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第64話 ほぼ原因の全て
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「――というわけなんですよ」
「なるほど、その精霊様の上の存在が現れたと。そうであれば国が保護してくれると思いますぞ」
『……ぐがー』
ギャ……セバスさんがフリンクのことを聞いて来たので事情を説明した。俺とフリンクの関係を話すと先のようなことを言い出した。
「いや、逆に変な混乱を招きそうだから偉い人のところにはいきませんよ」
「左様ですか。貴族に昇格くらいはありそうですが」
「ははは、それは分不相応ですよ。なんせただの農家ですからねウチは」
「このお屋敷だけで十分です」
父さんの言葉に『ね?』と、涎を垂らしながら仰向けになって寝ているフリンクのお腹を撫でながら母さんが言う。部屋に連れて行くか?
そう思っているとクレアとサーナが帰って来た。
「貴族!」
「そうよそれだわ!」
「なんだなんだ!?」
クレアとサーナが食堂に入るなり俺に詰め寄ってくると、両脇を固めてそれぞれ口を開く。
「貴族になれば一夫多妻でもいけます。ここはレンさんを貴族にしてわたしとクレアさんを養ってください!」
「養うか!? だいたいクレアは俺のことは幼馴染だと思っているだけだろ」
「ち、違うわ! その……」
「ちゃんと言う!」
「くっ……わ、私もレンが好き、だから……養ってよね!」
「よく言いました! さすがはわたしのライバル……!」
「養うの前提か!?」
出会って数十分だがすでに仲良しだなこいつら……
イルカイヤーで聞いていたけど、こっちが恥ずかしくなってくることを言っていた……
というか流れで言わされた感もあるがついに言ったな、クレアよ……
「長い付き合いだから言うとは思わなかったぞ。兄妹みたいだったし」
「小さいころ助け――」
「あー、その手の話は長くなるので止めましょう」
クレアが顔を赤くして昔語りをしようとしたところでサーナが空気を読まず手を叩きながら制した。
「それで? レンさんは貴族になるんですよね……?」
「待て待て、セバスさんが言うにはもしかしたら、だろ? だからその話は保留だ。クレアは長い付き合いだけどサーナは短いからな……」
「どうして!? こんなに可愛くておっぱいあって性格もいいのに!?」
「性格はダメだろ」
「なら他はいい、ということですね?」
ああいえばこういう……!
「お前のことはよく知らないし、姉ちゃんが不穏だからな。ダメだ」
「えー! なんでもしますから養ってください……! くそ、姉め……あしをひっぱる……」
「働けよ!? あ、そういえば母さん花を植えたって言ってたな? 見に行こう」
「あ、いいわよ。ちょっと珍しい花だったから驚くかも♪」
「私も行くー」
クレアはなんかウキウキでついて来ようとするが、俺はまだ返事を返していない。
まあ有耶無耶にできたと思おう。後でサーナが居なくなったら言うかな?
こいつがいいなら吝かではない。
付きまとう男も減れば仕事もしやすかろう。
え? クレアが好きじゃないんじゃないかって? そんなわけない。
見た目はモテる度合いで分かるだろうが可愛いし、なにより気が合うので気を張らなくていい。
「うおおーん! フリンクさんレンさんが酷いんですよぉぉぉ!」
『あ、あ……さかまたが餌を……ううーん……』
サーナもかなり美少女だが、よく知らんしなあ……性格は面白いので嫌いではない。
フリンクに泣きつくサーナはセバスさんに任せて俺達は庭へ。
しかしそこで俺は驚く光景を目にする――
「元気にしてるー?」
「♪」
「うお!? こ、こいつは」
「知っているの?」
母さんが水をかけている植物を見て驚愕する。知っているもなにもこの形はカイさんを苦しめていた植物魔物だ!?
「ちょ、どこで拾ってきたんだ!? こいつは危険な魔物だぞ!」
「え? そうなの!? 庭にぽてっと落ちてたわよ」
「……まさか!? こいつ、種かなんかを俺かフリンクにくっつけてたとか!?」
「……!」
俺がそう叫ぶと『へへ、すみませんね』みたいな感じで花の部分をへこへことさせていた。
「はあ……今度は焼き尽くすか」
「……!?」
俺が手を翳すとツルを花に乗せて身を強張らせた。随分と人間臭い奴である。
「せっかく植えたのに、ダメ? カイ様も治ったし」
「こいつ、カビを撒くんだ。それにやられると魔力をどんどん吸い取られて死ぬんだぞ? ダメだって」
「……! ……!」
「あ? なんだ?」
植物魔物がツルをぶんぶんと振ってなんか否定していた。というか意思の疎通ができている……?
