気は高いわね。
こうなったらあたしも戦おう、そう思っていると――
「お、おい! そこのでかいの! あんたの部下を助けてやったぜ! 俺達は見逃してくれよ!」
「あ? ……お前達か。そうなのか?」
「一応、そうなりますか」
「ふうん。いいぜ、なら後退しろよその魔兵機《ゾルダート》じゃなんもできねえだろ」
――冒険者が交渉を始めた。
自分達を逃がせ、と。あたしも色々な人間を見て来たけど、こいつらは最悪の部類だ。折角リクが手に入れてくれたのにみすみす逃がすのは……
「ほら、早く行けよ。ゴミ掃除は俺がしといてやるから……よ!」
「あ!」
「うわああああ!?」
「ぎゃぁぁぁ!」
ジョンビエルという男の魔兵機《ゾルダート》が斧を振るい、騎士達と戦っていた町の人が吹き飛ばされた。
壁に叩きつけられたり、その場で動かなくなった人があっという間に増えた。
「この……! ‟疾風”!」
「ん? お前は……エトワール王国の姫じゃねえか! こりゃあラッキーだ。お前を連れて帰ればこの前のミスは取り消しになるぜ!」
「できるものなら!」
「こうすりゃ終わりだ」
「え――」
あたしがその場を離れようとしたその時、背後に斧が立てかけられ勢いよくぶつかったしまう。
大きさが違いすぎて避けられなかった……!
「うぐ……」
「よし、あの謎の魔兵機《ゾルダート》が帰ってくる前に撤収だ。こいつがいりゃなんとかなるだろ。お前等もついてこい」
「あ、ありがたい……」
くそ冒険者め……。あたしが頭を抑えながら胸中で呻いていると、捕まえていたグライアードの騎士、ヘッジが口を開く。
「ジョンビエル殿、それはいいんですが町の連中は?」
「だから言ったろ、女子供以外は皆殺しだって」
「俺はその必要を感じません。姫を連れ去って終わりで良いのでは?」
「ばーか。男を生かしておいてもなんの意味もねえだろ。土地は必要だが養うにも金はかかる。間引いておくんだよ」
そういうことか……。自国領民をこっちに連れて来るのに男は邪魔。女性はグライアードの人間の子を作らせるために……
「それじゃあお連れしますよお姫様」
「くっ……」
ダメだ、強く体を打ちつけたせいで力が入らない……! 師匠、お姉さまごめんなさい……!
「ぬん……!」
「うおあ!? ビッダー、てめえなにしやがる!」
「え?」
捕まる一歩手前でジョンビエルの魔兵機《ゾルダート》が目の前から消えた。なぜならあの二人が乗っている魔兵機《ゾルダート》がタックルを仕掛けたから!
「いくらグライアードのためとはいえ目が余る。接収せよとは命令されましたが、皆殺しとは聞いておりませんので」
「俺が隊長だ。それにどうせ誰も見てねえ……。抵抗したんで殺しましたでいいだろうが……!」
「だからオレ達は隊を抜けますぜ。前から思ってたんだ、あんたは胸糞悪いってよ!」
「貴様等、国を裏切るのか……!」
「俺の知っているグライアード王国ではないからな……!!」
「な、き、貴様それでも騎士――」
「さて、どうかな? たった今クビになったんよなあ。落ちろや!」
「ぎゃあああああ!?」
仲間割れ?
でもあの二人はあたし達の領民が殺されることに怒りを覚えてくれている。
そして――
「シャルか!? なぜ前線へ!」
「師匠! ごめん、ちょっと冒険者が裏切ってくれちゃってさ。追いかけたの」
「あの二人か?」
「うん。武器が無いから助けてあげましょ」
――師匠が戻って来た。これでほぼ互角。後はリクさえ戻ってくれば!
