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第11話 お嬢様を見よう
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「それではよろしくお願いいたしますね!」
「なにか入用があれば遠慮なく村の者へ声をかけてください」
――そして視察から3テムが経過した。
今回は護衛とカイ様、それとセキト様だけが訪問し、今日からこの村で暮すことになる。
「いよいよだな」
「緊張するぜ……」
「どうせ俺達には縁がねえんだ、無駄な緊張だぜ」
「お友達とか難しいわよねえ」
「キレイなひとだったねー」
「ねー」
「なー」
代表者プラスアルファでお出迎えをし、丘の上へと進んでいく馬車を見送った。
若い者が居た方が安心するかも、ということで俺やガキども、学友なんかも結構いたりする。
「さて、仕事だ仕事ー!」
ケリィがやけくそ気味に叫びながら巡回をスタートすると、バラバラと解散ムードになる。俺も移動するかな。
「ねー、レン兄ちゃん。フリンクは?」
「お、ルーじゃないか。フリンクはちょっと用事でいないぞ」
「えー、つまんない!」
「ちょっとだけ我慢してくれ」
ルーが頬を膨らませて抗議の声を上げるが、俺は頭を撫でながらそう言ってやる。
「えへー」
「ルー、帰るぞー」
「レン兄ちゃんと遊ぶ!」
「いや、俺はこれから用事があるんだ。またな」
「ええー! なんでー!」
父親のログさんが現れたので引き渡し、俺は踵を返して歩き出す。
「ははは、フラれたな! パパと遊ぶぞー」
「むー。また今度遊んでね!」
折角機嫌が治ったと思ったんだが、後は父親に任せよう。俺はひらひらと手を振りながらそのまま村の門へと向かう。
「おう、レンじゃないか! 狩りか?」
「そんなところ。いいかい?」
「お前なら心配することもないからな。でも、ま、気をつけてな!」
門の警護をしているおっさんにそんなことを言われながら外へ。
魔物に後れを取ることは無いからあんな感じである。
「……さて、と」
俺は草木が鬱蒼と茂る森の中へと入っていき、一言呟く。そこへフリンクが木の上から降りて来た。
『来たか』
「待たせたな。見つかっていないな?」
『問題ない。村人以外で俺を見た奴は消してやったさ』
記憶だよな? 本人を消していないよな?
怖くて聞けないまま、俺は村を囲う塀を伝って丘の上を目指し始めた。
少し歩くため、その間に確認しておくことを済ませよう。
「結界はどうだ?」
『あの娘が領域内に入って来た瞬間に結界は霧散した。範囲はかなり広く、二百サントルほどある』
「二百……」
サントルは向こうで言うメートルのことで、概ね同じだと思ってもらっていいと思う。少し誤差がある程度だ。
それよりも範囲は結構広いなと感じる。手の長さくらいならかなり近く無ければ消されないけど、二百メートルの範囲があれば村のどこかに引っかかる可能性が高い。
『村から丘の屋敷までがだいたい三百サントルと考えればかなりギリギリの範囲というところか』
「そうだな……」
出入り口にだけ張っておけばいい、という考え方もあるのだが、『結界は入るのではなく、出る時』に効果を発揮するよう設定している。
門以外から出て行く奴がいないとも限らないから村全体を覆っているのだ。
「フリンクは部分的な結界を張れるんだっけ?」
『出来なくはないが……』
「珍しく歯切れが悪いな?」
『場所は一か所のみとなる。門なら門、という感じだな。お前も張れると考えれば二か所か』
今まで意識したことは無かったが『村』という一つの『対象』に張っているのだそうだ。だから俺の家に張ったらそこで終わり。ウチだけが守られているという状態になると。
「防御魔法と同じ原理か」
『そうだな。指定しなければどこまでも広がってしまうからな』
防御魔法もきちんと対象を指定しないと無意味に広がって無駄な魔力を消費する。
要するに適当に魔法を放つと「ブレる」というわけなのだ。
「ま、それでも無いよりはマシだろ? ひとまず頼むよ」
『あいわかった。それで、今からどうするんだ?』
「んー、観察かな? 屋敷の中に居たら難しいだろうけどな」
『なるほど、覗きか。フフ、お前も男だったんだな』
「やめろ馬鹿!? 今までこんなことが無かったから気になるだろ?」
フリンクの頭を引っぱたいてから言う。
実際、結界を弾くということはなんらかの原因があるということ。それが無意識なのか、意識的なのかを確認するにも観察は必要だと思うのだ。
「ったく。姿を消す魔法はないのか?」
『無いな』
「まあ、俺が知らないからそうなんだろうけど」
『イルカ・アイがあれば遠くから見れるだろう』
「……仕方ないか」
犯罪臭はあるが背に腹は代えられない。ひとまず屋敷以外を結界で覆うくらいは視野に入れておこう。
そんなことを考えながら屋敷近くまで歩き、到着したところでフリンクの背に乗り、木の上へと昇る。
葉がなるべく多いのを選んでからフリンクにまたがったまま俺は『イルカ・アイ』を発動させた。
すぐに視界がぎゅっと狭まり、遠くの屋敷が近くに見えてくる。
さらに魔力を調整して壁を透視した。
「屋敷には一人か。庭にある別宅が護衛さんの家ってところだな」
『護衛はローテション含めて六人、メイドが数十人、後はコックと庭師といったところか? 正面からでも落とせるな』
「落とさなくていいからな? ダンボールも無いし」
『? 何故ダンボールの話を?』
「潜入ならいるだろ、お前?」
『?』
「?」
よく分からないが噛み合っていない気がしたのでこの話は打ち切った。