「植えてからしばらく経つけど体調は悪くないわよ? しばらく様子見をしてもいいんじゃない?」
「……!」
母さんの言葉にツルをぎゅっと合わせて祈るポーズをして震えていた。感動しているらしい。
「まあ、俺達家族にはああいうの効かないしいいけど……お前、村の人間達に危害を加えたら次は今度こそ焼くからな?」
「……! ……!」
「なんか可愛いわね」
大きく花びらを振って肯定する植物魔物。言うことを利くなら少し置いといてもいいか。母さんも気に入っているしな。
あのカビなどはイヴァルリヴァイの加護がある家族には効果が無い。だから俺も戦えていたわけだ。
「それじゃあ名前をつけないとね! ジャンボニンニクちゃんとかどうかしら?」
「……!?」
母さんが不意に名前を言うと明らかに「ガーン」とした感じになって花弁が何枚か落ちた。母さんのネーミングセンスは最悪なので仕方がない。
フリンクも喋れない時に危うく『わさびまる』になるところだったから油断できない。
「花がキレイだしフランソアとかどう、おばさん?」
「あら、可愛い名前ね。でもジャンボ――」
「!!」
母さんがゴリ推そうとしたところでツルをクレアに伸ばして手を振らせた。こっちがいいということらしい。
「ならフランソアだな。いいだろ母さん?」
「クレアちゃんが決めたなら……うん、いいわ!」
「仕方ないな……よろしくなフランソア」
「♪」
よくわからんが悪い奴ではないのだろうか……? ひとまず監視を、というところで背後から声がかかる。
「おや、その花は前の恋人であるカイに贈ったものと同じじゃあないか」
「今の恋人を前に、昔の女の話はタブーではありませんこと?」
金髪の優男と気の強そうな女がそんなことを口にしていた。というか――
「勝手に敷地に入って来てなにを言っているんだ? ウチの庭だ、出て行ってくれ」
「なんだって? この私に出ていけ、と? こんな村にいる貴族だから知らないとは思うが……この領土のトップであるコールスロウ侯爵家のタレスに命令など許せんな」
「なに!?」
「コールスロウ侯爵家って……」
カイさんに求婚を迫っていた息子ってまさかこいつのことか!?
それにじゃんぼにんにく……もといフランソアを知っていた……やはりこいつが――
「なるほど、その精霊様の上の存在が現れたと。そうであれば国が保護してくれると思いますぞ」
『……ぐがー』
ギャ……セバスさんがフリンクのことを聞いて来たので事情を説明した。俺とフリンクの関係を話すと先のようなことを言い出した。
「いや、逆に変な混乱を招きそうだから偉い人のところにはいきませんよ」
「左様ですか。貴族に昇格くらいはありそうですが」
「ははは、それは分不相応ですよ。なんせただの農家ですからねウチは」
「このお屋敷だけで十分です」
父さんの言葉に『ね?』と、涎を垂らしながら仰向けになって寝ているフリンクのお腹を撫でながら母さんが言う。部屋に連れて行くか?
そう思っているとクレアとサーナが帰って来た。
「貴族!」
「そうよそれだわ!」
「なんだなんだ!?」
クレアとサーナが食堂に入るなり俺に詰め寄ってくると、両脇を固めてそれぞれ口を開く。
「貴族になれば一夫多妻でもいけます。ここはレンさんを貴族にしてわたしとクレアさんを養ってください!」
「養うか!? だいたいクレアは俺のことは幼馴染だと思っているだけだろ」
「ち、違うわ! その……」
「ちゃんと言う!」
「くっ……わ、私もレンが好き、だから……養ってよね!」
「よく言いました! さすがはわたしのライバル……!」
「養うの前提か!?」
出会って数十分だがすでに仲良しだなこいつら……
イルカイヤーで聞いていたけど、こっちが恥ずかしくなってくることを言っていた……
というか流れで言わされた感もあるがついに言ったな、クレアよ……
「長い付き合いだから言うとは思わなかったぞ。兄妹みたいだったし」
「小さいころ助け――」
「あー、その手の話は長くなるので止めましょう」
クレアが顔を赤くして昔語りをしようとしたところでサーナが空気を読まず手を叩きながら制した。
「それで? レンさんは貴族になるんですよね……?」
「待て待て、セバスさんが言うにはもしかしたら、だろ? だからその話は保留だ。クレアは長い付き合いだけどサーナは短いからな……」
「どうして!? こんなに可愛くておっぱいあって性格もいいのに!?」
「性格はダメだろ」
「なら他はいい、ということですね?」
ああいえばこういう……!
「お前のことはよく知らないし、姉ちゃんが不穏だからな。ダメだ」
「えー! なんでもしますから養ってください……! くそ、姉め……あしをひっぱる……」
「働けよ!? あ、そういえば母さん花を植えたって言ってたな? 見に行こう」
「あ、いいわよ。ちょっと珍しい花だったから驚くかも♪」
「私も行くー」
クレアはなんかウキウキでついて来ようとするが、俺はまだ返事を返していない。
まあ有耶無耶にできたと思おう。後でサーナが居なくなったら言うかな?
こいつがいいなら吝かではない。
付きまとう男も減れば仕事もしやすかろう。
え? クレアが好きじゃないんじゃないかって? そんなわけない。
見た目はモテる度合いで分かるだろうが可愛いし、なにより気が合うので気を張らなくていい。
「うおおーん! フリンクさんレンさんが酷いんですよぉぉぉ!」
『あ、あ……さかまたが餌を……ううーん……』
サーナもかなり美少女だが、よく知らんしなあ……性格は面白いので嫌いではない。
フリンクに泣きつくサーナはセバスさんに任せて俺達は庭へ。
しかしそこで俺は驚く光景を目にする――
「元気にしてるー?」
「♪」
「うお!? こ、こいつは」
「知っているの?」
母さんが水をかけている植物を見て驚愕する。知っているもなにもこの形はカイさんを苦しめていた植物魔物だ!?
「ちょ、どこで拾ってきたんだ!? こいつは危険な魔物だぞ!」
「え? そうなの!? 庭にぽてっと落ちてたわよ」
「……まさか!? こいつ、種かなんかを俺かフリンクにくっつけてたとか!?」
「……!」
俺がそう叫ぶと『へへ、すみませんね』みたいな感じで花の部分をへこへことさせていた。
「はあ……今度は焼き尽くすか」
「……!?」
俺が手を翳すとツルを花に乗せて身を強張らせた。随分と人間臭い奴である。
「せっかく植えたのに、ダメ? カイ様も治ったし」
「こいつ、カビを撒くんだ。それにやられると魔力をどんどん吸い取られて死ぬんだぞ? ダメだって」
「……! ……!」
「あ? なんだ?」
植物魔物がツルをぶんぶんと振ってなんか否定していた。というか意思の疎通ができている……?
「植えてからしばらく経つけど体調は悪くないわよ? しばらく様子見をしてもいいんじゃない?」
「……!」
母さんの言葉にツルをぎゅっと合わせて祈るポーズをして震えていた。感動しているらしい。
「まあ、俺達家族にはああいうの効かないしいいけど……お前、村の人間達に危害を加えたら次は今度こそ焼くからな?」
「……! ……!」
「なんか可愛いわね」
大きく花びらを振って肯定する植物魔物。言うことを利くなら少し置いといてもいいか。母さんも気に入っているしな。
あのカビなどはイヴァルリヴァイの加護がある家族には効果が無い。だから俺も戦えていたわけだ。
「それじゃあ名前をつけないとね! ジャンボニンニクちゃんとかどうかしら?」
「……!?」
母さんが不意に名前を言うと明らかに「ガーン」とした感じになって花弁が何枚か落ちた。母さんのネーミングセンスは最悪なので仕方がない。
フリンクも喋れない時に危うく『わさびまる』になるところだったから油断できない。
「花がキレイだしフランソアとかどう、おばさん?」
「あら、可愛い名前ね。でもジャンボ――」
「!!」
母さんがゴリ推そうとしたところでツルをクレアに伸ばして手を振らせた。こっちがいいということらしい。
「ならフランソアだな。いいだろ母さん?」
「クレアちゃんが決めたなら……うん、いいわ!」
「仕方ないな……よろしくなフランソア」
「♪」
よくわからんが悪い奴ではないのだろうか……? ひとまず監視を、というところで背後から声がかかる。
「おや、その花は前の恋人であるカイに贈ったものと同じじゃあないか」
「今の恋人を前に、昔の女の話はタブーではありませんこと?」
金髪の優男と気の強そうな女がそんなことを口にしていた。というか――
「勝手に敷地に入って来てなにを言っているんだ? ウチの庭だ、出て行ってくれ」
「なんだって? この私に出ていけ、と? こんな村にいる貴族だから知らないとは思うが……この領土のトップであるコールスロウ侯爵家のタレスに命令など許せんな」
「なに!?」
「コールスロウ侯爵家って……」
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