あたしはフラつく体を無理やり立ち上がらせ、剣を握る。
「チッ、ガスの野郎負けたのか。あいつはもういい、早く歩け」
「……」
あたしは全力で駆けだして行く。魔兵機《ゾルダート》を動かされたら町がめちゃくちゃになる。
「<フレイムアロー> 先に登れ!」
「熱っ! 魔法を使うのね、厄介な……!」
「近づくなよ……! でかいのもあるからな」
「それで怯むあたしじゃないんだけど!」
「な!? <ファイヤーボール>!」
三本のフレイムアローを回避し足を一瞬止める。けど、すぐに走り直す。
そこへ巨大な火球であるファイヤーボールを撃ちだしてきた。
「剛の八、‟疾風《しっぷう》”!」
「届いてねえぜ、はははは!」
それに合わせてあたしは素早く剣で縦の一閃を繰り出す。冒険者は笑うも、その直後ファイヤーボールは二つに割れ、冒険者の胴になにかが直撃した。
「うぐお……!? な、んだ……!?」
「風を飛ばしたのよ。魔法使いが使う<エアスラッシャー>みたいなものだと思いなさい!」
「くそ……! まだか!」
「今やっている。……なにをもたもたしているんだ!?」
「……」
「死にたいのか貴様……!」
コクピットから怒声が聞こえてくる。グライアードの騎士はなかなか魔兵機《ゾルダート》を動かそうとしていない? よく分からないけど、チャンス!
「ぐぎゃ!?」
魔法使いを蹴り飛ばして転ばし、そのまま垂れ下がっているロープに向かう。しかしその時、魔兵機《ゾルダート》が足を踏み込んだ。
「きゃあ!?」
「よ、よし! いいぞ! 二人を回収するんだ」
「チッ……」
魔兵機《ゾルダート》に乗り込んでいる冒険者が指示を出し、腕が動き手に乗せる。片腕しかないけど二人を乗せるには十分だった。
「くっ……!」
「おい、あの姫も捕まえろ!」
「……」
「急げってんだ!」
「無理だ。もう魔兵機《ゾルダート》の手には乗らん。どっちかを捨てるならいいぞ」
「~っ! 分かった、もういい! 貴様の隊に合流しろ」
「ま、待ちなさい!」
疾風を繰り出すも鉄の身体には文字通り刃が立たない。傷はつくので何度か打ち込めばと思うが動き出した魔兵機《ゾルダート》を追いかけながら打つのは難しい……!
そして魔兵機《ゾルダート》は広場へと向かっていく。
「まずい!? みんな! 逃げて! 冒険者が脱走を企てたわ!」
「姫様!? な!? 巨兵が動いて――」
「に、逃げろ!」
「ソウの町の連中もいるな。よし、適当に町を荒らしてガキの一人でも捕まえろ。追ってこれないようにな」
「……」
「黙ってないで動け、首を掻っ切るぞ……!」
言い争っているわね。チャンスだと思うんだけどあたしがこいつを止めるための手段がない。
「早く逃げて!」
「くそ、逃げられる……! 早くしろ」
「……断る。どうせ俺達が居なければ動かせないのだ、好きにすればいい」
「なん――」
「他国でも平民を殺すのは嫌だってんだ。ガキを盾に? 騎士がそんな真似できるか」
おお!? グライアードの騎士が意外なことを口にしたわね!? 町の人達が逃げまどう中、魔兵機《ゾルダート》は立ち止まり、冒険者と言い争いを続ける。
「お前等はこいつらの敵だろうが……!」
「敵、か。俺達は戦うことが仕事で命令は聞く必要がある。だが、今は隊長も居ない。命令がないなら自由に動くのは当然だ」
「だな。平民を盾にしてまで逃げたいとは思わないんだよ。戦争は戦争だが、好きでやっている奴ばかりじゃねえってこった」
「ぐぬ……! し、しかし、このまま捕まっているわけにもいかねえんだろうが!」
「それは――」
と、魔兵機《ゾルダート》での会話を聞いているところで門の近くにある外壁が吹き飛んだ。
「な、なに……!?」
「騎士共、こっから入ってこい! 女子供以外は皆殺しだ!」
「「「「おおおお!!」」」
「くっ、魔兵機《ゾルダート》!? 直接外壁を破られたか!」
大きなハンマーを持った魔兵機《ゾルダート》が破壊したらしい。ソウの町で叫んでいた男の声が響くと同時に、門の向こうから騎士の叫び声も聞こえて来た。
「数は少ない! 落とし穴は効いているぞ!」
「うおおお!」
ウチの騎士達は怯むことなく、最初から考えていた迎撃態勢を取り煙の中から現れるグライアードの騎士と戦闘を開始。
「エトワール王国の騎士を倒せぇぇぇ!」
「ジョンビエル殿が居る! こちらが勝てるぞ!」
グライアード側も魔兵機《ゾルダート》という後ろ盾があるため士気は高いわね。
こうなったらあたしも戦おう、そう思っていると――
「お、おい! そこのでかいの! あんたの部下を助けてやったぜ! 俺達は見逃してくれよ!」
「あ? ……お前達か。そうなのか?」
「一応、そうなりますか」
「ふうん。いいぜ、なら後退しろよその魔兵機《ゾルダート》じゃなんもできねえだろ」
――冒険者が交渉を始めた。
自分達を逃がせ、と。あたしも色々な人間を見て来たけど、こいつらは最悪の部類だ。折角リクが手に入れてくれたのにみすみす逃がすのは……
「ほら、早く行けよ。ゴミ掃除は俺がしといてやるから……よ!」
「あ!」
「うわああああ!?」
「ぎゃぁぁぁ!」
ジョンビエルという男の魔兵機《ゾルダート》が斧を振るい、騎士達と戦っていた町の人が吹き飛ばされた。
壁に叩きつけられたり、その場で動かなくなった人があっという間に増えた。
「この……! ‟疾風”!」
「ん? お前は……エトワール王国の姫じゃねえか! こりゃあラッキーだ。お前を連れて帰ればこの前のミスは取り消しになるぜ!」
「できるものなら!」
「こうすりゃ終わりだ」
「え――」
あたしがその場を離れようとしたその時、背後に斧が立てかけられ勢いよくぶつかったしまう。
大きさが違いすぎて避けられなかった……!