とりあえずカイさんを見てみると、早速部屋の窓を開放している。
……あまりいい気はしないが、少し試してみるか――
「なにか入用があれば遠慮なく村の者へ声をかけてください」
――そして視察から3テムが経過した。
今回は護衛とカイ様、それとセキト様だけが訪問し、今日からこの村で暮すことになる。
「いよいよだな」
「緊張するぜ……」
「どうせ俺達には縁がねえんだ、無駄な緊張だぜ」
「お友達とか難しいわよねえ」
「キレイなひとだったねー」
「ねー」
「なー」
代表者プラスアルファでお出迎えをし、丘の上へと進んでいく馬車を見送った。
若い者が居た方が安心するかも、ということで俺やガキども、学友なんかも結構いたりする。
「さて、仕事だ仕事ー!」
ケリィがやけくそ気味に叫びながら巡回をスタートすると、バラバラと解散ムードになる。俺も移動するかな。
「ねー、レン兄ちゃん。フリンクは?」
「お、ルーじゃないか。フリンクはちょっと用事でいないぞ」
「えー、つまんない!」
「ちょっとだけ我慢してくれ」
ルーが頬を膨らませて抗議の声を上げるが、俺は頭を撫でながらそう言ってやる。
「えへー」
「ルー、帰るぞー」
「レン兄ちゃんと遊ぶ!」
「いや、俺はこれから用事があるんだ。またな」
「ええー! なんでー!」
父親のログさんが現れたので引き渡し、俺は踵を返して歩き出す。
「ははは、フラれたな! パパと遊ぶぞー」
「むー。また今度遊んでね!」
折角機嫌が治ったと思ったんだが、後は父親に任せよう。俺はひらひらと手を振りながらそのまま村の門へと向かう。
「おう、レンじゃないか! 狩りか?」
「そんなところ。いいかい?」
「お前なら心配することもないからな。でも、ま、気をつけてな!」
門の警護をしているおっさんにそんなことを言われながら外へ。
魔物に後れを取ることは無いからあんな感じである。
「……さて、と」
俺は草木が鬱蒼と茂る森の中へと入っていき、一言呟く。そこへフリンクが木の上から降りて来た。
『来たか』
「待たせたな。見つかっていないな?」
『問題ない。村人以外で俺を見た奴は消してやったさ』
記憶だよな? 本人を消していないよな?
怖くて聞けないまま、俺は村を囲う塀を伝って丘の上を目指し始めた。
少し歩くため、その間に確認しておくことを済ませよう。
「結界はどうだ?」
『あの娘が領域内に入って来た瞬間に結界は霧散した。範囲はかなり広く、二百サントルほどある』
「二百……」
サントルは向こうで言うメートルのことで、概ね同じだと思ってもらっていいと思う。少し誤差がある程度だ。
それよりも範囲は結構広いなと感じる。手の長さくらいならかなり近く無ければ消されないけど、二百メートルの範囲があれば村のどこかに引っかかる可能性が高い。
『村から丘の屋敷までがだいたい三百サントルと考えればかなりギリギリの範囲というところか』
「そうだな……」
出入り口にだけ張っておけばいい、という考え方もあるのだが、『結界は入るのではなく、出る時』に効果を発揮するよう設定している。
門以外から出て行く奴がいないとも限らないから村全体を覆っているのだ。
「フリンクは部分的な結界を張れるんだっけ?」
『出来なくはないが……』
「珍しく歯切れが悪いな?」
『場所は一か所のみとなる。門なら門、という感じだな。お前も張れると考えれば二か所か』
今まで意識したことは無かったが『村』という一つの『対象』に張っているのだそうだ。だから俺の家に張ったらそこで終わり。ウチだけが守られているという状態になると。
「防御魔法と同じ原理か」
『そうだな。指定しなければどこまでも広がってしまうからな』
防御魔法もきちんと対象を指定しないと無意味に広がって無駄な魔力を消費する。
要するに適当に魔法を放つと「ブレる」というわけなのだ。
「ま、それでも無いよりはマシだろ? ひとまず頼むよ」
『あいわかった。それで、今からどうするんだ?』
「んー、観察かな? 屋敷の中に居たら難しいだろうけどな」
『なるほど、覗きか。フフ、お前も男だったんだな』
「やめろ馬鹿!? 今までこんなことが無かったから気になるだろ?」
フリンクの頭を引っぱたいてから言う。
実際、結界を弾くということはなんらかの原因があるということ。それが無意識なのか、意識的なのかを確認するにも観察は必要だと思うのだ。
「ったく。姿を消す魔法はないのか?」
『無いな』
「まあ、俺が知らないからそうなんだろうけど」
『イルカ・アイがあれば遠くから見れるだろう』
「……仕方ないか」
犯罪臭はあるが背に腹は代えられない。ひとまず屋敷以外を結界で覆うくらいは視野に入れておこう。
そんなことを考えながら屋敷近くまで歩き、到着したところでフリンクの背に乗り、木の上へと昇る。
葉がなるべく多いのを選んでからフリンクにまたがったまま俺は『イルカ・アイ』を発動させた。
すぐに視界がぎゅっと狭まり、遠くの屋敷が近くに見えてくる。
さらに魔力を調整して壁を透視した。
「屋敷には一人か。庭にある別宅が護衛さんの家ってところだな」
『護衛はローテション含めて六人、メイドが数十人、後はコックと庭師といったところか? 正面からでも落とせるな』
「落とさなくていいからな? ダンボールも無いし」
『? 何故ダンボールの話を?』
「潜入ならいるだろ、お前?」
『?』
「?」
よく分からないが噛み合っていない気がしたのでこの話は打ち切った。
とりあえずカイさんを見てみると、早速部屋の窓を開放している。
……あまりいい気はしないが、少し試してみるか――
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