「うぐ……」
「よし、あの謎の魔兵機《ゾルダート》が帰ってくる前に撤収だ。こいつがいりゃなんとかなるだろ。お前等もついてこい」
「あ、ありがたい……」
くそ冒険者め……。あたしが頭を抑えながら胸中で呻いていると、捕まえていたグライアードの騎士、ヘッジが口を開く。
「ジョンビエル殿、それはいいんですが町の連中は?」
「だから言ったろ、女子供以外は皆殺しだって」
「俺はその必要を感じません。姫を連れ去って終わりで良いのでは?」
「ばーか。男を生かしておいてもなんの意味もねえだろ。土地は必要だが養うにも金はかかる。間引いておくんだよ」
そういうことか……。自国領民をこっちに連れて来るのに男は邪魔。女性はグライアードの人間の子を作らせるために……
「それじゃあお連れしますよお姫様」
「くっ……」
ダメだ、強く体を打ちつけたせいで力が入らない……! 師匠、お姉さまごめんなさい……!
「ぬん……!」
「うおあ!? ビッダー、てめえなにしやがる!」
「え?」
捕まる一歩手前でジョンビエルの魔兵機《ゾルダート》が目の前から消えた。なぜならあの二人が乗っている魔兵機《ゾルダート》がタックルを仕掛けたから!
「いくらグライアードのためとはいえ目が余る。接収せよとは命令されましたが、皆殺しとは聞いておりませんので」
「俺が隊長だ。それにどうせ誰も見てねえ……。抵抗したんで殺しましたでいいだろうが……!」
「だからオレ達は隊を抜けますぜ。前から思ってたんだ、あんたは胸糞悪いってよ!」
「貴様等、国を裏切るのか……!」
「俺の知っているグライアード王国ではないからな……!!」
「な、き、貴様それでも騎士――」
「さて、どうかな? たった今クビになったんよなあ。落ちろや!」
「ぎゃあああああ!?」
仲間割れ?
でもあの二人はあたし達の領民が殺されることに怒りを覚えてくれている。
そして――
「シャルか!? なぜ前線へ!」
「師匠! ごめん、ちょっと冒険者が裏切ってくれちゃってさ。追いかけたの」
「あの二人か?」
「うん。武器が無いから助けてあげましょ」
――師匠が戻って来た。これでほぼ互角。後はリクさえ戻ってくれば!
あたしはフラつく体を無理やり立ち上がらせ、剣を握る。
10
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

杜の国の王〜この子を守るためならなんだって〜
メロのん
ファンタジー
最愛の母が死んだ。悲しみに明け暮れるウカノは、もう1度母に会いたいと奇跡を可能にする魔法を発動する。しかし魔法が発動したそこにいたのは母ではなく不思議な生き物であった。
幼少期より家の中で立場の悪かったウカノはこれをきっかけに、今まで国が何度も探索に失敗した未知の森へと進む。
そこは圧倒的強者たちによる弱肉強食が繰り広げられる魔境であった。そんな場所でなんとか生きていくウカノたち。
森の中で成長していき、そしてどのように生きていくのか。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

アレク・プランタン
かえるまる
ファンタジー
長く辛い闘病が終わった
と‥‥転生となった
剣と魔法が織りなす世界へ
チートも特典も何もないまま
ただ前世の記憶だけを頼りに
俺は精一杯やってみる
毎日更新中!

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる